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不動産投資に資格は必要?不動産投資に役立つ資格とメリットを取得の解説

不動産投資に資格は必要?不動産投資に役立つ資格とメリットを取得の解説

不動産投資に資格は必要?
不動産投資で活かせる資格はある?

不動産投資の運用するにあたって必要な資格はありませんが、資格を持っていると専門的な知識が役立つ場面も多いです。

この記事では、不動産投資に資格は必要なのか、不動産投資に役立つ資格、取得するメリット、注意点を解説していきます。

これから不動産投資の勉強を始めたい方や、不動産投資に役立つ資格の取得を検討している方はぜひ参考にしてください。

この記事の監修者

  • 内木智朗様
    内木 智朗

    若井綜合法律事務所 弁護士

    不動産投資トラブル対応件数100件以上。不動産会社勤務経験、宅地建物取引士、賃貸管理経営管理士を持つ担当事務員とタッグを組み、数多くの不動産に関する法的トラブルの助言を行っている。
    <保有資格>
    司法試験予備試験合格、東京弁護士会所属
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グッドカミング編集部
グッドカミング編集部
グッドカミングは、保険/資産運用/将来設計/投資など「お金」の悩みを解決するWebメディアです。ファイナンシャルプランナーが記事を監修し、情報の信頼性を担保。様々な経歴のライターが、自身の経験やお金に悩む人の体験談を基に記事を執筆しています。

不動産投資に資格は必要?

不動産投資を始めるにあたって、特別な資格は必要ありません

ただ、不動産投資には、物件の関する知識や法律や税金に関する専門的な知識まで、幅広い知識と適切な判断能力が求められます

正しい知識と情報判断能力を身に付けるには、資格取得を目指して勉強するのが効率的です。

実際に取得した資格や知識が役に立つ場面も多いので、不動産投資に必要な知識を得るための手段として、資格取得を活用しましょう。

不動産投資に役立つ資格

ここでは、不動産投資に役立つ資格についてご紹介します。

不動産投資に役立つ資格
✅ 簿記検定
✅ FP技能検定
✅ 不動産実務検定
✅ ホームインスペクター(住宅診断士)
✅ 投資不動産取引士
✅ 宅地建物取引士(宅建)|国家資格
✅ 賃貸不動産経営管理士|国家資格
✅ マンション管理士|国家資格
✅ 管理業務主任者|国家資格

不動産投資の種類によって役立つ資格は異なるので、自分にとって必要な知識を得られる資格を選びましょう

簿記検定

簿記検定は、企業などの日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにするスキルを認定する資格です。

簿記の仕組みや記帳、書類の作成などが学べるので、お金の流れを明確に把握・可視化できるようになります。

簿記を学ぶメリット

・お金の流れや収支バランスを詳しく把握できる
・確定申告書の記入方法が分かる

取得すれば、確定申告や決算書の作成が可能になりますし、融資の際にも経営者としての信頼度が上がるなど、不動産投資のあらゆる場面で役に立つでしょう。

学べる内容 簿記の基本原理・諸取引の会計処理・決算書の作成・株式会社会計
活用できる場面 確定申告書の提出やキャッシュフローの改善に役立つ
試験日程 ペーパー試験:毎年6/11/2月の年3回
ネット試験:試験センターが定める日時で随意受験可能
受験資格 誰でも受験可能
合格率 50.9%(令和4年6月度試験)

出典:商工会議所/簿記

ファイナンシャルプランナー

FP(ファイナンシャルプランナー)技能検定は、収支の見通しを立て資産設計を提案するなど、お金に関する悩みにアドバイスできる資格。

FP技能検定では不動産関係だけでなく、保険や年金、税金、資産運用、相続まで、お金に関する幅広い知識を身に付けられます。

FP技能検定を学ぶメリット

・不動産以外の幅広い知識が身に付く
・お金の流れを把握でき、収支シミュレーション作りに役立てられる
・他の資産運用も併用した資産形成の効率化などに役立つ

不動産投資以外の資産運用や資産形成の効率化を目指す方にも役立つ資格です。

不動産投資に活かすなら、2~3級で「不動産」「タックスプランニング」を重点的に学びましょう。

学べる内容 ライフプランニングと資金計画/リスク管理(保険制度全般)/金融資産運用/タックスプランニング(税制)/不動産/相続/事業承継
活用できる場面 確定申告書の提出やキャッシュフローの改善
試験日程 毎年1/5/9月上旬
受験資格 3級:誰でも受験可能
2級:3級技能検定の合格者またはFP業務実務経験者(2年以上)など
合格率 3級:学科試験 53.31%
  実技試験 46.29%
2級:学科試験 25.46%
  実技試験 40.03%
(2021年度9月)

出典:一般社団法人 金融財政事情研究会/ファイナンシャル・プランニング技能検定

不動産実務検定

不動産実務検定(旧:大家検定)は、賃貸不動産の経営全般に関する基礎知識が学べ、入居者にとって暮らしやすい住環境を提供できる資格。

空室対策や税金、滞納トラブル、土地活用などの知識やライフプランの考え方も学べるので、不動産投資の経営や管理など多くのシーンで役立つでしょう。

不動産実務検定を学ぶメリット

・不動産経営全般の知識が学べる
・土地の有効活用法が分かる
・コンサルティング技能が身に付く

比較的難易度が低いため、初めて不動産投資をする方や不動産投資の実務について知りたい方におすすめです。

学べる内容 賃貸不動産の経営・実務全般の基礎知識
活用できる場面 不動産投資を始める際、これから何を学んで何をすればいいかがわかる。経営初期~実務全般のシーンで役立つ
試験日程 随時開催(オンライン試験)
受験資格 誰でも受験可能
合格率 2級:64.0% (2021年時点)
1級:42.0% (2021年時点)

出典:一般財団法人 日本不動産コミュニティー/不動産実務検定

ホームインスペクター(住宅診断士)

ホームインスペクター(住宅診断士)は、住宅の劣化状況を確認し、修繕すべき箇所・時期・概算費用などをアドバイスできる民間資格です。

建物の構造に関する知識が身に付けられ、「不具合の事象はどこにあるのか」「修繕に適した時期や費用の目安はいくらか」などが分かるようになります。

ホームインスペクターを学ぶメリット

・修繕時期や費用目安が分かる
・住宅の劣化状態を目視で判断できる
・客観的な視点で計画を立てられる

不動産投資では長期間にわたって物件を所有する場合が多いため、気づかない内に劣化が進み、多額の修繕費用が必要になってしまうケースも

自分で修繕が必要か否かが目視で判断できるようになるので、リスクヘッジに繋がります。

学べる内容 住宅全体の劣化状況を確認するための基礎知識/修繕の方法や費用相場の実務的な基礎知識
活用できる場面 投資用不動産の劣化状況やメンテナンスが必要な時期・修繕費用の目安を判断できる
試験日程 3月/6月/9月/12月開催
受験資格 誰でも受験可能
合格率 31%(第14回開催時期の実績)

出典:日本ホームインスペクターズ協会/ホームインスペクター(住宅診断士)になるには

投資不動産取引士

投資不動産取引士は、不動産投資の取引に特化した専門家を認定する資格。

投資用不動産の売買や仲介に関する法律・建築・税制などの基礎知識や実務で役立つスキルが身に付き、メリットやリスクが理解ができるようになります。

投資用不動産の契約時や管理会社に業務委託する際など、不動産投資の様々な場面で活かせる資格です。

投資不動産取引士を学ぶメリット

・投資用不動産の売買や仲介に役立つ
・実務上のスキルが身に付く
・契約時など適切な判断ができる

学べる内容 投資用不動産の取引に特化した基礎知識(関連法規・税金・建築関係・実務上の基礎知識)
活用できる場面 投資用不動産の購入や仲介時に交わす契約内容を理解し、適切な判断ができ、不動産投資の様々な場面で役立つ。
試験日程 年に4回(1.4.7.9月)
受験資格 誰でも受験可能
合格率 非公開

出典:一般社団法人 投資不動産流通協会/投資不動産取引士について

宅地建物取引士(宅建)|国家資格

宅地建物取引士(宅建)は、不動産を安全かつスムーズに取引するための専門知識を証明する国家資格です。

土地や建物などの不動産取引に関する法律・税金・権利に関する内容を学べるため、不動産投資の実務にも役立ちます。

宅建を学ぶメリット

・不動産に関する法律を学べる
・税金の取り扱いに詳しくなる

合格率が高い資格ではないため、取得よりも知識を身に付ける目的で勉強を始めるのがおすすめです。

不動産に関する知識を深めておくと、トラブルを回避したり取引を有利に進められるなどのメリットもあります。

学べる内容 不動産(土地・建物)取引に関する法律/税金/権利関係など
活用できる場面 不動産売買や賃貸借契約締結に必要な重要事項説明書の内容を理解して判断できる
試験日程 毎年1回、10月の第3日曜日
受験資格 誰でも受験可能
合格率 17.9%
(2021年度)

出典:一般社団法人不動産適正取引推進機構/宅地建物取引士資格試験(宅建試験)とは

賃貸不動産経営管理士|国家資格

賃貸不動産経営管理士とは、マンションやアパートなどの賃貸管理業務に関する知識や技能・倫理観を持つことを認める国家資格です。

不動産実務検定を学ぶメリット

・管理会社からの提案や条件が適正か判断できるようになる
・不動産賃貸経営の実務に直結する内容を学べる
・入退去の規制、税制、建物の管理や有効活用方法が分かる

令和3年より、「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」が施行され、国家資格になりました。

賃貸不動産の所有者側から見た、資産の有効活用法、建物の管理や空室対策、トラブル対応などの知識を学べるので、管理や経営など不動産投資の実務に役立つでしょう。

学べる内容 賃貸不動産の管理に関する知識/技能/倫理観
活用できる場面 賃貸不動産の管理・経営の実務全般
試験日程 毎年1回、11月第3日曜に実施
受験資格 誰でも受験可能
合格率 31.5%
(2021年度)

出典:一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会/賃貸不動産経営管理士

マンション管理士|国家資格

マンション管理士は、管理組合や管理者などの運営や建物の構造上の問題に関するコンサルティングするために必要な国家資格です。

マンションの維持や管理に関する法律・実務、マンション構造や設備に関するの専門的な知識を得られます。

マンション管理士を学ぶメリット

・マンション管理組合の仕組みが分かる
・マンションの構造や技術面に詳しくなる
・管理組合の総会や理事会で議題内容が理解できる

マンション管理士資格はキャリアメイクに役立つだけでなく、自身の暮らしを守るうえでも重要になります。

管理組合について理解が深まり、スムーズに話し合いができるようになるのでマンション経営を目指す方に向いているでしょう。

学べる内容 マンション管理に関する法律・実務、管理組合の組織運営に関する法律・実務、マンションの構造や設備に関する知識など
活用できる場面 マンション構造や設備、修繕費用の根拠や管理組合の運営の質を理解した上で、維持・管理全般で活用できる
試験日程 毎年1回、11月の日曜日に実施
受験資格 誰でも受験可能
合格率 10.1%(2021年度)

出典:公益財団法人 マンション管理センター/マンション管理士試験

出題内容は宅建士と似ているので、宅建士を取得してから勉強を始めるのもおすすめです。

(※ 引用:フォーサイト・おすすめ資格情報/お金に関わる資格6選 おすすめ資格の特徴やメリットは?)

管理業務主任者|国家資格

管理業務主任者は、マンション管理業者の立場から管理組合などに対し、管理委託契約に関する重要事項説明や、管理の状況を報告するために必要な国家資格です。

契約書の内容が理解でき、物件管理や建物の設備、修繕に関する知識が学べるので、売買契約時や管理業務を担う際に役立つでしょう。

管理業務主任者を学ぶメリット

・建物の設備や修繕に関する知識が得られる
・物件管理について法的な対応が分かる
・契約書類の内容を理解できる

マンション管理士はマンション管理組合側の知識が得られるのに対し、管理業務主任者はマンション管理会社側の知識が得られます。

学べる内容 マンション管理業務を管理会社として受託する際に必要となる法律・管理事務・実務などの知識
活用できる場面 マンション管理を受託する管理会社の質や業務内容を理解し、管理会社選びの際に役立つ
試験日程 毎年1回、12月の日曜日に実施
受験資格 誰でも受験可能
合格率 84.4%(2021年度)

※ 参考:アガルートアカデミー

不動産投資に役立つ資格を取るメリット

専門知識を正しく理解できる

不動産投資に役立つ資格を取得する際の学習によって、不動産や法律、税金などに関する専門的な知識が正しく理解できるようになります。

資格勉強を通して、購入する不動産を見極める力や資金繰りなどに関する知識を身に付ければ、より上手く運用できるでしょう。

不安点や疑問点を解消するのにも役立ち、業者の提案が適正かを判断できたり、リスクへの対策方法が知れるなど、資格だけでなく知識が不動産投資で活躍する場面は多いです。

取引時の信用度が上がる

投資家自身が専門性の高い資格を持っていれば、不動産会社や金融機関などの取引相手からの信用が得やすくなります

金融に関する知識があると、金融機関からの融資が受けやすくなったり、より専門的な提案をしてくれるケースも。

また、専門知識があれば、取引相手の話を鵜呑みにせず適切に判断できるので、自分が不利にならないように交渉できるでしょう。

不動産投資に役立つ資格を取得する注意点

資格取得には時間と労力がかかる

比較的難易度が低い資格であっても、資格を取得するには、ある程度の時間や労力が必要になります。

本業と資格の勉強を両立する場合、体力だけでなく精神的な負担も大きくなるので、無理なく取り組める範囲で挑戦しましょう

資格取得に必要な勉強時間や期間の目安を紹介しているホームページもあるため、参考にするのがおすすめです。

資格取得そのものを目的にしない

不動産投資に資格は必要ないので、資格の有無が投資の成功に直結するわけではありません

資格取得のための勉強に没頭しすぎたり、ストレスを抱えてしまうのは本末転倒です。

あくまでも不動産投資で収益を出すのが目的なので、必要な知識を深めるための勉強の一環と考え、自身の生活や目的に合った無理のない範囲で取り組みましょう。

不動産投資におすすめの不動産会社

不動産投資において土地・物件選び、物件の管理・運営、物件の売却は非常に重要です。

入居者をどう募集するか、どの金融機関から融資を受けるかなど考慮すべき事項が多く、豊富な知識や経験が必要になります。

不動産投資会社では、不動産投資のプロが資金計画のシミュレーション作成から物件選び、管理業務の代行などをサポート。

初めての不動産投資で不安な方やまずは話だけ聞いてみたい方は、一度無料セミナーや個人相談会へ参加してみましょう

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不動産投資に資格は必要?:まとめ

不動産投資を始めるにあたって、特別な資格は必要ありません

ただ、不動産投資には、物件の関する知識や法律や税金に関する専門的な知識まで、幅広い知識と適切な判断能力が求められます

正しい知識と情報判断能力を身に付けるには、以下のような不動産投資に役立つ資格の取得を目指して勉強するのが効率的です。

不動産投資に役立つ資格
✅ 簿記検定
✅ FP技能検定
✅ 不動産実務検定
✅ ホームインスペクター(住宅診断士)
✅ 宅地建物取引士(宅建)|国家資格
✅ 賃貸不動産経営管理士|国家資格
✅ マンション管理士|国家資格
✅ 管理業務主任者|国家資格

実際に取得した資格や知識が役に立つ場面も多いので、不動産投資に必要な知識を得るための手段として、資格取得を活用しましょう。