ノンフリート等級とは？仕組みや割引率と等級制度の上手な活用法を解説！

自動車保険のノンフリート等級制度って何？
ノンフリート等級が上下する仕組みは？

ノンフリート等級とは、自動車保険における契約者の等級を表す制度で、保険料の割引などに大きく関係するため、仕組みを知っておきたいですよね。

今回は、ノンフリート等級の仕組み、等級の進み方と割引率、注意点や活用法などを詳しく解説していきます。

ノンフリート等級とは？

ノンフリート契約とは、自動車保険における契約形態の一つで、保険契約者が所有･使用している車両が9台以下の場合に適用されます。

ノンフリート契約では「等級制度」が適用され、1等級から20等級まで設定されており、新規契約では通常6等級から始まり、事故がなければ1年ごとに1等級ずつ上がる仕組みです。

ノンフリート等級が上がるほど保険料の割引率が高くなり保険料が安くなりますが、事故を起こすと等級が下がり保険料の割引率が低くなり、1～4等級は保険料が割増になるので注意しましょう。

ノンフリート等級の進み方と割引率

ノンフリート等級を上げる方法

ノンフリート等級は、契約後から1年間無事故であれば次回契約更新時に1等級上がります。

無事故期間が長ければその分どんどん等級が上がっていくため、割引率も上がり保険料の負担軽減が可能です。

等級別の割引率の目安

等級ごとの割引率は保険会社や商品ごとに異なりますが、15等級以上になると40%以上割引される場合もあります。

反対に、1～4等級では保険料が割増になる場合も多いため、注意が必要です。

事故による等級ダウンのルール

自動車保険を利用して自己処理を行うと、1回の事故で3等級下がるケースが一般的となっています。

また、事故有係数(過去の事故歴に基づいて適用される割引･割増率)によって、別の割引率が適用される場合もあるため、契約時や更新時にはチェックしておきましょう。

ノンフリート等級のメリットと注意点

長期的に見ると保険料が大幅に安くなる

ノンフリート等級制度は、無事故を継続すれば高い割引率が適用されるため、将来的に支払う保険料を大幅に抑えられます。

自動車保険の保険料の安さを維持するためにも、日頃から安全運転を心がけておくのが重要です。

複数台契約でも等級は個別に管理される

ノンフリート等級制度では、1台ごとに等級が設定されるため、車両を複数台契約しても事故を起こした車両だけが等級ダウンします。

契約者ごとの等級設定ではなく車両ごとに個別に管理されるため、更新時などに各車両の等級もチェックしておきましょう。

契約変更時に等級引き継ぎが可能

ノンフリート等級制度では、車両の乗り換えや保険会社の変更をしても、条件を満たしていれば今までの等級をそのまま引き継げます。

ただし、保険契約者の名義が変わると引継ぎができないケースもあるため注意しましょう。

ノンフリート等級を上手に活用する方法

できる限り保険を使わず自己負担で対応

ノンフリート等級は、小さな事故や傷の修理などで自動車保険を使っても等級が下がってしまいます。

当てこすりの小さな傷など少額で済む修理であれば、自動車保険を使わずに自己負担で直す方が、後々の保険料を考えると結果としてお得になる場合も。

事故の内容や修理費用などによって、自動車保険を使うかどうかの判断をするのがおすすめです。

ノンフリート等級を引き継げるよう名義管理を徹底

ノンフリート等級は、原則として同一名義人に限り引き継ぎが可能となっています。

車両の所有者や使用者を明確にしておくと、車両の乗り換えや保険の変更時などにもスムーズに等級移行が可能です。

中断証明書の発行を活用する

車の売却･廃車などに伴って自動車保険を解約したり継続しない場合、中断証明書を発行しておけば現在の等級を最長10年間保存できます。

車を手放したり、自分はもう運転しないが将来家族が運転する可能性がある、海外赴任が決まって数年は日本にいないなど、様々な理由で自動車保険を継続しない場合でも、中断証明書があれば再開時に等級の引継ぎが可能です。

中断証明書を発行せずに保険を解約･継続しなかった場合は、新しく自動車保険に加入した際に等級がリセットされてしまうため注意しましょう。

ノンフリート等級制度の仕組み：まとめ

ノンフリート等級制度とは、契約車両が9台以下の個人･法人契約に適用される制度であり、等級制度に基づいて保険料が割引･割増される仕組みです。

契約後1年間無事故であれば等級が上がり、等級が上がるほど割引率が高くなるため保険料は安くなっていきます。

一方、事故で保険を使うと等級が下がり保険料が高くなる場合があるため、事故の内容や修理費用によっては保険を使用するかどうかの判断も重要です。

無事故を継続すれば保険料の割引率が上がるため、日頃から安全運転を心がけていれば長期的に見て保険料の節約に繋がります。