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学資保険は小学校からでも間に合う?小学校から加入するメリットと注意点をやさしく解説

「学資保険は小学校からだと遅い?」
「小学校から学資保険に入るメリットは?」
当初は不要だと思っていたものの、子どもが成長するにつれて不安を感じ、加入を検討し始める方も少なくありません。
しかし、子どもが小学校に入学してから学資保険へ加入しても間に合うのでしょうか?
この記事では小学生から学資保険へ加入する場合の注意点や選び方のポイントまでをわかりやすく解説します。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
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この記事の目次
小学校から学資保険に入れる?
0歳加入が多いですが、小学校からでも学資保険に入れます。
保険会社や商品によりますが、学資保険に入れる年齢は0歳~6歳・7歳に設定されているケースが多いです。
保険の契約期間が長いほど高い返戻率が期待でき、月々の保険料も安く抑えられるため、出生直後から入るのが理想的。
しかし、保険会社によっては10歳前後まで加入できるプランも用意されているため、小学生になってからでも学資保険には入れます。
実際に小学校から加入する人も少なくない

子育てが初めての家庭にとって、どの程度の教育資金が必要なのかが分からず戸惑うケースは少なくありません。
たとえば、幼稚園や小学校低学年までは大きな出費がなくても、中学や高校への進学が近づくにつれて不安を感じ、そこで初めて学資保険への加入を検討する方も多いのです。
学資保険は加入のタイミングが早いほど返戻率や保険料が有利である点は間違いありませんが、それ以上に重要なのは教育資金の確保が進学時期に間に合うかどうか。
子どもの年齢だけが判断基準ではなく、今からできる備えを始めておけば将来の安心につながります。
小学校から学資保険に入るメリット
小学校から学資保険へ加入しておけば、中学・高校・大学と続く大きな教育費に対応できます。
学費が本格的にかかる時期に合わせ、将来資金が受け取れるように設計できる点が最大のメリットといえるでしょう。
大学進学時に満期を合わせられる

大学へ進学する18歳を満期として考えると、小学校からの学資保険への加入は決して遅くありません。
仮に8歳から学資保険へ加入したとしても、約10年間の契約期間となるため、入学金や授業料などまとまった出費に備えられます。
目的を絞った資金準備がしやすい

小学生から学資保険へ加入する場合、将来の教育費の中でも特に「大学費用」に絞って設計する人が多いです。
契約年数が短い分、保険料はやや高めになりますが、目的がはっきりしていれば有効な手段といえるでしょう。
また、「あと何年でどれだけ貯めるか」といった逆算での設計もしやすく、ゴールに向けて無駄のない計画的な資金準備ができます。
小学校から学資保険に入る際の注意点
学資保険は加入年齢が上がるほど契約期間が短くなるため、返戻率も下がりやすいです。
たとえば、0歳からの加入では100%以上の返戻率が保障されていても、小学生加入では100%以下になるケースも。
保険会社や保険商品によってもちがいますが、少しでも高い返戻率を重視するなら複数商品を比較・検討してみましょう。
保険料負担が重くなりやすい
小学校からの学資保険への加入は短期間で積み立てていくため、毎月の保険料負担は高めになりがちです。
無理のない金額設定をしないと、途中で継続が難しくなるリスクもあるでしょう。
特に、毎月の収入に変動がある家庭では、余裕をもって払える保険料であるかが重要です。
続けやすさを意識したプラン選びを心がけましょう。
短期契約では商品選びが特に重要
小学校からの学資保険の加入は契約年数が短い分、どの保険を選ぶかで返戻率や満期金に大きな差が出ます。
たとえば、同じ保険料であっても特約の有無や満期設定によって結果が変わってくるほか、一時金の有無も影響が大きくなります。
保険会社ごとの特徴を比較して、自分の目的に合った商品を選びましょう。
小学校から学資保険を選ぶときのポイント
小学校から加入する学資保険を選ぶ際には、具体的にどのようなポイントを見極める必要があるのでしょうか。
返戻率・払込期間・満期時期を比較

学資保険を選ぶ際には、返戻率・保険料払込期間・満期時期の3点が特に重要です。
✅ 返戻率が高く
✅ 払込期間が生活に無理なく
✅ 受け取り時期が明確である商品
を選びましょう。
特に短期契約では払込期間が短い分、月々の保険料と返戻率のバランスがカギになります。
返戻率が100%以下であったとしても、高校や大学の入学に合わせて着実に教育費を積み立てられ、保障も充実した商品であれば十分価値があるといえるでしょう。
祝い金の有無や受け取り方法を確認

学資保険の中には、中学や高校への進学に合わせて一時金を受け取れる「祝い金付き」の保険もあります。
ただし、祝い金なしの保険商品に比べると返戻率はやや下がる傾向があるのも事実。
満期一括型のほうが利率が高く、シンプルな積立に向いているといえるでしょう。
受け取り方によって支出の使い勝手が大きく変わるため、「いつ・いくら使うか」を考慮しながら自分の計画に合った方式を選ぶ必要があります。
他の貯蓄・投資と併用も検討する

学資保険で積み立てたお金を引き出せるのは契約満期を迎えたときに限られるため、流動性は高くありません。
想定外の出費がかさむと、学習塾の月謝や教材費を支払う余裕がなくなるおそれも。
また、学資保険の利回りは決して高いとはいえません。
これらのデメリットを補うために、定期預金やつみたてNISAなどと組み合わせて準備するのもひとつの手です。
併用によってリスクを分散できるほか、保障と貯蓄のバランスを取りながら無理なく教育資金を積み立てられます。
小学校から学資保険を検討するなら、低解約返戻金型の終身保険もあり
近年、低解約返戻金型の終身保険を学資保険の代替手段として利用される方が増えています。
低解約返戻金型の終身保険は返戻率が比較的高く、計画的な積み立てで進学時に一定資金を準備可能。
教育資金として使わなくても解約せずにそのまま終身保険として継続保有できます。
学資保険は教育資金以外の選択肢がないため、将来的な保障の確保や資産形成の手段として活用の幅を広げたい方におすすめです。

子どもがすでに小学校に入っている場合、学資保険よりも終身保険の方がいいですか?
学資保険は小学校からの加入だと返戻率が低いため、活用の幅が広い点から見ても低解約返戻金型の終身保険のほうがいいかもしれません。

家族構成やライフプランによっても必要な保障のあり方は異なるため、迷っている方は一度保険のプロに相談してみましょう。
小学校からも学資保険で教育資金は準備できる
学資保険は0歳から加入しておけば返戻率や保険料の面で有利ですが、小学校からでも入れる保険商品はあり、目的によっては十分に活用できます。
重要なのは子どもの年齢や加入時期ではなく、受け取りたい時期に合わせて設計できるかどうか。
家計や教育費の見通しにあわせて、無理なく続けられるプランを比較・検討してください。
学資保険だけでなく終身保険という選択肢もあります。
迷ったら保険のプロに相談し、将来の安心のために備えておきましょう。