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逓減定期保険について知りたい人必見!逓減定期保険の特徴とメリットを解説

「逓減定期保険ってなに?」
「逓減定期保険について知りたい」
定期保険への加入を検討している人の中には「逓減定期保険が普通の定期保険との違い」知りたい人も多いです。
この記事では、逓減定期保険の基本的な特徴やメリットを詳しく解説していきましょう。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
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逓減定期保険とは?わかりやすく解説
逓減定期保険の概要

逓減定期保険とは、保険期間中に死亡保険金が段階的に減っていく設計の定期保険です。
年を追うごとに保障額が一定の割合または金額で減少していくため、時間とともに減っていく支出に合わせて効率的に備えられます。
保険料は一般的な平準定期保険より割安に設定されているため、コストを抑えながら万が一のリスクに対応できるでしょう。
逓減定期保険と一般的な定期保険との違い

逓減定期保険と一般的な定期保険の大きな違いは、保障額の推移にあります。
項目 | 逓減定期保険 | 一般的な定期保険 |
---|---|---|
保障額の変化 | 契約期間中 徐々に減少する |
契約期間中 ずっと一定 |
保険料 | 割安に設定されやすい | 同じ保障額なら逓減型より高くなりやすい |
主な活用シーン | 教育費・住宅ローンなどの減少する支出への備え | 一定額の保障を必要とする子育てや万一の備え |
契約設計の特徴 | 将来に向けて段階的に保障を減らす | 必要保障額を一定で設計する |
向いている人 | 必要保障額が年々減っていく家庭 | 一定期間しっかりと保障を持ちたい人 |
一般的な定期保険と逓減定期保険、自分に合う保険を見極めて無理のない保障を選んでいきましょう。
逓減定期保険のメリット
必要保障額の変化に対応できる

逓減定期保険が選ばれる大きな理由の一つは、保障額をライフステージに合わせて調整できる点です。
保障額が徐々に減る設計になっているため、過不足なくカバー可能で高額な保障を維持し続ける必要がありません。
将来の支出に合わせた柔軟な保障設計を目指すなら、逓減定期保険は有力な選択肢になるでしょう。
保険料を抑えつつ効率的に備える

逓減定期保険は、保障額が減少する設計のため保険料が比較的安く設定されます。
必要以上の保障を持たないため、コストを抑えながらもリスクに応じた備えが可能です。
家計に負担をかけずにコストと保障のバランスを重視する人にとって、有力な選択肢になるでしょう。
保障の見直しがしやすい

逓減定期保険は保障額が減少していく設計のため、将来的な見直しの判断がしやすくなっています。
子どもの独立や住宅ローンの返済完了などがあっても、大幅な保障変更をしなくても実態に合った内容を維持可能です。
負担と保障のバランスを整えたい人にとって、見直しがしやすい設計は大きなメリットになるでしょう。
逓減定期保険のデメリット
保障額が減少するため将来的な保障が不十分

保障額が年々減っていく設計の逓減定期保険は、予想外の出費や長期的な支援が必要な状況には対応しきれない状況もあります。
・経済状況の悪化(インフレや物価上昇)
・老後の備えが不足する など
保障額の減少ペースとライフイベントの進行にズレがあると、万が一に保障が足りない状態になりかねません。
将来的な変化も見据えて、保障内容を定期的に見直していきましょう。
掛け捨て型が多く解約返戻金・満期保険金が基本的にない

逓減定期保険は「掛け捨て型」の定期保険になっています。
「掛け捨て型」は保障期間中は万が一に備えられますが、解約や満期になっても保険料は戻りません。
貯蓄性を重視する人は、別の保険と組み合わせを検討するのがおすすめでしょう。
定期保険は一部のみしか高度障害が保証対象にならない

逓減定期保険は、基本的に死亡時のみを保障する設計が一般的で、商品によっては高度障害が給付対象に含まれていない設計もあります。
保障内容は保険会社や契約プランごとに異なるため、契約前に約款や設計書で詳細を確認するのが大切です。
万が一の障害にも備えたい人は、特約を追加する・高度障害をカバーする別の保険との併用を検討すると安心でしょう。
逓減定期保険の活用シーンと対象者
子育て世代の教育費対策

逓減定期保険は、子どもの成長にあわせて教育費が減っていく家庭に非常に適しています。
教育の支出がピークを迎えたあとは教育関連の出費が徐々に減少していくため、補償を効率よく備えられる設計です。
保険料の負担を抑えながら、教育資金の必要額に応じて柔軟に対応できる保障を考えたい人に向いているでしょう。
住宅ローン残債の減少に合わせた活用

逓減定期保険は、住宅ローンの残高が年々減っていく仕組みに対応しやすい保険です。
ローンの残額に合わせて保障額が減ると、過剰な保障を避けながら効率よくリスクに備えられます。
必要最低限の備えを保ちながら保険料も抑えられるため、長期的な住宅費計画にも役立つでしょう。
高額保障が不要になる世代に最適

逓減定期保険は、ライフステージが進むごとに必要な保障額が徐々に小さくなる家庭に向いています。
保障を減らしても生活に支障が出にくいため、コストを抑えながら備えを維持可能です。
将来の必要額を見据えた設計を取り入れ、バランスの良い保障を確保していきましょう。
逓減定期保険を選ぶポイント
保障額の減少ペースを確認する

逓減定期保険に加入したい人は、保障額が減るペースを事前に確認するのが重要です。
年ごとに均等に減少する設計もあれば、段階的に大きく下がるタイプもあります。
将来の支出と保障のバランスがとれているのかを見極め、自分のライフプランに適した減少設計を選んでいきましょう。
更新・解約時のルールを理解する

逓減定期保険には、更新や解約に関する独自のルールが設定されているため、事前の確認が欠かせません。
多くのプランでは自動更新がない設計となっており、満了後は新たな契約が必要。
途中解約した場合に返戻金がない、またはごく少額になるタイプも多く見られます。
将来のトラブルも未然に防ぐためにも、契約内容や約款をよく読み仕組みを理解してから契約しましょう。
他の保険商品との組み合わせを検討

逓減定期保険は単体でも活用できる保険ですが、他の保険商品と組み合わせると保障の幅が広がります。
医療保険や終身保険と併用すると、死亡・医療・老後のリスクに総合的に備えられ、ライフステージの変化にも柔軟に対応可能。
全体の保険設計を見直しながら、組み合わせのバランスを意識していきましょう。
逓減定期保険:まとめ

逓減定期保険は、時間の経過に応じて保障額が減っていく仕組みを活かして、必要な時期に合わせた合理的な保障を持てる保険です。
教育費や住宅ローンなど、一定期間に集中する高額な支出に備えたいライフステージに特に向いています。
逓減定期保険は、保険料を抑えつつ過不足のない保障設計を目指したい人にとって有力な選択肢となるでしょう。