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犬の腎臓病とは?腎臓病の症状や早期発見のチェックポイントを解説
犬の腎臓病の症状は?
犬の腎臓病に予防方法はある?
腎臓病は猫だけでなく、犬の死因の上位を占めており、7歳以上のシニア犬では珍しくない病気です。
この記事では、犬の腎臓病の原因や症状、早期発見のチェックポイントを解説していきます。
犬の腎臓病について知りたい飼い主さんはぜひ参考にしてください。
この記事の監修者
-
有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人対象のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある保険商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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この記事の目次
犬の腎臓病とは?
腎臓は、体の中で不要になった老廃物や毒素を尿の中に排泄したり、血圧を調節するなどの役割を担う臓器です。
腎臓病(腎不全)は、何らかのきっかけで腎臓の機能が低下する病気で、大きく『急性腎臓病』と『慢性腎臓病』に分けられます。
腎臓病は一般の動物病院でも早期発見が難しく、気づいたときにはかなり病気が進行しているケースも少なくありません。
一度ダメージを受けた腎臓の組織は元の状態には戻らないので、早期発見・早期治療が重要になります。
腎臓病になりやすい犬種
国際獣医腎臓病研究グループの調査によると、以下のような犬種が腎臓病になりやすいとされています。
ブルテリア/イングリッシュ・コッカー・スパニエル/キャバリア/ウェスト・ハイランド・ホワイトテリア/ボクサー/シャーペイ など
一般的には高齢の犬は若い犬に比べると、腎臓病のリスクが高いです。
ただ、若い犬でも、腎臓に負担のかかる薬を飲んでいる場合や、心臓病や尿管結石などの病気がある場合でも発症するリスクがあります。
犬の腎臓病の症状
犬の腎臓病には『急性腎臓病』と『慢性腎臓病』の2種類があります。
急性腎臓病
急性腎臓病は、感染症や誤食などによって、数時間から数日のうちに急激に腎機能が低下する病気。
● 下痢・嘔吐・脱水症状がある
● 元気がない
● 食欲がない
● 痙攣 など
ぶどうや干しブドウ、ユリ科植物の誤食や人間の解熱剤の誤飲、尿道閉塞や尿管結石による排尿障害などが原因と考えられています。
早期治療すれば、回復する可能性もあるので、症状が当てはまったり、普段と違う様子が見られたらすぐに動物病院を受診してください。
慢性腎臓病
何らかの基礎疾患において、腎臓への持続的なダメージが蓄積し、腎機能の低下が3ヶ月以上持続する病気。
● おしっこの色が薄い
● 食欲がない
● 体重減少
● 貧血
● 下痢・嘔吐・脱水症状がある など
加齢・偏った食事・基礎疾患・心疾患・歯周病・結晶や結石などによる尿路の閉塞などが原因とされています。
明確な初期症状があまり見られないため、気づかないうちに進行しているケースが多く、完治することはありません。
慢性腎臓病の治療は、腎臓の負担を減らして、病気の進行をできるだけ緩やかにして、症状を抑えるのが目的です。
犬が腎臓病になった時の治療法
急性腎臓病の治療法
急性腎臓病は、血液検査やレントゲン・超音波・尿検査などで発症した原因を調査し、入院をしながら脱水症状を防ぐための点滴をします。
原因が分かれば、薬剤の投与や尿管が詰まっている場合は治療など原因に応じた治療を開始。
急性腎臓病の発症をきっかけに慢性腎臓病になるケースもあるので、退院後も定期的に検査を受けましょう。
慢性腎臓病の治療法
慢性腎臓病は完治が難しいため、腎臓の負担を減らし、病気の進行をできるだけ緩やかにして、症状を抑えるのが治療の目的です。
血液中の老廃物の排出をしやすくするために点滴やこまめな水分補給、腎臓に負担をかけないような食事療法や投薬など、病気の進行度(ステージ)によって治療方法が変わります。
進行度 | 症状 | 治療法 |
---|---|---|
ステージ1
|
初期の腎臓病。ほとんど症状が見られず血液検査や尿検査のみでは見落とされるケースも。 | 脱水症状が出ないよう必要に応じて点滴をする場合もある。 |
ステージ2
|
軽度慢性腎臓病。無症状の場合もあるが、食欲不振や無気力状態、多飲多尿で尿の色が薄くなる場合が多い。 | 症状に応じて食事療法や高血圧の治療、リンの摂取制限、低カリウム血症の治療を行う。 |
ステージ3
|
中等度腎臓病。食欲不振が見られ、嘔吐・下痢などの消化器症状や貧血・口内炎、外観上、毛並みにバサつきなど様々な症状が見られる。 | ステージ2の治療と、脱水や貧血を防ぐ治療を行い、食欲不振や嘔吐などがある場合は投薬も行う。 |
ステージ4
|
期腎臓病。ステージ3までの症状に加え、尿毒症が進行し重篤な症状が全身に出てくるため、治療をしなければ命の危険がある。 | ステージ3の治療を続けつつ食事や水分補給ができない場合はカロリーの摂取不足や脱水などの対策を行う。 |
ステージ分類は血液検査や尿検査などを参考にしますが、気になる症状がある場合は動画に撮っておくなどして獣医師に相談しましょう。
ペット保険で愛犬の万が一に備えよう
ペット保険は、ペットが病気やケガをして動物病院を利用した際の治療費や入院費、手術費の一部を補填するための保険です。
ペットが病気やケガをした場合の治療費は、基本的に飼い主さんが全額自己負担しなければなりません。
一度、慢性腎不全になってしまうと、長期的な治療が必要になるので、治療費の負担も増えてしまいます。
ペット保険に加入していれば万一の際の経済的負担を軽減できるので、愛犬のもしもに備えてペット保険の加入を検討しましょう。
ペット 保険 |
日本ペット | SBIプリズム少短 |
---|---|---|
保険 対象 |
犬・猫
|
犬・猫・小動物・鳥類・爬虫類
|
犬の 保険料 (月額) |
【0歳~4歳】 ネクスト:1,550円 ライト:1,220円 ミニ:380円 ※トイ・プードルの場合 ※50%補償・インターネット割引・免責額適用特約あり |
【バリュー】 0歳:3,980円 1歳:2,910円 2歳:2,960円 ※トイ・プードルの場合 |
補償 割合 |
50%・70%・90% ※ミニプランは70%のみ |
100% ※入院・通院・手術の1日(1回)の上限金額および年間上限回数あり |
特徴 | 0歳~4歳まで保険料変動なしで満10歳まで加入可能 ネクストプランは歯科治療・パテラ・ガン・泌尿器疾患も補償※歯石取りは除く |
全国の動物病院が対象 休日診療費・時間外診療費も補償 スマホでいつでも保険金請求ができる |
見積 申込 |
||
B24-011(240717) | JACAP202400079 |
犬の腎臓病を早期発見するポイント
多飲多尿に注意
慢性腎臓病は急性腎臓病に比べて、明確な初期症状があまり見られないため、気づかないうちに進行しているケースが多いです。
以前より明らかに飲水量が増えたり、尿の量が多くなり色が薄くなったら、1日のトイレ回数や飲み水の減り具合を記録してください。
1ヶ月に5~10%が体重が減る・体重×100ml以上の水を飲んでいる場合は危険信号なので、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。
定期的に健康診断を受ける
犬の腎臓病は一度発症してしまうと完治は難しいため、早期発見・早期治療が何よりも重要。
定期的に血液検査や尿検査、レントゲン・エコー検査などの健康診断を受けておくと、異常時の早期発見に繋がります。
6歳までは年に1回程度、7歳以上になると年に2回程度の定期検診がおすすめです。
犬の腎臓病を予防する方法
犬の腎臓病を100%予防する方法はありませんが、以下の点を気を付けていれば、様々な病気のリスクを避けられます。
バランスの取れた食事を心がける
病気を予防するには、年齢に合わせて塩分を控えたバランスの取れた食事、清潔な環境で新鮮な水を与えましょう。
特にシニア犬は慢性腎不全にかかりやすいため、「たんぱく質」「リン」が多く含まれる肉類や乳製品を頻繁に与えないようにするのが大切です。
口腔ケアをする
犬の歯石・歯周病を放置していると、口の中は歯周病菌だらけになってしまいます。
口の中をキレイにしておけば、腎臓病だけでなく、様々な病気の予防になるため、きちんと口腔ケアをしてあげましょう。
犬の腎臓病は早期発見・早期治療が重要!
犬の腎臓病(腎不全)は、何らかのきっかけで腎臓の機能が低下する病気で、大きく『急性腎臓病』と『慢性腎臓病』に分けられます。
● 下痢・嘔吐・脱水症状がある
● 元気がない
● 食欲がない
● 痙攣 など
● おしっこの色が薄い
● 食欲がない
● 体重減少
● 貧血
● 下痢・嘔吐・脱水症状がある など
腎臓病は早期発見が難しく、気づいたときにはかなり病気が進行しているケースも少なくありません。
早期発見・早期治療が重要なので、愛犬の行動が普段と違うと感じたらできるだけ早く動物病院を受診しましょう。
慢性腎臓病は長期的な治療が必要になるので、愛犬のもしもの時の病気やけがに備えられるペット保険への加入も検討してくださいね。