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定期保険には解約返戻金はある?定期保険の解約返戻金の有無と仕組みを解説

「定期保険に解約返戻金ってあるの?」
「定期保険の解約返戻金について知りたい!」
定期保険は一定期間の保障が持てる生命保険で、基本的に返戻金はありませんが、種類によって返戻金の有無や金額が大きく異なります。
この記事では、定期保険の解約返戻金の仕組みや確認方法について解説していきましょう。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
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この記事の目次
定期保険の解約返戻金とは?基本の理解から始めよう
解約返戻金とは何か?仕組みを解説

解約返戻金とは、契約者が保険を途中で解約したら戻ってくるお金です。
支払った保険料の一部が積み立てると金額に応じて返戻金が発生し、 返戻金の有無や金額は保険の種類や契約内容によって異なります。
早期解約には注意が必要で、「返戻金がない」または「返戻金があっても少額」の状況になりかねません。
仕組みを理解して、必要に応じた見直しや解約を検討するのがおすすめでしょう。
定期保険の解約返戻金の一般的な扱い

定期保険は基本的に掛け捨て型が多く、解約返戻金が発生しないのが一般的です。
保険料のほとんどが保障のために使われるため、解約しても戻ってくる金額はありません。
「万が一に備えた一定期間の大きな保障が欲しい」など保険の本来の目的を理解して契約するのが得策でしょう。
生命保険の掛け捨て型と貯蓄型の違い

掛け捨て型とは、保険期間内に万が一がなければ保険料が返ってこないタイプの保険です。
一方で貯蓄型は保険料の一部が積み立てられ、解約時や満期時に返戻金を受け取れる仕組み。
掛け捨て型は保険料が安く設定されており、短期間の保障を効率よく確保できます。
反対に貯蓄型は保険料が高めですが、資産形成を兼ねた長期的な備えに向いています。
保障の目的と予算に合わせて、自分にぴったりの保険を検討していきましょう。
定期保険の種類と解約返戻金の有無

一部の定期保険には、契約条件に応じて返戻金が発生するタイプも存在します。
長期型定期保険の解約返戻金
長期型の定期保険は、一般的に満了日が90歳代後半~100歳となる商品が多く、比較的長い保障期間を持つ商品です。
長期型定期保険では、「一部の契約」において途中解約時に返戻金が発生する設計になっています。
返戻金の有無や金額は保険会社やプランによって異なり、満期前に解約すると元本割れになりかねません。
返戻金付きの定期保険は保険料が高めに設定されている傾向があるため、コスト面もあわせて検討が必要。
加入前・解約前には必ず「保障設計書や契約概要」を確認し、保険の内容を把握しておきましょう。
低解約返戻金型定期保険の解約返戻金
低解約返戻金型の定期保険とは、解約返戻金を抑え保険料を安くしたタイプの保険です。
保険料が割安になる一方で途中解約による戻りが少ないですが、契約期間を満了すれば返戻金が大きくなる設計の商品も。
長期的に保険を継続する予定がある人には、コストパフォーマンスの高い選択肢でしょう。
特約付き定期保険の解約返戻金
特約付き定期保険は一般的には返戻金はありませんが、一部特約が返戻金の対象の設計が存在します。
特約によって保険料が上乗せされるため、コストとのバランスに注意が必要です。
返戻金の有無は、特約ごとの規約や支払条件により異なるため、事前確認が不可欠。
特約を活用した保障設計を考える人は、内容をしっかり確認して契約していきましょう。
定期保険の解約返戻金:解約の注意点
解約タイミングで返戻金は変わる

返戻金が設定されているタイプの定期保険では、解約のタイミングが保険金額に大きな影響を与えます。
解約タイミング | 返戻金の傾向 | 注意点 | ||
---|---|---|---|---|
加入から数年以内 | ゼロ〜極めて少額 | 元本割れのリスクが高い | ||
中期(5〜10年目) | 返戻率が徐々に上昇 | 解約のタイミングにより差が出やすい | ||
払込完了後 | 返戻率がピークに達する | 解約による損失が少なくなる |
途中解約を検討する人は、契約年数と返戻率の推移を必ず確認し、損をしないよう慎重に判断していきましょう。
保険を解約すると保障が終了する

定期保険を解約すると、解約以降は高度障害や死亡に対する補償も受けられなくなり保障はすべて終了します。
解約後すぐに万が一が発生しても保険金の支払い対象外になるので、新しい保険の契約が完了してから解約手続きを進めるのが安心です。
乗り換えを検討する人は、保障の空白が発生しないように慎重に手順を組み立てましょう。
ライフステージの変化を踏まえて判断

保険の解約や見直しは、家族構成やライフステージの変化を踏まえて慎重に判断するのが大切です。
ライフスタイル別おすすめの定期保険(種類別) | |
平準定期保険 保険料が安く万が一に葬儀費用や親族への負担軽減になる 収入保障保険 病気や事故で働けなくなった「生活費補填」にも使えるタイプを選ぶと安心 |
|
(子なし) |
平準定期保険 家賃・生活費・医療費などをまかなうためのまとまった保障もおすすめ 収入保障保険 万が一に配偶者が毎月の生活費を受け取れる 一括よりも月々分割型が実際の生活に役立ちやすい |
(子あり) |
平準定期保険 高額な保障で、教育費や住宅ローンの完済に対応 子どもが独立するまでの期間をカバー(例:10年〜20年) 収入保障保険 毎月の生活費を長期で支える仕組み 遺族の生活に重点を置いた設計が可能 逓減定期保険 教育費やローン残高が年々減る家庭におすすめ 無駄な保障をカットして保険料を抑えられる |
変化に応じて柔軟に見直しを行い、今の自分に最適な保険設計を心がけてください。
▼不安があれば専門家に相談する
保険の解約は将来の保障に直結するため、「自分に合う保険がわからない」など少しでも不安があれば専門家に相談するのが安心です。
ファイナンシャルプランナーや保険ショップを活用すれば、中立的な立場からアドバイスが受けられます。
自分の状況に合った提案を受けると無理のない判断がしやすくなるので、必要に応じてプロの力を借りていきましょう。
定期保険の解約返戻金の確認・計算方法
保険証券や契約書類で確認する方法

解約返戻金の金額は、契約時に交付された「保障設計書」や「返戻金額表」などで確認できます。
保険証券には返戻金の詳細が記載されていない状態があるため、経過年数ごとの金額を確認するには設計資料を参照するのが確実です。
自分の保障内容と返戻金の関係を正しく把握するための基本情報として活用するのがおすすめ。
まずは手元の書類を確認し、将来の見直しや解約判断に備えて金額の目安をつかんでおくのが安心でしょう。
保険会社の問い合わせ窓口やマイページの活用

解約返戻金の具体的な金額を知りたい場合は、保険会社への直接問い合わせが有効です。
契約者本人であれば電話や来店・郵送での照会が可能で、各社のマイページや専用アプリで簡単に返戻金の確認ができます。
便利なサービスを活用して、正確な情報をスムーズに把握していきましょう。
簡易シミュレーションを活用する

多くの保険会社では、Webサイト上で使える解約返戻金の簡易シミュレーションを提供しています。
加入時の年齢や契約期間・保険料などを入力すると、おおよその返戻金が確認可能です。
・結果が年次単位で見られる
・解約せずに他の選択肢と比較可能 など
操作は数分で完了するので、手軽に確認したい人はまずはシミュレーションを活用し、おおまかな金額感を把握してみましょう。
定期保険の解約返戻金:まとめ

一般的に定期保険は「掛け捨て型」で解約返戻金がありませんが、長期型や特約付きでは一部返戻がある商品も存在します。
解約を検討する人は保険証券や契約者専用ページで金額の目安を確認し、必要に応じて保険会社に問い合わせるのが安心です。
保障を途切れさせず損失を避けるためにも、返戻金の仕組みを正しく理解し自分に合った判断をしていきましょう。