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海外旅行でスーツケースが破損したら?海外旅行保険で補償されるかを解説

海外旅行でスーツケースが破損したら?海外旅行保険で補償されるかを解説

海外旅行保険はスーツケースの破損も対象?
スーツケースが破損した際の注意点は?

海外旅行保険への加入を検討していても、スーツケースの破損も補償対象になるのかわからず悩んでいる人は少なくありません。

本記事では、海外旅行保険の補償内容や加入時の注意点と、スーツケースが破損した際の対処法を解説します

海外旅行を計画中の方は必見です!

この記事の監修者

  • 有岡 直希

    ファイナンシャルプランナー

    大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人対象のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある保険商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。
    <保有資格>
    AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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グッドカミング編集部
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グッドカミングは、保険/資産運用/将来設計/投資など「お金」の悩みを解決するWebメディアです。ファイナンシャルプランナーが記事を監修し、情報の信頼性を担保。様々な経歴のライターが、自身の経験やお金に悩む人の体験談を基に記事を執筆しています。

【はじめに】ロストバゲージ発生数

各国航空会社の業務用通信を取り扱うSITAの2023年度「BAGGAGE IT INSIGHTS」によると、2022年のロストバゲージ発生数は、乗客1,000人当たり7.6個でした

総乗客数
(単位:10億人)
乗客1,000人当たりの
ミス発生数
2019年 4.54 5.6個
2021年 2.28 4.35個
2022年 3.42 7.6個

ミス発生数の内訳は手荷物の遅延が80%、破損が13%、紛失・盗難が7%となっています。

手荷物管理のデジタル化・自動化が加速しているためミス発生率は改善するとされていますが、今すぐ改善されるわけではないので無保険での海外旅行はおすすめできません

海外旅行保険でスーツケース破損も補償

海外旅行保険は海外での旅行中に発生した病気やケガ、盗難や破損などのトラブルに対する補償が受けられる保険です

スーツケースの破損を補償して欲しい人は、海外旅行保険に「携行品損害補償特約」を付加しておけば損害に対しての補償が受けられます。

【携行品損害補償特約】
保険契約者が旅行中に持ち歩く荷物(携行品)が事故や盗難によって損害を受けると、その損害を保険会社が一定の条件の下で補償する特約

補償内容や限度額、適用条件は契約内容によって異なりますが、スーツケースの破損に備えたい人は保険への加入・付加を検討しましょう

補償を受けたい人向けの注意点

その場(空港内)で破損を確認
報告書を作成してもらう
利用に支障がない場合は対象外になる

破損事故の保険金請求では、スーツケース全体・破損箇所・損害の程度がわかる写真の提出が求められます。

保険会社によっては事故証明書が必要になりますが、帰国後に証明書を取得するのは難しいので現地での破損確認が必須です

出発前から破損していた部分や、サビ・変色などスーツケースとして利用に支障がない傷は補償の対象外になるので注意しましょう

海外旅行のために賃貸業者以外の他人から無償で借り入れた携行品も対象になります。

スーツケースが破損していた時の対処法

携行品損害補償特約を利用

海外旅行保険に携行品損害補償特約を付加しているとスーツケースが破損した際に保険金を請求できますが、無条件で保険金が支払われるわけではありません

各保険会社によって異なりますが、携行品1点につき10万円を限度とする商品が多いです。

補償額の算出方法は主に3つに分けられており、再調達価額・時価・修理費のいずれか低い額が採用されます

航空会社の補償を利用

航空会社によって異なりますが、スーツケースの10cm以上の亀裂や車輪の紛失など、大きな破損については補償がある会社も多いです

A社 詳細
申告期限 手荷物受け取りの翌日から7日以内
補償 原則として、修理のうえ返却
免責事項 へこみ・汚れ・破れ・タイヤの摩耗
・付属品の欠損・つまみの欠損
B社 詳細
申告期限 手荷物受け取りの日から7日以内
補償 原則として、修理のうえ返却
免責事項 通常の取り扱いで発生する手荷物本体
および付属の固有の性質や欠損に起因する損傷
C社 詳細
申告期限 搭乗後7日以内
補償
免責事項 老朽化など手荷物固有の不具合に起因した破損
タイヤの摩耗、付属品の欠損・破損

キャスターやハンドル部分の破損は補償していない航空会社が多いですが、いずれにせよ破損があったのであれば申告してみましょう

クレジットカード付帯の補償を利用

クレジットカードの付帯保険は、クレジットカードを所有していれば自分で加入しなくても無料で補償を受けられます

自動付帯と利用付帯の2種類があり、要件を満たさなければ補償対象とならないので自分のクレジットカードに付帯されている保険の種類の確認は欠かせません。

クレジットカード付帯の保険はグレードにより補償の内容は異なりますが、クレジットカードのグレードが高くなるにつれて補償も手厚くなる傾向です

クレジットカード付帯の保険の種類

クレジットカードには一般的に、以下の保険・補償が付帯されています。

旅行傷害保険
動産総合保険
クレジットカードの紛失・盗難保険
スマートフォン保険

*旅行傷害保険
旅行中の病気やケガに対して補償を受けられる保険。海外旅行傷害保険国内旅行傷害保険があり、補償内容も異なります。
【補償の種類】
傷害・疾病・賠償責任・携行品損害・救援者費用等

*動産総合保険
クレジットカードで購入した物が、破損・盗難・火災など予測不能な事故による損害を補償する保険

*クレジットカードの紛失・盗難保険
クレジットカードの紛失や盗難の届け出をした日から60日までさかのぼり、不正利用に対する補償を受けられる保険
※カードの裏面に署名をしていない人は補償対象外

*スマートフォン保険
スマートフォンの修理費用を補償する保険。

海外旅行保険でスーツケース破損も補償

海外旅行保険は、旅行期間中に発生した病気やケガなどの治療に要した費用が補償対象なので、スーツケースの破損に備えたい人は携行品損害補償特約を付加しなければなりません

クレジットカード付帯の保険でも補償されますが、グレードによっては十分な補償を受けられない人もいるので、海外旅行保険に加入しておくのがおすすめ。

スーツケースの破損まで補償してくれる保険に加入して海外旅行を楽しみたい人は、一度保険のプロに相談してみましょう