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FXの固定スプレッドとは?変動スプレッドとの違いやメリット・デメリットを初心者向けに解説

「スプレッド固定のFX取引はお得?」
「固定だとコストが読める?」
FX初心者の中には、固定スプレッドの仕組みやメリット・デメリットがわからず不安を感じる人も少なくありません。
スプレッドはFXの取引コストに直結するので、取引スタイルに合ったスプレッド形式を上手に選べば、利益の最大化が可能です。
この記事では、スプレッド固定でのFX取引について、基礎から実際の使いどころ、変動スプレッドとの違いなどを解説していきましょう。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
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この記事の目次
FXの固定・変動スプレッドの使い分け
取引スタイルに応じてスプレッド選択
多くのFX会社は、固定スプレッドか変動スプレッドのいずれか一方しか採用していません。
取引スタイルや相場状況に合わせてスプレッド形式を使い分けるには、複数のFX会社で口座を持つのが得策です。
状況に応じて使い分けると、より有利な条件での取引を狙えます。
スプレッド固定のFX口座
スプレッド固定のFX口座 | |
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変動制スプレッドのFX口座
変動制スプレッドの口座 |
タップで詳細 |
![]() IG証券 |
固定スプレッドとは?FX取引の基本
FXでは、通貨の「買値」と「売値」に差があります。
この差額は「スプレッド」と呼ばれ、取引のたびにかかる実質的なコストです。
スプレッドの設定は固定・相場に応じて変動するなどFX会社によって異なります。(※1)
スプレッドがどのように取引に影響するのか、固定・変動の違いや活用法を確認していきましょう。
スプレッドの単位
一般的にスプレッドの単位は「銭」と「pips(ピップス)」の2つです。
銭は米ドル/円など日本円が含まれる通貨ペアで使われ、pipsはユーロ/米ドルなど日本円を含まない通貨ペアや、国際的な共通単位として使われます。
1pipの価値は通貨ペアごとに異なりますが、どの桁までを1pipとするかはFX会社によって違うので、取引前に必ず確認しましょう。
スプレッドの固定と変動の違い
スプレッドには固定型と変動型の2種類があります。
固定スプレッドは、原則としてスプレッド幅が一定です。
コスト計算がしやすく、数分や数日など短い時間で売買する取引に向いています。
一方、変動制のスプレッドは、市場の状況に応じてスプレッド幅が変動する仕組みです。
取引量が少なく売買が成立しにくいとスプレッドが広がりやすくなります。
固定スプレッド=安定型、変動制スプレッド=柔軟型と覚えておくとイメージしやすいでしょう。
スプレッドと取引コストの関係
FXでは、スプレッドが狭いほど取引コストが抑えられるため、利益を出しやすくなります。
特にスキャルピングなど短期売買を重ねるスタイルでは、スプレッドの差がそのまま収支に影響します。
例として取引単位が1万通貨のFX会社で、スプレッドの違いによってどのようなコスト差が生まれるか見ていきましょう。
・スプレッド0.3pips
→ 0.003円 × 10,000通貨 = 約30円
・スプレッド0.15pips
→ 0.0015円 × 10,000通貨 = 約15円
→ 差額:1回の取引で15円の違い
1回の違いは小さく見えても、取引回数が多い人にとっては積み重ねで大きな差になります。
たとえば1日10回取引すると、1日で150円、1か月で3,000円以上のコスト差が発生。
スプレッドの狭さは、短期トレードで利益を追求する人にとって、見逃せない重要なポイントです。
スプレッド固定のFX口座を使うメリット
項目 | 固定スプレッド | 変動スプレッド |
---|---|---|
コストの安定性 | 原則固定 (ただし急変時は 拡大する場合有) |
急変時に広がる |
普段の 狭さ |
ある程度狭め | 相場次第で 狭くなる |
リスク 管理 |
コスト計算が しやすく計画が 立てやすい |
急変時のコスト増リスクに注意 |
注意点 | 時間帯等で 広がりも有 |
常に変動して 安定性に欠ける |
固定スプレッドはコストの安定性が◎
固定スプレッドは、相場が多少動いてもスプレッド幅が一定に保たれやすく、コストが安定しやすいのが特徴です。
コストがブレにくいため、どのくらい利益が残るかをイメージしやすく、初心者でも扱いやすい取引条件といえるでしょう。
固定スプレッドは短期取引と相性が◎
スキャルピングでは数pipsを狙って頻繁に売買するため、スプレッドの狭さで損益が左右されます。
固定スプレッドであれば、原則毎回のコストが一定のため、短期売買でも損益を安定させやすく、戦略を立てやすいでしょう。
リスク管理がしやすい
取引コストがあらかじめ決まっている固定スプレッドは、損切りラインや利確ポイントの設計がしやすいのがメリット。
システムトレードのように、事前に定めたルールで自動売買をするスタイルとも好相性です。
スプレッド固定のFX口座を使う注意点
固定スプレッド=完全固定ではない
多くのFX会社が提供する固定スプレッドは、例外のある「原則固定」で、完全な固定ではありません。
市場急変時や取引量の少ない時間帯には一時的にスプレッドが広がる傾向も見られます。
固定スプレッドが最狭とは限らない
固定スプレッドは、あらかじめ決められた水準で維持されやすい一方、そこからさらに狭くはなりません。
対して変動制スプレッドは、相場が安定していて取引が活発な時間帯にはスプレッドが狭まる傾向があります。
状況次第では変動制スプレッドのほうが取引コストを抑えやすくなる特徴もあると覚えておきましょう。
変動制スプレッドならIG証券

IG証券は、変動制スプレッドを採用しており、相場が落ち着いているタイミングでは非常に狭いスプレッドで取引できるのが魅力です。
幅広い通貨ペアに対応しており、短期売買から中長期まで柔軟な取引スタイルに合います。
コストを抑えた効率的な運用を目指す方に人気のFX口座です。
固定スプレッドでのFXが向いている人
固定スプレッドを活かしたFX取引がしやすい人は、以下のようなタイプです。
✔経済指標の発表など相場急変の時間帯を避けて取引したい
✔コストを見積もって計画的に運用したい
短期売買を重ねながらも効率的に運用したい人にとって、固定スプレッドは心強い味方になります。
損切りや利確の水準をあらかじめ設定し、計画的にトレードしたい人にも好相性です。
「コストの予測が立てやすい」「取引ルールを守りやすい」などの安定性は、勝ちやすさを重視する初心者にもぴったりです。
スプレッド固定型のFXで利益を狙う!
固定スプレッドは原則一定のため、コスト計算のしやすさが魅力です。
相場が多少動いても安定しているので、FX初心者も利用しやすいでしょう。
固定と変動の違いに応じて戦略を使い分けると、より効率的な取引が可能になります。
スプレッド選びにもこだわって、FX取引で資産を増やしましょう。
(※1 松井証券 FXのスプレッドとは?取引手数料の決まり方やコストの計算方法)