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サラ金からの借金を返せないとどうなる?債務整理の方法やメリット・リスクを解説

サラ金からの借金を返せないとどうなる?債務整理の方法やメリット・リスクを解説

「サラ金からの借金を返せない場合はどうしたらよい?」
「債務整理したあともまた借入はできる?」

サラ金は消費者金融とも呼ばれ、金利が高い傾向があります。年3~18%ほどの利息は長期間の返済で大きな負担になり、サラ金からの借金に悩んでいる人は少なくありません。

この記事では、以下の点を解説しています。

● サラ金からの借金は債務整理で解決できる
● 債務整理の方法は任意整理・個人再生・自己破産の3種類
● 債務整理後は一定期間たつとまた借入ができる

借金問題は早めに相談すると、選べる手続きの幅を広げられます。サラ金の借金を整理する方法やそれぞれの特徴、注意点を見ていきましょう。

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グッドカミング編集部
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サラ金への滞納が続くとどうなるか

消費者金融への返済期限を過ぎてもお金を返さないと、以下の事態が起こり得ます。

  • 遅延損害金が発生する
  • 電話やSMSで連絡がくる
  • 督促状が届く
  • 一括返済の請求がくる
  • 2~3ヵ月滞納するとブラックリストに載る
  • 裁判所から差し押さえ通知がくる

返済期日を1日でも過ぎると年率20%の遅延損害金が発生する業者もあります。

返済期限を過ぎそうであれば必ず連絡を入れ、返済予定日を伝えることが必要です。また、できるかぎり早めの返済を心がけましょう。

サラ金での借金を債務整理する3つの方法

債務整理とは、借金問題を解決するための手続きを指します。

債務整理

代表的な債務整理は、任意整理・個人再生・自己破産の3種類です。それぞれの特徴と向いている人を解説します。

借金の元本だけなら3~5年で返せる人は任意整理

任意整理は裁判所を通さずに債権者(サラ金)と直接交渉し、将来利息や返済スケジュールを見直す手続きのこと。

借金完済までに支払う予定の利息を一部または全部減らせるので、返済総額を減額可能です。

業者によって異なりますが、任意整理後は残りの借金は通常3~5年かけて返済していきます。

任意整理の主なメリット・デメリットを確認してみましょう。

メリット
  • ・裁判所を通さないため職場や家族にバレにくい
  • ・希望の債権者分だけを整理できるので保証人に迷惑をかけにくい
  • 今後支払う利息を減額できる
  • ・返済期間を延ばすことで毎月の返済負担を軽減できる
  • ・職業や借金の理由に制限がない
デメリット
  • ・借金の元本は減らない
  • ・ブラックリストに載る
  • ・債権者の合意が必要

任意整理では、債務整理する借金を選択可能です。

連帯保証人がいる借金は債務整理の対象から除外できるため、肩代わりさせずに済みます。

また、自己破産とは違い、借金の理由や職業によって利用が制限されません。借金の理由がギャンブルや浪費でも任意整理できます。

デメリットとしては、任意整理は債権者との合意が必要です。合意することが多いものの、なかには応じない債権者もいます。

その場合は、弁護士・司法書士に再度交渉を進めてもらうほか、個人再生や自己破産の検討が必要です。

借金総額が100万円以上あり、元本が減らないと完済が難しいなら個人再生

個人再生は裁判所を通じて借金を減らす手続きです。

借金の元本を5分の1から10分の1程度と大幅に減額できるので完済しやすくなります。

個人再生後の残りの借金の返済期間は原則3年です。3年間では完済しきれない経済状態と裁判所に認められれば、返済期間は最長5年まで延長されます。

個人再生は借金を大幅に減らせますが、最低でも100万円の返済が必要です。

借金の総額によって最低限支払う金額が決まっているので、目安として500万円以上借金があれば個人再生を検討してみましょう

個人再生の主なメリット・デメリットを確認してみましょう。

メリット
  • ・借金の元本を大幅に減らせる
  • ・住宅ローンは債務整理から除外できる
  • ・職業や借金の理由に制限がない
デメリット
  • ・整理対象を選べないので保証人に迷惑がかかり得る
  • ・ブラックリストに載る
  • ・裁判所を通すため手続きが複雑で費用もかかる

個人再生は基本的にすべての借金が整理対象ですが、「住宅資金特別条項(住宅ローン特則)」の条件を満たせば、住宅ローンだけは債務整理から除外できます。

返済スケジュールの見直しもでき、住宅ローンを払い続ければマイホームを手放す必要はありません。

デメリットは、個人再生は、住宅ローンを除くすべての借金が整理対象です。保証人のいる借金も整理対象から除外できないので、減額分の借金を保証人が代わりに返済する必要があります。

600万円の借金が個人再生で100万円に減額された場合、保証人は減額分の借金、つまり500万円を返済しなければなりません

返済能力がない人は自己破産

自己破産は、裁判所を通じて借金の返済を免除してもらう手続きです。借金を返済できない状態の人が対象となります。

借金の理由がギャンブルや浪費では、一般的に自己破産の許可は受けられません。

自己破産の主なメリット・デメリットを確認してみましょう。

メリット
  • ・借金の返済義務がなくなる
  • ・督促・請求が止まる
  • ・生活に必要な最低限の財産は手元に残せる
デメリット
  • ・保証人に迷惑がかかる
  • ・ブラックリストに載る
  • ・財産が回収される
  • ・職業や資格に制限がかかる
  • ・裁判所を通すため手続きが複雑で費用もかかる

自己破産では、家や土地などの不動産や貯金、20万円以上の品物は回収されます。

また、自己破産の手続き中は、弁護士や不動産鑑定士などの士業・貸金業者や古物商などの金融関連業・警備員や旅行業務取扱管理者・団体企業の役員や一部の公務員などは業務を行えません。

サラ金を債務整理してブラックリストに載るとどうなる?

任意整理・個人再生・自己破産のどれを選んでも、いわゆるブラックリストに載ります。

ブラックリストへの掲載はおよそ5〜7年程度続き、掲載中は新しいローンやクレジットカードの利用・作成ができません。

すでに住宅ローンを組んでいる人も借り換えは困難です。スマホなどの分割払いや家の賃貸契約も難しくなります。

サラ金の債務整理後にまた借入はできる?

債務整理後、ブラックリストに載っている間は借入はできませんが、5〜7年経ちブラックリストから情報が削除されれば新たな借入ができます。

クレジットカードも同様に、ブラックリストから情報が削除されれば新たな作成や利用が可能です。

勤務先や収入状況から安定した返済が見込めるのであれば、審査は通過できるでしょう。

ただし、1度ブラックリストに載った人物の新たな借入やクレジットカードの利用は不可の金融機関もあります。

その場合、利用したことのない業者に申込めば、借入やクレジットカードの作成が可能です。

【まとめ】サラ金の返済に悩んだら債務整理という選択肢を

サラ金への返済が難しくなったら、任意整理・個人再生・自己破産の選択肢があります。

債務整理をしてもブラックリストから情報が削除されれば、新たな借入やローン・クレジットカードの利用が可能です。

借金返済の悩みは、一人で考えていても解決にはつながりにくいもの。

時間が経つにつれて状況の悪化も考えられるため、弁護士や司法書士へ早めに相談して解決へとつなげましょう。