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海外旅行保険は飛行機遅延にも有効?海外旅行保険の飛行機遅延に対する補償

「飛行機が遅れたらどうしよう」
「海外旅行保険は飛行機の遅延も補償される?」
海外旅行中の飛行機遅延に不安を感じているなら、遅延補償付きの保険を選べば安心して旅行を楽しめます。
この記事では、飛行機遅延時に起こるトラブルや補償内容、海外旅行保険の基本までわかりやすく解説していきましょう。

この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
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この記事の目次
海外旅行保険と飛行機遅延の関係
飛行機遅延時に起こるトラブルとは

海外旅行での飛行機遅延は、旅のスケジュールに大きな混乱をもたらします。
飛行機遅延時に起こる主なトラブル一覧 | |
---|---|
トラブル内容 | 具体的な影響・リスク |
乗り継ぎ便に間に合わない | 次の便の再予約が必要になり、追加費用や時間のロスが発生する |
ホテル・ツアーの予約に間に合わない | 到着が遅れてキャンセル扱いとなり、キャンセル料がかかることがある |
空港での長時間待機 | 食事代や通信費など、想定外の出費が発生する |
スケジュールの乱れ | ビジネス・学業・イベントなど大事な予定に支障をきたす |
精神的ストレス・疲労 | 不安やイライラ、体調不良の原因になることも |
飛行機の乗り継ぎができなくなり、予約した宿泊先に遅れて到着すると、追加費用やキャンセル料が発生しかねません。
空港での長時間待機では、飲食や移動が不自由になるのも珍しくありません。
上記飛行機遅延の問題に対応するには、旅行前に海外旅行保険に加入するのが有効でしょう。

▼実際の遅延率から見る飛行機遅延補償の必要性
国土交通省が公開した令和6年10月〜12月のデータによると、日本の主要航空会社全体での遅延率は平均16.94%でした。 (※1)
季節や路線によって遅延の傾向も異なりますが、およそ6便に1便は予定より15分以上遅れて出発している計算になります。
上記データを踏まえると、旅行保険に飛行機遅延補償を含めておくと、海外旅行での万が一のトラブルにも対処できるでしょう。
※1 参考:国土交通省/特定本邦航空運送事業者に関する航空輸送サービスに係る情報公開(令和6年10月~令和6年12月)のポイント
まずは海外旅行保険の基本をチェック

海外旅行保険は、海外での予期せぬ病気やケガ・盗難などのトラブルを補償してくれる保険です。
海外旅行保険の主な補償内容 | |
---|---|
補償項目 | 内容の概要 |
傷害死亡・後遺障害 | 旅行中の事故により死亡または後遺障害が残った場合の補償 |
疾病死亡 | 旅行先での病気により死亡した場合の補償 |
治療費用 | 海外でのけがや病気の治療にかかる費用を補償 |
救援者費用 | 家族の現地渡航費や捜索費など緊急時の費用を補償 |
携行品損害 | 持ち物の盗難・破損・火災などによる損害を補償 |
個人賠償責任 | 他人にけがをさせたり、物を壊した場合の賠償費用 |
航空機遅延費用 | 搭乗予定の便が遅延・欠航した際の宿泊・食事費などを補償 |
寄託手荷物遅延・紛失 | 航空会社に預けた荷物の遅延・紛失による費用を補償 |
テロ・災害時の対応費 | テロや自然災害などで発生する追加費用を補償 |
海外では日本と医療制度・治安・サポート体制が大きく異なるため、予期せぬトラブルが起きたときのリスクが格段に高くなります。
海外旅行先でのリスクを軽減するためにも、海外旅行保険に加入するのがおすすめ。
安心して海外旅行を楽しむためにも、まずは海外旅行保険の基本から押さえておきましょう。

遅延補償が含まれる海外旅行保険とは

海外旅行保険の飛行機遅延補償は、一般的に通常のプランには含まれていないためオプションで追加する必要があります。
6時間以上の出発遅延・欠航・または搭乗した航空機の着陸地変更による追加出費を補償。
● 宿泊費
● 食事代
● 交通費(代替手段の利用など)
● 通信費(連絡のための通話やネット利用)
補償の適用には航空会社が発行する遅延証明の提出が必要で、遅延時間や支出の内容に関する明確な条件が定められています。
海外旅行保険内容を事前に確認し、自分に合った飛行機遅延補償の補償範囲を選んでいきましょう。
飛行機遅延補償の具体的な内容
海外旅行保険の飛行機遅延補償:食事代・宿泊費の補償

海外旅行保険の飛行機遅延補償に加入していると、6時間以上飛行機が遅れる事態になっても食事代や宿泊費が補償されます。
② 領収書やレシートを保存する
③ チェックイン済みであるのを証明できる資料(搭乗券など)を提出する
飛行機遅延の補償には保険金の上限が設定されているため、過剰な出費を避け補償範囲をしっかり把握するのが重要です。
無駄なく保険を活用するためには出発前に補償内容を確認し、必要最低限の費用で対応できるよう備えておきましょう。
海外旅行保険の飛行機遅延補償:代替交通手段への対応

飛行機遅延補償の「代替交通手段の補償」は、飛行機の遅延や欠航でやむを得ず別の手段で目的地へ移動した場合に活用できる制度です。
6時間以上の飛行機遅延により次の便に乗れないと、保険で別の移動手段の費用を補償してもらえます。
● 高速バス
● 鉄道(新幹線・特急など)
● タクシー(深夜やアクセス困難な場所)
● 他の航空会社による航空便(追加料金を支払って振替した場合)
安心して海外旅を続けるためにも、海外旅行保険に加入して飛行機補償の活用するのがおすすめでしょう。

海外旅行保険の飛行機遅延補償:遅延時間による補償対象の違い

海外旅行保険の飛行機遅延補償は、飛行機の遅延時間によって保険の補償対象が変わる設計もあります。
飛行機の遅延時間によって保険の補償対象が変わる保険では、12時間・24時間など遅延が長引くほど補償額が増える傾向です。
細かな条件は保険会社ごとに異なるため、海外旅行保険に契約する前にしっかり確認しましょう。
飛行機遅延補償付き海外旅行保険の選び方
高補償と低価格のバランスの取り方

補償内容が充実している海外旅行保険は、安心感が高い反面保険料が上がる傾向があります。
一方で、費用を抑えたいなら必要な補償に絞るのもひとつの方法です。
自分に必要な補償を見極めるためにも、ファイナンシャルプランナー(FP)など保険の専門家に相談するのがおすすめ。
無理なく継続できる予算の範囲内で、必要な補償をカバーできるプランを選べば、費用対効果の高い海外旅行保険に出会えるでしょう。
飛行機遅延補償は口コミ・評判をチェック

実際に飛行機遅延補償を利用した人の口コミや評判は、補償内容を比較・検討するための重要な参考材料になります。
「領収書がスムーズに認められた」「対応が丁寧で安心できた」などの高評価は、保険会社の信頼性やサポート体制を判断するうえで非常に有益です。
「補償対象の説明が不十分だった」「連絡が取りづらかった」などの意見からは、契約前に知っておきたいリスクや注意点が把握可能。
不測の遅延にも安心して対応できるように、補償の金額や範囲だけでなく、実際の利用者の声もしっかり確認して保険を選びましょう。
海外旅行保険への加入はFPへの相談が◎

海外旅行保険は補償内容やプランが多いので、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのもおすすめです。
初めて保険を選ぶ・最適な選び方に自信がない人は、保険の専門家に相談すると安心感と節約を両立できます。
海外旅行保険への加入を迷っている人は、一度FPに無料相談してみるだけでも判断のヒントが得られるでしょう。
海外旅行保険の飛行機遅延補償:保険申請方法
飛行機遅延補償:必要書類と証明書の準備

海外旅行保険の飛行機遅延補償を利用して保険申請をするためには、主に下記の証明書類が必要です。
飛行機遅延補償に必要な主な書類一覧 | ||
---|---|---|
書類名 | 内容・目的 | 取得先・方法 |
遅延証明書 | 遅延の事実・原因・時間を証明するための公式書類 | 航空会社のカウンターまたは公式サイト |
領収書・レシート類 | 食事・宿泊・交通などの支払い実績を証明する明細 | 店舗・ホテル・交通機関などの利用先 |
搭乗券・eチケット控え | 該当便に搭乗予定だった証明に使用 | 航空券購入時の控えやメール、アプリ画面 |
損害報告書 | 補償対象の状況や費用の詳細を記載する書類 | 保険会社のサイトまたは申請キット内に付属 |
本人確認書類 | 保険契約者本人であることの確認に必要 | パスポートのコピーや保険証券番号など |
飛行機遅延補償を受けるために必要な書類は、基本的な項目は共通していても申請方法や細かな要件が保険会社によって異なります。
飛行機遅延補償での申請時に慌てないよう、必要書類を事前にチェックしておきましょう。
海外旅行保険の飛行機遅延補償:現地での対応とサポート連絡先

海外旅行で飛行機遅延に合った人は、保険証券やパンフレットを確認し保険会社のサポート窓口にすぐ連絡するのが安心です。
電話だけでなくチャットやメールでの問い合わせにも対応する保険会社が増えており、時差や言語の壁を感じにくくなっています。
旅行中の予期せぬトラブルに冷静に対応するためには、連絡方法や必要書類を事前に確認しておくのが大切。
現地で慌てないためにも、サポートセンターの連絡先はスマホや紙にメモして携帯しておくと便利でしょう。

海外旅行保険の飛行機遅延補償:手続きの流れ

飛行機の遅延で発生した費用を補償してもらうには、正しい手順で保険金請求をする必要があります。
-
飛行機遅延補償の手続きの流れ(例)
- 保険会社に連絡
遅延が発生したら、まず契約中の保険会社のサポート窓口へ連絡します。 - 必要書類を現地で取得
遅延証明書、領収書、搭乗券などを現地で確保・保管します。 - 帰国後に請求書類を用意
損害報告書や本人確認書類などを保険会社から取り寄せます。 - 書類を提出
書類一式を郵送またはオンラインで保険会社に提出します。 - 審査・保険金受取
審査完了後、指定口座に補償金が振り込まれます(1〜3週間が目安)。
スムーズに飛行機遅延の補償を受け取るために、書類の保管や記載ミスの防止を意識しましょう。
海外旅行保険とクレジットカード付帯保険との違い

海外旅行保険にはクレジットカード付帯型もありますが、一般的な保険と比べて補償範囲や適用条件が異なるため注意が必要です。
多くのカードでは旅行代金をカード支払いすると補償が適用される「利用付帯」型のため、所持するだけでは保険が適用されません。
カード付帯保険では治療費の上限が低く設定されていたり、携行品や賠償責任の補償額が限定的な設計もあります。
カード付帯保険だけではカバーしきれないリスクが残るため、万全の備えをしたい人は専用の海外旅行保険に加入するのが賢明でしょう。
海外旅行保険の飛行機遅延補償:まとめ

海外旅行中に発生する飛行機の遅延は、予定や滞在先に大きな影響を与えるため保険に加入しておくのがおすすめです。
飛行機遅延のトラブルによる食事代・宿泊費などの急な出費に備えるためには、「飛行機遅延補償付き」の海外旅行保険が非常に有効。
安心して旅行を楽しむためにもファイナンシャルプランナー(FP)など保険の専門家に相談しながら、最適な海外旅行保険を選びましょう。
