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海外旅行保険は妊婦も加入できる?加入時の注意点や保険金受給事例を解説
妊婦でも海外旅行保険に加入できる?
妊婦が旅行保険に加入する際の注意点は?
海外旅行保険への加入を検討していても、妊婦でも海外旅行保険に加入できるのかわからず悩んでいる人は少なくありません。
本記事では、海外旅行保険の補償内容や加入時の注意点と、妊婦の保険金受給事例を解説。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人対象のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある保険商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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海外旅行保険は妊婦も入れる?
妊娠前に海外挙式や新婚旅行を計画していて、妊娠期間中に海外旅行に行く人は多いですが、妊婦さんは体調を崩しやすいので万が一に備えるための海外旅行保険は必須です。
まずは、妊娠中の旅行経験者の割合や妊婦も海外旅行保険に入れるのかを確認しましょう。
海外での旅行中に発生した病気やケガ、盗難や破損などのトラブルに対する補償が受けられる保険
マタニティ旅行アンケート
オンライン総合旅行サービスDeNAトラベルの「マタニティ旅行に関する調査」によると、妊娠経験がある人のうちマタニティ旅行をした経験のある人は65.0%でした。
妊婦でも旅行しても良いと考える人がいる一方で、妊娠期間は何が起きてもおかしくないと旅行を反対する人もいます。
妊婦だからと旅行を辞める必要はありませんが、旅行中にトラブルが発生するのを想定して医師への確認や妊婦でも契約可能な保険への加入を検討してみましょう。
妊婦は条件付きでの加入が多い
妊婦でも加入できる海外旅行保険はありますが、以下のような条件付きの商品が多いです。
● 妊娠、出産、早産、流産などに起因する治療などの費用は保険金支払いの対象外
海外旅行保険は妊婦も加入できる商品が多いですが、妊娠・出産・早産・流産などが原因により生じた費用は対象外になります。
特約を付加すれば妊娠初期(22週未満)のみ条件付きで保険金が支払われる商品もあるので、無保険で海外旅行に行くのではなく保険に加入して万が一に備えましょう。
海外の旅行保険加入も選択肢の一つ
日本の海外旅行保険で希望に合う商品が見つからない妊婦さんは、現地で加入できる旅行保険に入るのも1つの方法です。
しかし、現地で旅行保険に加入する際の注意点は多数あります。
✅ 途中解約・変更は不可
✅ 旅行先によって保険金額が異なる
海外旅行保険は日本国内からしか手続きできない決まりになっているので、妊婦さんだけでなく出国前に海外旅行保険に入り損ねた人にもおすすめです。
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海外旅行保険の保険金受給事例
外務省領事局海外邦人安全課の2021年度「海外邦人援護統計」によると、2012年〜2021年の援護件数・人数の推移は以下の通りでした。
件数 | 人数 | |
---|---|---|
2012年 | 18,219件 | 20,378人 |
2013年 | 17,796件 | 19,746人 |
2014年 | 18,123件 | 20,724人 |
2015年 | 18,013件 | 20,387人 |
2016年 | 18,556件 | 20,437人 |
2017年 | 19,078件 | 21,309人 |
2018年 | 20,630件 | 22,349人 |
2019年 | 20,295件 | 21,725人 |
2020年 | 21,762件 | 14,771人 |
2021年 | 17,669件 | 8,252人 |
2020年〜2021年は新型コロナウイルス感染症が世界的に感染拡大していた影響により海外渡航者数は減少傾向ですが、トラブルに巻き込まれた人は8,000人以上います。
海外旅行中に病気やケガで治療すると多額の治療費用がかかるので、事前に海外旅行保険に加入して対策を取っておきましょう。
保険金受給事例【3選】
嘔吐・腹痛で歩行及び横にもなれない状態になり受診。子宮外妊娠と診断され8日間入院・手術。家族が駆けつける。看護師が付き添い医療搬送。
ホテルで激しい腹痛を訴え受診。子宮外妊娠による卵管破裂と診断され10日間入院・手術。家族が駆けつける。
妊娠中、子供がお腹に飛び乗り腹痛。胎盤剥離による流産と診断され6日間入院・手術。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添いチャーター機で医療搬送。(保険金額不足/別途自己負担あり)
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妊婦の海外旅行保険加入時の注意点
②妊娠/出産に関する医療費は対象外
③航空機の搭乗制限がある
① 妊娠初期のみの補償が多い
海外旅行保険は、妊娠初期の21週目まで(22週目未満)の異常に限り、治療費を補償する商品が多くなっています。
申し込み・出発時点での妊娠週数ではなく、治療開始時の週数で判断するので、海外旅行中に週数をまたぐ人は注意しなければなりません。
妊娠は現在受けている治療・診察・投薬としての告知は不要ですが、旅行の目的が留学やワーホリ、駐在・ロングステイのいずれかに該当する人は告知が必要です。
② 妊娠/出産に関する医療費は対象外
妊娠や出産、早産・流産などに起因する治療費用や救援費用は、日本国内と同様に保険金支払いの対象外となります。
万が一、海外旅行中に妊娠に関連する不調が生じて治療を受けた人は、日本で加入している公的な医療保険が払い戻してくれる海外療養費制度の利用を検討してみましょう。
③ 航空機の搭乗制限がある
妊婦さんが海外旅行で飛行機に乗る際は、各航空会社ごとに定められた搭乗にあたっての利用条件の確認が必須です。
利用条件 | |
---|---|
A社 | ①出産予定日を含め14日以内:診断書の提出および医師の同伴 ②出産予定日を含め15日以上28日以内:診断書の提出 |
B社 | ①出産予定日を含め14日以内:診断書の提出および医師の同伴 ②出産予定日を含め15日以上28日以内:診断書の提出 ③双子以上の妊娠をされている方:診断書の提出 ④早産の経験がある方:診断書の提出 |
C社 | ①出産予定日を含め14日以内:診断書の提出および医師の同伴 ②出産予定日から28日以内:診断書の提出 |
航空会社に提出する診断書は、搭乗の7日以内に医師が発行したものでなければなりません。
利用する航空会社によって内容は異なりますが、機内や乗り継ぎ・到着空港でのサポートがあるので、サービスを利用したい妊婦さんは事前に確認しておきましょう。
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海外旅行保険以外の補償制度
海外旅行保険への加入を検討している人は、海外療養費制度を利用するのもおすすめです。
海外旅行中や海外赴任中に急な病気やけがなどにより、やむを得ず現地で診療等を受けた場合、申請により一部医療費の払い戻しを受けられる制度
日本でも出産や検診は健康保険の適用外となるため対象外となりますが、日本国内で保険診療として認められている医療行為は給付の対象になります。
ただし、日本と海外では医療体制や治療方法等が異なるため、支給金額は海外で支払った総額から自己負担相当額を差し引いた額よりも大幅に少なくなる傾向です。
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妊婦も海外旅行保険で万が一に備えよう
海外旅行保険は、海外での旅行中に発生した病気やケガ、盗難や破損などのトラブルに対する補償が受けられる保険なので、妊娠・出産にかかわる疾病の治療費は対象外になります。
特約を付加すれば妊娠初期のみ条件付きで保険金が支払われる商品もあるので、体調を崩しやすい妊婦さんは、万が一に備えて海外旅行保険に加入しておくべきです。
安心して海外旅行を楽しみたい妊婦さん・自分に合う海外旅行保険に加入したい人は、一度保険のプロに相談してみましょう。