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2人目の学資保険はどうする?兄弟の教育費をバランスよく準備するコツ

「2人目も学資保険は必要?」
「兄弟で教育費に差を出したくない」
「教育費を公平に用意するにはどうすれば?」
きょうだいがいるご家庭では、1人目の学資保険と同じ内容を2人目にも…と考える方も少なくありません。
同じように契約したつもりが「思ったより保険料が高い」「返戻率が低い」といった悩みもでやすく、家計にムリなく、教育資金を準備するための工夫が大切です。
この記事では、2人目の保険選びで押さえておきたいポイントや、無理なく備えるヒントを紹介します。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
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この記事の目次
2人目も学資保険は必要?

2人目も同じ内容で契約すべきか
1人目に学資保険をかけたからといって、2人目も同じ保障内容にする必要はありません。
出産時期が離れていれば収入や生活費の変化や、私立・公立の進学希望が異なるケースも。
現在の家計状況や教育の考え方に合わせて、2人目には保障額や満期年齢を調整するなど、柔軟に設計しましょう。
きょうだいで教育費に差が出るリスク
きょうだい間で学資保険の契約内容に差があると、受取額も異なるため将来の進学費用に不均衡が生まれるかもしれません。
公平な環境を整えたいと考えるのであれば、早めに計画を立てておき教育費のバランスを整えましょう。
2人目の教育費をいつ・いくら
準備すべきか
2人のきょうだいを育てていくには多くの資金が必要であり、学資保険の負担も増大します。
少しでも保険料の負担を軽減するためには、2人目が生まれた時点から積み立てを始めておくのがおすすめです。
保険金の受取時期についても入学する直前ではなく余裕をもたせておくと、急な支出に対応しやすくなります。
2人目の学資保険と保障をどう揃えるか

2人目も学資保険へ加入するとなると、親にとってネックとなるのが毎月の保険料です。
家族の生活も守りながら、きょうだいの将来への備えを万全にするためのポイントをご紹介しましょう。
2人目の保険料は高くなりやすい
きょうだいの年齢差や加入のタイミングによって条件は異なりますが、同じ内容で学資保険に加入すると2人目の保険料が高くなりやすいのは事実です。
これは、加入年齢が遅くなるほど保険料が割高になり、満期までの期間が短くなることで月々の負担が増えるため。
同じ保障内容でも返戻率が下がるケースがあり、結果として「払う額は多いのに戻りは少ない」状況になりかねません。
家計の負担を抑えるためにも、たとえば払込期間を短くしたり、保障内容を一部調整したりといった工夫をしてみましょう。
将来の進路の違いを前提に設計する
「大学等進学者数に関するデータ」(文部科学省)によると令和4年時点での日本における大学進学率は5割を超えていますが、高校を卒業して就職を希望する学生も少なくありません。
きょうだいが共に大学へ進学したとしても、学部によって学費は異なります。
そのため、1人目、2人目を全く同じ金額でそろえるよりも、それぞれの希望や適性に合わせて備える方が現実的といえるでしょう。
2人目の学資保険で保険全体を見直すべき理由

2人目の学資保険を契約するとなると、新たに加入する契約内容にばかり目が行きがちです。
しかし、このようなタイミングだからこそ1人目の学資保険についても改めて見直し、保険全体が適正な契約となっているのかを確認しておきましょう。
学資保険の重複や不足を整理する
1人目と2人目が別々の学資保険を契約していると、保障内容が重複したり一方が手薄になったりするおそれがあります。
2人目が加入するタイミングで、現在の加入状況や契約内容を改めて見直せば偏りやムダを見つけやすくなるでしょう。
必要なタイミングで必要な額を受け取れるか、保険金の受領時期も改めて確認しておきたいポイントです。
契約内容を家族全体で最適化する方法
学資保険の加入は、子どもの保険だけでなく親を含めた保険全体を調整する良いタイミングでもあります。
入院保障や所得補償、死亡保障など、万が一への備えが十分であるかを確認し、不安があれば保険内容の見直しをしてみましょう。
夫婦で別々の保険に加入しているのであれば、夫婦型や家族型保険への加入で月々の保険料を安く抑えられるかもしれません。
一度すべての保険を見渡し、家族単位で整理する視点をもちましょう。
保障と貯蓄のバランスを再調整する
保険を手厚くしすぎてしまうと保険料負担によって柔軟な使い方が難しくなり、逆に貯蓄だけではリスクに備えづらいですが、将来への備えとして保険と貯蓄は大きな柱となります。
2人目の保険を考えるタイミングで、貯蓄と保険のバランスを改めて見直してみましょう。
教育費全体に対する備え方を調整すれば家計にも余裕が生まれます。
2人目の学資保険加入に向けた
家計の整え方

学資保険の加入にあたり、毎月の保険料を少しでも抑え家計負担を軽減するためにはどういった点に注意すべきなのでしょうか。
きょうだいの教育費を
一括管理するメリット
きょうだい一人ひとりの保険や貯蓄を分けて管理する方法もありますが、全体像が見えにくくなるといったデメリットも考えられます。
保険契約や口座は別々であっても、教育費を一括で把握できる仕組みを構築しておけば無駄や不足に気づきやすくなるでしょう。
家計全体を俯瞰して計画を立てるためには、FPなどの専門家に整理を依頼してみるのも良い方法です。
月額保険料をムリなく支払うための
工夫
きょうだい2人分の学資保険へ加入するとなると、その分保険料も重なってしまうため月々の支払いに負担を感じやすくなります。
毎月の収入から定額の積立が難しいときには児童手当を活用したり、ボーナスの一部を活用してみる方法も検討してみましょう。
生活費を含めて無理のない家計管理ができているか、第三者の視点から確認してもらうのもおすすめです。
2人目の保険は一括払いを検討する
手元資金に余裕があり保険料負担を少しでも抑えたいのであれば、月払いではなく年払いや一括払いとった選択肢もあります。
一括払いは学資保険の加入時にまとめて保険料を支払う方法で、1回あたりの支払い額は大きいもののトータルの保険料は安くなります。
一括払いが本当に自分たちに合っているか不安があれば、保険のプロへの相談がおすすめ。
グッドカミング公式LINEではいつでも保険のプロに相談できます。
2人目の学資保険で失敗しないための
注意点

2人目も学資保険へ加入しておきたい方のために、失敗しないために意識しておきたい注意点を2点ご紹介します。
加入時期の違いが返戻率に影響する
保険は加入時期が異なると、同じ保険会社・プランでも返戻率に差が出ます。
具体的には、加入時期によって金利や商品改定の影響を受けるため、1人目より条件が悪くなるリスクがあるのです。
リスクを避けるためにも、契約前には複数の保険会社や保険商品を比較し、わからない点があればFPなどに相談して確認しておきましょう。
契約者を誰にするかで変わる保険設計
きょうだいの年齢が離れていると、2人目が加入するタイミングで親の高齢化や健康状態への不安などから、たとえば契約者を父親から母親へ変えるなどの必要性も出てきます。
状況に応じて、契約者は誰が最適であるかをFPと相談しながら決めると安心です。
【まとめ】2人目の学資保険は兄弟の違いを踏まえて賢く準備しよう
2人目にも学資保険をかけるべきか迷うなら、まずは家計全体ときょうだいの将来像を俯瞰的に見渡してみましょう。
きょうだいだからといって、必ずしも1人目と2人目は同じプランにする必要はなく、それぞれの状況に合わせた設計が何よりも大切です。
どうしても教育費のバランスや保障の差が気になるのであれば、保険だけでなく貯蓄の活用も検討してみましょう。
学資保険の加入タイミングや保険料が心配なら、FPに相談すると判断しやすくなります。