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定期保険・終身保険・養老保険はどう違う?3つの保険の比較と選び方を紹介

「定期保険と終身保険・養老保険の違いは何?」
「3つの保険について詳しく知りたい!」
生命保険には「定期保険・終身保険・養老保険」があり、加入前にそれぞれの仕組みや特徴を把握するのがおすすめです。
この記事では定期保険・終身保険・養老保険の3つの保険の違いをわかりやすく解説し、自分に合った選び方を紹介していきましょう。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
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この記事の目次
定期保険・終身保険・養老保険:基本情報
定期保険とは?一定期間の保障の仕組み

定期保険は「10年」「20年」「60歳まで」など、あらかじめ決めた一定期間だけ保障を確保する生命保険です。
保険期間中に死亡または高度障害状態になると、あらかじめ定めた保険金が受け取れます。
「特定の時期だけ備えたい」「将来は保障を縮小したい」など、必要に応じて大きな保障を持ちたい人のニーズにぴったりでしょう。
終身保険とは?一生涯保障の仕組み

終身保険は一定期間の保障がもてる定期保険と異なり、契約者が亡くなるまで一生涯にわたって保障が続く生命保険です。
保険料は定期保険よりも高めですが満期がなく確実に保険金が支払われるため、相続対策や葬儀費用の準備に向いています。
終身保険は、将来への備えを重視したい人には安心感のある選択肢でしょう。
養老保険とは?補償と貯蓄を備えられる仕組み

養老保険は、万が一の保障と将来の貯蓄の両方を1つで備えられる生命保険です。
掛け捨ての定期保険とは異なり、死亡保障もありつつ満期を迎えるとお金が戻ってくるのが特徴になります。
「保障」と「貯金」をバランスよく考えたい人にとって、養老保険は選択肢の1つとして検討していきましょう。
定期保険・終身保険・養老保険:比較
定期保険・終身保険・養老保険:保険期間の比較

定期保険・終身保険・養老保険は、それぞれ保障の期間に違いがあり、目的に合った保険を選ばないとムダや不足が生まれやすくなります。
保険の種類 | 保障期間 | 内容 |
---|---|---|
定期保険 | 一定期間 | 10年・20年など契約期間内のみ保障され、満了後は保障が終了 |
終身保険 | 一生涯 | 解約しない限り一生涯にわたって保障が継続 |
養老保険 | 満期まで | 契約時に決めた満期年齢(例:60歳)まで保障が続く |
定期保険は「一定期間の保障」・終身保険は「一生涯の保障」・養老保険は「満期までの保障」が保険期間です。
それぞれの保険期間は、自分の将来設計をもとに必要な保障年数によって選ぶのがおすすめでしょう。
定期保険・終身保険・養老保険:保険料の比較

定期保険・終身保険・養老保険の保険料の比較は、下記の通りでした。
保険の種類 | 保険料の特徴 | 内容 |
---|---|---|
定期保険 | 安い | 掛け捨て型で保障のみ。期間終了後に保険料は戻らない |
終身保険 | 高め | 貯蓄性あり。解約返戻金が積み上がり資産形成に使える |
養老保険 | 高め | 満期金を受け取れるため、保険料は比較的高く設定される |
定期保険は「保険料が割安」・終身保険は「保険料が高め」・養老保険は「貯蓄性があるので3種類の中で最も保険料が高い」傾向があります。
保険会社によって保険料は異なるため、まずは専門家に相談して将来の家計バランスを意識しながら、支払能力に応じた選択をしていきましょう。
定期保険・終身保険・養老保険:満期金の比較

定期保険・終身保険・養老保険の満期金の比較は、下記の通りでした。
保険の種類 | 満期金の有無 | 内容 |
---|---|---|
定期保険 | ✕ 基本的になし | 契約期間終了時に受け取る満期金はなし |
終身保険 | ✕ 満期なし | 満期金は存在せず、途中解約で返戻金を受け取る |
養老保険 | ◎ あり | 満期到達で満額の保険金を受け取れる |
定期保険と終身保険は「満期金なし」で、養老保険は「満期まで生存すれば満期金」があります。
養老保険は満期金がある分保険料が高くなるので、目的に応じて保障と貯蓄のバランスを見極めましょう。
定期保険・終身保険・養老保険:ライフステージ別おすすめの保険
ライフステージ別おすすめの保険:若年層

→ 独身・新婚・子どもがいないなど、大きな保障だけ必要な時期にぴったりです。
✅ 将来の資産形成も兼ねたい → 終身保険(少額・払済型など)
→ 長期で積み立てていける計画がある人には向いています。
✅ 貯蓄重視で短中期に満期金が欲しい → 養老保険
→ ただし、若年層には保険料の負担が大きく、あまり現実的ではありません。
若年層には、保険料を抑えつつ一定期間の必要な保障を持てる『定期保険』が最適です。
特に結婚や子育て中など人生の節目では一時的に大きな保障が必要になるため、期間限定の保障を確保できコストも最小限に抑えられます。
まずは現在と将来のライフプランを整理し、自分にとってムダのない保険設計を検討していきましょう。
ライフステージ別おすすめの保険:中高年世代

→ 子どもが独立し、最低限の保障だけ必要な人には掛け捨てでコストを抑えられる定期保険が有効です。
✅ 老後に向けて確実な備えを持ちたい → 終身保険
→ 相続対策や葬儀費用の準備として、一生涯の保障がある終身保険は安心感があります。
✅ 退職金の活用や資産形成を重視したい → 養老保険
→ 満期で資金が戻る仕組みなので、老後のライフプランに合わせた活用ができます。
中高年世代には、一生涯の保障と資産形成を両立できる『終身保険』が特に適しています。
死亡保障に加え、解約返戻金を老後資金や介護費用に充てられる点も大きな魅力です。
人生後半を安心して過ごすには、目的に合わせた保険設計を意識しましょう。
ライフステージ別おすすめの保険:教育資金や老後資金対策

→ 掛け捨てで満期金がないため資金準備には不向きですが、万一の備えとしてはコスト面で優れています。
✅ 老後資金や相続対策として備えたい → 終身保険
→ 解約返戻金が老後の備えになり、死亡保険金は相続時にも非課税枠を活用できます。
✅ 教育資金・老後資金どちらにも対応したい → 養老保険
→ 満期金があり、貯蓄と保障をバランスよく持てるため、計画的な資金準備が可能です。
教育資金や老後資金対策は、満期金を受け取れる『養老保険』に加入すると、教育費や老後の生活資金に活用できます。
保険料は比較的高めの設定になるため、家計全体とのバランスを意識して検討するのが賢明です。
貯蓄と保障の両方を重視したい人は、選択肢として養老保険を前向きに考えてみましょう。
定期保険・終身保険・養老保険:保険加入の選び方
保険は組み合わせて保障を最適化

1つの保険だけでは不安を感じる人は複数の保険を組み合わせると、柔軟かつ無駄のない保障設計が可能です。
定期保険・終身保険・養老保険にはそれぞれ異なる役割があるため、ライフステージや目的に応じて併用すると保障と貯蓄のバランスが整います。
定期保険で、教育費や生活費に備えた大きな死亡保障を確保
終身保険で、将来の相続・葬儀費用を確実に準備
子どもが独立すれば定期保険は解約・縮小、終身保険のみ継続する設計が可能
➡ 家族の成長に合わせて、保障を柔軟に調整できます。
終身保険は死亡時に家族へ資産を遺す備え
養老保険は満期金で老後の生活資金を準備
給与収入がなくなるリタイア後に向けて、安定した保障と貯蓄を両立
➡ 「老後の安心」と「資産の活用」を同時にかなえます。
定期保険で大きな保障を安価に確保(掛け捨て)
終身保険(少額)は将来の資産形成用にコツコツ積み立て
将来のライフステージに応じて保険を拡張・見直ししやすい
➡ 月々の保険料負担を抑えつつ、必要な保障を最初から整えられます。
定期保険は期間限定の大きな保障・終身保険は一生涯の備え・養老保険は貯蓄性と保障を兼ねて対応できます。
ライフステージや資金目的に応じて適切な保険を選べば、無駄なく効率的な保険設計が可能でしょう。
保険の判断にはFPに相談が◎

保険は内容が複雑なため、保険の専門家のファイナンシャルプランナー(FP)に相談すれば、自分に合った組み合わせを提案してもらえます。
収入・家族構成・年齢に応じたプランで、定期・終身・養老保険のバランスを考慮した最適な設計が可能です。
「保険は入って終わり」ではなく、必要な保障と備えを目的に応じて持つことが大切です。
見直し時のポイントと判断基準

保険は収入や家族構成の変化により必要な保障額も変動するため、結婚や出産・転職などのライフイベントに合わせて見直すのが基本です。
保険料の負担や保障内容を定期的に確認し、現状に合った内容に調整するのがおすすめ。
定期的な保険の見直しで、無駄なく効果的な自分に合う保険設計を目指していきましょう。
定期保険・終身保険・養老保険を比較して自分に合った保険を選ぼう

定期保険・終身保険・養老保険には、それぞれ異なる特徴と役割があります。
保険料の安さを重視するなら定期保険・長期的な安心感を求めるなら終身保険・教育資金や老後資金を準備したい人は養老保険が有力な選択肢です。
保険への加入は、自分のライフステージや目的に合わせて保障内容を決めるのがおすすめ。
必要な保障をムダなく確保するためにも、まずは保険の専門家に相談して自分にぴったりの保険を選んでいきましょう。