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老い活は生前整理じゃない!ポジティブな老後設計で生活を充実させるコツ

「老い活って何をするの?」
「老後を楽しむヒントがほしい」
「老後を楽しく過ごしたいけれど、何から始めればいいのかわからない」と感じる方も少なくありません。
そんな方におすすめなのが、前向きな老後準備として注目される「老い活」です。
この記事では、「老い活」とは何か、その目的や具体的な準備まで、豊かなセカンドライフを送るためのヒントをわかりやすく紹介します。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
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この記事の目次
老い活とは?老後を楽しむための前向きな準備

「終活」は一般的な言葉として定着しましたが、「老い活」は初めて聞いた方も多いのではないでしょうか。
まずは老い活とは何か、目的やメリットなど基本的な内容を解説します。
老い活は生前整理ではない
「老い活」と聞くと、遺品整理や死後の準備を思い浮かべる人も少なくありません。
しかし実際の老い活は、自分のこれからの暮らしを豊かにするための前向きな活動です。
老後は第二の人生ともよばれ、定年退職後は新たな仕事にチャレンジしたり、趣味を楽しんだりする方も増えるでしょう。
まずは「これからどう生きたいか」を見つめ直してみるのが老い活の第一歩となります。
老い活の目的は「楽しい老後の実現」
老い活の目的は、残りの人生を自分らしく楽しむためにあります。
仕事を退職しライフスタイルが変化すると、時間の使い方や人間関係、健康管理など、あらゆる面で生活が一変し戸惑いや不安を抱える方も少なくありません。
特に、仕事一筋で生きてきた方は定年を機に生きがいを失いがちです。
老後を「何もない時間」ではなく「自由に楽しめる時間」と捉え直せば、これからの生活がより充実したものに感じられるでしょう。
早めの老い活で得られる安心感
終活と同様に、老い活も早いタイミングで始めるほど精神的・時間的に余裕が生まれます。
健康なうちから少しずつ準備しておけば、自分に万が一があったとしても大きな安心につながります。
老い活で叶える理想の暮らし

老い活には具体的にどういった準備があるのでしょうか。
住まいの見直しで快適な生活空間を
老い活の中でも特に優先的に準備しておきたいのが、快適な住まいの確保です。
年齢を重ねると、段差や階段などが日常生活を送るうえで大きな障害となり、転倒しケガをするリスクも高まります。
手すりの設置やバリアフリー化など、無理のない範囲で少しずつ快適な住まいを作っていきましょう。
趣味・学び・旅行など自分の時間を満喫
趣味や学び直し、旅行など、自分の時間を大切にしながら生きていくのも立派な老い活です。
新たなチャレンジは心と体をいきいきと保つための重要な要素であり、いつまでも好奇心や興味を持ち続けられれば充実した老後につながっていきます。
日々の暮らしの中で、どんなに小さくても自分なりの楽しみを探してみましょう。
地域や仲間とのつながりを育む
地域のイベントへ積極的に参加したり、趣味のサークルを通じて仲間を増やしてみるのもおすすめです。
人との交流の輪が広がっていけば孤立を防げるだけでなく、前向きな気持ちにもなります。
近所や地域とのつながりを少しずつ育んでいきましょう。
老い活で不安のない生活設計を立てる

不安定な経済情勢が続く中で、老後の経済不安を感じる方は少なくありません。
生活設計の不安を少しでも解消するためのポイントを3つご紹介しましょう。
老後資金を把握して計画的に備える
老後の暮らしを安定させるには、生活費や医療費などに備えた資金計画が不可欠です。
まずは将来受給できる年金額を確認し、支出を見直しながら月々の収支バランスを把握しておきましょう。
厚生労働省では、将来受け取れる年金額を試算できる「公的年金シミュレーター」※も提供しています。
将来に必要な額を具体的に見積もっておけば、老後の生活に必要な貯蓄額も明確になります。
※出典:厚生労働省ホームページ「公的年金シミュレーター使い方ホームページ」
ライフスタイルに合った保険の見直し
毎月少額でもコツコツと貯金を継続していくのはもちろんですが、それと同時に保険の加入も老後の備えとして有効です。
保険の加入にあたっては、介護や医療、死亡保障など、自分のライフスタイルに合ったプランを選ぶ必要があります。
さらに、保険会社の担当者やファイナンシャルプランナーと相談しながら、必要な補償が足りているか、逆にムダな保障がないかを定期的に見直してみましょう。
「働く」を選ぶ自由:
シニア起業や副業
従来の日本では“定年退職=リタイア”を意味し、その後は悠々自適な老後を送るのが一般的でした。
しかし、昨今では健康寿命も延びており、60代、70代になっても働き続けるシニアが増えています。
特にシニア起業や副業を始める人も多く、ライフスタイルに合わせた働き方を実現できれば、経済的に余裕が生まれるだけでなく生きがいも得られるでしょう。
老い活で自分らしく生きる準備を

実際に老い活に取り組むにあたって、自分らしい生き方を実現するためにはどういった準備が必要なのでしょうか。
介護の希望を考える
加齢に伴い身体が思うように動かなくなると、介護サービスに頼らざるを得なくなります。
そこで万が一に備え、「どこで」「誰に」世話をしてほしいかを考えておきましょう。
一口に介護といっても、施設への入居や在宅介護サービスの利用、家族による自宅での介護など選択肢はさまざま。
自身が希望する介護の形を整理しておくと、家族や支援者も対応しやすくなります。
自分の意志を家族に伝える方法
重篤な病気などで治療による改善の見込みがなくなると、終末期の治療方針や葬儀の形、財産の扱いなど、難しい判断を迫られるでしょう。
自分の死後に家族や親族間でトラブルが起こらないよう、あらかじめ意思を家族に伝えておく必要があります。
ただし、口頭だけではトラブルの原因にもなるため、エンディングノートや遺言書など書面に記録しておくのがおすすめ。
終身保険で、葬儀代など死後に必要なお金を用意する手もあります。
老い活を楽しく続けるための工夫

老後の人生を考えると、どうしても暗い気持ちになり、老い活そのものが辛く感じてしまう方もいるかもしれません。
前向きに楽しく老い活を続けるためには、どういった工夫やポイントがあるのでしょうか。
家族や友人と気軽に話す
きっかけを持つ
老い活で暗い気持ちになる方は無理に一人で抱え込むのではなく、家族や友人と話し合いながら進めると精神的な負担が軽くなります。
相続や介護など話しにくいと感じるテーマでも、テレビで紹介されていた話題や雑誌の記事などをきっかけにすれば自然に会話ができるでしょう。
身近な人との対話を大切にしながら、気負わず楽しく進めていきましょう。
行政や専門家のサポートを活用
老い活ではお金や法律に関係する内容も多いため、難しいと感じてしまいがちです。
自治体には老後の生活不安に対応する地域包括支援センター※や相談窓口が設置されているため、行政や専門家の助けを借りながら準備を進められます。
一人で悩まずにまずは公的なサポートを頼ってみましょう。
※出典:厚生労働省ホームページ「地域包括支援センターの手引きについて」
日々の生活に「小さな楽しみ」を取り入れる
老い活で忘れてはいけないのは、本来の目的である「楽しい老後の実現」です。
老後の生活を心配するあまり、気持ちが沈むと本末転倒になってしまいます。
たとえば、季節の花を飾る、好きな音楽を聴く、新しい趣味に挑戦するなど、心が満たされる習慣を持ちましょう。
日々を楽しむ気持ちが前向きな老後の備えにつながっていきます。
まとめ|老い活で前向きな未来を描こう
老い活の準備には住まいやお金の見直し、趣味や人間関係の充実、そして自分の意志を伝えるなど多岐にわたるため、年齢に関係なく早い時期から始めておくと安心を手に入れられます。
収入と支出の管理や計画的な貯金、住まいの準備など、まずは身近な内容から行動し将来の不安を少しずつ安心に替えていきましょう。
自分らしく豊かな人生を描いていくために、今できる一歩を踏み出してみてください。