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乳がんでも入れる保険はある?入れる保険や支給される給付金について解説

乳がんでも入れる保険はある?入れる保険や支給される給付金について解説

乳がんでも入れる保険はある?
入れる保険や支給される給付金の種類は?

生命保険への加入を検討していても、乳がんになっても入れる保険があるかわからず悩んでいる人は少なくありません。

本記事では、乳がんになっても入れる保険や乳がんで受け取れる給付金について解説します。

乳がんでも入れる保険を知りたい方は必見!

この記事の監修者

  • 有岡 直希

    ファイナンシャルプランナー

    大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人対象のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある保険商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。
    <保有資格>
    AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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グッドカミング編集部
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グッドカミングは、保険/資産運用/貯金/投資など「お金」の悩みを解決するWebメディアです。現役ファイナンシャルプランナーが記事を監修し、情報の信頼性を担保。様々な経歴のライターが、自身の経験やお金に悩む人の体験談を基に記事を執筆しています。

部位別予測がん罹患率

公益財団法人がん研究振興財団の2022年「がんの統計」によると、女性の部位別予測がん罹患率は下記のとおりです。

死亡率が最も高いのは大腸がんですが、罹患率については乳がんが1位となっています

昨今では、乳がんになった人はもちろん、乳がんに備えるための保険も多数あるので自分のニーズに合う商品を選びましょう

乳がんの具体的な症状と治療法

乳房にはりめぐらされている乳腺に悪性の腫瘍ができるのが乳がんで、40~50歳代の女性に多いですが男性にも発生します

乳がんは約90%が乳管から発生し、小さいうちに見つけると治る可能性が高く、早期発見では完治が期待できる病気です。

進行すると脇の下のリンパ節や血流によって肺や骨など全身に転移しやすいので、定期検診の受診を心がけましょう

乳がんの主な症状

乳がんの主な症状は乳房にできる硬いしこりで、セルフチェックでも発見可能です。

症状が進むと乳頭部分のただれや湿疹、乳頭から血液などが混じった異常分泌、乳房や乳頭の変形も見られます。

乳腺症や乳腺炎など乳がんと似た症状が現れる病気もあるので、しこりや痛みを感じたら専門医に相談しましょう

【乳がんの主なリスク要因】
初経年齢が早い 閉経年齢が遅い
出産歴がない  初産年齢が遅い
授乳歴がない  閉経後の肥満
一親等の乳がんの家族歴
良性乳腺疾患の既往歴      など

乳がんの主な治療法

乳がんは主に、下記5つの中から単独もしくは複数を組み合わせて治療します。

① 手術
② 放射線治療
③ ホルモン療法
④ 化学療法
⑤ 分子標的療法

がんの性質や進行病期、身体の健康状態・年齢と合併する他の病気の有無などに加え、患者の希望を考慮して治療法を決定

どの治療法にもメリット・デメリットがあるので、納得のいく治療を受けるためにも自分の意見をしっかりと医師や看護師に伝えましょう

乳がんでも入れる保険

生命保険への加入時は、保険会社に過去の病歴や現在の健康状態を告知する義務があります

ここでは、保険に入れるかの審査基準や乳がんでも入れる保険をみていきましょう

乳がんで保険に入れるかの審査基準

告知項目 告知内容
A社 2つ [1]3ヶ月以内に入院/手術/放射線治療をすすめられたか
[2]1年以内に入院/手術/放射線治療を受けたか
B社 3つ [1]3ヶ月以内に入院/手術/放射線治療をすすめられたか
[2]2年以内に入院/手術したか
[3]5年以内にガンで診察/検査/治療/投薬のいずれかを受けたか
C社 2つ [1]3ヶ月以内に入院/手術/放射線治療をすすめられたか
[2]1年以内に入院/手術/放射線治療を受けたか
D社 3つ [1]3ヶ月以内に入院/手術/検査をすすめられたか
[2]2年以内に入院/手術したか
[3]5年以内にガンで診察/検査/治療/投薬のいずれかを受けたか
E社 3つ [1]現在入院している、または3ヶ月以内に入院/手術/検査をすすめられたか
[2]1年以内に入院/手術したか
[3]5年以内にガンや糖尿病、その他臓器や精神障害で診察/検査/治療/投薬のいずれかを受けたか

※引受基準緩和型保険での審査基準

乳がんで入れる引受基準緩和型保険

引受基準緩和型保険-イメージ図

引受基準緩和型保険は一般的な生命保険よりも告知項目が少ないので、持病があっても入りやすい保険だと言われています。

【主な告知項目】
今後3か月以内に、入院または手術の予定がある。
過去5年以内に、がん(悪性新生物・悪性腫瘍)・上皮内がん・肝硬変で医師の診察・検査・治療・投薬(薬の処方を含む)または入院・手術を受けたことがある。
過去2年以内に、病気やケガで、入院したことまたは手術を受けたことがある。
※告知項目は保険会社により異なります。
※すべて「いいえ」の方が申込み可能です。

他の保険よりも保険料が割高に設定されていますが、定期型と終身型があり自分に合った保険を選択可能。

引受基準緩和型保険は持病の悪化・既往症の再発も保障対象なので乳がんの方も安心です。

乳がんで入れる無選択型保険

無選択型保険-イメージ図

無選択型保険は、引受基準緩和型保険にも入れない乳がんの方でも、年齢などの条件を満たせば申し込みできます

一般的な生命保険よりも保障内容は少額に設定され、持病の悪化・既往症の再発も基本的に保障対象にはなりません。

引受基準緩和型保険への加入が難しい乳がんの方が、最後に検討すべき保険だと言えます。

高額の医療費発生時に自己資金で賄えるか不安な方は、自身の貯蓄や健康状態を踏まえて保険への加入を検討してみましょう

乳がんで受け取れる給付金

乳がんの人が受け取れる給付金には、以下のような種類があります。

女性がん診断給付金
女性がん入院給付金
女性がん手術給付金
乳房再建給付金
女性疾病給付金

一般的に、病気を保障する保険に入っている人は、治療のために入院すると入院給付金、手術を受けると手術給付金の対象です。

女性特有の病気を保障する特約を付加していれば、乳がんはほとんどの保険会社で女性疾病の対象となるため女性疾病給付金も受給可能

乳がんで先進医療の対象となる手術・医療技術を利用すると、先進医療特約の給付対象にもなります

乳がんの人向け公的制度

高額療養費制度

医療機関や薬局の窓口で支払った額が月初め~終わりのひと月で上限額を超えると超過金額を支給するのが高額療養費制度です

適用区分(69歳以下) ひと月の上限額(世帯ごと)
①年収約1,160万円〜
健保:標報83万円以上
国保:旧ただし書き所得901万円超
252,600円+(医療費-842,000)
×1%
②年収約770〜1,160万円
健保:標報53〜79万円以上
国保:旧ただし書き所得600〜901万円
167,400円+(医療費-558,000)
×1%
③年収約370〜770万円
健保:標報28〜50万円以上
国保:旧ただし書き所得210〜600万円
80,100円+(医療費-267,000)
×1%
④〜年収約370万円
健保:標報26万円以下
国保:旧ただし書き所得210万円以下
57,600円
⑤住民税非課税者 35,400円

保険適用される診療が対象になるので、「差額ベッド代」や「食事代」、「先進医療にかかる費用」などは高額医療費の支給対象にはなりません。

1つの医療機関等での自己負担では上限を超えなくても、同じ月の別医療機関等での自己負担を合算可能です

事前に医療費が高額になるのがわかっている人は、限度額適用認定証を提示しましょう。

女性疾病特約

主契約となる保険に、女性特有の病気や女性で発生率の高い所定の病気に対する保障を付加できるのが女性疾病特約です

保険料は主契約に上乗せした金額を支払いますが、保障金額も主契約の給付金に特約分の給付金を上乗せした金額が支給されます。

保険会社ごとに対象の疾病や保障内容は異なるため、自分に合う商品を見つけましょう

【女性疾病特約の対象の一例】
乳がん/子宮がん/子宮頸がん/卵巣がん
子宮筋腫/卵巣のう腫
甲状腺障害(バセドウ病や橋本病など)
異常分娩などによる合併症
胆石症や胆のう炎        など

乳がんでも入れる保険:まとめ

乳房にはりめぐらされている乳腺に悪性の腫瘍ができるのが乳がんで、40~50歳代の女性に多いですが男性にも発生します

早期発見では完治が期待できる病気ですが、進行すると全身に転移しやすいため、万が一のために備えておいて損はありません。

乳がんでも入れる・自分に合う保険について詳しく知りたい人は、一度保険のプロに相談するのもおすすめです

(※1)引用:日本医師会/乳がんとは?