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マレーシア旅行に海外旅行保険は必要?マレーシアの治安情報&旅行保険選びのコツ

「マレーシア旅行に行くなら海外旅行保険に加入すべき?」
「クレジットカード付帯の保険では不十分?」
マレーシア旅行に行く前に旅行保険へ加入すべきなのか、悩んでいる人は少なくありません。
本記事では、マレーシア旅行で保険に加入すべき理由やマレーシアの治安情報、海外旅行保険の主な補償内容について解説します。
マレーシア旅行を安全に楽しみたい方は要チェックです!
- この記事の編集者
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- 田中 文乃
- 損害保険募集人(基礎/傷害疾病保険/自動車保険)、少額短期保険募集人 大学卒業後、出版業界に就職。ビジネス書/児童書/雑誌等の編集者・ライターからWebライターに転身。延べ9年のライティング経験と保険に関する知識を基に、お金や保険に関する知識を分かりやすくお届けします。
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この記事の目次
【旅行の前に】マレーシアの治安を確認
マレーシアは東南アジアの中では比較的治安の良い地域と言われていますが、日本と比べると安全性には不安が残ります。
在マレーシア日本国大使館領事部が発表している2023年時点のデータによると、マレーシアの主要な犯罪発生件数※は年間で52,444件でした。
※知能犯罪、薬物犯罪等を除く殺人、強盗、強制性交等、傷害、窃盗
2025年6月現在、外務省の海外安全ホームページ「マレーシア 危険・スポット・広域情報」によると、海賊事件、身代金目的の外国人誘拐、武装集団の活動により「サバ州東側(バンジ島及びバラムバンガン島を除く島嶼)」にレベル2~3の危険情報が出ています。該当区域への渡航・来訪は理由を問わず避けましょう。
人口当たりの発生率で比較すると、マレーシアの殺人事件発生率は日本と同水準ですが、強盗事件発生率は日本の約12倍。
スリや置引き・ひったくりをはじめとした街頭犯罪や家屋への侵入窃盗の発生件数が非常に高いため、事前の対策が必須と言えるでしょう。
旅行保険に含まれる携行品損害補償を利用すると、盗難に遭った時も一定の補償金を受け取れます。
安全の手引き|在マレーシア日本国大使館領事部
繁華街ではスリ・ぼったくりに要注意
マレーシアの首都・クアラルンプールのような繁華街では、スリ・置き引き・ひったくりがたびたび発生します。
観光客が大きな事件に巻き込まれるリスクは少ないですが、荷物、貴重品やパスポート類から絶対に目を離さないでください。
タクシーによるぼったくりも少なくないので、流しのタクシーではなくホテルからタクシーを呼んでもらう、夜間に女性1人での外出を避けるなどの対策をしましょう。
● バッグを体の前に持つ
● スマホや財布は内ポケットに収納
● 人混みでは周囲に注意を払う
● 多額の現金を持ち歩かない
マレーシア旅行に旅行保険は必要?
日本の健康保険は海外で使えないので、旅行中に病気・ケガをすると、高額な医療費が発生してしまいます。
マレーシアでは盗難トラブルだけでなく、気温が高い環境による熱中症や食中毒、感染症のリスクも想定されるでしょう。
医療費や盗難に加えて、急な帰国や旅行中止によるキャンセル料の負担も無視できません。
数十万円の出費が必要になる事例もあるので、事前に旅行保険へ加入しておくのをおすすめします。
海外での旅行中に発生した病気やケガ、盗難や破損などのトラブルに対する補償が受けられる保険
海外旅行保険の主な補償内容
補償項目 | 内容 |
---|---|
医療費用の補償 | 病気やケガによる治療費、入院費用、 薬代などをカバー |
賠償責任保険 | 第三者への事故に関する損害賠償を補償 |
救援費用保険 | 緊急時の救援活動や送迎、搬送費用を補償 |
損害保険 | 盗難や紛失、破損などのトラブルから 財産を守る |
歯科治療 | 歯科治療を受けた際に治療費が支払われる |
航空機遅延 | 飛行機が遅延した際にかかった 宿泊費や交通費の補償 |
弁護士費用 | 損害賠償請求する際の費用や、 弁護士への相談費用の補償 |
海外旅行保険の主な付帯サービス
付帯サービス | 内容 |
---|---|
電話対応サービス | 24時間365日、日本語対応が可能なサービス |
空港・宿泊施設間 における 送迎サービス |
空港と宿泊施設感を送り迎えする車の手配 |
パスポートに 関するサポート |
パスポート紛失・盗難などのトラブル時に 再発行の手続き方法などをサポート |
クレジットカード に関するサポート |
カードの紛失・盗難などのトラブル時に カード会社への手続方法などをサポート |
旅行に関する安全情報 の提供サービス |
海外に関する安全情報や気候・天候に関するアドバイス、予防接種など健康関連情報などを提供 |

マレーシアで発生しやすい病気
マレーシアの都市部は東南アジア諸国の中では比較的近代化が進んでいますが、衛生状況は日本とは異なります。
生水は避けて市販の飲料水を購入し、加熱した料理を冷めないうちに食べるようにしましょう。
焼畑農業や山火事が原因の大気汚染も深刻で、目・のどの痛みなどの健康被害が報告されています。
発生が報告されている病気の例
- 急性胃腸炎
- デング熱・チクングニア熱
- ジカウイルス感染症
- 日本脳炎
日本語での診療が可能な私立病院は高額なので、不測の病気・ケガに備えて医療補償に対応した海外旅行保険を選びましょう。
マレーシア旅行の保険金支払事例
実際にあったマレーシア旅行中の保険金支払い事例を見てみると、発生する医療費の目安が分かります。
緊急を要しない病気・ケガなら帰国後に治療を受ける選択肢もありますが、万一に備えて十分な補償額の海外旅行保険に加入しておくのがおすすめです。

出典:ジェイアイ傷害火災保険株式会社 海外旅行保険事故データ(2015年度~2021年度)
【海外旅行】クレジットカードの付帯保険

特典として海外旅行保険が付帯しているクレジットカードは複数ありますが、補償が適用される条件は商品によって異なります。
クレジットカードを所持しているだけで自動的に適用される
【利用付帯】
旅行代金の支払いなど、特定の条件を満たすと補償が受けられる
クレジットカードに付帯する海外旅行保険の補償内容は主に6種類あるので、マレーシア旅行に行く前に補償内容を理解しておきましょう。
・死亡/後遺障害
・治療費用
・賠償責任
・携行品損害
・救援者費用等
・航空機遅延

マレーシア旅行の前に保険に加入しておこう
マレーシア旅行では暑さによる体調不良や食中毒、感染症リスクのほか、盗難被害にも警戒が必要です。
クレジットカード付帯の旅行保険も多数存在しますが、適応条件や範囲が限られているため海外旅行保険に加入しておいて損はありません。
大手保険会社の海外旅行保険は医療費の補償が充実しており、盗難や賠償にも広く対応しています。
滞在期間によって必要な補償内容は異なるので、自分に合う旅行保険がわからない人は一度保険のプロに相談してみましょう。