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代用有価証券でFXできる会社を比較!担保にできる株式の種類や範囲などを解説

「代用有価証券でFXできる会社を比較したい」
「各社の代用有価証券の違いを比較したい」
「FXの証拠金にできる条件や対象銘柄は?」
株式や投資信託を担保にしてFXができる代用有価証券を使った取引、その仕組みや使い方を初心者にもわかりやすく解説します。
FXの代用有価証券サービスを利用できる証券会社も比較しながら紹介しているので、参考にしてください。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
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この記事の目次
代用有価証券を活用したFXがOKの会社一覧
FX会社 (タップで詳細) |
主な取引条件 | 注目ポイント | お申込み |
---|---|---|---|
・対象銘柄:国内上場株式・投資信託(累投型除く) ・代用掛目:70% ・取引手数料:無料(スプレッドのみ) ・代用のまま売却:不可能 |
対象資産はシンプルながら、 MUFGグループの安心感と操作性の高さが魅力 代用資産の売却はできないが、 投資信託も担保にできる点は注目。 |
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・対象銘柄:国内上場株式 ・代用掛目:70% ・取引手数料:無料(スプレッドのみ) ・代用のまま売却:可能 |
代用株を売却しながらFX取引ができる 柔軟な資金管理が可能 |
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・対象銘柄:国内上場株式・投資信託等 (ETF・REIT・ETN) ・代用掛目:70% ・取引手数料:無料(スプレッドのみ) ・代用のまま売却:可能 |
豊富な金融商品を担保に使える 代用資産の自由度が高い |
代用有価証券を使ったFX取引とは
比較の前に、まずは代用有価証券を使ったFXとは何かを理解しましょう。
株式を担保にFX取引ができる
保有している株式を担保としてFX取引の証拠金として使える仕組みが代用有価証券です。
株式や投資信託を保有し、同じグループまたは同じ会社内でFX取引サービスも提供している一部会社で利用できます。
なお、NISA口座で保有している有価証券は代用有価証券として利用できません。
株100万円でいくら動かせる?
担保に入れた株式は市場価格では利用できず、評価額は実際の株価よりも低く見積もられます。
価格変動リスクを考慮して、株式の時価の70~80%程度で換算された代用評価額がつくのが基本です。
この70~80%といった現金換算割合を代用掛目と呼びます。
たとえば、代用掛目70%(※1)で換算すると、株100万円分は70万円の証拠金として使用可能です。
この70万円をもとに、FXでは最大25倍のレバレッジが利用できます。
代用有価証券を使ったFX取引の良し悪しを比較
代用有価証券を使ったFX取引には、魅力もあれば注意すべき点もあります。
それぞれの良さと難点を整理し、仕組みを理解しましょう。
代用有価証券を使ったFX取引の良さ
株式や投資信託を担保にしない通常のFX運用と、株券担保を活用したFXを比較すると、代用有価証券を利用した取引は資金効率を高められるのが最大のメリットです。
株式での売却益とFXでの通貨ペアの買値と売値の差額による利益を同時に狙えます。
また、株式での配当金や株主優待、FXでの通貨の金利差調整分(スワップポイント)も獲得可能です。
代用有価証券を使ったFX取引の難点
現金のみで行うFX取引と比較して、代用有価証券を利用するとFXでの損失が株式や投資信託など元々の保有資産にも影響を及ぼします。
代用評価額は株価と連動するため、株価が大きく下がりFXの必要証拠金を下回ると、追加証拠金が発生。
特にレバレッジを掛けたFX取引で証拠金が一定水準を下回ると、新たな資金の入金や有価証券の売却などの対応をしなければいけません。
対応しなければ、有価証券が自動的に売却されたり、証券総合口座からFX口座へ強制的に振替されたりします。
代用有価証券を担保にFXできる会社を比較
FXの代用有価証券サービスを提供している主な会社は、SBI証券・DMM FX・三菱UFJ eスマート証券(旧 auカブコム証券)の3社です。
主要項目の比較表
FX会社 (タップで詳細) |
主な取引条件 | 注目ポイント | お申込み |
---|---|---|---|
・対象銘柄:国内上場株式・投資信託(累投型除く) ・代用掛目:70% ・取引手数料:無料(スプレッドのみ) ・代用のまま売却:不可能 |
対象資産はシンプルながら、 MUFGグループの安心感と操作性の高さが魅力 代用資産の売却はできないが、 投資信託も担保にできる点は注目。 |
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・対象銘柄:国内上場株式 ・代用掛目:70% ・取引手数料:無料(スプレッドのみ) ・代用のまま売却:可能 |
代用株を売却しながらFX取引ができる 柔軟な資金管理が可能 |
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・対象銘柄:国内上場株式・投資信託等 (ETF・REIT・ETN) ・代用掛目:70% ・取引手数料:無料(スプレッドのみ) ・代用のまま売却:可能 |
豊富な金融商品を担保に使える 代用資産の自由度が高い |
三菱UFJ eスマート証券の特徴と強み
三菱UFJ eスマート証券では、国内上場株式・累投型を除いた投資信託がFXの代用有価証券になります。
代用掛目は70%、FX取引手数料は無料です。
株式取引の手数料は、1日の約定代金が100万円までは手数料0円のコースと、1注文の約定代金に応じて取引手数料が変わる55円~のコースがあります。
さらに、25歳以下であれば現物取引手数料は無料。50歳以上の方は手数料が割安になるシニア割引もあります。
担保にしている株式や投資信託は、代用担保のまま売却できません。
保護預かりに変更してから売却しましょう。
FXの証拠金として拘束されているのであれば、代用有価証券と同等の現金かほかの有価証券等を差し入れる必要があります。
SBI証券の特徴と強み

SBI証券では、SBI証券で保有している国内上場株式をSBI証券のFX取引の証拠金として利用できます。
代用掛目は70%、FX取引手数料は無料です。
株式取引も各種交付書面を電子交付にすれば、現物取引・信用取引ともに国内上場株式の売買手数料が無料になります。
一般的に、担保にしている株式は、代用担保から保護預かり(証券総合口座預かり)に変更してからの売却が必要です。
しかし、SBI証券では代用担保のまま売却できます。
代用評価相当額はそのままFX口座に残されるため、証拠金は減りません。
代用有価証券に見合う現金や、ほかの有価証券等をFX証拠金に差し入れせずに済むのが他の会社と比較して強みです。
DMM FXの特徴と強み
DMM FXの代用掛目は70%、FX取引手数料は無料です。
株式取引の手数料は、国内信用取引は無料、国内現物取引は55円~と低コスト。
さらに、25歳以下であれば現物取引手数料は実質0円です。
SBI証券と同じく、担保にしている株式は代用担保のまま売却できます。
代用有価証券にできる銘柄が、国内上場株式・投資信託等(ETF・REIT)・投資証券(ETN)と他社と比較して幅広いのが強みです。
FXで代用有価証券を活用した運用を比較
代用有価証券を活用したFX取引方法は2つあります。
比較して、自分に向いている方法を見つけてみてください。
配当を得ながらスワップ運用
配当狙いで保有している株式を担保に、スワップポイントが得られる通貨ペアでFXを行えば、株からの配当+FXのスワップ益のダブルインカムが期待できます。
資金効率を重視する中長期投資家におすすめの活用法です。
半自動化で分散投資
株式はインデックス投資で長期保有し、FXではリピート型自動売買を活用するスタイルも人気です。
インデックス投資とは、日経平均やS&P500など特定の株価指数に連動した運用を目指す方法。
値動きがわかりやすく、リスク分散しやすいのが特徴です。
一般的に運用の専門家が資産運用する投資信託を利用するため、手間をかけずに運用できます。
リピート型自動売買とは、あらかじめ設定した条件で自動的に売買を繰り返す取引手法です。
インデックス投資とリピート型自動売買を組み合わせれば、半自動的な分散投資が可能になります。
裁量取引と比較して、運用負担を抑えたい人にぴったりです。
代用有価証券を活用したFXの適性を比較
中長期で取り組む人に向いている
代用有価証券を使ったFX取引は、株を中長期で保有しつつFXも活用したい人と相性のよい仕組みです。
配当金・株主優待+売買差益+金利差益の三重取りを目指す人に適しています。
また、比較的投資に慣れていて、複数資産の管理ができる人にもよいでしょう。
資金を頻繁に動かす人には不向き
資金を頻繁に入出金する人・株やFXのポジションをこまめに調整する人にはやや使いづらい面があります。
評価額の変動で証拠金が不安定になるパターンもあり、安定的な資金管理には向いていません。
担保にしている資産を売却するなら、証券会社によっては一度担保から外す手続きが必要となり、即時の売買や出金がしづらいでしょう。
短期集中型のトレーダーには、現金証拠金のほうが使いやすいといえます。
代用有価証券対応FX会社を比較して収益アップ
代用有価証券を使ったFX取引は、保有株を担保にして現金を使わずにFXができる効率的な投資方法です。
使い方によっては、株式投資とFXの両方から収益を狙える強力な運用手段になります。
三菱UFJ eスマート証券やSBI証券で株式を担保としたFX取引ができるので「活用して運用益アップを目指しましょう。
(※1 引用:三菱UFJ eスマート証券 FXの代用有価証券評価額とは何ですか?)