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猫のFIP(猫伝染性腹膜炎)はどんな病気?症状や治療法と予防のポイント

猫のFIP(猫伝染性腹膜炎)はどんな病気?症状や治療法と予防のポイント

猫のFIPはどんな病気?
猫がFIPになったら治療はできる?

FIP(猫伝染性腹膜炎)は猫にとって深刻な病気ですが、どのような症状が出るのか、治療法や予防策はあるのかを知っておきたいですよね。

今回は、猫のFIPはどんな病気なのかFIPの症状や治療法予防するためのポイントを詳しく解説していきます。

この記事の監修者

  • 有岡 直希

    ファイナンシャルプランナー

    大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人対象のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある保険商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。
    <保有資格>
    AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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グッドカミング編集部
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グッドカミングは、保険/資産運用/将来設計/投資など「お金」の悩みを解決するWebメディアです。ファイナンシャルプランナーが記事を監修し、情報の信頼性を担保。様々な経歴のライターが、自身の経験やお金に悩む人の体験談を基に記事を執筆しています。

猫のFIP(猫伝染性腹膜炎)はどんな病気?

FIP(猫伝染性腹膜炎)は、猫コロナウイルスが体内で変異して発症する病気です。

猫コロナウイルスは人間がかかる新型コロナウイルスとは異なるウイルスで、人間に感染する心配はありません

猫コロナウイルス自体は軽度の下痢や嘔吐を発症したり無症状の場合もありますが、変異すると免疫反応を過剰に引き起こし全身に炎症を起こす重篤な症状がみられます。

特に子猫や高齢猫などの進行が速いため、異常を感じたら早急な対応が必要です。

感染経路とウイルスの特徴

FIPを引き起こすウイルスは主に糞尿を介して感染するため、多頭飼育でトイレの衛生管理が不十分だと感染リスクが上昇します。

FIPのウイルスは弱い性質を持っていますが、免疫が低下している猫では感染しやすく、1歳未満の子猫で純血種の個体や去勢手術をしていないオスが発症しやすいようです。

多頭飼いの環境や新しい猫を迎え入れる場合はリスクが上がる可能性があるため、適切な栄養管理や快適な環境を整えることで発症を予防しやすくなります。

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猫のFIP(猫伝染性腹膜炎)の症状

FIPの初期症状は一般的な風邪や体調不良に似ており、軽い発熱や食欲の低下や元気がないなどの変化が最初に現れるケースが多いです。

FIPが進行してくると病態は、湿性型(ウェットタイプ)乾性型(ドライタイプ)の2タイプに分かれます。

湿性型(ウェットタイプ)

湿性型のFIPは腹腔や胸腔に液体が溜まりやすくなるため、お腹が膨らんだり呼吸が浅く早くなるなどの症状がみられます。

お腹に水が溜まる腹膜炎の場合は、体重が落ちているのにお腹が膨らむので異常を視認しやすいです。

体内の液体は臓器を圧迫し急速に体調が悪化するため、少しでも異常があれば早急に動物病院を受診しましょう。

乾性型(ドライタイプ)

乾性型のFIPは臓器に結節性の炎症が起き、内臓・脳・目などに「肉芽腫(にくげしゅ)」と呼ばれるしこりを発症するのが特徴です。

肉芽腫は発症した場所でそれぞれ症状が異なりますが、脳の場合は視覚障害やふらつき、痙攣発作などの神経症状がみられ、腎臓・肝臓・腸などの場合は黄疸や下痢などの症状がみられます。

慢性的な体重減少や元気がない状態が続く場合は早めに動物病院を受診しましょう。

猫のFIP(猫伝染性腹膜炎)の診断と治療の方法

猫のFIPの診断手順と検査方法

猫のFIPの診断は1つの検査で確定診断ができるわけではないため、症状や飼育環境の情報が診断の基礎となります。

症状からFIPが疑われる際は、血液検査やレントゲン・超音波検査などを行い体内の炎症や数値の異常があるかを確認します。

ウェットタイプでお腹や胸に水が溜まっている場合は、液体の性状を調べて高原検査などを行うとウイルスを検出できる可能性があるでしょう。

ドライタイプで肉芽腫がある場合は、組織を採取してウイルスを検出する方法がありますが、病状が悪化している猫に麻酔をかけて処置を行うリスクが高いため、検査が難しいケースもあります。

FIPは他の病気と似た症状がみられるケースが多いため確定診断が難しく、生検やPCR検査などの費用が高額で高度な検査が必要になる場合も少なくありません。

猫のFIPの治療方法

FIPは有効な治療方法がなく、免疫抑制剤や抗炎症薬を使用するなど症状をやわらげたり病気の進行を遅らせる対症療法が一般的でした。

しかし、近年では「レムデシビル」「GS-441524」などの新薬がFIPの治療に極めて有効であるとして注目されています。

ただし、これらの薬は動物用医薬品としてはまだ承認されておらず費用も高額となるため、獣医師と十分に相談した上で治療を選択するかを決めましょう。

猫のFIP(猫伝染性腹膜炎)を予防するポイント

FIPは広く蔓延しているウイルスなので100%感染を防ぐのは難しいですが、予防をすれば感染リスクを軽減できます

FIPのウイルスは他の猫から感染するため、まずは完全室内飼いにして野良猫との接触をさせないのが重要です。

また、猫が過ごす環境やトイレを清潔に保ち感染源を減らす工夫が必要となります。

多頭飼育は過度にならないようにし、猫がストレスを感じないように高い場所や隠れられる場所を用意してあげましょう。

免疫力を高めるためにも、適切な栄養素が得られるフードや必要なサプリメントなども活用するのもおすすめです。

愛猫の万が一に備えられるペット保険

ペット保険とは、ペットが病気やケガをして動物病院を利用した際の治療費や手術費の一部を補填するための保険です。

ペットが病気やケガをしても、治療にかかる費用は基本的には飼い主が全額自己負担する必要があります。

ペット保険に加入していれば万一の際の経済的負担を軽減できるので、大切な家族のためにペット保険の加入を検討するのはおすすめです。

ペット保険では猫のFIPの治療に未承認薬を使用する場合などに、補償の対象外となるため注意しましょう。
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対象
犬・猫
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猫の
保険料
(月額)
【0歳~4歳】
ネクスト:800円
ライト:610円
ミニ:140円
※50%補償・インターネット割引・免責額適用特約あり
【バリュー】
0歳:3,880円
1歳:3,540円
2歳:3,160円
補償
割合
50%・70%・90%
※ミニプランは70%のみ
100%
※入院・通院・手術の1日(1回)の上限金額および年間上限回数あり
特徴 0歳~4歳まで保険料変動なし満10歳まで加入可能
ネクストプランは歯科治療・パテラ・ガン・泌尿器疾患も補償※歯石取りは除く
全国の動物病院が対象
休日診療費・時間外診療費も補償
スマホでいつでも保険金請求ができる
見積
申込
B24-011(240717) JACAP202400079

猫のペット保険に加入する時のポイント

できるだけ若いうちに加入する

ペット保険への加入を検討している場合は、できるだけ猫の年齢が若いうちに加入しておくのがおすすめです。

高齢になると加入できる保険が限られてきたり、病気やケガなどの既往歴があると補償範囲が限定されたり加入を断られる可能性が出てきます。

病気・ケガなどの万一に備えるには、若くて健康なうちに加入しておく方が良いでしょう。

インターネットで加入する

ペット保険の多くはインターネットから加入が可能で、中にはインターネットからの加入限定の商品もあります。

インターネットのみで加入できるペット保険は種類が多く、保険料が安い商品や割引がある商品も。

インターネットからの加入は場所や時間を選ばずに、パソコンやスマホで申込みができるので忙しい人にもおすすめです。

割引が適用できるか確認する

ペット保険は、商品によっては様々な割引を設けているため、活用できる割引がないか事前にチェックしておきましょう。

【ペット保険の割引の一例】
・インターネット割引
・マイクロチップ割引
・多頭割引

割引制度があるペット保険の中には、もともと保険料が高めに設定されている商品もあるので注意が必要です。

補償割合を確認する

ペット保険には「補償割合」を選択できる商品もあり、一般的には『50%』や『70%』などから補償の割合を選べます

補償割合が70%の場合、病気やケガで治療費が10万円かかった時の補償額は7万円、自己負担額は3万円です。

商品によっては『100%』補償の商品もあり、補償割合が大きいほど治療費の自己負担額は少なくなりますが、その分保険料が高くなるため、家計とのバランスなどを見て考えましょう。

窓口精算と後日精算がある

ペット保険には『窓口精算』ができる商品と『後日精算』の商品があります。

精算方法 概要
窓口精算 保険会社が発行する保険証を動物病院の窓口で提示すると、支払い額が自己負担額のみで済む精算方法
後日精算 動物病院の窓口で治療費全額を支払った後に、保険会社へ保険金を請求する精算方法

窓口精算ができるペット保険に加入していれば、動物病院に行くたびに毎回保険金を請求する手間が省けます

しかし、窓口精算に対応していない動物病院もあり、保険料も後日精算の商品に比べると割高のため、かかりつけの動物病院が窓口精算できるか確認してから検討しましょう。

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※当サイトにおけるランキング表示について
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猫がペット保険に加入する時の注意点

ペット保険への加入は猫の医療費用の負担を軽減できますが、加入する際の注意点があるためチェックしておきましょう。

猫のペット保険加入時の注意点
✅ 持病や病歴は事前申告が必要
✅ 保険更新時には審査がある
✅ 動物病院で推定年齢を確認しておく
✅ 補償対象外の費用もある

持病や病歴は事前申告が必要

ペット保険に加入するには、対象のペットの健康状態が良好である必要があります。

加入時には健康状態を告知しなければならず、重度の持病や既往歴がある場合は加入を断られるケースも少なくありません。

【告知内容例】
・生年月日
・体重
・ペットの種類
・ワクチンの接種状況
・過去にかかった病気やケガの有無
・現在治療中の病気やケガの有無
・他のペット保険への加入状況

【加入を断られる可能性がある病気の一例】
・糖尿病
・慢性腎臓病
・椎間板ヘルニア
・悪性腫瘍
・甲状腺疾患

既往歴があっても病気やケガの再発の可能性が低いと判断されれば条件付きで加入できる保険もあるため、加入検討時には確認しておきましょう。

保険更新時には審査がある

ペット保険は1年ごとに更新が必要ですが、加入後にはそのまま終身継続が可能な商品が多いです。

しかし、中には一定年齢以上は更新できない場合や、保険加入中の病歴や保険金請求の有無に基づいた審査によって、更新時に保険料の増額や継続条件が追加されるケースも。

保険加入前に、補償対象の病気やケガ、更新時の条件などもしっかりと確認しておきましょう。

補償対象外の費用もある

ペット保険は病気やケガの際に動物病院でかかった費用を補償してくれますが、補償対象外の費用もあるので注意しましょう。

【ペット保険の補償対象外の費用】
● 健康診断
● ワクチン接種
● 去勢・避妊手術
● 妊娠・出産
● ノミ・ダニ・フィラリア予防
● マイクロチップ装着
● 療養食・サプリメント

上記以外にもペット保険の商品によって補償対象外の項目は違うため、検討時にはしっかりと確認しておきましょう。

猫のFIP(猫伝染性腹膜炎):まとめ

FIP(猫伝染性腹膜炎)は猫にとって深刻な病気で、初期症状では風邪に似た症状がみられますが、進行してくるとお腹や胸に水が溜まったり肉芽腫ができるなど重症化してしまいます。

確定診断は難しい場合もあり、治療費用は高額になってしまうケースが少なくないため、しっかりと予防して感染しないようにするのが重要です。

FIPは特に若い猫や高齢猫などがかかりやすい傾向にあるため、少しでも異常を感じる場合は早めに動物病院を受診しましょう。