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養老保険は一括払いした方がいい?一括払いのメリットとデメリットを解説

養老保険は一括払いした方がいい?一括払いのメリットとデメリットを解説

養老保険は一括払いした方がいい?
養老保険を一括払いするデメリットは?

養老保険は一括払いした方がいいのかわからず、悩んでいる人は少なくありません。

本記事では、保険の支払い方法や一括払いのメリット・デメリットについて解説。

養老保険を一括払いすべきか
悩んでいる人は必見です

この記事の監修者

  • 有岡 直希

    ファイナンシャルプランナー

    大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人対象のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある保険商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。
    <保有資格>
    AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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グッドカミング編集部
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養老保険は一括払いできる?

養老保険は一括払い可能!

養老保険

養老保険とは、保険期間内に死亡したら死亡保険金満期を迎えれば満期保険金を受け取れる保険です。

詳細は商品ごとに異なるものの、貯蓄と保障を兼ね備えている養老保険は一括払いもできます。

一括払いの方法は2通り

一時払い
生命保険の契約時に保障期間すべての保険料を一括で支払う方法
全期前納払い
契約時に保障期間すべての保険料を保険会社に預ける方法
※預けた保険料は月払いや年払いなど指定の方法で充当される

一括払いの方法は2種類あり、一時払いでは契約時にすべての保険料を支払います

一方、全期前納払いは保険料を保険会社に預けて月払いや年払いなど指定の方法で充当していきます。

▶養老保険の支払方法

保険料の主な支払方法は下記の通りです。

月払い 毎月払い込む
年払い(半年払い) 1年分(半年分)まとめて払い込む
全期前納払い 保険期間中の保険料総額を保険会社に預けて月払いや年払いなどで充当する
一時払い 保険期間中の保険料総額を一括で払い込む

✅月払いの特徴

・1回の保険料負担額は安い
・払込保険料総額は一括払いより高い

✅一括払いの特徴

・月払いと比べると払込保険料総額は安い
・一時払い、全期前納払い共にまとまった資金が必要

それぞれメリット・デメリットはあるので自分に合う支払い方法を選びましょう。

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養老保険を一時払いするメリット・デメリット

養老保険を一時払いするメリット

✅払込保険料総額が安い

一括払いの中でも一時払いはまとめて支払う分、他の支払い方法より割引が効きやすく保険料は安いです。

✅返戻率が上がりやすい

一時払いは運用できる金額が多く、運用期間が長いため返戻率は上りやすいです。

返戻率とは
支払った保険料総額に対し、受け取れる満期保険金等の総額を割合で表したもの

返戻率が100%なら払込保険料総額と同額の満期保険金を受け取れます。

100%を超えると払込保険料総額より多い保険金を受け取れますが、100%を下回ると払込保険料総額より少ない額しか受け取れません。

▶養老保険の返戻率の計算方法

返戻率の計算方法

受取総額÷払込保険料総額×100
=返戻率(%)

満期保険金200万円を受け取り、払込保険料総額が10万円違う場合の返戻率は下記の通りです。

例)満期保険金が200万円の場合
  200万円÷195万円×100=102%
  200万円÷185万円×100=108%

受け取る保険金の額が同じなら、払込保険料総額が安いほど返戻率は上がります。

インターネット上で払込保険料の総額等をシミュレーションできるサービスもあるので、ぜひ一度返戻率を計算してみましょう。

✅相続にも活用できる

生命保険の死亡保険金は本来みなし相続財産として相続税の課税対象ですが、相続人1人あたり500万円までは非課税枠として扱われます。

生命保険の非課税枠
500万円×法定相続人の数

法定相続人(民法で定められた被相続人の財産を相続できる人)として子どもが3人いるなら、500万円×3人=1,500万円まで課税されません。

養老保険の死亡保険金も1人あたり500万円まで課税されないため、相続に向けて活用する人もいます。

養老保険を一時払いするデメリット

✅まとまった資金が必要

一時払いでは保険の契約時に保険料総額をすべて支払うため、まとまった資金が必要になります

一時払いを検討中の人は、保険料を支払った直後に不測の事態が発生しても対応できる程度の金銭的余裕があるかを計算しましょう。

✅生命保険料控除は1回のみ

生命保険に加入して保険料を支払うと、契約者は所得控除を受けられます。

しかし支払い方法が一時払いだと、所得控除を受けられるのは養老保険に加入した年のみです。

▶所得控除とは?

生命保険料控除について
納税者が生命保険料、介護医療保険料および個人年金保険料を支払った場合には、一定の金額の所得控除を受けることができます。これを生命保険料控除といいます。引用:国税庁

養老保険でも契約者は保険料を支払うと、その年の所得から一定の金額が差し引かれる所得控除を受けられます。※保険期間が5年未満だと対象外

毎年生命保険料控除を受けたいなら、一時払い以外の支払い方法を選びましょう。

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養老保険を全期前納払いするメリット・デメリット

養老保険を全期前納払いするメリット

✅死亡、解約時には保険料が返還される

一括払いと言っても全期前納払いは厳密には契約時に保険料すべてを支払った扱いにはなりません。

預かったお金を保険会社は指定の方法で充当していくので、保険期間中に解約したり被保険者が死亡した場合は未経過分の保険料が返還されます。

✅生命保険料控除を毎年受けられる

全期前納払いは一時払いとは異なり、毎年生命保険料控除を受けられます。

年間の支払い保険料 控除額
2万円以下 支払い保険料等の全額
2万~4万円以下 支払い保険料等
×1/2+1万円
4万~8万円以下 支払い保険料等
×1/4+2万円
8万円超 一律4万円

まとまった資金はあるものの、所得控除を1回きりで終わらせたくない人に全期前納払いはおすすめです。

養老保険を全期前納払いするデメリット

✅預り金の自由な返金は不可

保険会社に預けた保険料は、基本的に自分の都合に合わせて自由に返金できません。

「一括で支払ったものの後から現金が必要になって困った」事態を避けるため、一括払いしたい人は支払い後の家計状況をきちんと確認しましょう。

✅一時払いと比べると保険料は高い

全期前納払いは比較的保険料は割安なものの、一時払いと比べると払込保険料総額は高くなりやすいです。

ただし、毎年の生命保険料控除や保険料返還など一時払いにはないメリットも多数あります。

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養老保険は一括払いするのがおすすめ?

一時払いがおすすめな人
・保険料の総額をできるだけ安くしたい
・非課税枠として生命保険を活用したい
全期前納払いがおすすめな人
・保険料控除を長く受けたい人
・途中解約の予定がある人

一時払い、全期前納払い共に一括払いをするなら支払った直後でもある程度の蓄えがあるのが大前提です。

保険料を一括払いする一時払いと全期前納払いには、それぞれメリット・デメリットがあるので自分に合った支払い方法を選びましょう。

契約時に保険料総額を一括払いする余裕がない人は、月払いなどを選ぶのも一つの手と言えます。

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養老保険の一括払いについて:まとめ

養老保険の保険料を一括払いする方法には、契約時に保険料総額を支払う一時払いと保険料総額を保険会社に預ける全期前納払いの2種類があります。

✅一括払いするにはまとまった資金が必要
✅払込保険料総額は一時払いの方が割安
✅全期前納払いは未経過分の保険料の返還あり
✅一時払いだと生命保険料控除は1回のみ

一時払いと全期前納払いのメリット・デメリットは、それぞれ異なります。

一括払いだけでなく月払いや年払いも含めて自分に合った養老保険の支払い方法を知りたい人は、一度保険のプロに相談してみましょう