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定期保険の10年更新型の特徴は?定期保険10年更新型の仕組みと選び方

「定期保険10年更新型の仕組みは?」
「10年ごとに更新って本当に必要なの?」
定期保険10年満期は10年間だけの保障が受けられる保険の仕組みで、基本をきちんと知ることで安心して選択できます。
この記事では、定期保険10年満期の特徴やメリット・デメリット、選び方や注意点まで分かりやすく解説していきましょう。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
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この記事の目次
定期保険の概要と10年更新型について
まずは定期保険の概要

定期保険は「10年」「20年」「60歳まで」など、あらかじめ決めた一定期間だけ保障を確保する生命保険です。
期間が決まっているため保険料が抑えられて加入しやすいのが特徴で、保険期間中に死亡または高度障害になると保険金が受け取れます。
「特定の時期だけ備えたい」「将来は保障を縮小したい」など、必要に応じて大きな保障を持ちたい人におすすめでしょう。
定期保険10年更新型の仕組み

定期保険10年更新型は、10年ごとに保険期間が満了し都度契約を更新できる仕組みになります。
更新時の健康状態は見直しに影響しませんが、更新のたびに年齢に応じて保険料が上がるのが一般的です。
実際に定期保険への加入は10年更新型が主流で、10年ごとに保障内容を見直せるのでライフステージに合わせやすいです。
定期保険の10年更新型の仕組みを理解して、保険を選ぶ準備を進めていきましょう。
保険は組み合わせるのがおすすめ

定期保険の10年更新型は短期間の保障に優れていて、終身保険は一生涯の保障を持てるのが大きな特徴になっています。
比較項目 | 定期保険10年更新型 | 終身保険 |
---|---|---|
保障期間 | 10年間ごとに更新 | 一生涯 |
保険金支払い | 更新期間中のみ支払われる | いつ亡くなっても必ず支払われる |
保険料 | 若いうちは割安、更新ごとに上昇 | 高め(貯蓄型) |
解約返戻金 | 基本的になし | あり(契約年数により増加) |
主な目的 | 教育費・住宅ローンなど短期の備え | 葬儀代・相続・一生の備え |
保険料の変動 | 更新ごとに年齢に応じて上がる | 契約時に決定、ずっと一定 |
向いている人 | 子育て世代・期間限定の保障を求める人 | 一生涯の安心を求める人 |
短期的なリスクには10年更新型の定期保険で、長期的な安心には終身保険で備えるのがおすすめです。
ライフプランに合わせた柔軟な保障が作るためにも、両方の特徴を比較して自分に合った組み合わせを検討していきましょう。
定期保険10年更新型のメリット
10年更新型の定期保険は初期の保険料が割安

10年更新型の定期保険は、初期の保険料が安く設定されているのが大きなメリットです。
家計に負担をかけずに保障を持てる上に、特に若いうちに加入すればさらに保険料を抑えられます。
定期保険の10年更新型は手軽に保障を準備できるため、安心して保険を始められるでしょう。
必要な保障だけ確保できる柔軟性

定期保険は保険期間のタイプが『更新型と全期型』の2種類で、主な違いは下記の通りでした。
定期保険の保険期間のタイプ | |
【保険期間】 歳満期=「〇歳になるまで」保障が続く (※更新不可) 【特徴】 契約期間のあいだ保険料が変わらない 満期を迎えると契約終了 |
|
【保険期間】 年満期=「契約から〇年間」保障が続く (※更新可能) 【特徴】 更新時に年齢・保険料率で保険料が再計算される 更新時に保険料が高くなる 契約期間が終わるたびに自動更新 |
全期型は満期になると保障が終了するため、ライフプランに合った期間設計が重要です。
更新型には満期がなく自動で契約が継続されますが、年齢によって更新後の保険料が上がるため更新前に必ず再確認するのがベスト。
無駄な負担を抑えるためにも、ファイナンシャルプランナー(FP)など保険の専門家に相談して自分に合う保障内容を見つけましょう。
ライフステージの変化に柔軟に対応できる

10年更新型の定期保険は、結婚や出産などライフステージの変化に柔軟に対応しやすく、状況に合った保障を確保できます。
定期保険10年保障を検討するライフステージ | |
---|---|
子育て期・教育資金の備え | お子さんの教育費用や生活費など、一定期間の大きな経済的責任をカバー |
住宅ローン返済期 | 住宅ローンなど債務の返済期間中に残された家族の負担を減らすための保障 |
若いうちの保険料負担軽減 | 若いうちは保険料が割安で、結婚・出産期の家計負担を抑えながら備えられる |
家族の成長や仕事の変化に応じて必要な保障を10年ごとの更新で新しいニーズに応じた保険に切り替えられるのが便利です。
家族の成長や生活の変化に合わせて調整したい人は、定期保険10年更新型に加入するのがおすすめでしょう。
定期保険10年更新型のデメリット
更新ごとに保険料が上がる

10年更新型の定期保険は、年齢に応じたリスクが反映されるため更新のたびに保険料が上がります。
若いうちは負担が軽くても長期的には総額が増えていくため、更新後の負担を確認し無理なく続ける工夫が重要です。
まずは更新後の保険料をシミュレーションをするためにも、一度保険の専門家に相談してみるのがおすすめでしょう。
満期になっても返戻金は出ない

定期保険10年更新型など一般的な定期保険は「掛け捨て型」で基本的に満期になっても返戻金はありません。
定期保険は貯蓄目的で活用する設計ではなく、あくまで一定期間の保障が目的の保険です。
保険を将来の備えとして活用したい人は、ファイナンシャルプランナー(FP)など保険の専門家に相談して自分に合う保険を選びましょう。
定期保険10年更新型は長期的な保障には不向き

定期保険10年更新型は一定期間のみ保障が得られる設計のため、長期的に保障を持ちたい人には不向きです。
健康状態に関わらず10年ごとに自動的に更新はできますが、更新時は年齢に応じて保険料が上がっていきます。
長期的な安心を重視する人は、一生涯の保障を持てる「終身保険」の加入も検討していきましょう。
定期保険10年更新型が向いている人
短期的な保障が欲しい人

定期保険10年更新型は、短期的なリスクに備えたい人に特に向いている保険になっています。
子育て期間中や住宅ローンの返済期間中など、必要な期間だけ保障を確保できるので、無駄な負担を軽減できるのが大きなメリット。
更新のタイミングでは保障内容を見直しやすいため、年齢や状況に応じた調整がしやすいのも特長です。
定期保険10年更新型は、自分のライフステージに合わせて、効率的にリスクに備えられる頼もしい保険でしょう。
家計に合わせて保険を調整したい人

定期保険の10年更新型は10年で保険の見直しができるため、家計に合わせて柔軟に調整できるのが特徴です。
更新時に『保険金額を減額・不要な特約を解約』など必要に応じて変えられるため、無理のない範囲で保険を続けられます。
自分に合う保険を把握するためにも、まずはファイナンシャルプランナー(FP)など保険の専門家に相談して情報を集めていきましょう。
転職や独立などキャリアの変化を考えている人

定期保険10年更新型は、転職や独立を考えている人にもおすすめになります。
キャリアの変化に伴って収入が不安定になりやすい時期でも、10年ごとに保障を見直せるので、無理なく続けやすいです。
10年更新型は生活スタイルの変化にも対応しやすいので、将来の計画に合わせて保障内容をこまめに調整できるでしょう。
定期保険10年更新型の選び方と注意点
保険期間を「目的」に合わせて選ぶ

定期保険10年更新型は、保障が必要な期間を明確にしたうえで選ぶのが重要です。
「子どもが大学を卒業するまで」「住宅ローンを完済するまで」など、目的に合った期間を設定すると効率的。
10年更新型なら、10年ごとに保障内容を見直せるので、生活の変化に合わせて無駄なく調整できます。
生活設計に合わない保障は、過剰な支出になりやすいため、目的をはっきりさせて最適な期間を選びましょう。
保険金額は「支出」に応じて設定

定期保険10年更新型の加入を検討するには、万が一のリスクに備えて、将来必要な支出(必要保障額)を具体的に見積もるのが賢明です。
根拠のない保険金額設定では、保障が不足する・逆に保険料を払いすぎる状態になりかねません。
子どもが学校を卒業するまでの学費・塾代
🔹 生活費
残された家族が生活するための資金。目安は「年間生活費 × 必要な年数(例:10年)」=2000万〜3000万円
🔹 住宅ローンの残債
団体信用生命保険未加入なら、残債分を保険でカバー
🔹 葬儀・法要費用
葬儀一式で100万〜200万円前後
定期保険10年更新型は、10年ごとに家計の状況や保障ニーズを見直せる保険です。
再加入や更新を考えている人は、保険相談を活用し、「自分」に合った保険金額をしっかり設計していきましょう。
保険に加入するまえにFPに相談してみるのがおすすめ

定期保険10年更新型を検討する人の中には「どのプランが自分に合うかわからない」と迷う人も多いです。
収入や将来のライフプランによって必要な保障は変わるため、ファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家に相談するのがおすすめ。
専門家の視点を入れると、無駄のない保障設計ができ将来の家計への不安を減らせます。
保険の専門家に相談をして、自分に合う最適なプランを見つけていきましょう。
定期保険の10年更新型:まとめ

定期保険10年更新型は、短期間の大きな保障・10年ごとに保障内容を見直せる・若いうちは保険料が安く家計に優しい設計で人気です。
10年ごとに自動的に契約を更新するのが一般的ですが、年齢によって保険料が上がるので、定期的な見直しが重要になります。
生活の変化に合わせて、終身保険との併用を検討するのもおすすめ。
保険への加入を迷う人は専門家に相談すると将来の家計負担や保障内容を的確に把握し、自分に合った保険を安心して選べるでしょう。