猫の便がゆるい原因は？下痢で受診すべきかの判断基準と対処法を解説！

猫の便がゆるいのは何が原因？
猫の下痢はすぐに動物病院へ行くべき？

猫のうんちがゆるく水状になっていると「何かの病気？」「動物病院を受診した方がいい？」と不安になりますよね。

今回は、猫の便がゆるい時に考えられる原因、便がゆるい時の受診の判断基準や対処法などを詳しく解説していきます。

猫の便がゆるい時に考えられる原因は？

猫の便は通常は形を保っていますが、水分量が多くてゆるい便は「軟便」や「下痢」の状態となります。

猫の便がゆるい時に考えられる原因は様々なので、それぞれチェックしておきましょう。

水分の取りすぎ

水分を取り過ぎた場合に下痢を起こす時がありますが、その際は「なぜ水を多く飲むようになったのか」を探るのが重要となります。

食事の変更や新しいフードが合わずにお腹を壊している場合や、腎臓病や糖尿病などの病気を発症している場合にも水分摂取量が増加する傾向に。

日頃から猫がどのくらいの水分を取っているかを把握しておくと、水分摂取が過多になっていないかの判断もしやすいです。

食事内容

食事の種類が急に変わった時などに、消化不良を起こして便がゆるくなるケースがあります。

特に「高脂肪食」や「乳製品」は消化不良を起こしやすく、便がゆるくなる原因となる場合もあるので、食事を変えた直後に猫がお腹を壊しやすくなった場合は食事内容の見直しをしてみましょう。

また、様々な食物アレルギーが原因で便がゆるくなる場合もあるため、気になる症状が出ている場合は獣医師に相談してみるのもおすすめです。

ストレス

猫は環境の変化や長時間の留守番、他のペットとのトラブルなどでストレスを感じ、その結果として便がゆるくなる場合があります。

猫は非常に敏感な動物なので、生活環境の些細な変化でもストレスを感じる時があるため、猫のストレスをできるだけ軽減できるような対策をしてあげましょう。

特に子猫は環境の変化で便がゆるくなったりご飯を食べなかったりするため、脱水症状にならないよう注意しながら少しずつ環境に慣れさせていくのがおすすめです。

感染症

猫回虫症や瓜実条虫症(うりざねじょうちゅうしょう)など、細菌やウイルスによる感染症で腸内環境が乱れて便がゆるくなる場合もあります。

猫回虫症は他の猫の便から感染し、瓜実条虫症はノミを食べて感染するため、完全室内飼いで感染した猫がいない空間では感染の心配はほぼありません。

発熱、食欲不振、嘔吐などの症状が伴う場合には感染症の可能性が高くなるため、できるだけ早く動物病院を受診して治療をしてください。

病気の可能性

感染症以外では、特に肝臓や腎臓などの内臓疾患があると、消化機能が低下して便がゆるくなる場合があります。

肝臓の疾患では胆汁の分泌が不十分になり脂肪の消化吸収が妨げられたり、腎臓の疾患では体内の水分バランスが崩れて下痢を引き起こすケースが考えられるでしょう。

また膵炎の場合でも消化酵素の分泌異常で便がゆるくなるケースがあるため、猫の下痢が長期間続く時や食欲不振･嘔吐･体重減少など他の症状もみられる場合は、早めに動物病院を受診してください。

薬の副作用

抗生物質や消炎鎮痛剤などの薬の副作用で便がゆるくなる場合もあります。

薬の作用で腸内細菌のバランスを崩してしまい便がゆるくなるケースがありますが、別の薬に切り替えるなどで改善される場合もあるので、獣医師に相談してみましょう。

猫のゆるい便で受診すべきかの判断基準

すぐに受診が必要ない状態

猫の便がゆるい状態にも様々ありますが、便がやわらかくても形が保たれていたり、色が通常の範囲内である場合はすぐに動物病院を受診する必要はありません。

また、猫が普段通りに元気がありご飯も食べているようなら特に心配はいらないと考えられます。

猫は環境変化などのストレスや食事の変更などで一時的に便がゆるくなるケースもあるため、しばらく様子を見て便の状態が改善するかチェックしておきましょう。

受診した方がいい状態

猫のゆるい便に赤い血が混じっていたり、真っ黒な便が出る場合はできるだけ早く動物病院を受診しましょう。

赤い血が混じっている場合は肛門に近い大腸からの出血の可能性が高く、便が異常に黒い場合は胃や小腸などで出血している可能性が考えられます。

また、猫に元気がなく嘔吐や食欲不振などの症状が出ている場合も、なんらかの病気を発症している可能性があるため、早めに受診してください。

猫の便がゆるい時の対処法

家庭で様子を見る時のポイント

猫の便がゆるい状態でも、猫が普段通りに元気な場合は家庭でしばらく様子を見ても問題ありません。

猫の食事内容やおやつを過剰に与えていないか、水分をいつもより多く摂取していないかなど、便がゆるくなる原因を探ってみましょう。

また、引っ越しなど環境の変化があった場合はストレスを感じている可能性が高いため、引っ越し前に使っていた猫のにおいがついている隠れ場所などを設置しておくのがおすすめです。

長期間ゆるい便が続いていたり、症状が改善されない場合は獣医師に相談してみましょう。

動物病院を受診する場合

猫のゆるい便がしばらく続いたり、便に血が混じっている、嘔吐や食欲不振などの症状もみられる場合は早めに動物病院を受診しましょう。

下痢が数日続いて猫の元気がない場合は、脱水症状を起こしている可能性もあるため注意が必要です。

受診する際には、猫の便をできるだけ新鮮な状態で持参すると寄生虫の検査など便がゆるい原因の特定にもつながります。

また、1日に何回どのくらいの間隔で便をしているか、いつ頃から症状が出ているか、家での様子などもメモしておくと問診がスムーズにできるでしょう。

ストレスなど一時的な要因である場合は整腸剤などの内服で治療し、感染症の場合は駆虫薬や抗生物質などの内服で改善する可能性が高いです。

愛猫の万が一に備えられるペット保険

ペット保険とは、ペットが病気やケガをして動物病院を利用した際の治療費や手術費の一部を補填するための保険です。

ペットが病気やケガをしても、治療にかかる費用は基本的には飼い主が全額自己負担する必要があります。

ペット保険に加入していれば万一の際の経済的負担を軽減できるので、大切な家族のためにペット保険の加入を検討するのはおすすめです。

ペット 保険	日本ペット	SBIプリズム少短
保険 対象	犬・猫	犬・猫・小動物・鳥類・爬虫類
猫の 保険料 (月額)	【0歳～4歳】 ネクスト：800円 ライト：610円 ミニ：140円 ※50%補償･インターネット割引･免責額適用特約あり	【バリュー】 0歳：3,880円 1歳：3,540円 2歳：3,160円
補償 割合	50%・70%・90% ※ミニプランは70%のみ	100% ※入院･通院･手術の1日(1回)の上限金額および年間上限回数あり
特徴	0歳～4歳まで保険料変動なしで満10歳まで加入可能 ネクストプランは歯科治療･パテラ･ガン･泌尿器疾患も補償※歯石取りは除く	全国の動物病院が対象 休日診療費･時間外診療費も補償 スマホでいつでも保険金請求ができる
見積 申込	公式サイト	公式サイト
	B24-011(240717)	JACAP202400079

猫のペット保険に加入する時のポイント

できるだけ若いうちに加入する

ペット保険への加入を検討している場合は、できるだけ猫の年齢が若いうちに加入しておくのがおすすめです。

高齢になると加入できる保険が限られてきたり、病気やケガなどの既往歴があると補償範囲が限定されたり加入を断られる可能性が出てきます。

病気･ケガなどの万一に備えるには、若くて健康なうちに加入しておく方が良いでしょう。

インターネットで加入する

ペット保険の多くはインターネットから加入が可能で、中にはインターネットからの加入限定の商品もあります。

インターネットのみで加入できるペット保険は種類が多く、保険料が安い商品や割引がある商品も。

インターネットからの加入は場所や時間を選ばずに、パソコンやスマホで申込みができるので忙しい人にもおすすめです。

割引が適用できるか確認する

ペット保険は、商品によっては様々な割引を設けているため、活用できる割引がないか事前にチェックしておきましょう。

割引制度があるペット保険の中には、もともと保険料が高めに設定されている商品もあるので注意が必要です。

補償割合を確認する

ペット保険には「補償割合」を選択できる商品もあり、一般的には『50%』や『70%』などから補償の割合を選べます。

補償割合が70%の場合、病気やケガで治療費が10万円かかった時の補償額は7万円、自己負担額は3万円です。

商品によっては『100%』補償の商品もあり、補償割合が大きいほど治療費の自己負担額は少なくなりますが、その分保険料が高くなるため、家計とのバランスなどを見て考えましょう。

窓口精算と後日精算がある

ペット保険には『窓口精算』ができる商品と『後日精算』の商品があります。

精算方法	概要
窓口精算	保険会社が発行する保険証を動物病院の窓口で提示すると、支払い額が自己負担額のみで済む精算方法
後日精算	動物病院の窓口で治療費全額を支払った後に、保険会社へ保険金を請求する精算方法

窓口精算ができるペット保険に加入していれば、動物病院に行くたびに毎回保険金を請求する手間が省けます。

しかし、窓口精算に対応していない動物病院もあり、保険料も後日精算の商品に比べると割高のため、かかりつけの動物病院が窓口精算できるか確認してから検討しましょう。

猫がペット保険に加入する時の注意点

ペット保険への加入は猫の医療費用の負担を軽減できますが、加入する際の注意点があるためチェックしておきましょう。

持病や病歴は事前申告が必要

ペット保険に加入するには、対象のペットの健康状態が良好である必要があります。

加入時には健康状態を告知しなければならず、重度の持病や既往歴がある場合は加入を断られるケースも少なくありません。

既往歴があっても病気やケガの再発の可能性が低いと判断されれば条件付きで加入できる保険もあるため、加入検討時には確認しておきましょう。

保険更新時には審査がある

ペット保険は1年ごとに更新が必要ですが、加入後にはそのまま終身継続が可能な商品が多いです。

しかし、中には一定年齢以上は更新できない場合や、保険加入中の病歴や保険金請求の有無に基づいた審査によって、更新時に保険料の増額や継続条件が追加されるケースも。

保険加入前に、補償対象の病気やケガ、更新時の条件などもしっかりと確認しておきましょう。

補償対象外の費用もある

ペット保険は病気やケガの際に動物病院でかかった費用を補償してくれますが、補償対象外の費用もあるので注意しましょう。

上記以外にもペット保険の商品によって補償対象外の項目は違うため、検討時にはしっかりと確認しておきましょう。

猫の便がゆるい原因と対策：まとめ

猫の便がゆるいと心配になりますが、猫が普段通りに元気で食欲がある場合はすぐに動物病院を受診する必要はありません。

しかし、便に血が混じっている、便が黒い、元気がなく嘔吐や食欲不振などの症状もみられる場合は、早急に受診してください。

日頃から猫の様子や尿･便の状態をチェックしておき、猫の様子がいつもと違ったりゆるい便が何日も続く場合は、早めに獣医師に相談するようにしましょう。