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学資保険とがんのリスク|払込免除特約の仕組みと罹患時の対応策をわかりやすく解説

がんになったら学資保険はどうなる?
がん特約がついてる学資保険はある?
子どもの教育費を確保するための心強い味方である学資保険。
しかし、万が一契約者である親ががんになり仕事を続けられなくなったとき、保険料の支払いはどうなるのか不安に感じる方も少なくありません。
本記事では、学資保険における払込免除特約の仕組みや注意点、万一に備えた対処法までわかりやすく解説します。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
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この記事の目次
学資保険契約者ががんになった際の影響とは
契約者ががんになると、治療費や生活費が増加し、学資保険の保険料支払いが難しくなる可能性があります。
がんの進行度によっては治療が長期に及び、収入の減少も重なり教育資金の積み立てが家計を圧迫するおそれもあるでしょう。
特に単独収入世帯では、生計者ががんを患い仕事ができなくなると、収入が一気に減少し保険料が重い負担になるケースも。
保険料の支払いが難しくなると途中解約や契約内容の見直しが必要となります。
途中解約は元本割れの可能性あり
契約者のがん罹患によって支払いが滞ると、満期金や祝い金の受け取りに支障をきたすリスクも出てきます。
そもそも学資保険は満期まで保険料を積み立てる前提で設計されているため、満期前に解約すれば元本割れのおそれがあり、教育資金が不足する事態にもなりかねません。
しかし、そういった事態に備えて学資保険にはがん対応の払込免除特約が用意されています。
学資保険におけるがん対応の払込免除特約とは
払込免除特約とは
● 契約者が死亡
● 契約者が高度障害や特定疾病と認定
上記いずれかに当てはまると以後の保険料支払いを免除する特約です。
がんもその対象に含まれるケースが多いため、払込免除特約を附帯しておけば教育資金を守りながら家計への負担も軽減できます。
もちろん、払込免除特約に該当した場合でも満期時の返戻金や祝い金は契約通り受け取れるため安心です。
がんで免除対象となる条件と注意点
多くの保険会社では、がんと診断されると払込免除の対象になります。
ただし一定の条件を満たす必要があり、たとえば初期のがんや上皮内新生物は対象外となる保険会社も少なくありません。
さらに、診断確定日や責任開始日なども条件に関わるため、契約内容の確認が不可欠です。
すべてのがんが自動的に対象となるわけではない点に注意しましょう。
学資保険に特約が付いているかの確認方法
学資保険には
● 払込免除特約が自動で附帯されているタイプ
● 特約を附帯するか選択できるタイプ
があります。
契約時の保険証券や保険設計書には、払込免除特約の有無と対象疾病が記載されているためチェックしておきましょう。
これらの書類を無くしても、契約中であれば保険会社に確認できます。
学資保険のがんによる払込免除特約の申請手続き
がんに罹患し、実際に保険料の払込が困難になったとき、どのような手順で払込免除の申請をすれば良いのか解説します。
がんで払込免除を受けるために必要な書類
✅ 医師の診断書
✅ 契約者本人の申請書類
✅ 本人確認書類など
申請書類は保険会社によっても書式や提出方法が異なるため、事前に確認して準備しましょう。
診断確定日から申請期限が設定されているケースもあるため、早めの対応が必要です。
学資保険における指定代理請求人の役割
契約者が手続きできない状態に備えて「指定代理請求人」を登録しておくと、代わりに申請が行えます。
特にがんの治療では長期の入院を余儀なくされるケースも多いため、指定代理請求人を登録しておくと迅速な手続きが可能です。
満期に伴う返戻金受取時の注意点
払込免除が適用されていても、契約満期を迎えた後の返戻金は通常通り受け取れます。
契約者が亡くなっていれば、受取人の指定や追加書類を求められる場合があるので注意しましょう。
がんと学資保険|払込免除特約がないときの対応策
学資保険を契約しているものの、払込免除特約を附帯していなかったときの対応策を見てみましょう。
がんになったら学資保険を払済保険にする
払込免除特約を附帯しておらず、万が一保険料の支払いが困難になった際には、「払済保険」への変更が有力な選択肢です。
解約返戻金をこれからの保険料の支払いにあてる方法
これにより保障額は減額されますが以後の保険料支払いは不要となります。
学資保険の途中解約は「戻るお金」が減る
毎月の保険料の支払いが難しくなってくると、保険の解約を検討する方もいるかもしれません。
ただし、途中で解約すると、それまで払った保険料より戻ってくるお金のほうが少なくなる可能性が。
高額ながん治療費に充てるために解約を検討するケースもありますが、そうなると教育資金の確保が難しくなります。
急にまとまったお金が必要になったら、学資保険を解約する前に他の制度や貸付を利用できないか考えてみましょう。
職場
自治体
加入している保険会社など
上記以外にも、病院に手術費などの分割払いができないか相談するのもひとつの手です。
がん保険を組み合わせて学資保険のリスク対策
学資保険とは別に、がん保険や収入保障保険などの併用もおすすめです。
保険をうまく分けて使えば、教育費を守りつつ治療費や生活費にも備えられます。
ランキングは各保険商品の優劣や推奨を示すものではなく、2025年06月01日~06月30日の申込件数、資料請求件数、及びアクセス数に基づいて作成したものです。
がんに備えた学資保険契約時のチェックポイント
三大疾病のひとつに数えられるがんは、年齢を問わず誰でも発症リスクがあります。
万が一に備え、学資保険を契約する際にどういった点に注意すべきかを整理しながら解説しましょう。
がん特約付きの学資保険を選ぶ際のポイント
学資保険の中でも、がんによる払込免除が標準で附帯している商品や、がん特化の特約を附帯できる商品があります。
また、保険によっても
・診断基準
・保障期間
などが異なるため、複数の商品を比較・検討してみましょう。
比較が面倒、どこから手を付ければいいか分からない方はグッドカミングのLINE相談がおすすめ。
いつでも好きなタイミングで保険のプロに相談できます。
契約者のがんリスクに合わせた保険の備え
契約時には健康であっても、将来的にがんにかかる可能性は誰にでもあります。
「若いから大丈夫」「家族にがんを罹患した人がいないから大丈夫」といった思い込みは禁物。
むしろ、契約者が20代・30代の若いうちであれば、より有利な条件で保険に加入できます。
保険会社の信頼性
長く付き合う保険だからこそ、信頼できる保険会社を選びたいもの。
具体的には、相談窓口の充実度や、申請から給付までのスピードも比較要素になります。
まとめ|がんに備えた学資保険の選び方と対応策
学資保険の契約者ががんにかかってしまうと保険料の支払いが困難になり、教育資金計画に影響が及ぶリスクがあります。
このような事態に備え、払込免除特約の有無と内容をしっかり確認し、備えられる保険商品を選びましょう。
また、がん保険などの併用でリスクを分散する設計も現実的な対策です。
健康なうちから教育費を確実に守る仕組みを整えておきましょう。