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アルコール依存症って保険加入できる?アルコール依存症が入れる生命保険と加入後の罹患について解説

アルコール依存症って保険加入できる?アルコール依存症が入れる生命保険と頼れる公的保障

『アルコール依存症って保険に入れる?』
『加入後にアルコール依存症になったら?』

アルコール依存症の患者数は現在日本国内80万人以上予備軍も含めると約440万人にもなると推定されています。

今回はアルコール依存症だと保険加入が難しい理由アルコール依存症でも加入しやすい生命保険、また保険加入後にアルコール依存症になったケースの扱いなどについて解説します。

アルコール依存症が頼れる公的保障についても紹介しますので、罹患に際し保険加入を考えている方、また罹患者のご家族で保険にお悩みの方は必見です。

この記事の監修者

  • 有岡 直希

    ファイナンシャルプランナー

    大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人対象のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある保険商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。
    <保有資格>
    AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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グッドカミング編集部
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グッドカミングは、保険/資産運用/将来設計/投資など「お金」の悩みを解決するWebメディアです。ファイナンシャルプランナーが記事を監修し、情報の信頼性を担保。様々な経歴のライターが、自身の経験やお金に悩む人の体験談を基に記事を執筆しています。

アルコール依存症だと保険加入できない?

アルコール依存症とは
お酒の飲み方(飲む量、飲むタイミング、飲む状況)を自分でコントロールできなくなった状態のことをいいます。
引用:テキスト

アルコール依存症は麻薬や覚せい剤で言われるのと同様に『患者本人の意思に関係なく絶つのが難しくなる』病気です。

医療機関では診断の際にWHO(世界保健機関)が発行する国際疾病分類の第10版(ICD-10)下記の定義に基づいて、アルコール依存症かどうかを判断しています。

以下に該当する方は医療機関にて適切な診断と治療が必要です。

渇望 飲酒への強い欲望あるいは切迫感
・隠れてでも飲んでしまう
・お酒が手元に無いと不安
・お酒のためならめんどくさがらずに出かける
・仕事中でもお酒についてばかり考えてしまう
・仕事が終わったら一人でも必ず飲みに行く
・仕事中でも飲んでしまう
飲酒行動の
コントロール
飲酒行動(開始、終了、量の調節)を制御できない
・いつも泥酔するまで飲んでしまう
・休肝日と決めても飲んでしまう
・飲み始めたら止まらない
・前もって決めていた量以上に飲んでしまう日もしばしばある(例えば2杯までと決めていたのに3、4杯飲んでしまう)
離脱症状 断酒や節酒による離脱症状の出現、離脱症状の回復・軽減のために飲酒してしまう
頭痛/イライラする/吐き気を催す/手が震える/食欲がない/寝汗をかく/微熱がある/眠れなくなる/脈が速くなる/迎え酒をする
耐性の増大 当初得られた酩酊効果を得るために飲酒量が増加する
・飲む量が増えている
・たくさん飲まないと酔えなくなった
(※飲酒時の純アルコール量で男性60g超、女性40g超かつ、習慣的に飲酒するようになってから摂取量が50%以上増加していると該当)
飲酒中心の
生活
飲酒のために本来の生活を犠牲にし、飲酒に関する行為やアルコールの影響からの回復に費やす時間が増加する
・一日中飲んでいる
・一日中良いが続いている
・酔いから覚めるのに多くの時間を使っている
・趣味などの活動よりお酒を優先させる
有害な使用に対する抑制の喪失 心身に問題が生じているにもかかわらず飲酒を続ける
・医師から、鬱がひどくなるために飲酒を止められているのに飲んでしまう
・健康診断で指摘されているのに飲んでしまう

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アルコール依存症は酒量が増える

アルコール依存症はお酒を飲み始めたばかりの頃に比べ、アルコールに耐性がつき酔えるようになるまでの量が増えるため、飲酒量もどんどん増えていきます

次第に日常生活や人間関係への影響を考えず飲酒するほど依存が高くなってしまうため、保険加入においてあらゆる面でのリスクが高いとみなされやすいです。

ただし、リスクが高くても加入を引き受ける保険はあります。加入要件をチェックすれば加入しやすい保険が見つけられるでしょう。
引用参考元
①WHO/ICD-10 精神および行動の障害―DCR研究用診断基準-,新訂版第5版/アルコール依存症の診断基準とその具体的な症状や事象例
②神奈川県/神奈川県精神保健福祉センター/アルコール依存症は「進行性」の病気
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アルコール依存症だと保険加入しにくい理由

生命保険は加入者が保険料を出し合い相互に保障し合う制度。

なので、はじめから健康状態が芳しくない人危険度の高い職業に従事している人と、それ以外の人たち公平性を保つため、契約に様々な条件を設け、加入したい人には告知義務を課しています

事前告知(告知義務)とは
契約にあたって契約者または被保険者は、過去の傷病歴(傷病名・治療期間等)、現在の健康状態、職業などについて、告知書や生命保険会社の指定した医師の質問に、事実をありのまま告げる義務(告知義務)があります。
引用:告知義務

▼告知義務違反があったらどうなる?

告知義務は主に健康状態・傷病歴・職業などに発生。

これらについて
・事実を告げない
・事実と異なる告知をする
違反とみなされ、

契約・特約が解除され保険金や給付金が受け取れなくなります

また、保険契約の担当者が告知について以下のような指示をする例もあります。

担当者から…
・事実を告知しないよう言われた
・特定の告知をするよう指示した
などなど……。

しかし、指示に従って告知を控えたりする加入自体はできても真実が発覚した際に告知義務違反として契約解除される可能性も。

さらに、告知しなかった内容が起因した疾病・死亡については保険金が支払われません

告知内容について、もし担当者から指示があっても『事実を告げない』『虚偽の申告をする』ような形では契約しないようにしましょう。

告知時のその他留意点

他にも告知をする時に気を付けたい事項がいくつかあります。

傷病歴があっても通常契約できる保険を選んだら……
告知した傷病歴により『保険金の削減』『保険料の割増』『特定部位不担保※』などの特別な条件が付く契約となる保険もあります。

傷病歴により契約時に特別な条件が付きそうな心配がある人健康状態・過去の傷病歴に関する告知が不要な生命保険や、傷病歴があっても契約しやすい生命保険を選ぶのがおすすめです。

※特定部位不担保とは…
例えば…
3年前に胃かいようで入院したが、現在は完治しているという人に対して、特約は付けられるが、「胃」の病気で入院した場合は、入院給付金や手術給付金を契約時から一定期間内は支払わないというように、身体の一部分(部位)を特約の対象から外す(不担保にする)方法です。

引用:生命保険に関するQ&A

新たな保険契約のために転換制度を利用したら…
失効した契約を元に戻す or 復活させる際も同様の告知義務が生じます。

また、生命保険会社指定の嘱託医以外にした告知義務を果たせていません

つまり、営業職員や保険代理店の担当者、生命保険面接士などに健康状態や傷病歴を告知していても告知義務とは無関係となります。ご注意ください。

断る理由は健康リスク以外もあり得る

アルコール依存症であっても加入できる保険商品はありますが、それ以外の条件を満たしていなければアルコール依存症であったかに関係なく加入を断られるでしょう

たとえば…
保険契約時にアルコール依存症でも加入できると確認していたが、契約時の健康状態や収入状況を総合的に判断して条件を満たさなかった
となったら、その保険には加入できません

アルコール依存症だと発覚したのをきっかけに保険加入を検討したなら、加入を断る理由はさまざまであると念頭に置きつつ、一度申し込んでみるのも良いでしょう。

アルコール依存症の疑いがある状態も告知は必要

受診した結果、アルコール依存症の疑いがあると診断されたなら、保険加入時の事前告知で必ず伝えておきましょう

もし告知せず隠して加入したのが発覚すると、違反とみなされ契約を解除される恐れも。

保険加入を検討中なら告知義務は果たせるよう、健康状態を把握しておきましょう。

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アルコール依存症でも加入しやすい保険

ただし、それらふたつは保険料が割高になるうえ、アルコール依存症は程度により保険加入の可否が違うので、まず一般の生命保険・医療保険に加入できるか確かめてから検討しましょう。

引受基準緩和型の生命保険

過去3~5年以内に病歴がある人通常の保険への加入が難しいです。

引受基準緩和型医療保険なら直近の病歴や入院歴があっても加入しやすいでしょう。

引受基準緩和型医療保険とは
「限定告知型保険」「引受基準緩和型保険」「選択緩和型保険」などと呼ばれており、従来の告知・診査を必要とする医療保険に契約できなかった人も、所定の告知項目に該当しなければ一般的に契約できる医療保険です。
引用:健康状態に不安がある人でも、契約できる医療保険とは?

引受基準緩和型医療保険では下記のような項目に告知義務が課せられています。

健康状態に関する告知項目の例
・過去2年以内に入院・手術をした
・過去5年以内にがんで入院・手術をした
・今後3カ月以内に入院・手術の予定がある
・現時点でがん・肝硬変と医師に診断または疑いがあると指摘されている
・現在までに公的介護保険の要介護認定を受けた など。

引用:健康状態に不安がある人でも、契約できる医療保険とは?

病歴により保険加入が難しい人でも加入しやすい引受基準緩和型医療保険ですが、通常の医療保険と比べると保険料が割高になりがち。

引受基準緩和型医療保険への加入を検討している人は、まず通常の医療保険に加入できるのか確認してから申し込みましょう。

引受緩和型生命保険の告知例

引受緩和型の保険では告知の際に以下のような質問例があります。

引受緩和型保険の告知内容の例
・現在、入院や通院をしているか?
・直近3ヵ月以内に医師から入院・手術・検査を勧められたか?
・過去2年以内に入院や手術をしたか?
・過去にがんや上皮内新生物の診断歴があるか?

このように引受緩和型保険では限定的な診断歴や入院・通院の状況に関して上記のような『はいorいいえ』で答えられる質問をされるようです。

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無告知型の生命保険

無告知型の生命保険とは
通常、生命保険を契約する際には、健康状態などに関する告知または医師による診査が必要ですが、この保険では告知や医師による診査は必要ありません。
引用:告知や医師の診査なしで契約できる生命保険とは?

無選択型』とも呼ばれており、『終身保険』や『個人年金保険』で扱われている形態です。

一般的な保険商品と比べて以下のような違いがあります。

◆無選択型終身保険

契約後2年間など一定期間内に病気により死亡した場合は、死亡保険金ではなく既に払い込んだ保険料相当額が受け取れます。
引用:無選択型保険の特徴

災害死亡だと契約当初から死亡保険金が受け取れるようです。

▼契約内容の詳細
・死亡保険金
受取額が少額の契約が一般的。
・契約可能年齢
生命保険会社によって異なるが、比較的高い年齢からが多い。
・保険料の払込期間
一生涯に渡って払い込む形式が一般的。
・保険料
診査・告知が必須の保険よりも割高。

また、無告知型・無選択型の保険には医療関係の特約を付加できません。

❗注意点
無告知型・無選択型の保険は引受緩和型よりもさらに保険料が割高です。

    保険料の支払い条件も厳しく、

  • 加入から一定期間は保険金が支払われない
  • 払い込んだ保険料分しか返ってこない
  • ようなケースが多数。
無告知型・無選択型の保険を検討中の方は、保険料負担がとても大きくなるため、他に加入できる保険がない時の最終手段とした方がよいでしょう。
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保険にお悩みの方におすすめ!

保険加入後にアルコール依存症になったら?

生命保険に加入している人がアルコール依存症になってしまったら、給付されるはずの保険金や契約についてはどうなるのでしょうか?

アルコール依存症は対象外になる場合も

保険契約には免責事項があります。

🔖Tips
免責事項』とは保険会社や商品ごとに定められている約款に含まれている保険金・給付金が支払われない事由

下記の例にあるような飲酒状態に関する免責事項もあり、加入している保険によっては保険金・給付金を受け取れません。

《災害死亡保険金・入院給付金の免責事由の例》
・契約者、被保険者または災害死亡保険金受取人の故意または重大な過失によるとき。
・被保険者の犯罪行為によるとき。
・被保険者の精神障害の状態を原因とする事故によるとき。
被保険者の泥酔の状態を原因とする事故によるとき
・被保険者が法令に定める運転資格を持たないで運転している間に生じた事故によるとき。
被保険者が法令に定める酒気帯び運転またはこれに相当する運転をしている間に生じた事故によるとき
・戦争その他の変乱、地震、噴火または津波によるとき。ただし、その程度によっては、保険金・給付金の全額または一部を受け取れる場合があります。

引用:免責事由に該当した場合

加入した保険によってはアルコール依存症状態に保険金や給付金が支払われないため免責事項も確認しておきましょう。
保険にお悩みの方におすすめ!

アルコール依存症でも加入できる保険はある!加入前は保険料をチェック!

今回はアルコール依存症だと保険加入しにくい理由アルコール依存症でも入りやすい保険の種類などを解説しました。

アルコール依存症だとそこからさまざまな病気に繋がりやすく公平性を保ちにくいため保険加入を断られやすいです。

ただし、保険料が通常の生命保険よりも割高になるため、まずは一般の生命保険・医療保険などに加入できないか調査・確認してから加入を検討しましょう。

『ひとまず保険に入れそうか知りたい!』そんな方はぜひグッドカミングのLINE相談で無料診断してみましょう!

生命保険選びや今後のライフプランに悩んだら、ファイナンシャルプランナーに相談してみるのもおすすめですよ。

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