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飛蚊症をレーザー治療した時って保険は下りる?生命保険と公的保障について解説
『飛蚊症には保険が下りる?』
『レーザー治療は生命保険でカバーできる?』
全額自己負担になる医療費を、なるべく生命保険に助けてもらいたいと考える方も少なくないでしょう。
今回は飛蚊症のレーザー治療に適用される保険の種類とそれらの支給条件や注意点について詳しく解説します。
飛蚊症のレーザー治療に適用される生命保険について知りたい方は必見です。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人対象のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある保険商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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この記事の目次
飛蚊症にレーザー治療は必要?
飛蚊症は図にあるような『浮遊物』が視線を動かしても一緒に移動してくるように見えます。
-
『浮遊物』の数や形、大きさはさまざま。
- まばたきしても消えない
- 目をこすっても変化しない
- 暗いところでは気にならなくなる
しかし、飛蚊症は加齢に伴う生理的な現象で『病気ではない』扱いになるようで、眼科受診時に早急な対応が不要と診断されれば心配ありません。
初期段階では視界が気になるかもしれませんが、時間とともに慣れていく患者さんがほとんどでレーザー治療は必須ではないようです。
『飛蚊症かな?』と思ったらできるだけ早めに眼科で診察してもらいましょう。
飛蚊症かどうかはどう見分ける?
飛蚊症は早期に処置が必要な病気ではありませんが、慣れるまで視界が悪くなるのも事実。
病院にかかるか迷っている方は下記を目安に飛蚊症かどうか自己チェックしてみてください。
-
◆飛蚊症を疑った方がいい症状
- 視界にゴミのような浮遊物が見える
- 視界の中に黒い点が現れるようになった
- 視界に黒い点が急に増えた
- 視野の一部が欠けている
- 急に視力が下がり、見えにくくなった
これらの症状は飛蚊症もしくは早期に治療が必要な病気の前兆であらわれます。
心当たりのある方はお早めに眼科を受診しましょう。
▼飛蚊症の原因は『濁り』
飛蚊症は眼球の中に詰まっている硝子体(しょうしたい)が濁るのが原因とされています。
飛蚊症の原因は加齢だけではない
飛蚊症は早期処置のいらない生理的な原因と、他の病気や治療が必要な裂傷などに分かれます。
▼眼科受診だけでOK
年齢を重ねると硝子体が委縮し、濁りが生じやすくなるため、飛蚊症のような老化現象が起こります。
また、強度の近視があると年齢に関係なく飛蚊症があらわれる人もいるようです。
通常、血管は眼球の完成とともに無くなりますが、血管の名残が残存した人には飛蚊症の症状が残るようです。
▼眼科受診後、早期治療が必要
『網膜剥離』=網膜がはがれてしまう症状
どちらも進行すると視力低下や視野欠損が起こり、放置してしまうと失明の可能性も。
近視が強い人は通常より眼球が長いために、網膜に薄くなってしまった箇所ができやすく、そこから網膜裂孔が生じる時もあるようです。
近視でなおかつ飛蚊症が気になりはじめた方は早めの眼底検査をおすすめします。
悪化すると目の中に『霧がかかったような』『墨汁がかかったような』見え方になります。
出血が少ないと自然に治る人も居ますが、大半は手術が必須。
糖尿病や高血圧ならその病気も含めきちんと治療していきましょう。
ぶどう膜炎が起こると硝子体に濁りが生じやすく飛蚊症がひどくなり、さらに悪化すると視力低下を引き起こすケースも。
引用:近畿大学医学部/眼化学教室/ぶどう膜炎
レーザー治療が保障対象の生命保険
飛蚊症の治療費を賄うためには、『適用される条件と治療の種類が合致している保険に加入している』必要があります。
飛蚊症のレーザー治療は医療保険で保障される
-
生命保険は
- 契約時に定めた保障内容に対して給付
・医療保険に加入している
・その他保険でも医療特約が付いている
※飛蚊症のレーザー治療が対象外となっている保険もあります。
しかし同じ死亡保険でも医療特約を付けていれば、死亡保険加入者もレーザー治療の治療費を保障してもらえます。
❗医療保険や医療特約は『治療』を保障する
医療保険や医療特約の保障が適用されるかどうかは『レーザーが治療に使われているか』が見分けるポイント。
目の治療や処置に絞ってみると保障の可否は以下のように分類されています。
◆目の治療・処置に対する保障条件
保障対象 | 対象外 |
---|---|
・重度のやけど ・網膜裂孔 ・眼底出血 など |
・レーシック手術 ・ICL など |
もし、これから生命保険に加入して飛蚊症をはじめ治療が必要となりそうなケガ・病気に対して備えたい方は医療保険や医療特約を付加した保険への加入をおすすめします。
▼飛蚊症のレーザー治療は医療費控除の対象
飛蚊症のレーザー治療は公的保障の対象外となる治療です。
費用も1回10~30万円と高額なので、できれば生命保険に頼って治療費を賄いたいところ。
『すぐに治療したいから保険加入を待てない』
そのような時には『医療費控除制度』を利用すると負担が軽減されるでしょう。
みなさんのご家族の分も含めて、1年間に支払った医療費が基準額を超えるとき、税務署に確定申告することにより、その超過支払い分の医療費が課税対象の所得から控除され、税金の一部が還付される制度です。
引用:医療費控除
◆どれくらいの金額が控除される?
医療費控除は以下の計算式で算出されます。
1年間(1~12月)に支払った医療費 (給付金、保険金などを除く※) |
- | 10万円または所得総額の5% (いずれか少ないほう) |
= | 医療費控除額(上限200万円) |
---|
ただ、医療保険の給付金は非課税なので税金の申告は不要です。
確定申告で医療費控除を受ける場合は、「負担した医療費」から「受け取った入院給付金など」を差し引きます。
勤め先の会社で確定申告をしてもらっている人も医療費控除の還付申告は自分でしなければなりませんのでご注意ください。
◆確定申告はいつやる?
確定申告は毎年2月16日から3月15日までの1か月間に行います。
また、医療費控除などの還付申告は1月から受け付けてもらえますので、期間中にしっかり確定申告をしに行きましょう。
◆確定申告と還付申告に必要な書類は?
・確定申告書
(国税庁の公式サイトで作成可能)
・給与の源泉徴収
・印鑑
・還付金受取口座の預金通帳
・マイナンバーカード
(持っていない方はマイナンバー確認書類と身元確認書類)
・医療費控除に関する明細書
健康保険組合などが交付する医療費通知書を医療費の明細書として利用できます。
しかし、添付した医療費通知が一定の要件を満たせば、その通知に記載された医療費などの領収書については保存が不要となります。
詳しい手続き方法は最寄りの税務署へお問い合わせください。
国税庁の公式サイトでも調べられます。
引用参考元:入院給付金などには税金がかからない?
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- 終身医療保険プレミアムZ
- 【主契約】保険期間 : 終身/保険料払込期間 : 終身/入院給付日額:5,000円・60日型/手術給付金等の型・倍率:Ⅰ型・10倍(入院中 : 5万円/外来 : 2.5万円/骨髄ドナー給付金 : 5万円/放射線治療給付金 : 5万円)【特約】先進医療・患者申出療養特約/特定疾病保険料払込免除特約(Z02)Ⅰ型/お見積り基準日:2024年08月1日
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- 終身医療保険Neo
- 【主契約】保険期間・保険料払込期間:終身/入院給付金日額:5,000円/1回の入院日数制限:60日型/【特約】先進医療特約(2022)【適用保険料率】優良体料率/口座振替月払/お見積り基準日:2024年08月1日
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レーザー治療にかかる費用と生命保険の給付額
飛蚊症をレーザー治療した時に生命保険からの給付額は『飛蚊症のみを治療したのか』によって違います。
まずは飛蚊症のレーザー治療でかかる費用を見ていきましょう。
飛蚊症のレーザー治療にかかる費用
自由診療のため金額はかかった医院や使ったレーザー、術式などにより変化します。
◆病的飛蚊症の治療金額目安
診断名 | 3割負担 | 1割負担 |
---|---|---|
網膜剥離 | 片目/105,000〜165,000円前後 | 片目/18,000円(上限) |
網膜裂孔 | 片目/35,000円前後 | 片目/12,000円前後 |
検査費や薬代なども含めるともう少しかかるかもしれません。より詳しい金額については眼科で診察の際に詳しい説明があります。
では、これらの金額を賄えるだけ生命保険から保障されるのか見てみましょう。
医療保険・医療特約の保障金額
一般的な医療保険の保障内容だと飛蚊症のレーザー治療で受け取れる給付金は『手術給付金』。
※入院給付日額とは…入院1日あたりの給付金額
手術給付金の対象となるのは一般的に下記の3タイプにあたる手術。
飛蚊症のレーザー治療は公的保障の対象外なので『88種類の所定の手術を対象とするタイプ』と『上記二つの給付範囲を併用するタイプ』が該当します。
◆手術給付金の対象となる手術の分類
・公的医療保険の対象となる手術を保障するタイプ | 公的医療保険の対象となる手術(一部を除く)で、 『入院を伴う』なら入院給付金日額20倍 『入院を伴わない』なら入院給付金日額5倍の給付を行う。 手術が給付対象かは病院で交付される領収書の手術欄にて診療報酬点数が記載されているかなどで確認可能です。 |
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・88種類の所定の手術を対象とするタイプ | 手術の種類に応じて入院給付金日額10倍・20倍・40倍とされており手術ごとの給付倍率は約款に記載されています。 |
・上記二つの給付範囲を併用するタイプ | 『88種類の所定の手術に該当する』なら給付倍率に応じた給付金を『入院を伴う公的医療保険対象の手術(一部を除く)』であれば給付倍率5倍の給付金が受け取れます。 |
このように、加入した医療保険の契約内容・約款により給付金額が変動するため、自分の契約状況でどのくらいの給付額になるか知りたい方は加入した保険の担当窓口に問い合わせてみましょう。
医療特約は不慮の事故や病気により所定の手術や放射線治療をしたときにも、給付金を受け取れるようです。
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手術給付金で治療費を補填する際の注意点
手術給付金で飛蚊症のレーザー治療費を賄いたい人は以下の点にご注意ください。
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◆手術給付金の注意点
- 通院か入院かでも受取額が変動する
- 60日以内に再発してしまったら保障対象外となりやすい
レーザー治療前に通院or入院か確認しておこう
医療保険の手術給付金は通院か入院かで受取金額が変動します。
通院だと数万円程度の支給になる保険も多いので、病院では手術前に入院を伴う手術になるのか、また状況が固まってきたら、支給金額について保険会社に確認しておきましょう。
60日以内の再発は保障外になる可能性が高い
保険会社にもよりますが手術給付金は基本的に60日以内の再発に対して保障をしない仕組みになっています。
飛蚊症は生理的な症状であれば加齢とともに再発する可能性があるため、レーザー治療が数回にわたる人も。
飛蚊症のレーザー治療は医療保険で備えられる
飛蚊症は加齢や生まれつきであらわれるケースと、早急に治療が必要な異変の前兆の場合があります。
しかし、どうしても不快感がある人は眼科にてレーザー治療を受けられます。
ただ、レーザー治療は公的保障の対象外なので医療保険や医療特約を付加した生命保険に加入して備えておけば治療費で困窮せずに済むでしょう。
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引用:ゆり眼科クリニック