• ライフイベント
  • 転職・就職・副業

ハローワークはシングルマザーの転職向き?母子家庭の転職成功法

シングルマザーはハローワークで効率よく転職可能!母子家庭の転職成功法を解説

ハローワークに母子家庭向けの求人はある?
シングルマザーのハローワークの活用法は?

ハローワークの利用を検討していても、母子家庭でも応募できる求人があるかわからず悩んでいるシングルマザーは少なくありません。

ハローワークにはマザーズ専用窓口や母子家庭に有利な制度もあるため、上手に活用すればシングルマザーでも希望の就職が成功します

本記事では、ハローワークがシングルマザーの採用に積極的な理由や活用法、母子家庭の効率的な就職成功法を解説していきましょう。

  • この記事の編集者
  • 最新記事
グッドカミング編集部
グッドカミング編集部
グッドカミングは、保険/資産運用/将来設計/投資など「お金」の悩みを解決するWebメディアです。ファイナンシャルプランナーが記事を監修し、情報の信頼性を担保。様々な経歴のライターが、自身の経験やお金に悩む人の体験談を基に記事を執筆しています。

ハローワークはシングルマザーを積極採用

シングルマザーを積極採用する理由

ハローワークを経由して母子家庭のシングルマザーを採用した企業には、助成金が支給される特定求職者雇用開発助成金制度があります。

▶特定求職者雇用開発助成金制度とは?

特定求職者雇用開発助成金とは、高年齢者や障害者・母子家庭の母などの就職困難者をハローワークや民間の職業紹介事業者からの紹介により継続して雇い入れる事業主に対して支給される助成金です。

合計助成額 支払い方法
60万円
※大企業の場合50万円
30万円×2期
※大企業の場合25万円
×2期
短時間の場合の合計助成額 支払い方法
40万円
※大企業の場合30万円
20万円×2期
※大企業の場合15万円
×2期

※短時間労働者の1週間の所定労働時間は20時間以上30時間未満。

助成対象期間は母子家庭であれば1年間で、基本的に半年ごとに支給されます。

「正規雇用・無期雇用・有期雇用での採用が助成対象」「ハローワークのオンライン自主応募は助成対象外」など様々な条件があるので、気になる人は一度ハローワークで確認してみてください。

引用:厚生労働省/特定求職者雇用開発助成金のご案内

シングルマザーの採用が会社の利益になるため、採用に積極的な企業は少なくありません。

企業から敬遠されない?と不安に感じるシングルマザーも、ハローワーク経由の就職なら母子家庭の立場が有利に働きやすいです。

母子家庭が有利な「トライアル雇用」

ハローワークのトライアル雇用とは

ハローワークには、働いた経験が少ない・知識やスキル不足で就職が不安な人が、常用雇用への移行を前提に原則3か月間試行雇用として働くトライアル雇用制度があります。

仕事や企業を知ってから常用雇用へ移行できるので、母子家庭のシングルマザーに理解があり働きやすいか見極めた上で就職可能です。

▶トライアル雇用の対象者は?

トライアル雇用の対象者

    妊娠や出産・育児を理由に離職し、紹介日の前日までに安定した職業に就いていない期間が1年を超えている人

    ✅紹介日の前日から過去2年以内に、2回以上離職や転職を繰り返している人

    ✅紹介日の前日時点で、離職している期間が1年を超えている人

    ✅55歳未満で、ハローワーク等で担当者制による個別支援を受けている人

    ✅就職の援助をする際に特別な配慮を要する人
    ⇒生活保護受給者、母子家庭の母、父子家庭の父、日雇労働者、季節労働者、生活困窮者、ウクライナ避難民など

引用:厚生労働省/トライアル雇用

トライアル雇用後は約8割が常用雇用に移行しているので、安定した職に就きたい母子家庭のシングルマザーはぜひ応募してみましょう。

シングルマザーはマザーズハローワーク◎

マザーズハローワークとは?

マザーズハローワーク公式

全国のハローワークには、子連れでも利用しやすいマザーズハローワーク・マザーズコーナーがあります。

✅マザーズハローワークは全国23か所
✅マザーズコーナーは183か所(2024年8月現在)に設置。
※マザーズコーナーはハローワーク内に設置。

    【マザーズハローワークの特徴】
    ・専属スタッフが担当者として就職活動をサポート
    おもちゃや絵本のあるキッズコーナーなどの設備あり
    子育てと両立しやすい求人を紹介
    ・面接対策やパソコン講習など就職に役立つセミナーの開催
    保育所など子育て支援の情報提供

マザーズハローワークの設置場所と連絡先をチェックする⇒

ハローワークとマザーズの違い

一般的な
ハローワーク
マザーズ
ハローワーク
対象者 全求職者 子育て世帯
ひとり親世帯
求人
情報
ハローワークに申込んだ全ての企業 子育てに理解がある企業に厳選
求人検索項目 通常の求人票に記載のある項目のみ 子育て関連の項目も検索可能

一般的なハローワークと比べて、マザーズハローワークは子育て世代の転職・就職支援が専門です。

マザーズハローワークでは担当者制を取り入れていて、常駐スタッフがキッズスペースで子どもを見てくれるため母子家庭でも仕事探しに専念できます

マザーズハローワークの担当者支援の利用者は過去5年間で31万人、就職率は90%以上

子育てと就職活動を両立したい・保育所などの情報収集をしたいシングルマザーは、ぜひマザーズハローワークを利用しましょう。

マザーズハローワークの利用の流れ

  1. 求職申込み
    窓口もしくはハローワークインターネットサービスから求職申込みをし、利用したいマザーズハローワーク・マザーズコーナーへ利用希望の旨を来所or電話で伝えます。
  2. 職業相談
    求人紹介や就活に役立つセミナー、応募書類・面接に対するアドバイスをもらえます。
  3. 求人企業への紹介
    応募したい求人があれば、事業所への求人条件などの確認をした上でハローワークの紹介状が発行されます。
  4. 書類選考や面接を経て就職決定

ハローワークの紹介状を発行してもらった後は、履歴書や職務経歴書などの必要書類を選考を受ける企業に郵送又は手渡しで提出します。

応募した後も書類作成や面接対策などのサポートをしてくれるので、少しでも不安がある人は担当者に遠慮なく相談するのがベターです。

シングルマザーのハローワーク活用法

シングルマザーのハローワーク活用法
①セミナーに積極的に参加する
②資格取得の支援制度を活用する

全国のマザーズハローワークでは、就職準備セミナーやパソコン講習など様々な講習が開催されています。

何から始めれば良いかわからない・最短で就職したいシングルマザーは、セミナーを活用するのがおすすめ。

母子家庭のシングルマザーなら、資格取得を目指している修業期間中の生活費を支援する「高等職業訓練促進給付金」も利用可能です。

▶高等職業訓練促進給付金とは

高等職業訓練促進給付金

高等職業訓練促進給付金は、母子家庭の母又は父子家庭の父に修業期間中の生活の負担軽減として支給される給付金です。

看護師や介護福祉士等の資格取得のため6月以上養成機関で修業する場合に支給されます。

対象者
・母子家庭の母又は父子家庭の父
・20歳に満たない者を扶養している
必須条件
・児童扶養手当の支給を受けているor同等の所得水準にある
・養成機関において6月以上のカリキュラムを修業し、対象資格の取得が見込まれる
・仕事または育児と修業の両立が困難である
対象となる資格
・就職の際に有利となるもの且つ養成機関において6月以上のカリキュラムの修業が予定されているもの
    支給内容
    ・訓練期間中、月額10万円を支給
    (住民税課税世帯は月額70,500円)
    ※訓練を受けている期間の最後の1年間は支給額を4万円増額
    ・訓練修了後は5万円を支給
    (住民税課税世帯は25,000円)
    対象資格の例
    看護師、介護福祉士、保育士、歯科衛生士、理学療法士、保健師、助産師、シスコシステムズ認定資格、LPI認定資格等

他にも求職者支援制度や自立支援教育給付金などシングルマザーが受けられる支援は多数あるので、最寄りの窓口で相談してみましょう。

シングルマザーの就職成功法

シングルマザーは自己分析をする

転職や就職を考えている母子家庭のシングルマザーは、自己分析して自分の強みを正確に把握しましょう。

正確な自己分析ができれば、自分に合った仕事が何かわかり求人をスムーズに選択可能!

自己PRや志望動機にも説得力が生まれるため、面接で納得感のあるアピールもできます。

シングルマザーは希望条件を整理する

求人を探す前にシングルマザーは、勤め先に求める希望条件を明確にして優先順位を定めましょう

希望条件の例
・年収/給与は○○万円以上
・正社員での採用
・会社の規模は大手企業が良い
・自宅/保育所から車で○○分圏内
・休みが取りやすい
・残業なし
・時短勤務可能
・土日が完全休み
・転勤なし
・女性が多い 
・社内にシングルマザーがいる

条件が多すぎるとマッチする求人が激減、あったとしても競争率が高いため入社は簡単ではありません。

効率よく就職・転職活動を進めるなら、希望条件に優先順位をつけるのはマストと言えます。

優先順位をなかなかつけられない人は、「絶対に譲れない」「譲歩できる」「こだわらない」の3グループに分けるだけでも◎

母子家庭のシングルマザー向け支援

スムーズに就職・転職したいシングルマザーは、ハローワークだけでなく転職サービスも併用しましょう

非公開求人も含めて多数の求人を保有する転職サービスと地元企業の求人が多いハローワークを利用すれば、就職・転職効率が大幅にアップします。

シングルマザー向け転職サービス

リクルート
エージェント
LHH転職
エージェント
転職エージェント
年齢層 20~50代 20~40代
サポート対象者 経験やスキルがある全転職者 関東、東海、関西の専門職
支援実績 採用成功実績は
54万人超
大手企業への紹介実績多数
特徴 業界最大手
転職実績No.1
面接対策が充実
専門分野に精通
転職後の年収平均101万円アップ
簡単登録
(無料)
doda リクナビNEXT
転職エージェント
年齢層 26~35歳 20~40代
サポート対象者 関東、東海、関西の大卒以上 学生のみ不可
転職者向け
支援実績 業界30年の採用成功実績 大手企業への紹介実績多数
特徴 求人が幅広い
営業職に強い
丁寧なサポート
強みと適性がわかる本格診断が無料。企業からのスカウトも◎
簡単登録
(無料)

シングルマザーはハローワークで転職!

記事内画像

マザーズハローワークなどでは、母子家庭のシングルマザーへの就職・転職サポートを受けられます。

ただしハローワークのみの利用だと求人の幅が狭くなるので、転職サービスも併用するのが得策です。

シングルマザーが1人で就職・転職活動を進めるのは難しいため、マザーズハローワークや転職サービスの力を借りながら確実に就職を成功させましょう