犬が病気になった時の療法食とは？保険は適用される？食べない時の対処法

犬が病気になった時の食事って？
犬の療法食は手作りできる？

愛犬が病気や体調不良を抱えているとき、療法食が治療の一環として役立ちます。

この記事では、犬の療法食の種類や与える際の注意点、食べない時の対処法について解説。

療法食は、病気の進行を抑えたり、症状を改善したりする効果が期待できるため、獣医師の指示のもと適切に取り入れましょう。

犬の療法食とは？

犬の療法食は、獣医師の指示のもと特定の病気や健康状態に配慮して作られた特別なフード。

腎臓病や肝臓病、糖尿病、アレルギーなど、犬の病状に応じた栄養素のバランスが考慮されています。

療法食には様々な種類がありますが、動物病院で販売されている療法食を利用するケースが圧倒的に多いです。

ペット保険は療法食に適用される？

ペット保険が療法食に適用されるかは、加入している保険会社やプランの内容によりますが、療法食そのものは補償外になるのが一般的。

ただ、療法食を使用するきっかけとなった病気や診察費用がカバーされるケースがあります。

契約内容を確認し、必要に応じて保険会社に問い合わせてみてください。

犬の療法食の主な種類

腎臓疾患用の療法食

腎臓病を患っている犬には、低たんぱく質・低リンのフードが理想的です。

腎臓への負担を減らすため、リンの含有量を抑えた療法食を選びましょう。

また、消化に優れた成分が含まれるフードを取り入れると、体調の安定に役立ちます。

肝臓疾患用の療法食

肝臓病の犬には、消化の良い低脂肪のフードが適しています。

高品質なたんぱく質やビタミンE、抗酸化物質を多く含む療法食が肝機能のサポートに効果的です。

脂肪分を減らしたメニューを心がけ、肝臓の負担を軽減するよう配慮しましょう。

糖尿病用の療法食

糖尿病の犬には、血糖値の上昇を抑える低GI食品が適しており、血糖値の安定には食物繊維を多く含むフードが効果的。

定期的な食事の時間を守りながら、適切な食事量を維持しましょう。

下部尿路疾患用の療法食

尿石症の原因となる結石には複数の種類がありますが、いずれもミネラルが固まって形成されます。

下部尿路疾患用の療法食はミネラルやタンパク質を制限。

結石溶解用と再発防止用があるので、愛犬に与える際は適した食事を選びましょう。

消化器疾患用の療法食

消化器系にトラブルを抱えている犬には、低脂肪で消化しやすいフードが適しています。

脂肪分が多いと消化に時間がかかり、胃や腸に負担がかかるため、脂肪を抑えたフードを選びましょう。

食物繊維は消化のサポートに重要ですが、量が多すぎると逆効果になるので注意が必要です。

アレルギー用の療法食

犬の皮膚の健康を保つためには、アレルギーや皮膚炎を引き起こす可能性のある食材を避け、適度な水分補給と栄養バランスの取れた食事が大切です。

オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸は、皮膚の健康をサポートする成分として知られており、炎症を抑えしっとりと保つ効果があります。

また、ビタミンEや亜鉛などの微量栄養素も皮膚の健康維持に欠かせません。

特に、皮膚トラブルを抱えている犬は、症状や病気によって与えるタイプが異なり、専門的な療法食を検討する必要があるため、動物病院で相談の上、適切なフードを選びましょう。

肥満・体重管理用の療法食

肥満気味の犬には、低カロリーかつ必要な栄養素・高タンパクをしっかり含んだフードを選ぶと、筋肉を維持しながら体脂肪を減らせます。

体重不足の犬には、食事の量を増やすだけでなく、高品質なたんぱく質や脂肪を含むフードを選ぶのが効果的です。

肥満・体重管理用の療法食は、獣医師に相談して最適なフードを選んでください。

病気中の犬に食事を与える際の注意点

獣医師の指導のもと与える

犬の療法食はホームセンターやインターネットでも購入できますが、必ず獣医師の指導のもと使用しましょう。

病気や体質にもよりますが、一度療法食が必要だと診断されたからと言って一生涯そのフードを続けなければならないわけではありません。

また、療法食は特定の病気や健康状態に合わせて調整されているので、療法食が必要ない犬に与えると健康被害を起こす可能性があります。

愛犬の健康状態を把握するためにも、動物病院での健康診断や各種検査は定期的に受けると良いでしょう。

機能性ドッグフードは療法食ではない

機能性フードは病気の治療や予防を目的としたフードではないため、療法食としての代用はできません。

機能性ドッグフードは、健康を維持していく上で気になるポイントに応じて、栄養素などに配慮したフードです。

与え方を間違えると、病気が進行してしまうケースもあるので、機能性ドッグフードはあくまでも栄養面でのサポートとして考えるようにしてください。

水分補給を意識する

病気中は脱水状態になりやすいため、犬がいつでも水分を補給できるような工夫が必要です。

水飲み場を複数用意する、スープ状のフードやふやかしたドライフードを提供するなど、十分な水分を確保できるようにしてあげましょう。

人間の食事を与えない

人間用の食べ物は塩分や脂肪分が多く、犬の体には適していません。

特に玉ねぎやチョコレート、ニンニク、アルコールなど有害な食品は絶対に避けてください。

安心できる成分のみを使用した犬用のフードやおやつを与えるようにしましょう。

与えるタイミングに注意

空腹状態が長く続くと胃が荒れる原因になるため、食事の間隔をあけすぎないように気を付けましょう。

定期的な時間に食事を与えれば、胃腸の調子を整えられます。

犬が療法食を食べない時の対処法

病気の時に犬が食事を食べない時は、無理に食べさせようとせずに、次の方法を試してみてください。

少量を数回に分けて与える

一度に大量の食事を与えると消化器官に負担がかかるため、1日の食事を3～4回に分けて与えるのが理想的です。

犬の状態に合わせて、適切な量を調整してください。

食材は柔らかく調理する

消化しやすくするために、食材は十分に加熱し、柔らかく調理するのがおすすめ。

例えば、鶏肉や白身魚を細かくほぐし、温かいスープと一緒に与えると良いでしょう。

フードを温めて香りを引き立てる

フードをぬるま湯で温めると香りが強くなり、食欲を刺激する効果があります。

特にドライフードをふやかして柔らかくすると、消化しやすくなるので、犬が療法食を食べない時は試してみましょう。

好物をトッピングする

鶏肉や白身魚、無塩のスープを少量トッピングすると、食べる意欲が湧く場合があります。

獣医師に相談してから試してみましょう。

体調を見ながら対応する

食欲不振が長引いていたり、症状が悪化する場合は、速やかに獣医師に相談し、適切な処置を受けてください。

ペット保険で愛犬の万が一に備えよう

ペット保険は、ペットが病気やケガをして動物病院を利用した際の治療費や入院費、手術費の一部を補填するための保険です。

ペットが病気やケガをした場合の治療費は、基本的に飼い主さんが全額自己負担しなければなりません。

保険金が必要になってから加入しても、補償は受けられないため、病気や怪我をしてしまう前に加入しておきましょう。

ペット 保険	日本ペット	SBIプリズム少短
保険 対象	犬・猫	犬・猫・小動物・鳥類・爬虫類
犬の 保険料 (月額)	【0歳～4歳】 ネクスト：1,550円 ライト：1,220円 ミニ：380円 ※トイ･プードルの場合 ※50%補償･インターネット割引･免責額適用特約あり	【バリュー】 0歳：3,980円 1歳：2,910円 2歳：2,960円 ※トイ･プードルの場合
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	B24-011(240717)	JACAP202400079

犬が病気の時の療法食とは？：まとめ

療法食は、病気中の犬にとって治療や回復を助ける重要な要素です。

腎臓病や肝臓病、糖尿病など病気ごとに配慮した療法食を選び、消化の良い食材や水分補給を意識しましょう。

犬の体調や行動を細かく観察し、必要に応じて獣医師の助言を受けながら適切なケアを続けてください。

また、愛犬の病気やけがに備えられるように、ペット保険への加入も検討してくださいね。