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がん保険の入院給付金は必要?入院給付金の設定額や活用できる状況を詳しく解説

『がん保険の入院給付金は必要?』
今回はがん保険の入院給付金について基本の仕組みと必要性、入院給付金のメリットとデメリットなどを解説。
おすすめのがん保険も紹介しますので、がん保険の入院給付金についてお悩みの方は必見です!

この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
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この記事の目次
がん保険の入院給付金とは何か?

がん保険には『がん診断時』や『がんの治療での入院』など様々なタイミングで保障があります。
『入院給付金』について知りたいなら、まずはがん保険の基本的な仕組みを知っておきましょう。

がん保険の基本的な仕組み

契約してから90日間の待機期間を経てから保障が開始されるのが一般的です。
待機期間経過後(責任開始日以降)の保険期間中に『はじめてがんと診断確定された』際に給付対象となります。
がん保険は扱う疾病の特性上、『特定の人(がんの疑いがある人など)』への給付金支払いを避け、他契約者との公平性を保つために待機期間を設けているようです。
✅がん保険の給付内容
主に『がん入院給付金』『がん手術給付金・がん放射線治療給付金』『がん診断給付金』『がん死亡給付(保険)金』『死亡給付(保険)金』などの保険金支給・給付がなされます。
❗高度障害状態になった時の扱いもチェックしておこう
がん保険加入者が高度障害状態になってしまった時の扱いは生命保険会社により違います。
主に下記、3パターンのうちいずれかとして扱われるようです。
①がん死亡給付金と同額のがん高度障害給付金を受け取り契約が消滅します。ただし、がん以外が原因で高度障害状態に該当したときは、死亡給付金と同額の高度障害給付金となります。
②保険料が払込免除となり契約が継続します。
③契約がそのまま継続します(保険料の払込みも継続します)。
引用:高度障害状態になった場合の取扱い
がん保険商品によってその際の細かな決まりが違うため、がんに備えて保険加入を検討するなら高度障害状態になった時に保険がどう扱われるのかまで含めてリサーチしておきましょう。
ここまではがん保険の基本的な仕組みをお伝えしました。
では、入院給付金について細かく解説します。
入院給付金の支給条件とは
がん保険で入院給付金が支払われるには、いくつかの条件があります。
- まず、
- がんと診断されたあとに医師の指示で入院治療を受けた場合が対象
がん保険では入院給付金は主流の保障ではありません。
「診断給付金」「治療給付金」のふたつで構成されており、医療保険側での入院給付金が給付対象です。
そのため「日帰り入院」から対象となる保険が多い傾向にあります。
さらに、同じ病気で繰り返し入退院した際に、継続入院とみなすかどうかも支給判断に影響します。

入院給付金の支払い基準は厳しく決まってるんだね。
保障を得られる基準を明確に示し公平性を保った運営につなげているんです。

入院給付金の平均支給額
入院給付金の日額は、保険商品や契約プランによって異なります。
実際のがん治療では入院日数が平均10日前後と短期間での退院が増加。
そのため入院給付金として支払われる総額は5万円から10万円程度にとどまる傾向にあるようです。
医療費の自己負担だけでなく、収入減や雑費への対応も視野に入れて加入を検討するのが得策です。
どう備えるか悩んだらファイナンシャルプランナーに相談してみましょう。

がん保険の入院給付金は本当に必要?

入院期間の短期化が進む背景
近年、がん治療において入院期間の短期化が急速に進んでいます。
これは抗がん剤や放射線治療の進歩により、入院せずに外来で治療が受けられるようになったため。
その結果として『平均入院日数は10日以下』にとどまり、以前のような長期入院はまれになりつつあるようです。
こうした医療環境の変化により、入院給付金の必要性を再考する人が増え始めています!

入院給付金が必要なケース
すべての人にとって入院給付金が不要とは言い切れません。
また、がんの進行度や治療方法によっては、治療期間中に複数回の入退院を繰り返す可能性も高まります。
加えてがん治療中には以下のような費用もかかるでしょう。
・入院中の収入減の補填
・通院時や家族の交通費
・付き添い者の宿泊費
・自宅療養に必要な設備の購入
・介護サービスの利用
など
このような状況では入院給付金が安心材料となり、精神的な余裕にもつながります。
入院給付金が不要なケース
一方でがん保険の入院給付金が不要と判断されるケースも。
すでに他の医療保険に加入しており入院保障が重複している人も、追加でがん保険の入院給付金を持つ必要性は薄いでしょう。
- さらに、
- 十分な貯蓄があり、短期入院による支出を自力でカバーできる家庭
このような状況を踏まえて、必要性を見極める視点が欠かせません。

入院給付金のメリットとデメリット

メリット:安心の生活費補填
がん治療の期間中、休職によって収入が減少するケースは少なくありません。
このような状況で入院給付金を受け取ると、生活費の補填として大きな役割を果たします。
特に自営業やフリーランスなど収入が不安定な働き方をしている人にとっては、精神的な安心感が得られますよ!

また、給付金は治療費だけでなく、交通費や食事代、家事代行など、生活を維持するための支出にも自由に使えます。
こうした柔軟性のある保障は、いざというときに頼れる備えとなるでしょう。
デメリット:保険料の割高感
特に短期入院が主流となっている現在では、支払われる給付額よりも支払う保険料が上回るケースも少なくありません。
なので加入後に「実際に給付される金額が少なかった」と感じるケースもあるみたいです。

また他に加入している保険と内容が重複してしまい、無駄な支出となるリスクも考えられます。
コストに見合う保障内容であるかどうか、事前に細かくチェックする必要があるでしょう。

入院給付金付きがん保険の選び方

自分の治療スタイルに合った設計

そ、そんなの事前にわかる?
選ぶ時は自分の体質や家族の罹患歴などから傾向を調べておくと良いでしょう。
- たとえば、
- がん家系で通院治療が中心となる見込みが高ければ、通院保障を重視した保険
- 一方で、
- 手術や長期入院が予測される進行がんのケースでは、入院給付金を充実させる
地域によっては医療体制が異なるため、自宅近くの病院がどのような治療方針を取っているかも確認しましょう。
実際にがん治療を経験した人の声を調べて参考にするのも、現実的な判断材料になります。
給付金日額と支給日数の比較
がん保険の入院給付金は、日額5,000円や10,000円といった金額設定が一般的です。
支給日数には上限が設けられている場合が多く、30日、60日、120日などのプランが用意されています。
- 短期入院なら
- 高額な日額を選ぶよりも、診断給付金に重きを置いた方が効率的!
- 長期治療が必要なら
- 支給日数が多い保険を選んでおくと安心感が得られます。
自分の体質やがんリスクに基づいて、給付金の金額と支給期間のバランスを調整しましょう。
複数の保険プランをシミュレーションし、自分に最も適した保険を選んでくださいね!


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がん保険選びでは無駄のない保障を選ぼう

今回はがん保険の入院給付金について基本の仕組みと必要性、保入院給付金のメリットとデメリットなどを解説しました。
がん保険の入院給付金は、入院期間が長引いたり収入減が想定される人にとって頼れる備えになります。
一方で通院中心の治療が増えている現在では、給付を受ける機会が限られる場合も。
- そのため、
- 自分のがんリスクや治療スタイル
- すでに加入している医療保険の内容
- 家計の状況
保険料が高くなりすぎて生活を圧迫するようであれば、診断給付金や通院保障に絞る選択も合理的です。
「なんとなく不安だから」ではなく、自分にとって本当に必要な保障を見極めて、納得のいく保険設計を目指しましょう。
