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抗がん剤ってどのくらい種類がある?抗がん剤の種類とそれぞれの効果・出やすい副作用を解説

抗がん剤ってどのくらい種類がある?抗がん剤の種類とそれぞれの効果・出やすい副作用を解説

『抗がん剤の種類は?』
『抗がん剤の種類で副作用は違う?』

今回は抗がん剤の種類について基本の抗がん剤副作用の出る期間とタイミング副作用の種類とその対策・対処法などを解説。

おすすめのがん保険も紹介しますので、抗がん剤治療の種類について知りたい方は必見です!

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この記事の監修者

  • 有岡 直希

    ファイナンシャルプランナー

    大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。
    <保有資格>
    AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
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グッドカミング編集部
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抗がん剤の種類とは?基本の種類

抗がん剤には基本的な3種類があります。

そうなんだ!……そもそも抗がん剤ってどんな薬なの?

では、抗がん剤治療の基本的な知識から順に種類も知っていきましょう!

抗がん剤の目的と作用の仕組み

抗がん剤治療とは
細胞の増殖を防ぐ抗がん剤を用いた治療法。
・がんがふえるのを抑えたり
・成長を遅らせたり
・転移や再発を防いだり
・小さながんで転移しているかもしれないところ
を治療するためなどに用いられます。
引用:がん情報サービス/薬物療法(抗がん剤治療)のことを知る

がん細胞は正常な細胞と比べて、非常に早いスピードで分裂します。

抗がん剤はこの特徴を狙って、細胞分裂のスピードが速い細胞に強く働きかける仕組みです。

しかし、抗がん剤は『分裂が活発な正常細胞』と『がん細胞』を見分ける機能はもっていません。

そのため、『分裂が活発な正常細胞』も含めて攻撃を受けてしまうため、吐き気や脱毛などの副作用が生じます。

基本的な抗がん剤

基本的な抗がん剤はこちらの3種類。

  1. 細胞障害性抗がん剤
  2. 分子標的薬
  3. 免疫チェックポイント阻害薬

✅細胞障害性抗がん剤

がん治療で最も一般的に使用されているのが『細胞障害性抗がん剤』です。

種類 細胞障害性抗がん剤
特徴 最も一般的な方法。
抗がん剤を直接血管内に注入し全身に薬を行き渡らせ治療する。
細胞分裂が活発な細胞(がん細胞や正常な血球・消化管・毛根細胞など)にダメージを与える。
副作用 ・骨髄抑制(白血球・赤血球・血小板の減少)
・吐き気・嘔吐
・脱毛
・口内炎、下痢など

このタイプは以下の投与方法があり、投与する場所、使う薬剤が違います。

▼細胞障害性抗がん剤の投与方法と違い

投与方法 概要 治療形式 利点 代表的な
薬剤
静脈内投与 点滴・注射で血管から投与 外来や入院で定期的に行う 全身に効果、即効性あり シスプラチン
ドセタキセル
経口投与 錠剤・カプセルを飲む 自宅で服薬管理 自宅で可能、利便性あり カペシタビン
局所投与 体腔などに直接注入 外来や入院で定期的に行う 部位特異的効果 HIPECなど

細胞障害性抗がん剤は、投与スケジュールや量の調整によって、効果と副作用のバランスを保ちやすい特長があります。

✅分子標的薬

分子標的薬は、狙い撃ちする治療薬。

種類 分子標的薬
特徴 がん細胞が持つ特定の分子(タンパク質、受容体、酵素など)を狙い撃ちして作用する薬剤。
正常細胞よりもがん細胞に選択的に働くため、従来の抗がん剤より副作用が少ない傾向。
副作用 ・皮膚障害(発疹、乾燥、ざ瘡様皮疹)
・高血圧
・肝機能障害
・蛋白尿
・間質性肺炎や心機能低下(薬剤により異なる)

このタイプは2通りの投与方法があり、投与する場所、使う薬剤が違います。

▼分子標的薬の投与方法と違い

投与方法 概要 治療形式 利点 代表的な
薬剤
静脈内投与 点滴・注射で血管から投与 数週間おきに病院で投与 モノクローナル抗体など大型分子に適用 ゲフィチニブ
(EGFR阻害薬)
経口投与 錠剤・カプセルを毎日または周期的に服用 自宅で服薬管理 自宅で可能、利便性あり トラスツズマブ
(HER2抗体)

✅免疫チェックポイント阻害薬

免疫チェックポイント阻害薬は、新しいタイプの治療法です。

種類 免疫チェックポイント阻害薬
特徴 がんによって抑制されていた免疫の働きを取り戻し、自然な力でがん細胞を減らす目的の薬。
免疫細胞上の「PD-1」「CTLA-4」などの受容体に結合し、がん細胞に対する免疫応答を再活性化。
一部の患者には長期の病勢コントロールが可能。
ただし効果が出る人と出ない人に差がある。
副作用 ・通常の抗がん剤とは異なり、自己免疫性の副作用が現れる可能性があります。
●発現部位は全身にわたる:
 ・皮膚:発疹、かゆみ
 ・消化管:下痢、大腸炎
 ・内分泌系:甲状腺機能異常、副腎不全、糖尿病
 ・肺:間質性肺炎
 ・肝臓:肝機能障害

この薬は比較的新しく、他の治療法で十分な効果が得られなかったときに選ばれやすくなっています。

他の治療方法と違い、投与の仕方は『静脈内投与』のみ。

投与方法 概要 治療形式 利点 代表的な
薬剤
静脈内投与 点滴・注射で血管から投与 数週間おきに病院で投与 自己免疫によるがん抑制効果が期待される ニボルマブ
ペムブロリズマブ
アテゾリズマブ
イピリムマブ

副作用として、肺炎や大腸炎、甲状腺の異常など自己免疫に関連する症状が現れやすいです。

3種類の違い

『細胞障害性抗がん剤』・『分子標的薬』・『免疫チェックポイント阻害薬』の違いは以下の通り。
※表内はスクロールしてご覧いただけます。

比較項目 作用標的 作用機序 選択性 代表薬剤 投与方法 効果の発現 副作用の特徴 個別化医療
との関連
使われる
主ながん種
細胞障害性抗がん剤 分裂が活発な細胞全般
(がん細胞+正常細胞)
DNAや微小管の合成を阻害して細胞を破壊 低い
(正常細胞も影響を受ける)
シスプラチン
パクリタキセル
ドキソルビシン
主に点滴
一部経口もあり
比較的早い
(細胞死を直接誘導)
骨髄抑制、脱毛、吐き気・嘔吐など 少ない 幅広いがん種
(乳がん、胃がん、大腸がんなど)
分子標的薬 がん細胞に特有の分子
(受容体・酵素など)
分子経路を阻害してがんの増殖や生存を抑制 高い
(特定の遺伝子変異や受容体を標的)
ゲフィチニブ
トラスツズマブ
ベバシズマブ
経口が多いが点滴もある 中程度〜早い 発疹、肝障害、高血圧、心毒性など 多い
(遺伝子変異の有無で選択)
がん種・遺伝子異常に依存
(非小細胞肺がん、乳がん、白血病など)
免疫チェックポイント阻害薬 T細胞の抑制シグナル
(PD-1,CTLA-4など)
免疫のブレーキを外し、T細胞にがんを攻撃させる 中程度
(免疫活性化により広範囲な効果)
ニボルマブ
ペムブロリズマブ
イピリムマブ
静脈点滴のみ 遅いが持続性あり
(数か月かかる場合も)
自己免疫性
(大腸炎、甲状腺炎、間質性肺炎など)
中程度
(PD-L1発現などで効果予測)
非小細胞肺がん、腎がん、メラノーマなど

定期的な検査や医師との連携を通じて、体調の変化をすぐに把握しながら治療を進めましょう。

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抗がん剤の効果はどのように決まるのか

がんの種類やステージによって異なる

抗がん剤の効果はがんの種類や進行度によって大きく変わります。

早期のがんには比較的軽めの治療で効果を得やすく、進行がんでは複数の薬を組み合わせるようです。

転移の有無やがん細胞の性質によって、選ばれる抗がん剤の種類も違うんですよ。

治療の目的が
完治
なのか
延命や症状の軽減
なのかにより効果の評価方法が異なります。

医師の指導のもと、画像検査や腫瘍マーカーの数値などから治療の有効性を定期的に確認しましょう。

患者の体質や年齢による違い

抗がん剤の効き方は、患者の体質や年齢によっても大きく左右されます。

特に肝臓や腎臓の機能が低下していると、薬の代謝や排出に影響が出やすいようです。

高齢者や持病がある人は、副作用が重くなりやすいため注意しましょう。

最近では遺伝子検査を活用し、個々の患者に適した薬を選びやすくなっています。

副作用と効果のバランスを見ながら、無理のない治療を目指してください。

抗がん剤の投与方法の違い

抗がん剤には、飲み薬、点滴、局所注射など複数の投与方法があります。

飲み薬は自宅でも服用できる利点がありますが、効果が穏やかな場合も。

点滴は全身に薬を行き渡らせやすく、強い治療が必要な場面で選ばれやすいです。

局所注射は、がんがある部位に直接作用させる方法で、特定のがんに対して使われます。

投与方法によって副作用の出方も異なるため、医師とよく相談しながら進めてください。

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代表的な抗がん剤とその副作用の例

シスプラチン

肺がんや胃がんなど幅広いがんに使われる代表的な抗がん剤。

細胞分裂を妨げる強い作用を持ち、がん細胞を効果的に減らせます。

▼副作用
吐き気
腎機能への負担が非常に大きく出やすい
▼対策
水分をしっかり補いながら、腎臓を保護する薬を併用して負担を軽くする。

治療中は血液検査や尿検査を通じて、腎臓の状態を細かくチェックしましょう。

パクリタキセル

乳がんや卵巣がんなどで多く使用されている抗がん剤。

細胞の骨組みを崩して分裂を止め、がんの増殖を抑えやすくなります。

▼副作用
手足のしびれ
脱毛

副作用の影響が目立ちやすく、生活の質に影響しやすい薬です。

アレルギー反応が起きやすいため、事前に予防薬を使ってから投与します。

▼対策
使うとわかったら事前に医療用ウィッグや帽子、ターバンなどの準備をしておく。

使用期間が長くなるほど、神経への影響も強く出やすいため、症状の変化に気づいたらすぐに相談してください。

オプジーボ

免疫の働きを回復させてがんを攻撃する新しいタイプの薬。

非小細胞肺がんや悪性黒色腫など、特定のがんに高い効果が期待できます。

使用を始めてから効果が出るまでに時間がかかる場合があるため、焦らず治療を続ける姿勢が大切です。

▼副作用
発熱
倦怠感
自己免疫による肺炎や大腸炎など
▼対策
定期的なモニタリングと早期対応を主軸にステロイド治療で副作用を抑える。

オプジーボでの治療は副作用の重さに応じて投与スケジュールを細かく調整するのが重要です。

初期症状を見逃さず、少しでも異変を感じたらすぐに医療機関へ連絡してください。

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副作用への対策と日常生活での工夫

薬でコントロールする方法

抗がん剤による副作用の多くは、薬を併用することで緩和が期待できます。

たとえば… 
吐き気には制吐剤、便秘や下痢には整腸剤などが処方される。

症状が強いときは、早めに主治医に相談すると別の薬を追加してもらえる可能性も。

薬の種類やタイミングを調整すれば、治療を中断せずに続けやすくなります。

医師や薬剤師と連携して、自分に合った対処法を見つけていきましょう。

生活習慣でも軽減できる

毎日の習慣を見直すだけでも、副作用をやわらげる効果が見込めます。

心掛けたいのは
十分な睡眠とバランスの取れた食事を摂る
消化に優しいメニューを選ぶ
無理のない範囲での散歩やストレッチ
の実践。

胃腸の負担を減らしたり、倦怠感や気分の落ち込みを軽くします。

過ごしやすい生活環境を整えると、体調の安定につながり副作用の軽減も期待できるでしょう。

患者が実践している工夫

実際に治療を受けている人たちは、さまざまな工夫で副作用と向き合っています。

たとえば… 
吐き気を和らげるために小分けに食事を摂る、脱毛に備えて帽子やウィッグを準備する人も。

肌荒れが気になるときは、刺激の少ない化粧品や保湿剤を使うのも効果的です。

また、日記をつけて体調や気分の変化を記録すると、早めに変調に気づけます。

自分なりに続けやすい工夫を取り入れられれば、不安を減らしながら治療に臨めるでしょう。

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抗がん剤治療の選び方と相談のポイント

主治医と治療方針をしっかり共有する

抗がん剤治療を始める前に、主治医との話し合いを十分に行うのが大切です。
治療の目的が
完治
なのか
延命や症状の軽減
明確にしてより良い治療を選べる環境を目指しましょう。

『副作用の強さ』や『治療期間』についても、事前に理解しておくと不安が軽くなります。

不明点をそのままにせず、積極的に質問して納得できる説明を受けてください。

信頼関係を築きながら治療に取り組む姿勢が、安心感につながります。

自分の価値観に合った治療法を選ぶ

抗がん剤治療では、患者本人の価値観に合った選択をするのが最も重要。
体への負担よりも効果を優先する
のか
生活の質を守りながら治療する
かを考えましょう。

『週に何度の通院が必要』か、『在宅で服用できるか』など、日常生活との両立も判断材料になります。

副作用を最小限に抑える方法を選びたい場合は、その意向をはっきりと伝えましょう。

自分らしく治療を続けるために、譲れない条件を整理しておくと選択しやすくなります。

相談先は病院だけではない

治療に関する相談は、医療機関だけでなくさまざまな場所で行える。
がん相談支援センターでは、
専門の相談員が治療や生活の悩みに対応
薬の詳細については、
病院内の薬剤師に尋ねると正確で分かりやすい情報が得られます。

看護師や医療ソーシャルワーカーも、精神的な支えや制度の案内が可能。

同じ経験をした患者とつながれる患者会なども、前向きな気持ちを保ちやすい場所となるでしょう。

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抗がん剤の種類と効果を正しく理解しよう

今回は抗がん剤の種類について基本の抗がん剤副作用の出る期間とタイミング副作用の種類とその対策・対処法などを解説しました。

抗がん剤には複数のタイプがあり、それぞれ作用の仕組みや副作用が異なるのでご注意下さい。

患者の体質や生活スタイルに合った治療法を選べば、効果を最大限に引き出せます

治療と副作用のバランス、生活の質、精神的なサポートのすべてを含めて、自分に合った道を見つけましょう。

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