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定期保険を解約すると後悔する?初心者でもわかる定期保険の解約の注意点!

「定期保険を解約したいけど損になる?」
「解約するタイミングや手続きの流れは?」
定期保険の解約には注意点が多いので、正しく理解すれば不要なリスクを避けられます。
この記事では、定期保険の仕組みや解約手続きの方法やメリット・デメリットまで詳しく解説していきましょう。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
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定期保険の解約とは
まずは定期保険の概要

定期保険は「10年」「20年」「60歳まで」など、あらかじめ決めた一定期間だけ保障を確保する生命保険です。
期間が決まっているため保険料が抑えられて加入しやすいのが特徴で、保険期間中に死亡または高度障害になると保険金が受け取れます。
「特定の時期だけ備えたい」「将来は保障を縮小したい」など、必要に応じて大きな保障を持ちたい人のニーズにぴったりでしょう。
定期保険の主な利用目的

定期保険は、一時的に大きな保障が必要な人に選ばれる傾向があります。
利用目的 | 具体的な内容 |
---|---|
子どもの教育費の確保 | 万が一の際に、高校・大学進学までの学費や生活費を遺すため |
住宅ローンの備え | ローン返済期間中に万が一があった場合、家族が住み続けられるようにするため |
配偶者の生活費支援 | 配偶者が働いていない、または収入が不安定な場合に備えるため |
定期保険の解約を検討する人は解約したい理由を明確にすると、後悔のない判断が可能です。
自分の選択に迷いがある人は、ファイナンシャルプランナーなど専門家に相談するのが安心でしょう。
▼新生活に合わせて定期保険の加入はおすすめ
「結婚したら保険に入らないと、配偶者に迷惑がかかる?」と不安を感じるのは、多くの新婚夫婦に共通しています。
結婚を機に保険を見直す人は多く、配偶者への愛情や安心を形にするためには必要な保障内容を見極めが大切です。
特に定期保険は保障が必要な期間の死亡保障などを手頃な保険料で備えられるため、結婚したばかりの世帯にとって心強いでしょう。
定期保険の解約と満期の違い

定期保険を解約する前に、解約と満期の違いを把握しておくのが得策です。
途中で解約する | 満期まで続ける |
---|---|
不要な保障を早めに整理できる | 保障を必要な期間しっかり維持できる |
家計の負担を軽減できる | 遺された家族へのリスク備えが続く |
今後の資金を貯蓄や投資に回せる | ライフイベント(教育・住宅)に対応しやすい |
保障が途切れ、再加入時のハードルが高くなる | 保険料の支払いは継続が必要 |
返戻金はないが、経済的に柔軟な選択ができる | 安心感がある反面、解約返戻金はない |
定期保険は解約返戻金がないのが一般的で、保険料のほとんどが保障のために使われるため、解約しても戻ってくる金額はありません。
満期まで契約を継続すれば、保障を確実に維持し続けられる安心感が得られます。
子どもの独立や住宅ローンの完済など将来のライフイベントまで保障を備えておきたい人には、満期まで継続する価値があるでしょう。
定期保険の解約手続きの流れ
定期保険を解約するための保険会社への連絡方法

定期保険の解約や見直しをスムーズに進めるには、保険会社への連絡方法を把握するのが大切です。
保険会社への主な連絡方法 | |
---|---|
連絡方法 | 特徴・ポイント |
コールセンター | 担当者につながりやすく、必要な書類や手続き内容をすぐに確認できる |
公式サイト・マイページ | 書類請求や手続きの一部がオンラインで完結し、時間を問わず利用できる |
担当者への相談 | 対面やオンライン相談で、保険内容の見直しや個別の質問にも丁寧に対応してくれる |
契約内容に不明点がある場合は、担当者に直接相談するとより安心して進められるでしょう。
定期保険の解約に必要な主な書類

定期保険の解約には下記書類が必要で、保険会社ごとに細かな違いがあるため事前に公式サイトで確認するのがおすすめです。
定期保険の解約に必要な主な書類 | |
---|---|
書類名 | 内容・目的 |
解約請求書 | 解約の意思を正式に伝えるための申込書 |
本人確認書類 | 契約者本人であることを証明するための書類 |
保険証券 | 契約内容を確認するための証明書 |
銀行口座情報書類 | 解約返戻金の振込先を確認するための書類 |
印鑑 | 書類への押印に必要(電子手続きでは不要な場合もあり) |
委任状・同意書 | 代理人が手続きを行う際に必要な書類 |
不備があると手続きが遅れる恐れがあるので、スムーズな解約のために早めの準備を心がけましょう。
定期保険の解約完了までの期間

定期保険の解約は窓口では最短で即日、郵送になると解約成立まで1~2週間程度が目安です。
不備や追加書類があると1週間以上かかるため、手続きの進捗状況は保険会社のサポート窓口で確認できます。
予定通りに保険料の引き落としを止めたい、資金を別の用途に回したいと考えている人は、余裕を持って早めに申請しましょう。
定期保険の解約:メリットとデメリット
定期保険を解約するメリット

定期保険を解約すると毎月の保険料の支払いが不要になるため、家計の固定費を削減できるのが大きなメリットです。
浮いたお金は教育資金や老後の備え・投資などに活かせるほか、医療保険やがん保険など必要に応じて別の保障に加入する選択も可能。
定期保険を見直すと今の自分に本当に必要な保障を再確認できるので、シンプルで無理のない保険設計ができます。
ライフステージの変化に応じて、保険も最適化していく姿勢を持てると、将来安心できるでしょう。
定期保険を解約:リスクとデメリット

定期保険を解約する主なリスクやデメリットは、下記の通りでした。
✅ 健康状態によっては再加入できない
✅ 死亡や病気の備えが一時的に無くなる
✅ 家族の安心感が一時的に失われる など
上記のリスクを理解した上で、解約は慎重に判断するのが大切です。
保険に迷う人はファイナンシャルプランナー(FP)など保険の専門家に相談し、今後の生活設計と照らし合わせて検討していきましょう。
定期保険本当に解約すべきかの判断基準

定期保険の解約は、経済的な自由を生む一方で保障を失う大きな決断でもあります。
保障の必要性・再加入リスク・今後の生活設計を踏まえて総合的に判断するのが賢明です。
定期保険を見直す主な理由 | |
---|---|
主な理由 | 説明内容 |
家族の支援が不要 | 子どもが独立している、配偶者に十分な収入があるなど |
大きな支出が終了 | 住宅ローンや教育費などの負担がすでにない |
他の保障が充実 | 団体保険や他の生命保険で必要な保障がまかなえる |
経済的な余裕がある | 十分な貯蓄や資産があり、万が一にも対応できる状態 |
保険料が家計の負担になっている | 保険料の支払いが厳しく、見直してもメリットが見込めない場合 |
収入や家族構成・将来の支出見込みなどを具体的に整理し、補完できる保障があるかどうかも重要な判断材料。
一時的な経済的負担だけで定期保険の解約を決めるのではなく、長期的な視点で考える必要があります。
保険の解約に迷った人はファイナンシャルプランナー(FP)など保険の専門家に相談してから判断するのがおすすめでしょう。
定期保険を解約する前のポイント
定期保険は他の保険と比較して理解する

定期保険を解約するか迷っている人は、他の保険と比較して、それぞれの特徴や仕組みを理解しておくのが大切です。
定期保険・終身保険・医療保険の「保障内容・期間・保険料」などの大きな違いは、下記の通りでした。
比較項目 | 定期保険 | 終身保険 | 医療保険 |
---|---|---|---|
保障期間 | 一定期間(10年・20年など) | 一生涯 | 定期または終身 |
主な保障内容 | 死亡・高度障害 | 死亡・高度障害 | 入院・手術・通院 |
保険金の支払い | 死亡時に一括支払い | いつ亡くなっても支払われる | 治療費に応じて給付金が支払われる |
保険料の特徴 | 安い(掛け捨て) | 高め(貯蓄型) | 保障内容により異なる |
解約返戻金 | 基本的になし | あり(長期で増加) | なしが一般的 |
向いている人 | 子育て世帯・期間限定で備えたい人 | 一生涯の保障と資産形成を両立したい人 | 医療費や入院費が心配な人 |
定期保険は「一定期間の保障」・終身保険は「一生涯の保障」・医療保険は「医療費の備え」と、それぞれの役割が異なります。
各保険の比較で違いを把握してから、自分に合った保障内容を見つけていきましょう。
定期保険は「組み合わせ」で保障を最適化

定期保険が今の暮らしに合わなくなったと感じたら、医療保険や終身保険と組み合わせて、保障を柔軟に見直す方法があります。
保障内容を分散してカバーできると、家計負担を抑えながら必要な保障を確保可能です。
◆ 定期保険 を抑え、医療保険・がん保険 を強化
・医療保険・がん保険 ⇒ 入院・通院・がん治療などのリスクをカバー
・死亡保障の見直し ⇒ 終身保険などへ切り替えを検討可能
「定期保険をやめたいけれど不安」と感じる人は、まずは組み合わせによる見直しから始めてみましょう。
保険の判断にはFPに相談が◎

保険は自分で判断して加入するのは難しいので、ファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家に相談するのがおすすめ。
収入・家族構成・ライフステージをもとに、プロの視点からバランスの良い保障設計をアドバイスしてもらえます。
保険は「入っていれば安心」ではなく自分に本当に必要な内容を持つのが大切なので、信頼できるプロに一度相談してみましょう。
定期保険の解約:まとめ

定期保険の解約は生活や将来設計に大きな影響を与えるため、メリットとデメリット・解約手続きの流れも押さえておくのが大切です。
定期保険の見直しや別の保険への乗り換えなど、保険に対する疑問や相談はファイナンシャルプランナーに相談するのがおすすめ。
将来のライフプランや家計を見直すきっかけとして、保険の内容を見返していきましょう。