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三大疾病は変額保険でも備えられる?三大疾病や変額保険について徹底解説
三大疾病は変額保険で備えられる?
三大疾病で保険金を受け取れる条件は?
本記事では、三大疾病(特定疾病)や変額保険の仕組みについて解説します。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人対象のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある保険商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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【はじめに】三大疾病とは?
三大疾病とは、七大生活習慣病の中で日本人の死因の上位を占める、がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中(脳血管疾患)を指します。
三大疾病の入院・外来患者数は全入院患者数の25%以上を占めており、療養期間が長期化しやすい傾向です。(※1)
変額保険で三大疾病に備えたい人は、三大疾病などで約款所定の状態になると、以降の保険料の支払が免除される三大疾病保険料払込免除特約を付加すれば経済的負担を減らせます。
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三大疾病が原因の死亡者数
政府統計の総合窓口e-Statの「人口動態調査 人口動態統計 確定数 死亡」(※2)によると、年齢別に見る三大疾病の死亡数は下記のとおりです。
三大疾病は年齢を重ねるにつれ死亡者数が増えますが、割合は60代がピークになっています。
70代以降は三大疾病以外の死因が増加するため、三大疾病に備えたい人は若いうちに保険に加入するのがおすすめです。
三大疾病で保険金を受け取れる条件
① がん(悪性新生物)
保障の開始(責任開始期)から90日が経過したあとに、保険期間中に初めて「がん(悪性新生物)」に罹患したと医師により診断されると保険金が支給されます。
がんには上皮内新生物と悪性新生物の2種類があり、一般的に三大疾病保険で給付金の対象になるのは「悪性新生物」です。
上皮内新生物も保障対象になる商品もあるので、保険加入時は保障対象も確認しましょう。
② 急性心筋梗塞
一般的に急性心筋梗塞と診断されただけでは保険金の支払い対象にはならず、労働の制限がかかる状態が60日以上続いたと医師に診断されると給付金が支給されます。
急性心筋梗塞の治療を目的として約款所定の手術を受けた際や、急性心筋梗塞での入院も給付対象となる商品があり種類は豊富です。
※【労働の制限】
事務などの軽作業はできるが、それ以上の活動では制限を必要とする状態
③ 脳卒中(脳血管疾患)
脳卒中のうち、脳出血・くも膜下出血・脳梗塞の発病で、医師の診察を受けた日から60日以上、所定の後遺症が継続したと診断されると保険金が支給されます。
上記に加え、脳卒中の治療を目的として、約款所定の手術を受けても給付金の支給対象です。
また、脳卒中での入院も給付対象となる保険商品もあるため、保険加入を検討する際は保障範囲も確認しましょう。
※【所定の後遺症】
言語障害や運動失調、麻痺などの他覚的な神経学的後遺症
三大疾病は変額保険で備える
株式や債券を中心とする特別勘定で資産を運用し、運用実績によって保険金や解約返戻金が変動するのが変額保険。
変額保険は、三大疾病などで約款所定の状態になると、以降の保険料の支払が免除される三大疾病保険料払込免除特約を付加できます。
運用実績によっては、満期保険金や解約返戻金は同じ保険料の定額保険よりも少なくなるリスクがあるのを覚えておきましょう。
変額保険の有期型と終身型
有期型 | 終身型 | |
---|---|---|
保険期間 | 一定期間 | 一生涯 |
満期保険金 | あり ※最低保証なし |
なし |
解約返戻金 | 増減あり ※最低保証なし |
|
死亡・高度 障害保険金 |
増減あり ※最低保証あり |
|
おすすめの 用途 |
老後資金 / 教育資金 | 相続準備 |
変額保険【有期型】
60歳・65歳までなどの一定期間を保障するのが、変額保険の有期型です。
保険期間中に被保険者が死亡または所定の高度障害状態になると死亡保険金・高度障害保険金、満期時には満期保険金が支給されます。
満期保険金には最低保証がないため運用実績によっては基本保険金額を下回りますが、死亡保険金は最低保証があるので運用実績にかかわらず基本保険金額を下回るリスクはありません。
変額保険【終身型】
終身型の変額保険は満期がないので、解約しない限り一生涯保障が続く保険です。
保険期間中に被保険者が死亡または所定の高度障害状態になると死亡保険金・高度障害保険金、解約時には解約返戻金が支払われます。
死亡保険金・高度障害保険金には最低保証があるので基本保険金額を下回るリスクはありませんが、解約返戻金は最低保証がありません。
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三大疾病は変額保険以外でも備えられる
三大疾病のがん・急性心筋梗塞・脳卒中により、生命保険会社所定の状態になると保険金や給付金を受け取れるのが三大疾病保険です。
回数無制限で受け取れるもの(1〜2年に1回を限度)、通算支払限度回数が5回・10回のもの(1年に1回が限度)、支払事由ごとにそれぞれ1回ずつ受け取れるものなど複数の商品があります。
三大疾病ではない理由で死亡・高度障害になると、特定疾病保険金額と同額の死亡・高度障害保険金を受け取れる商品があるのも特徴です。
医療保険は公的医療保険と民間の医療保険の2種類に分けられ、病気やケガで入院・手術・通院した医療費の負担を軽減する保険。
公的医療保険でも医療費の自己負担額が軽減されているため、十分な貯蓄がある人は優先度が低く感じやすくなっています。
しかし、健康面に不安を感じてから保険への加入を検討すると、加入時の条件によっては希望する保険に申し込めません。
将来的に保険への加入を検討している人は、ニーズに合う保険を選びやすく保険料の負担が軽い若いうちに加入するのがおすすめです。
就業不能保険は、就業不能状態(※)が所定の期間継続すると、一時金や年金または月払いで給付金を受け取れる保険。
「短期(早期)就業不能給付金」「長期就業不能給付金」「就業不能給付金」などがあり、受取期間で短期と長期が分かれています。
就業不能状態となってから60日間などの支払対象外期間経過後に給付金を受け取るタイプが一般的で、保険期間は定期が多いです。
・入院している状態 ・在宅療養している状態
・国民年金の障害等級1・2級に該当する状態
・公的介護保険の要介護2以上に該当する状態
死亡保険は、加入者である被保険者が何らかの理由で死亡した際に、遺された家族に対して保険金が支払われる保険を指します。
大きく分けて「定期型」と「終身型」の2種類があり、それぞれのメリット・デメリットは下記の通りです。
定期型 | |
〇メリット ● 他の保険より少ない保険料で大きな保障 |
×デメリット ● 一定期間のみの保障 ● 満期保険金がない |
終身型 | |
〇メリット ● 保障が一生涯続く ● 解約返戻金がある |
×デメリット ● 保険料が割高 ● インフレに弱い |
家族構成やライフステージによって備えておくべき保障額は異なるので、自分の状況やニーズに合う保険を選びましょう。
三大疾病は変額保険で備える:まとめ
三大疾病とは、七大生活習慣病の中で日本人の死因の上位を占める、がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中(脳血管疾患)を指します。
変額保険で三大疾病に備えたい人は、三大疾病などで約款所定の状態になると、以降の保険料の支払が免除される三大疾病保険料払込免除特約を付加すれば経済的負担を軽減可能。
三大疾病に備えるための保険に加入したい人は、一度保険のプロに相談してみましょう。
引用(※1):厚生労働省/令和2年患者調査(確定数)の概況
引用(※2):政府統計の総合窓口e-Stat/死因(死因年次推移分類)別にみた性・年齢(5歳階級)・年次別死亡数及び死亡率(人口10万対)2022