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がん保険とがん共済どちらがいい?がんに備えたい方に保険と共済の違いと向いてる人を徹底解説
『がんは共済と保険どっちで備える?』
今回はがんに備えるためにがん保険・がん共済のどちらがいいのか、違いやそれぞれのメリット・デメリット、どちらがどんな人に向いているかを解説。
がん保険やがん共済でがんに備えたいとお考えの方は必見です。
この記事の監修者
-
有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人対象のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある保険商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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この記事の目次
がん保険とがん共済の違い
がん保険もがん共済も『がんに罹患した際の保障を担っている』のは同じですが、そもそも保険と共済は以下のような点に違いがあります。
-
◆保険と共済の違い
- 保険は営利目的、共済は非営利
- 加入対象者の範囲が違う
- 保障範囲や内容も異なる
- 使われる用語も別々
- 根拠法も違う
保険と共済のそもそもの違い
✅保険は営利目的
保険は営利目的で運営されています。
民間企業が利益を生み出しながら、加入者の『もしも』へ保障するため、多くの人に加入してもらえるよう様々なニーズに合わせた商品・特約が用意されているのが特徴です。
✅保険は非営利目的
一方、共済は非営利的に運営されています。
「共済」は、私たちの生活を脅かす様々なリスク(死亡、入院、火災、自然災害、自動車事故など)に対して、組合員があらかじめ一定の「共済掛金」を拠出して協同の財産を準備し、不測の事故が生じた場合に「共済金」を支払うことによって、組合員やその家族に生じる経済的な損失を補い、生活の安定をはかる相互扶助(助け合い)の保障の仕組みになります。
引用:そもそも「共済」って何ですか?
共済は相互扶助により成り立つ『組合員の助け合い』のために運営している仕組みです。
営利を目的としないため、保険と比べると加入した組合員にできるだけ負担がかからない設計となっています。
では、それぞれの加入範囲がどのように異なるかも見ていきましょう。
共済は保険よりも加入対象が狭い
- 保険は
- 年齢や健康状態が満たされれば加入可
- 共済は
- 原則として協同組合等の組合員とその家族のみが加入対象
保険には持病があっても入れる『引受緩和型医療保険』などもあり、共済と比べると加入対象者の間口が広め。
共済に加入したい場合は協同組合等に出資して組合員になる必要があります。
保障範囲も大きく違う
✅保険はカスタマイズ向き
保険は営利目的の商品なので様々な保険・特約の種類が取り揃えられており、保障範囲が幅広いのが特徴。
✅共済はシンプルな保障
共済は保障内容がシンプルで、加入時には用意された商品・プランの中から選択します。
専門用語も別々
保険と共済では同じ意味合いでも違った言葉で表される場合も。
◆専門用語の違い
意味合い | 保険 | 共済 |
---|---|---|
被保険者または組合員が支払うお金 | 保険料 | 掛金 |
万が一の際に支払われるお金 | 保険金 | 共済金 |
保険会社または組合が商品をすすめる行為 | 営業・勧誘 | 普及・推進 |
『万が一のときに助けてくれる』のは同じでも、使われる言葉に違いがあります。
根拠法の違いもある
保険と共済では事業を実施するにあたり『根拠となっている法令』や『監督官庁』も異なっています。
保険 | 共済 | |
根拠法 | 保険業法 | 運営団体により異なる ・消費生活協同組合法 ・農業協同組合法 ・中小企業等協同法 などが該当する。 |
監督官庁 | 金融庁 | ・厚生労働省 ・農林水産省 など |
保険・共済ともに保険法が適用される。 |
法律の観点から見ても大きな違いがあるのが分かりますね。
ではそれぞれにある違いから、具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
がん保険・がん共済それぞれのメリットとデメリット
がん保険とがん共済、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。
がん保険のメリット・デメリット
メリット |
---|
・診断給付金を受け取れる。 がんと診断された際に給付金が受け取れます。 |
・がんに特化した保障内容が充実している。 商品や付加する特約によっては診断時や入院・治療・手術給付金だけでなく、抗がん剤・放射線治療などに応じた保障があります。 |
・治療が長期間に渡っても対応できる。 がんは罹患した部位や進行度によって、手術・入院が必要な人と通院しながら治療していく人など様々。仕事をしながら治療できない場合には、休職・退職したときの収入減少があっても困窮しにくいようながん保険の給付金を得られます。 |
デメリット |
・がん以外の病気は保障されない。 がん保険は”がん”の罹患や治療・入院に対して保障する保険です。がん以外のケガや病気に対しては保障されません。 |
・待ち期間(免責期間)あり。 がん保険では待ち期間経過後(責任開始日以降)の保険期間中に『はじめてがんと診断確定された』際に給付対象となります。 |
・保険料が負担になる可能性あり。 加入する商品にもよりますが、がん保険だけでなく医療・死亡保険などにも加入している人は保険料負担が大きいかもしれません。 |
がん保険は扱う疾病の特性上、『特定の人(がんの疑いがある人など)』への給付金支払いを避け、他契約者との公平性を保つために待ち期間を設けているようです。
がん共済のメリット・デメリット
メリット |
---|
・掛金が割安。 保険と比べると共済の掛け金は安価。非営利目的の共済は貯蓄性のない掛け捨てタイプも多く、月々に支払う掛金が控えめです。 |
・一律掛金の共済もある。 共済には子供や高齢者を除き、年齢による掛金や保障内容に差がない商品があるようです。 |
・割戻金がある。 共済は非営利的に運営しているため、決算次第で剰余金が戻されます。剰余金があったら、一年間に払込んだ掛金の一部を『割戻金』として加入者に戻す仕組みです。 |
デメリット |
・共済金が少ない。 保険と比べると共済は受け取れる共済金が少額です。万が一の時に保障が不足するおそれもあり、加入時にしっかり確認するのが大切です。 |
・選択肢が少ない。 >保険と比べて商品の選択肢が少なく、個々のニーズや希望にぴったり合わせるのが難しい可能性があります。 |
がん保険・がん共済はどんな人向き?
がん保険向きの人
- がん保険は
- 喫煙者・生活習慣の乱れが気になる人
- 貯蓄が少ない人
✅喫煙者・生活習慣が乱れがちな人はがん保険がおすすめ
がんの発症には様々な要因が絡んでいると考えられています。
しかし、喫煙や飲酒・食生活の偏りは色々ながんの原因となり得るリスクです。
喫煙 | 主に肺がんのリスクが高まる。 |
---|---|
飲酒 | 大腸がんや膵がん、女性だと乳がんのリスクとなり得る研究結果がある。 |
食生活の偏り | 牛・豚・羊等の赤肉や加工肉ばかりを摂ると大腸がんのリスクが高まる。 |
喫煙者や生活習慣が乱れやすい人はそうでない人よりもがん保険の必要性が高いでしょう。
✅貯蓄が少ない人もがん保険で備えるのがおすすめ
働けている間は貯蓄が少なくても生活苦にはなりにくいです。
しかし、がんになると一定期間仕事を休んだり、退職せざるを得ないケースも。
しかし、自営業者や個人事業主が加入する国民健康保険にはこのような制度はありません。
その場合、働けなくなった際に公的保障だけではカバーしきれず、困窮する可能性が高くなります。
✅おすすめのがん保険ランキング
ランキングは各保険商品の優劣や推奨を示すものではなく、特定期間の申込件数、資料請求件数、及びアクセス数に基づいて作成したものです。
がん共済向きの人
- がん共済は
- 経済的な負担を軽くしたい人
- 少ない保障でOKな人
- 現状に保障を追加したい人
✅経済負担を軽くしたい人は共済もおすすめ
共済は非営利的に運営しているため、加入した組合員の負担が少なくなるよう設計されています。
そのため、がん保険と比べるとがん共済も月々の掛金が安価。
月にかかる出費ができるだけ軽い状態で保障を得たい人は共済もおすすめです。
✅シンプルな保障で備えたい人はがん共済向き
共済は”がん”ジャンルに限らず、シンプルで最低限の保障となる場合が多くを占めています。
シンプルに少額の掛け金で備えておきたい人は共済向きでしょう。
✅保障をプラスしたい人は共済も◎
現在すでに保険に加入していて『少し足りないところを補いたい』とお考えの方は共済をプラスするのもおすすめ。
現状、加入している保険に”がん”への保障が入っていない人は、がん共済をプラスするだけで要望が叶うでしょう。
がん保険はカスタマイズ向き!シンプルで最低限の保障ならがん共済!
今回はがんに備えるためにがん保険・がん共済のどちらがいいのか、違いやそれぞれのメリット・デメリット、どちらがどんな人に向いているかなどを解説しました。
保険と共済はそもそも以下のような点に違いがあります。
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◆保険と共済の違い
- 保険は営利目的、共済は非営利
- 加入対象者の範囲が違う
- 保障範囲や内容も異なる
- 使われる用語も別々
- 根拠法も違う
それぞれ、様々なメリット・デメリットがあり、それらを踏まえると以下のような人にがん保険・がん共済が向いているでしょう。
- がん保険は
- 喫煙者・生活習慣の乱れが気になる人
- 貯蓄が少ない人
- がん共済は
- 経済的な負担を軽くしたい人
- 少ない保障でOKな人
- 現状に保障を追加したい人
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