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海外でクレジットカードが使えない原因と暗証番号を忘れた・ロックされた時の対処方法!

海外旅行中って、財布のひもがゆるくなってしまいますよね。

街を歩いていて、ショーウィンドウに気に入った小物などを見つけると(日本にいたらたぶん買わないだろうモノでも)つい衝動買いしてしまう!
…なんてこともあるのではないでしょうか。

商品をレジまで持って行って、「いざ買おう!」と勢い込んでクレジットカードを出したら…店員さんから、こう言われました。

Your card was declined. 店員さん:
「Your card was declined.(このカードは使えません)」
ガーン。 あなた :
「なんてこった…(泣)」

…これはちょっと大げさですが、
このように、海外旅行先でクレジットカードが、突然使えなくなった時は、どうしたらいいのでしょうか?

今回は、15カ月間海外を渡り歩いた筆者が、自身の経験談も交えて「クレジットカードが使えない」場合の原因と対処方法を、詳しくお伝えしていきます。

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グッドカミング編集部
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海外でクレジットカードが使えない!9つの原因。

海外旅行時のクレジットカードが使えない原因とは、何なのでしょうか?

【 カードが使えない原因 】
1. 持ってるカードの国際ブランドが使えない店舗だった
2. カードにロックがかかっている
3. 暗証番号(PINコード)を忘れたもしくは、間違えて入力した
4. カードの磁気不良
5. 利用限度額を超えている
6. カードの有効期限が切れている
7. 口座残高が少ない
8. 店員の機械操作ミス
9. 航空券やホテル予約などのオンライン決済時も注意

さっそく順番に見ていきましょう。

1. 持ってるカードの国際ブランドが使えない店舗だった

持ってるカードの国際ブランドが使えない店舗
まず考えられる原因としては、そのお店(もしくはATM)がカードの国際ブランドに対応してない場合です。
海外で使える場所が多い(勝手の良い)国際ブランド

店舗に利用したいカードの「国際ブランド表示があるか」を事前に確認しましょう。
余談ですが、海外で使える場所が多い(勝手の良い)国際ブランドは圧倒的に「VISA」か「MasterCard」です!
アメリカでは「AMERICAN EXPRESS」、中国では「銀聯(ぎんれい)」のシェアが高く、世界的にみると日本発の「JCB」は、VISA・MasterCard と比べてもまだまだ使える範囲が少ないのが現状です。

2. カードにロックがかかっている

カードにロックがかかっている
使えない原因の2つ目は、カードにロックがかかっている場合です。

これは、カード会社からロックをかけられている状態のことです。

どういう場合に、ロックがかかるのでしょうか?

突然の高額利用 日頃使っていないカードで高額な買い物をたくさんするなどして、短期的なカード利用額に大幅な変化があった場合。
不正利用の疑い 第三者による不正なカード利用の疑いがある場合。
その他、暗証番号の入力ミスなど 店舗やATMキャッシング時などに、カードの暗証番号を連続して間違えた場合など。

突然の高額利用

日本では利用が少ないカードでも、海外旅行中は使う機会が多いと思います。
海外で高額な買い物などが同時期に重なった時など、カードの不正利用が疑われ、ロックがかかってしまうことがあります。

解決策としては、カード会社に「いつからいつまで海外旅行に行く」と事前に伝えておくとこの問題は回避できます。

不正利用の疑い

カードが盗まれた時や、第三者によるカードの不正利用が疑われた時などは、カード会社からロックがかかります。

また、複数店舗で同時にカード利用があった時なども不正利用と認識されて、ロックがかかります。

これはカード保有者が「カードを安全に利用するため」のカード会社の防犯システムでもあるのです。

その他、暗証番号の入力ミスなど

こちらも同じく不正利用を防ぐために、カード会社からカードがロックされます。

次で詳しく説明しますね。

3. 暗証番号(PINコード)を忘れたもしくは、間違えて入力した

 暗証番号を忘れた
海外でクレジットカードを利用する上で、カードの4桁の「暗証番号」はとても大切な個人情報です。

他人に教えるのはもっての外ですが、海外のATM利用時などは特に周りを警戒(手で隠して入力するなど)しましょう。

※海外のATMの使い方については、下記の記事で詳しく解説しています。

暗証番号を3回間違えるとロックがかかる

ショッピング時でもATM利用時でも、ほぼ暗証番号の入力が求められます。

ほとんどの場合で入力を3回間違えると、カードがロックされる仕組みになっています。

解決策としては、まず4桁の暗証番号は絶対に忘れないことと、焦らず正確に入力することです。
ごく稀に、海外のATMでは6桁の暗証番号の入力を求められる時がありますが、その場合は4桁入力後「ENTER」キーを押すか、4桁のすぐあとに数字で「00」キーを押して「ENTER」キーを押せば次画面へ進めます。

4. カードの磁気不良

カードの磁気不良
お店のレジでクレジットカードを機械に通した時に、カードの磁気不良によって通信がうまくできず、カードが使えないと店員さんから言われることがあります。

この磁気不良とは、ストライプと呼ばれるカード裏面の黒い帯部分の磁気が弱まっている場合によく起こります。

ストライプの磁気が弱まる要因としては、カードの保管状態(他のカードの磁気部分と密着して保管)や、強い磁気を発している他の電子機器の近くに置いていてた影響などが考えられます。

解決策としては、クレジットカードを選ぶ際にICチップが付いた(ICタイプ)カードを選ぶことです。

ICチップの入ったクレジットカードを選ぼう

ICチップの入ったクレジットカードを選ぶ

現在では、このICチップが付いているカードが主流ですが、国や地域によっては、ICチップが付いていないカードは使えない場所もあります。

ICタイプのカードは、磁気ストライプのみのカードに比べて、セキュリティ面でも安心!

磁気ストライプのみのカード 磁気不良を起こす可能性があり、スキミング(カード情報を盗み取られる)犯罪などに遭うリスクもある。
ICチップ付き(ICタイプ)カード 磁気不良の心配がなく、情報も暗号化しているので犯罪にも利用されにくい。
※ICタイプカードは暗証番号入力が必須。

5. 利用限度額を超えている

利用限度額を超えている
クレジットカードには保有者ごとに「利用限度額(1カ月間に使える上限金額)」が設定されています。

日本を出国する前に、自身の利用限度額がいくらなのかチェックしておきましょう。

海外のATMでキャッシングした場合でも、利用限度額が減っているので注意が必要です。
(例) 60万円(利用限度額) -  10万円分の現地通貨(ATMキャッシング)
⁼  残りの利用限度額は、
50万円
これから海外旅行へ行くのに利用限度額がもう残り少ないという人は、限度額を一時的に引き上げることができるので、事前にカード会社に確認してみましょう。

6. カードの有効期限が切れている

カードの有効期限が切れ

そもそも論ですが、有効期限切れのカードは使えません。

クレジットカードの更新時期(新しいカードが郵送されてくる)に古いカードを処分し忘れていて…

海外旅行に期限の切れた方のカードを持ってきてしまったぁ…

…なんてことにならないように、有効期限の切れたカードはすぐに処分しましょう。

7. 口座残高が少ない

残高が少ない

これまた、そもそも論です。

カードの引き落とし先である日本の口座残高が少ない場合もカードが使えません。

必ずカードの口座にお金が入っていることを確認してから出国しましょうね。

8. 店員の機械操作ミス

店員の機械操作ミス

レストランなどで店員さんが機械の操作に慣れておらず、何度も操作をやり直すことがあるのですが、大抵の場合は何度目かで成功します。

ちょっとでも怪しいと思ったら…カード利用は控える

明らかに店員が不審な動きをしている場合は、念のためカードでの支払いはやめた方がいいかもしれません。

もちろん国や地域、人によりますが、あまり治安の良くない場所へ行く人はより注意が必要です。

「人気のない店でカードを店員に預けたらそのままレジ裏の部屋に持って行ってしまい、その後カード情報を盗まれた」なんて事件も聞いたことがあります。

支払いが完了するまでは、自身のカードから絶対に目を離さないようにしましょう。

9. 航空券やホテル予約などのオンライン決済時も注意

航空券やホテル予約などのオンライン決済時
現地で航空券やホテルの予約をしなくてはいけない必要がある時には、ネット予約が便利ですが、クレジットカード情報を入力する段階になって「そのカードが使えない」なんて事態に陥ることが稀にあります。

旅行会社のパッケージツアーや1週間くらいの短期旅行であれば、出国前に飛行機のチケットや宿泊先が決まっているのが普通ですが、長期旅行者(バックパッカーや留学生など)の場合は現地からネット予約することもあるので、持ってるカードがそのサイトで使えないとなると大変困ります。

東南アジアを旅行していた時
実際に私自身も、東南アジアを旅行していた時にこれを経験しました。
マレーシアからシンガポールまでを陸路で国境越えできる高速バスの予約を、現地のバス会社のサイトで予約する際、クレジットカード情報の入力ページに持っているカード情報を入れましたが…どういうわけか(原因がわからない)「このカードは使えません」とメッセージが出るだけで、予約することができません。
仕方なく持っていたもう1枚の別カードの情報を入れると、今度はすんなり予約ができました…こういうことが海外のサイトなどではよくあります。

海外でクレジットカードが使えない時の対処方法!

ここまでは、海外でクレジットカードが使えない原因についてお伝えしてきました。

…では、実際に現地で使えなくなった時はどうすればいいのでしょうか。

【カードが使えなくなった時の対処方法】
1. カード会社へ連絡する
2. 海外ではクレジットカードを最低2枚以上携帯する

順番に見ていきましょう。

1. カード会社へ連絡する

カード会社へ連絡する
カードが使えなくなった時には焦らずに、カード会社へ連絡することです。

前章の【カードが使えない原因】の中で下の赤枠に当てはまる時は、まずカード会社へ連絡しましょう。
下記(赤枠)に当てはまる時

上記2と3の場合は、カード会社に連絡すると、本人確認後にロックを解除してもらえます。

注意点としては、ロックが解除されるまでの時間(数日)がかかることです。

たとえカード会社に連絡を入れたとしても、旅行日数が短い場合は帰国するまでカードが使えない可能性もあります。

カード会社の緊急連絡先は事前にメモなどに記して、常に携帯しておきましょう。

2. 海外ではクレジットカードを最低2枚以上携帯する

海外では複数枚のクレジットカードを携帯

現地でカードが使えなくなった場合、もし日本から持ってきたカードが1枚だけだったら、何かと行動も制限されてしまいます。

海外へ行く際は、カードは最低2枚以上は携帯しましょう。

突然カードが使えなくなった場合でも、代わりのカードを持っていれば安心です。

オススメは VISA と MasterCard の両方持ち!

VISAとMasterCardの両方持ち!
前述しましたが、海外で使い勝手の良い国際ブランドは断然 VISA と MasterCard です。

この2つのブランドのどちらかのカードを携帯していれば、ほぼ使えない場所はないです。

私も旅行中は、常に4枚のクレジットカードを携帯していて、全て別々のポケットに入れて保管していました。
実際にそのうちの1枚のカードが使えなくなった時は、別のカードで代用しました。
カードごとにそれぞれ手数料やポイント還元率が異なるので、買い物はこのカードがメインで…キャッシングはこのカード…といった具合に、カードそれぞれに優先順位をつけて使っていました。

まとめ

せっかく楽しいはずの旅行も、カードが使えないとなるとショッピングがはおろか、行動自体も制限されてしまいます。

海外旅行には、大なり小なりトラブルはつきものです。
実際に私も現地で「クレジットカードが使えない」トラブルは何度も経験しました。

しかしカードが使えない原因さえ事前に分かっていれば、慌てずすぐに対処できます。

海外は「カード文化」なので現金を持ち歩くよりも、クレジットカードを利用する方が、絶対的に便利で安全ですよ。

急なトラブルに遭遇しても慌てないために、最低2枚以上はカードを持参しましょうね。