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70歳以上でも国内旅行保険に加入できる?70歳以上の国内旅行での注意点を解説

70歳以上でも国内旅行保険に加入できる?70歳以上の国内旅行での注意点を解説

70歳以上でも国内旅行保険に加入できる?
70歳以上の国内旅行での注意点は?

70歳以上でも国内旅行保険に加入できるかわからず、悩んでいる人は少なくありません。

本記事では、国内旅行保険の内容や70歳以上の国内旅行での注意点について解説。

国内旅行保険に加入すべきか
悩んでいる人は必見です

この記事の監修者

  • 有岡 直希

    ファイナンシャルプランナー

    大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人対象のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある保険商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。
    <保有資格>
    AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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グッドカミング編集部
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グッドカミングは、保険/資産運用/将来設計/投資など「お金」の悩みを解決するWebメディアです。ファイナンシャルプランナーが記事を監修し、情報の信頼性を担保。様々な経歴のライターが、自身の経験やお金に悩む人の体験談を基に記事を執筆しています。

70歳以上でも国内旅行保険に入れる?

加入できるが数は少ない

国内旅行保険の多くは年齢制限が設けられています。

よくある国内旅行保険の年齢制限
・0歳から69歳以下
・0歳から74歳まで
・0歳から99歳以下

中には99歳まで加できる保険もあるため、70歳以上でも国内旅行保険への加入は不可能ではありません。

ただし年齢制限により加入できない国内旅行保険もあるので、若い世代と比べると70歳以上の保険の選択肢は少ないと言えます。

インターネット上で上手く自分に合った国内旅行保険を見つけられない人は、保険のプロや旅行代理店に一度相談してみると◎

70歳以上は国内旅行保険に入るべき?

70歳以上の国内旅行者数

国土交通省の調査によると、世代別の年間平均国内宿泊旅行回数は下記の通りでした。

年齢 国内宿泊旅行延べ人数(千人) 一人当たりの平均回数
9歳以下 12,551 1.19
10代 15,321 1.31
20代 19,570 1.52
30代 21,400 1.33
40代 22,453 1.22
50代 19,362 1.25
60代 25,618 1.41
70代 18,884 1.33
80代以上 4,868 0.5
総数 160,026 1.26

70代の年間国内宿泊旅行回数は1.33と平均総数を上回っていますが、80代以上は0.5に減少しています。

国内観光旅行をしなかった理由として、70歳以上は「健康上の理由で」と答える割合が最多でした。

腰痛、手足の関節が痛む、手足の動きが悪いなど足腰への不安から国内旅行を躊躇する70歳以上は少なくありません。

不安な70歳以上は加入がおすすめ

国内旅行だと公的医療保険が適用されるため、保険はいらないと考える人も中にはいます。

しかし、旅行中の思わぬ転倒やケガなど万一の事態を恐れる70歳以上は少なくありません。

不安を抱えながら旅行をしたくない人は、国内旅行保険に加入してリスクに備えるのが賢明です。

▶国内旅行保険がいらない理由は?

✅公的医療保険があるから

日本には国民皆保険制度があり、国民全員に公的医療保険への加入が義務づけられています。

国民皆保険制度とは
すべての人が公的医療保険に加入し、ケガや病気をした時はお互いの負担を軽減する制度。

公的医療保険に加入していると、医療費の自己負担額は1~3割で済みます。
※70歳~74歳までは2割、75歳以上は1割だが所得によっては医療費の自己負担額が異なります。

国内旅行なら病院にかかっても公的医療保険があるため、保険は不要と考える人もゼロではありません。

公的医療保険の種類

主な加入者
国民健康保険 自営業者、非正規労働者、74歳までの高齢者など
被用者保険 公務員や民間企業の会社員など
後期高齢者医療制度 75歳以上の高齢者

※被用者保険はさらに、全国健康保険協会(協会けんぽ)・組合健保・共済組合に分かれます。

✅他の保険でカバーできるから

既に加入している他の保険で補償内容をカバーできる人だと、国内旅行保険は必要ないと言えます。

ケガの補償
医療保険、傷害保険
賠償責任
火災保険や自動車保険などの損害賠償特約
携行品損害補償
火災保険や自動車保険などの携行品損害補償特約

もし国内旅行保険と他の保険の補償内容が重複していると、補償を請求しても基本的に一つの保険からしか保険金は支払われません。

保険料を無駄にしないためにも、国内旅行保険へ加入する前に補償内容に重複はないか確認しましょう。

国内旅行保険の内容

国内旅行保険の主な補償内容
自分自身のケガへの補償
他人への賠償責任
携行品損害への補償
事故の救援者費用の補償
航空機の遅延・欠航に対する補償

国内旅行保険の基本は、旅行中のケガへの補償。

携行品補償や事故の救援者費用等はオプションで付帯する商品が多いです。
※そもそもセットになっている商品もあります。

国内旅行保険の内容①ケガの補償

国内旅行保険に加入すると、まず第一に旅行中の自分自身のケガに備えられます。

もしケガにより手術や入院・通院をした場合には、保険金が支払われるのが特徴です。

例:観光中に誤って階段から転落した
  スキー中に転倒したなど

国内旅行保険の内容②賠償責任

国内旅行保険の賠償責任補償では、旅行中の他人への賠償責任に備えられます。

他人にケガをさせたり他人の物を壊して損害賠償責任を負うと、保険金が支払われる補償です。

例:観光中に他人の三脚にぶつかってしまいカメラを壊したなど

国内旅行保険の内容
③携行品損害補償

国内旅行保険の携行品損害補償では、旅行に持っていく身の回り品への損害に備えられます。

破損や盗難などの事故によって携行品に損害が生じると保険金が支払われる補償です。

例:バッグがひったくられた
  誤ってカメラを落として壊れたなど

国内旅行保険の内容
④事故の救援者費用

✅国内旅行中にケガをして14日以上入院した
✅被保険者が搭乗する飛行機や船舶が遭難した

上記のような場合に、被保険者の親族が現地に向かう際に負担した交通費や捜索救助費用を事故の救援者費用では補償します。

例:旅行先でケガをして14日以上入院したため親族が現地へ駆けつけたなど

国内旅行保険の内容
⑤保険航空機遅延費用補償

国内旅行保険の保険航空機遅延費用補償では、飛行機の遅延・欠航リスクに備えられます。

飛行機の遅延や欠航で発生した宿泊延泊料金等に対して保険金が支払われる補償です。

例:台風によって飛行機が欠航したので1日延泊したなど

70歳以上の国内旅行の注意点

予定は詰めすぎない

70歳以上の国内旅行では、予定は詰めすぎず時間にゆとりを持ったスケジュールで行動しましょう。

意識的に観光する時間を長めに取って、歩く時間や車・バスでの移動時間は長くないかなどを確認しつつ予定を決めるのが賢明です。

旅行ツアーを検討している人は、可能であればトイレ休憩が十分あるかを確認すると◎

宿泊先の情報をリサーチする

・手すりのあるトイレはあるか
・部屋の中に段差はないか
・エレベーターはあるか
・入浴補助のスロープなど大浴場の設備は整っているか
・車椅子でも入れるか

足腰に不安のある70歳以上は、上記の内容を確認しておくと国内旅行中のトラブルが軽減しやすいです。

宿泊先のホームページや電話で確認してみましょう。

バリアフリールームの利用も手段の一つ。

薬やおくすり手帳を忘れない

毎日服用している持病の薬がある70歳以上の人は、薬とおくすり手帳を持参しましょう。

薬をなくしたり落としてしまう事態に備えて、多めに持って行くのが賢明です。

70歳以上でも国内旅行保険へ加入可能!

若い世代と比較すると選択肢は少ないですが、70歳以上でも国内旅行保険に加入可能です。

国内旅行なら公的医療保険もありますが、万一に備えたいなら保険に加入するのも一つの手と言えます。

自分に合った年齢制限のない国内旅行保険を探したい70歳以上は、まずは保険のプロに相談しましょう

※引用:国土交通省/車いす、足腰が不安なシニア層の国内宿泊旅行拡大に関する調査研究