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持病があっても定期保険に入れる?持病がある人の定期保険の加入ポイント

「持病があると定期保険に入れない?」
「持病がある人も入れる定期保険とは?」
持病があると定期保険への診査は厳しくなりやすいですが、実際には健康状態に不安がある人でも条件に応じて加入できる定期保険は存在します。
この記事では、持病がある人が定期保険を選ぶ注意点や選び方、加入できる保険の種類まで詳しく解説していきましょう。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
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この記事の目次
持病がある人にとっての定期保険の基本
定期保険の仕組みと保障内容

定期保険は「10年」「20年」「60歳まで」など、あらかじめ決めた一定期間だけ保障を確保する生命保険です。
期間が決まっているため保険料が抑えられて加入しやすいのが特徴で、保険期間中に死亡または高度障害になると保険金が受け取れます。
「特定の時期だけ備えたい」「将来は保障を縮小したい」など、必要に応じて大きな保障を持ちたい人におすすめでしょう。
定期保険の告知義務と健康状態の申告

定期保険に加入するには、告知義務として健康状態を正確に申告する必要があります。
告知義務には、現在の病気だけでなく過去の診断や通院歴も含まれます。
【 告知の内容に含まれるもの 】
● 現在治療中の病気やケガ
● 過去の通院歴・入院歴・手術歴
一定期間内(多くは過去5年)の診断歴
一部の保険では、過去10年の「がん・心疾患」など重大疾病歴
虚偽の申告や未告知が発覚すると契約が無効になるリスクもあるため、健康状態は正しく伝えるのが最善です。
持病がある人が適切な保険加入の診査を受けるためにも、告知書は正確かつ丁寧に記入するのが重要でしょう。
定期保険の加入における「持病」とは?

保険における「持病」とは、継続的に治療中の病気や過去に診断を受けた重大な疾患を指します。
✅ 過去に手術を受けた病気
✅ 服薬中の疾患(心臓病・てんかん・喘息 など)
✅ 精神疾患やうつ病など、通院歴がある
✅ 経過観察・定期検査中の病気(診断名がなくても該当)
糖尿病や高血圧・がんなど慢性疾患は持病として告知が必要になり、完治していても一定期間内であれば申告が求められる場合も少なくありません。
自分の病歴が持病に該当するのか確認するためにも、保険加入前に保険の専門家(FP)に相談するのがおすすめです。
定期保険における「持病」の診査について
定期保険加入時に持病が与える影響

保険会社は、死亡や高度障害などのリスクに応じて契約可否を判断するため、持病がある人は加入診査が不利になりやすいのが実情です。
✅ 保険料が高くなる(=割増保険料)
✅ 持病に関係する病気は保障の対象外になりやすい(=特定部位不担保)
特に診査で注意されやすい持病の例 | |
✅ 心疾患(狭心症・心筋梗塞) ✅ 糖尿病 ✅ がんの既往歴 ✅ 精神疾患(うつ病・双極性障害など) ✅ 脳卒中・てんかん など |
病気の種類や治療状況によっては保険料の割増や加入不可になりますが、軽度の持病であれば条件付きで承諾される保険もあります。
保険に入るには持病の情報を正しく伝えるのが重要なため、持病がある人は加入前に病歴や治療内容を整理し正確に保険会社へ伝えましょう。
定期保険の持病による条件付き加入と診査基準

持病がある人でも、保険会社の診査によっては条件付きで定期保険に加入できる状況もあります。
⇒特定の病気や部位に関する保障を除外する
● 特定疾病免責条項
⇒一定期間内の再発に対して保障を適用しない
上記は持病の種類・重症度・治療歴などをもとに個別に判断されます。
条件がついても必要な死亡保障や万が一への備えが持てる場合があるため、持病があっても定期保険を検討する価値は十分あります。
まずは現在の健康状態を正確に伝え、自分の健康状態で定期保険に加入できるか専門家に相談してみましょう。
定期保険や持病の不安はFP相談で解決

定期保険に入りたいけれど、「持病があると判断に迷いやすい」と感じる人は少なくありません。
「自分に合った保険期間は?」「持病でも加入できる保険はある?」など、保険に対する疑問や不安は専門家に相談するのが近道です。
収入や家族構成・ライフステージに合わせて、持病のある人でも無理なく続けられる定期保険の設計をアドバイスしてもらえます。
持病があっても条件に合う定期保険は見つけるためにも、ファイナンシャルプランナー(FP)など保険の専門家に一度相談してみましょう。
持病がある人でも入れる定期保険の種類
引受基準緩和型の定期保険とは

引受基準緩和型の定期保険は、持病のある人でも比較的加入しやすい保険です。
🔸 質問項目が少ない
3〜5項目程度の簡単な質問だけで申し込みが可能。
🔸 持病がある人でも入りやすい
がん・高血圧・糖尿病などで過去に治療歴があっても、条件を満たせば加入が可能です。
🔸 保険料は少し割高
リスクが高い人も加入できるため、一般の定期保険よりも保険料がやや高めに設定。
🔸 保障が制限されやすい
加入から一定期間(多くは1〜2年)は、病気による死亡が保障の対象外になる場合があります(=免責期間)。
通常の保険よりも保険料はやや高めに設定される傾向がありますが、健康状態の確認項目が少ないため加入のハードルは低いです。
持病を理由に加入を断られた経験がある人には、有力な選択肢になるでしょう。
無選択型定期保険のメリットと注意点

無選択型定期保険は健康状態の告知や診査が不要な保険で、持病の有無に関係なく加入できるのが最大の利点です。
🔹 告知なし・診査なしで加入OK
持病がある人や過去に病気の経験がある人でも、誰でも申し込みやすい。
🔹 誰でも入りやすい反面、保険料は高め
健康状態を問わず加入できるため、保険料は割高に設定されている。
🔹 保障が制限される期間がある
加入後すぐは、病気による死亡が保障されない免責期間(通常1〜2年)があります。
免責期間に病気で亡くなると、保険金が出ない・払い戻しだけになるのが多い。
🔹 事故死などは即日保障されやすい
免責期間中でも、不慮の事故やケガによる死亡は保障対象。
無選択型定期保険は健康に不安がある人でも加入しやすい反面、保険料や保障内容に注意しながら自分に合っているかを確認して選ぶのがポイント。
長期加入を考えている場合は、引受基準緩和型や専門家の提案もあわせて比較すると、自分に合う条件の保険を把握できるでしょう。
持病がある人が定期保険を選ぶポイント
持病があっても加入しやすい保険会社の選び方

定期保険に加入したい持病のある人は、引受条件が緩やかな保険会社を見つけるのが大切です。
持病のある人の加入事例が豊富な会社や引受基準緩和型の商品を多く扱っている保険会社を選ぶと、加入しやすくなります。
また複数社を比較したい人は、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのが効果的。
保険のプロが自分の状況に合う商品を見極め、持病があっても加入しやすい定期保険を提案してくれるでしょう。
保険期間と必要保障額のバランスを考える

定期保険は保険期間が長くなるほど安心感が高まりますが、年齢や持病リスクも反映されるため保険料が高くなりやすいです。
短期の定期保険であれば保障を大きく確保しやすい一方、長期になるほど保険料とのバランスが重要になります。
① ライフイベントから「いつまで保障が必要か」を見積もる
② 必要保障額と期間をセットで考える
③ 持病や家族構成をふまえて、保障が継続できるかをチェック
自分に合った定期保険を選ぶためにも、今と将来の生活設計・健康状態を見ながら無理のない保険期間を決めていきましょう。
定期保険の加入に向けた持病の治療歴と説明準備

定期保険に申し込むには、持病の発症時期や治療状況を具体的に説明する必要があります。
『診断名・通院期間・治療内容』などを事前に整理しておくと、告知がスムーズに進みやすいです。
保険会社によっては医師の診断書や検査結果などの書類を求められるため、通院記録なども準備しておくと安心。
定期保険の診査で信頼を得るには、情報の誤りや漏れを防ぎ正確かつ詳細に伝える姿勢が大切でしょう。
持病があっても定期保険に加入するメリット
保険料が安くコスパが良い

定期保険は保険料が割安に設定されているため、加入できる保険が限られるうえに保険料が高くなりがちな持病がある人におすすめです。
限られた予算でも必要な保障を確保しやすいので、無理のないコストで万が一に備えられます。
定期保険へ加入すれば少ない支出で大きな保障を得られるため、効率を重視する人には非常に合理的でしょう。
必要な保障を集中して確保できる

定期保険は保障が必要な時期だけに備える設計なので、持病があっても無駄なく必要な保障を確保しやすいです。
子育て中や住宅ローンの返済中など、家庭の支出が多い時期に合わせて保険金額を設定できます。
定期保険に加入すれば、持病がある人でも体調の変化や将来の不安に応じて保障を持てるでしょう。
ライフステージに応じて見直しやすい

定期保険は保険期間が区切られているため、節目ごとに見直しやすいです。
持病があっても、保険期間ごとの健康状態や結婚・出産・子どもの独立などに応じて無理なく更新や乗り換えが検討できます。
保障内容が変化に対応しやすい定期保険は、長く無理なく備えたい人にとって実用的な保険でしょう。
定期保険は持病があっても選び方次第で加入できる

持病がある人は、定期保険に申し込んでも診査が通りにくいのが実情です。
引受基準緩和型や無選択型の定期保険なら、健康状態に不安がある人でも入りやすくなっています。
まずはファイナンシャルプランナーなど保険の専門家に相談し、将来の安心を持てる自分に合った定期保険を見つけていきましょう。