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定期保険は何歳まで加入できる?定期保険の加入や更新のタイミングを解説

「定期保険って何歳まで加入できる?」
「定期保険は何歳まで更新可能か知りたい!」
保障を安心して備えるために、定期保険を「何歳まで持つか」タイミングを悩んでいる人も少なくありません。
この記事では、ライフプランに合わせた定期保険の必要期間や年齢ごとの見直しポイントについて詳しく解説していきましょう。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
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この記事の目次
定期保険は何歳まで加入・継続できる?
定期保険は何歳まで?加入年齢の目安

一般的に定期保険に加入できる年齢の目安は、下記の通りでした。
(※プランや保険会社によって細かく異なります。)
高齢になるほど新たな契約は難しくなるため、若いうちに加入すると保険料を抑えつつ選択肢も広がります。
「加入したい保険は何歳まで加入できるのか」を事前に確認するためにも、複数の保険会社をリサーチしていきましょう。
定期保険は何歳まで?更新可能年齢の目安

一般的に定期保険の更新可能年齢は、下記の通りでした。
(※プランや保険会社によって細かく異なります。)
(※一部商品では上限が65歳前後もあるため事前確認が必要。)
更新上限の年齢を過ぎたあとに病気やケガが起きても、新たに保険に入り直すのは難しくなります。
更新年齢以降の保障に不安がある人は、更新可能年齢を超えないうちに終身保険への切り替えや長期保障プランの検討するのが得策です。
保険の更新時には保険料も上がるため、検討している定期保険が「何歳まで加入・更新できるのか」を契約時に必ず確認しましょう。
更新型定期保険とは

定期保険の保険期間は「全期型」と「更新型」の2種類あり、更新できるのは更新型の定期保険のみになっています。
定期保険の保険期間のタイプ | |
【保険期間】 歳満期=「〇歳になるまで」保障が続く (※更新不可) 【特徴】 契約期間のあいだ保険料が変わらない 満期を迎えると契約終了 |
|
【保険期間】 年満期=「契約から〇年間」保障が続く (※更新可能) 【特徴】 更新時に年齢・保険料率で保険料が再計算される 更新時に保険料が高くなる 契約期間が終わるたびに自動更新 |
更新型定期保険とは、10年や15年などの契約期間が終了すると、自動的に契約が延長される仕組みを持った保険です。
健康状態にかかわらず更新できるのが特徴で、一定の期間ごとに保障を継続できるメリットがあります。
若いうちは保険料が安く抑えられますが更新時の年齢に応じて保険料は上がるため、長期的な支払い計画が必須。
更新型定期保険の継続のしやすさと保険料の上昇リスクを理解して、何歳からの保険加入でも無理のない選択をしていきましょう。
定期保険は何歳まで?:定期保険を持つべき年齢
20代〜30代前半など若年層の定期保険

20代など若い世代は「まだ保険は必要ない」と感じやすいですが、加入を検討するメリットもあります。
・保険料が安く抑えられる
・健康な人が多く審査に通りやすい
実際に公益財団法人『生命保険文化センター』が発表する、20~30代の保険加入率は下記の通りでした。(※1)
20代・30代男女の保険加入率 | |
男性 46.4% 女性 57.1% |
|
男性 81.5% 女性 82.8% |
20~30代は今すぐ大きな保障は必要なくても、将来を見据えて準備を始めるのが安心です。
今後のライフプランを意識しながら、無理のない範囲で保険を検討していきましょう。
※1 参考:公益財団法人 生命保険文化センター/リスクに備えるための生活設計
30〜40代などの子育て世代の定期保険

30〜40代などの子育て世代は、万が一に家族の生活を支えるための保障が重要になります。
教育費や住宅ローンの返済など支出が多いため、高額な死亡保障を確保できる定期保険が効果的です。
掛け捨て型の定期保険なら保険料を抑えながら、必要な期間だけしっかり備えも◎。
子どもが独立したタイミングで見直しもしやすいので、ライフステージに柔軟に対応できるでしょう。
50~60代の定期保険と老後への備え

50~60代になると、子どもの独立や住宅ローン完済などで保障ニーズが変化していきます。
年齢を重ねてから定期保険を継続すると保険料が高くなるため、本当に必要な保障額を見直すのが大切です。
保険料が高騰しがちな老後世代では、支出を見直して現実的な保障設計が求められます。
老後のライフプランをふまえ、保障の必要性とコストのバランスを見直して必要な保障だけを残すようにしていきましょう。
定期保険は何歳まで?:加入・更新時の注意点
健康状態による加入制限のリスク

高齢で定期保険に新規加入や更新すると、健康状態が大きなハードルになりかねません。
高齢な上に健康状態や持病・過去の病歴によっては、保険会社から加入を断られる状況も。
高齢で健康リスクがあり保険に加入できなくなる前に、早めの加入判断を心がけましょう。
加入年齢によって保険料が変わる
定期保険は、加入年齢によって保険料と保障内容に大きな差が生まれます。
若いうちに加入すると、保険料が割安で同じ保障内容でもコストを抑えて契約可能。
年齢が上がると保険料は高くなり、持病などによって加入条件が厳しくなりやすいです。
「何歳から保険に加入するのか」悩んでいる人は、将来のリスクを見据えてできるだけ若いうちから備えるのがおすすめでしょう。
他の保障手段と比較してみる

定期保険は「10年」「20年」「60歳まで」など、あらかじめ保険期間が定められている「期間限定型」の生命保険です。
定期保険には一生涯の保障はないため「こどもの独立まで」「定年退職まで」など、一定期間だけ保障を確保したい人におすすめ。
定期保険だけでは保障期間が過ぎた後の保障がないため、高齢期は定期保険だけに頼らず終身保険との比較も重要になってきます。
定期保険と終身保険の比較 | ||
---|---|---|
比較項目 | 定期保険 | 終身保険 |
保障期間 | 一定期間(10年・20年など) | 一生涯 |
保険金支払い | 保険期間中のみ支払われる | いつ亡くなっても必ず支払われる |
保険料 | 割安(掛け捨て型) | 高め(貯蓄型) |
解約返戻金 | 基本的になし | あり(契約年数により増加) |
主な目的 | 教育費や住宅ローンなど一時的な備え | 葬儀代・相続・一生の備え |
保険料の変動 | 更新型は年齢とともに上がる | 契約時に決定、ずっと一定 |
向いている人 | 子育て世代・期間限定で備えたい人 | 一生涯の安心を得たい人 |
◆ 定期保険 + 終身保険
・定期保険の役割
⇒ 子供の独立など期間限定で保障を手厚くする
・終身保険の役割
⇒ 死後の整理資金など一生涯必要な保障を確保
「定期保険」「終身保険」の一方を選ぶのではなく役割に応じて組み合わせられると、目的に応じた効果的な保障を実現できるでしょう。
定期保険は何歳まで?:見直しや乗り換えポイント
乗り換えや見直しは60代前に済ませるのが理想

定期保険の乗り換えや見直しは、保険料や健康状態を考慮すると「60代に入る前にする」のが最も理想的です。
年齢を重ねるほど保険料は上昇し、健康上の理由で新しい保険に加入できない状態になりかねません。
特に更新型の定期保険を利用している人は、60歳以降の更新に備えて早めに選択肢を検討するのがおすすめ。
無理のない保障と保険料で契約を維持するためにも、見直しは余裕のある年齢で進めていきましょう。
保険期間を「目的」に合わせて選ぶ

定期保険は、保障が必要な期間を明確にしたうえで選ぶのが重要で、必要以上に長く加入すると保険料が無駄になりかねません。
「子どもが大学を卒業するまで」や「住宅ローンを完済するまで」など、目的に沿った期間を設定すると効率的です。
生活設計と合っていないと過剰な支出になるため、保障の目的を明確にして最適な保険期間を選びましょう。
保険金額は「支出」に応じて設定

満期後の保障を検討している人は、万が一のリスクに備えるにも必要な支出を具体的に見積もった上で保険金額を決めるのが賢明です。
根拠のない保険金額設定では、保障が足りない・逆に保険料を無駄に払いすぎていた事態になりかねません。
子どもが学校を卒業するまでの学費・塾代
🔹 生活費
残された家族が生活するための資金
目安は「年間生活費 × 必要な年数(例:10年)」=2000万〜3000万円
🔹 住宅ローンの残債
団体信用生命保険未加入なら、残債分を保険でカバー
🔹 葬儀・法要費用
葬儀一式で100万〜200万円前後
定期保険への再加入を考える人は、保険相談を活用して「平均」ではなく「自分」に合った額をしっかり設計していきましょう。
定期保険は何歳まで加入できる?:まとめ

定期保険に加入できる年齢は一般的には『20~65歳まで』加入上限は『70~80歳まで』ですが、厳密には保険会社や商品によって異なります。
年齢が上がると保険料も高くなり加入制限のリスクも大きいので、将来の保障を考える人は若いうちから準備しておくのがおすすめ。
加入可能年齢や上限の目安を理解し、自分のライフプランに合うタイミングで無理のない保険選びをしていきましょう。