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クレジットカードの航空遅延保険とは?海外・国内で補償があるおすすめカード
飛行機での旅行で起こりうる、遅延・欠航による予定変更や荷物の紛失(遅延)などのリスク。
特に海外旅行では、長時間の遅延や欠航が発生しやすく、追加の宿泊費が必要になるかもしれません。
今回は、そんな航空機のトラブルに備える保険「航空遅延保険」が付帯したクレジットカードについて解説。
海外旅行のトラブルに備えておきたい方は要チェックの一記事です!
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この記事の目次
航空遅延保険とは?
航空機の遅延や欠航、あるいは手荷物の遅延や紛失などによって生じた出費を補償してくれる「航空遅延保険」。
保険会社にと契約し、保険料を支払えば加入できますが、航空遅延保険が無料で付帯するクレジットカードもあります。
ステータスで言うと、原則プラチナ、あるいはゴールドカード相当のクレジットカードに付帯する保険です。
補償内容
航空遅延保険によって補償されるのは「航空機の遅延・欠航」「手荷物の到着の遅れ・紛失」によって発生した食事代、宿泊代、生活必需品の購入費用など。
定額の保険金が支払われるのではなく実際に支払った金額が補償される形式で、補償の上限額は1〜4万円程度とカードごとに異なる点は要チェックです。
航空遅延保険は複数カードで合算が可能で、例えば遅延の補償上限が2万円のカードと1万円のカードを所持していれば合算して3万円まで保険金を請求できます。
付帯条件
航空遅延保険は自動付帯・利用付帯の2種類に分かれます。
自動付帯のカードは持っているだけで航空遅延保険が自動的に適用される一方、利用付帯のカードは旅費の支払いをそのクレジットカードで支払っていないと保険が適用されません。
カードによっては国内は利用付帯、海外は自動付帯と付帯条件が分かれるカードもあります。
航空遅延保険の対象は海外?国内?
クレジットカード付帯の航空遅延保険では、海外旅行でのトラブルのみが対象の保険が多く、国内旅行までカバーしているカードは多くありません。
海外・国内両方が遅延保険の対象となっているクレジットカードは貴重な存在でしょう。
長時間の航空機遅延に巻き込まれやすい海外旅行の保障のみで十分、と判断する方も多いようです。
国内でも台風や雪など悪天候で遅延する機会は多いので、国内旅行の頻度が多い方は国内もカバーできるクレジットカードを選びましょう。
国内旅行が多く、航空遅延保険を利用したい方にはJCBゴールドがおすすめです。
国内旅行も補償対象「JCBゴールド」
カード名 | JCBゴールド |
---|---|
国際ブランド | JCB |
年会費(税込) | 11,000円 |
航空遅延保険:海外/国内 (金額は上限) |
乗継遅延:2万円 出発遅延:2万円 手荷物遅延:2万円 手荷物紛失:4万円 |
家族特約 | なし |
付帯条件 | 利用付帯 |
JCBゴールドは国内旅行でも航空遅延保険が付帯し、補償内容も海外と変わりません。
国内での移動が多い方にとってはメリットが大きいクレジットカードと言えます。
年会費も11,000円と、ゴールドカードとしては割安なので発行のハードルが高くないのも嬉しいところです。
航空遅延保険の項目と補償内容
乗継遅延費用
乗り継ぎがある空港への到着便が遅延し、乗継便に搭乗できない時に補償される費用です。
空港への到着から4時間以上代替便に搭乗できなければ、代替便搭乗までにかかった食事代や宿泊代が補償されます。
注意点として、「到着便が実際に到着した時刻から4時間以上」代替便に乗れていないのが保険適用の条件です。
「元々の到着予定時刻から4時間以上」ではないので気をつけましょう。
13時到着予定の便が、遅延により17時に到着
→遅延によって本来の乗継便に搭乗できず、代替便に乗れたのが到着時刻17時の4時間後(21時以降)になった場合、保険が適用される。
※到着予定時刻13時の4時間後=17時を過ぎていても、21時までに代替便に搭乗できていれば保険適用外
出航遅延・欠航・搭乗不能費用
搭乗予定だった便が遅延、欠航などで搭乗できず、本来の出発時刻から4時間以上代替便に搭乗できなかった場合に適用されます。
乗継遅延では食事代と宿泊代が補償の対象ですが、多くの出発遅延で補償されるのは「食事代のみ」です。
手荷物遅延費用/手荷物紛失費用(ロストバゲージ)
航空会社に預けた手荷物の到着が何らかの原因で遅れた際の補償項目が「手荷物遅延費用」。
自分の乗った飛行機の到着から6時間以内に荷物を受け取れなかった際に、遅延が原因で旅先で購入した衣類や生活必需品の購入費用が補償されます。
飛行機到着から48時間以上荷物を受け取れなかった場合は「遅延」ではなく「紛失」扱いとなり補償の上限額がアップします。
航空遅延保険の使い道
- 乗継遅延→宿泊費、食事代
- 代替便を待つ間に使う現地ホテルでの宿泊費、食事代
- 手荷物遅延費用/手荷物紛失費用→衣類・生活用品等の購入費
- キャリーケースに入っていた着替えが届かないので替えの服を購入
- 出航遅延費用→食事代
- 代替便を待つ間に飲食店を利用
航空遅延保険の補償は各補償項目で上限1万円〜4万円程度。
原則として、補償を受けられるのは項目ごとに指定された用途の出費のみです。
出航遅延費用なら、代替便を待つ間に利用したカフェやレストランなら上限額の範囲で全額補償してもらえます。
注文内容に制限はないので、お酒を飲んだり、普段手が出ないような豪華な食事を楽しんだりしても良いでしょう。
航空遅延保険の保険金を受取るには?
保険請求手続きの流れ
- 事故が発生後、カード付帯保険の保険会社窓口に連絡
- 食事代や宿泊代などを自分で一旦立て替える
- 後日保険会社から請求書類が届く
- 必要な書類などを揃えて申請
- 申請承認後、立て替えた費用が支払われる
実際に遅延が発生し、航空遅延補償の対象となる状況になったら、まず保険会社に連絡しましょう。
保険対応の窓口はクレジットカードの約款の冊子やHPに記載がありますが、カード裏面記載のコールセンターでも取り次いでくれます。
遅延発生直後に連絡しておくと、今の自分が遅延保険の対象になる状況か、どんな費用が補償対象か、申請のために必要な書類は何か、などの確認がスムーズです。
遅延保険を受ける際の注意点
遅延保険は実際に払った金額が後日戻ってくる補償なので、旅行中は自分で代金を立て替えておく必要があります。
何にいくら使ったかわかるようにレシートや領収書は確実に残しておきましょう。
帰国後、保険会社に遅延保険の利用を伝えれば補償のための申請書類を送付してくれます。
必要事項を記入し、レシートや遅延証明などの書類と合わせて保険会社に返送しましょう。
保険会社で内容を審査し認められれば、晴れて保険金(実費分)が支払われます。
請求に必要な書類一覧
- ①保険金請求書
- 保険会社から送付された書類に必要な内容を記入して返送します。
- ②遅延・欠航証明書
- 実際の遅延内容を示すために、航空会社から発行された遅延・欠航証明書が必要です。証明書は航空会社のWebサイトなどで発行しましょう。
- ③負担した費用のレシート・領収書
- レシートや領収書を添付して費用を申請するので、絶対に保管しておきましょう。
- ④チケット・パスポートの出入国欄のコピー
- 搭乗日がわかるチケットのコピーや、パスポートの出入国スタンプ欄のコピーも必要になります。eチケットの場合は予約確認のメールも有効です。
保険会社に何を聞かれる?
遅延が発生した際、保険会社に連絡すると以下のような内容を確認されます。
- 遅延した便の情報(航空会社や路線など)
- 予定スケジュール(便名、発着時間等)
- 遅延後の実際のスケジュール(便名、発着時間等)
あらかじめ手元に用意しておくと問い合わせがスムーズです。
保険金を受取るまで大体何日くらい?
実際に保険金を請求した人の話を総合すると、保険金の請求申請から約1週間〜3週間程度で入金されるようです。
帰国後すぐに手続きをすれば、実際の遅延があった日から1ヶ月以内には入金される方が多いでしょう。
保険金を払ってもらえない場合(保険の対象外)はどんな場合?
大地震や噴火、テロなどは保険適用外
大地震や噴火、テロや戦争・内戦といったトラブルによる遅延や欠航は免責(保険適用外)となります。
ただ自然災害でも台風や大雪、またエンジントラブルといった原因による遅延・欠航は補償対象です。
通常よく出くわす遅延トラブルには基本的に対応できると考えて良いでしょう。
家族特約がなければ家族は補償対象外
「家族特約」が付いていない航空遅延保険の場合、家族は保険の適用対象外となります。
食事代で言えばカード会員が食べた分だけが補償され、家族の分は支払われません。
航空遅延保険は旅行時の心強い味方
航空遅延保険は海外旅行傷害保険に比べると注目されにくいですが、海外旅行やLCC利用では遅延・欠航が比較的発生しやすく、お世話になる機会も多いです。
「海外旅行には万全の体制で臨みたい」と考えている方はクレジットカード選びの基準の1つに航空遅延保険を入れてみてください。