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抗がん剤で脱毛しなかった人はいる?脱毛しにくい人の特徴と抗がん剤で脱毛する理由&対策を解説

『抗がん剤で脱毛しない人もいる?』
今回は抗がん剤治療について脱毛する理由や抗がん剤治療で脱毛しなかった人がいるのか、どんな人が抗がん剤治療で脱毛しにくいのかなどを解説。
おすすめのがん保険も紹介しますので、抗がん剤治療での脱毛について知りたい方は必見です!

この記事の監修者
-
有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
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この記事の目次
抗がん剤で脱毛するのはなぜ?

抗がん剤が毛根に与える影響とは
細胞の増殖を防ぐ抗がん剤を用いた治療法。
・がんがふえるのを抑えたり
・成長を遅らせたり
・転移や再発を防いだり
・小さながんで転移しているかもしれないところ
を治療するためなどに用いられます。
引用:がん情報サービス/薬物療法(抗がん剤治療)のことを知る
つまり、抗がん剤は『がん細胞のように分裂を繰り返す細胞』を狙って作用する薬です。
ただし、毛根にある毛母細胞も分裂が活発なため、抗がん剤の影響を強く受けます。
頭皮だけでなく、まつ毛や眉毛など全身の毛にも影響が出る場合があります。

がん細胞を攻撃する薬が、正常な細胞にもダメージを与えてしまうから脱毛しちゃうんだ!
脱毛しやすい抗がん剤の種類
すべての抗がん剤が脱毛を引き起こすわけではありません。
- とくに脱毛が起こりやすい薬としては、
- タキサン系
- アルキル化剤
これらの薬は細胞の分裂を強力に抑えるため、毛根への影響も大きくなります。
- 一方で、
- 分子標的薬
- ホルモン剤
どの薬を使うかによって『脱毛の強さ』や『範囲』に明確な違いが出てきます。
脱毛のタイミングと生え変わりの周期
最初は髪が細くなり、やがてまとまって脱毛するように。
脱毛のピークは2〜4週間ほど続き、その後は頭皮が落ち着いていきます。
治療が終われば毛根の機能が回復し、1〜3か月で新しい髪が生え始めるでしょう。

抗がん剤で脱毛しなかった人は本当にいる?

脱毛が少なかった人もいる
すべての人が抗がん剤で脱毛を経験するわけではありません。
変化が起こりにくかった人の多くは、脱毛が起こりにくい薬を使っていたようです。

脱毛の副作用が発生しにくかった人は『治療の種類』や『回数』、『本人の体質』が組み合わさって、脱毛が目立たずに済んでいます。
「すべて抜ける」と思い込まず、希望を持って治療に向き合う姿勢も大切にしましょう。
脱毛しにくい人の共通点とは
脱毛の程度には個人差があり、出やすい人と出にくい人に分かれます。
- 特に
- 体質的に毛根が強い人
- 皮膚の代謝が安定している人
また、『頭皮を冷やす処置を受けていた人』は脱毛の進行を抑える効果が得られています。
治療期間中も栄養状態が保たれている人は、毛根の回復力が維持されやすいでしょう。
脱毛の程度に差が出る原因
脱毛の程度が人によって違う背景には、いくつかの医学的要因があります。
- その要因には
- 薬の種類
- 投与量や治療スケジュール
- その人の分解速度や体内の処理能力
- 髪の成長スピードや頭皮の状態
同じ薬でも、分解速度や体内での処理能力が異なると、影響の大きさが変わります。
同じ治療を受けても結果が異なるのは、ごく自然な現象です。

脱毛しにくい人の特徴

髪の成長サイクルと個人差
- 髪は
- 成長期
- 対抗期
- 休止期
このサイクルのなかでも『成長期』にある毛は抗がん剤の影響を受けやすいようです。
一方、『休止期』の毛が多い人は薬の影響をあまり受けずに済む傾向があります。
頭皮の健康状態や生活習慣によっても、毛周期のバランスが左右されます。
代謝のスピードと薬の影響
薬を体内で処理するスピードは、人によって大きく異なります。
◆薬の影響を受けにくい人
●代謝が早い人
薬が早く分解されるため、毛根へのダメージが軽減されやすい。
●特定の酵素が活発な人
薬の影響が弱まり、副作用が出にくい。
●肝臓や腎臓の機能が安定している人
薬の排出がスムーズで体内の薬の残留時間が短いので、脱毛リスクも低め。
薬の影響をどのように受けてしまうかは個人差が大きく、遺伝的な要素も含まれます。
近年はそのような要素から治療法を選べるよう仕組化されてきているので、体質に合う治療法を優先して選びたい方は医師に相談しましょう。
ストレスや栄養状態の影響
ストレスがたまると、ホルモンバランスが乱れて血流が悪くなります。
その結果、頭皮に十分な栄養が届かず、毛根が弱りやすいです。
逆に、栄養が行き届いている状態では、髪の維持や再生がしやすくなります。
ストレスをうまく発散し、栄養をしっかり補う生活が、脱毛を抑える土台を作ります。

抗がん剤による脱毛の対策と準備

抗がん剤による脱毛を抑える対策や準備も工夫できます。
『脱毛を最小限に抑えられる』治療法を取り入れたり、日々の脱毛ケア、不安に対する対策も知っておきましょう。
脱毛を最小限に抑える医療的アプローチ
頭皮冷却療法はがん治療中に頭皮を冷やすと、血流が一時的に減少し、薬が毛根に届きにくくなるのを利用した脱毛予防・軽減方法です。
この方法は、特定の抗がん剤を使用する患者に対して有効性が確認されています。
医療機関によっては対応していない場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
日常でできる脱毛ケアの工夫
- 洗髪時は……
- ゴシゴシこすらず、低刺激のシャンプーを使う。
- ブラッシングは……
- 柔らかいブラシを使い、髪を引っ張らないように注意。
- 外出時は……
- 紫外線から頭皮を守るために、帽子を活用する。
などなど、丁寧に日々のケアを行うと、頭皮の状態が整うので副作用による脱毛の予防・軽減につながるでしょう。
ウィッグや帽子の準備で不安を軽減
脱毛が始まる前に試着や相談をしておくと、慌てずに対応できます。
- 対策としては
- 〇医療用ウィッグ
- 〇帽子
- 〇ターバン
医療用ウィッグは通気性や装着感に優れており、自然な仕上がりが特徴です。
また、帽子やターバンなどで気軽におしゃれを楽しむ方も増えています。

脱毛後の髪はどうなる?再生とケアのポイント

髪が生え始めるまでの期間
抗がん剤の治療が終了すると、数週間から数か月で髪が少しずつ生え始めます。
一般的には以下のような期間をかけ、徐々に元の状態に戻っていくようです。
- 治療終了から1〜3か月
- 産毛が出てくる。
- 治療終了から半年ほどかけて
- 髪が徐々に太くなる。
- その後数ヶ月で
- 見た目の変化が実感できるくらいになる。
個人差はありますが、半年から1年ほどで元の長さに戻る人も少なくありません。
再生には時間が必要なため、焦らずに経過を見守るのが大切です。
再生中の髪質や色の変化
-
治療以前と比べると
- クセが出た
- 柔らかくなった
- 色がやや薄くなった気がする
これらの変化は一時的な状態で、時間の経過とともに元の状態に近づいていきます。
髪が弱々しく感じられる間は、無理なセットやパーマは控えたほうが安心です。

治療の副作用を自然な変化と受け入れて、やさしく見守れる環境づくりが大事だね。
回復を助けるためのヘアケア方法
- 洗髪時は……
- ぬるま湯を使い、マッサージするように優しく洗う。
- 使うシャンプーは……
- 刺激を避けられる合成香料やアルコールが少ないシャンプーを選ぶ。
- 乾かすときは……
- ドライヤーの温度を低く設定し、髪から距離を取って乾かす。
上記のような日々の小さな積み重ねが、髪の健やかな成長を後押しします。

おすすめのがん保険
脱毛への不安を和らげるためにできる対策

今回は抗がん剤治療について脱毛する理由や抗がん剤治療で脱毛しなかった人がいるのか、どんな人が抗がん剤治療で脱毛しにくいのかなどを解説しました。
しかし、すべての人に同じ程度の脱毛が現れるわけではなく、体質や治療内容によって差があるようです。
副作用による脱毛を抑えるためには、頭皮冷却療法を選べる環境を探すなど対策を早めに検討しましょう。
自分らしさを保ち、前向きに治療を続けるためには、見た目の変化に対する準備と心のサポートが欠かせません。
