• インタビュー

SOMPOひまわり生命「保険で病気を未然に防ぐ」新しいサービスの形

保険を選ぶ際、本当に大事なのは「売れ筋」「保険料の安さ」ではなく、自分に合っている保障を受けられるかどうか。

商品開発者ならではの着眼点・考え方を知るのも、自分に合う保険商品を探すきっかけになるでしょう。

今回はSOMPOひまわり生命保険株式会社に直接お伺いし、商品企画部 課長代理の鴨志田 朗さん商品企画部 課長代理の田中彩さんから商品開発の背景、開発側の想いについてインタビューしました。

健康を増進する機能をあわせ持つ保険

SOMPOひまわり生命保険株式会社はどんな会社ですか?

鴨志田さん

前例なき挑戦を積み重ねてきた会社です。

現在メジャーになっている終身型の医療保険は、当社が業界に先駆けて販売しました。

健康状態などが改善し当社の定める基準に適合すると保険料が割安になる「健康☆チャレンジ!制度」も新しい取り組みだと思います。

その他、MCI(軽度認知障害)の保障や、がん保険で最初の3か月間は保険料が発生しない仕組みも業界に先駆けて導入するなど、先進的な商品・制度に積極的にチャレンジしています。

独自の強み、アピールポイントを教えてください。

鴨志田さん

「Insurhealth®(インシュアヘルス)」が挙げられます。

当社では「保険本来の機能 (Insurance)」と「健康をサポートする機能(Healthcare)」を合わせた新しい価値「インシュアヘルス」を提供しています。

インシュアヘルスとは保険と健康が一体になったサービスで、万が一の際に保険金・給付金をお支払いする保険本来の機能に加えて、お客さまの健康を応援する機能を組み合わせて「万が一」を可能な限りなくしていくのが目的です。

SOMPOひまわり生命

今までになかった商品の開発は大変

商品開発で気を付けていることはありますか?

田中さん

保険商品はぶれがなるべく出ないバランスが求められます。

他の金融商品だと、上振れ…例えば普通預金の場合、「金利が上がる」のはいいことですよね。

でも、保険の場合はリスクが上がっても、利益が上がってもよくない。

例えば保険料を多く頂いているのに事故が起こらなくて保険金をお支払いしてないとか…。

ぶれを100%減らすのは難しいのですが、そこのバランスをどう取るかは、保険業界ならではの考え方だと思います。

保険料と保障内容が全ての人にとって完璧な保険を作るのは難しいので、何をどう選択するかが重要です。

商品開発で浮かんだアイデアの実現に苦労した経験はありますか?

鴨志田さん

業界での前例がない商品を作る時の社内調整は大変でした。

今までになかった商品を実現するためにシステムを一から構築します。

例えば、新たな商品・サービスを提供する際には、コールセンターのオペレーターの説明内容やお客さまにお送りする資料、商品のお申込みの流れも従来通りではありません。

相当なコストがかかりましたが、事務部門・システム部門の協力を得ながら一丸となって作り上げました。

保険の商品名も商品開発者が考えているんですか?

田中さん

ネーミングは別の部署が主に考えています。

私たちも協議には参加するのですが…、今までで印象に残っているのはがん保険でたばこを吸わない方(禁煙を含む)の保険料が割安になる商品ですね。

上がってきた名前が「吸わんトク がん保険」。吸わないとお得だから、すわんとく。

これが様々な議論を重ねて出てきたと考えると、どういった経緯があったのか気になりつつ面白いネーミングだなと思いました。

商品開発で業界課題の解決を目指す

いわゆる「お客さまの声」は商品開発に活きていますか?

田中さん

お客さまの声を踏まえて保険を開発しています。

具体的な事例として、がん保険は通常、保障が開始するまで3か月間の待機期間がありますが、その間でも保険料は発生します。

待機期間について「保障がされていない期間の保険料を支払うことには納得感が無い」というご意見がございました。

この業界課題を解決するアプローチを検討した結果、当社が発売している「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り※1は、保障が開始する前に保険料が発生しない仕組み※2になっています。

待機期間の保険料がなければ、見直しの際に免責期間をカバーするために契約を重複させ、保険料を2契約分お支払いいただく必要もありません。

お客さまにとってご不便のない形を考え、商品開発に活かしている事例かと思います。

※1 終身がん保険(C2)(がん治療給付型)・終身がん保険(C3)(がん診断給付型)
※2 本がん保険の保障はご契約から3か月後に開始し、がんの保障開始以降に保険料が発生する仕組みです。ご契約からがんの保障の開始までの3か月間は保険料が発生しませんが、保険料を割り引いているものではありません。

競合他社で「すごい」と感じる商品はありますか?

鴨志田さん

歯に着目した保険料割引ですね。

特定の年齢に達した時、歯の状況によって保険料が割引される認知症保険がありますが、アプローチの手法に「そういう着眼点があるのか」と思いました。

その商品に限らず、社会情勢や新たな医療技術に着目した様々な保険が出た時は着眼点に感心することも多いです。

特に公的医療保険に連動した保険や、新たな知見を活かして保険を開発する試みは気になりますね。

「商品化は難しくてもあったら嬉しい」と思う保険商品はありますか?

田中さん

「子どもの歯科矯正保険」があったらいいなと。

矯正させてあげたいとなると、多額の費用が必要となりますから…。

歯並びは生まれるまで分からない部分なので保険の仕組みとしては成り立つのですが、加入条件や支払事由、自由診療への対応などを考えると実現は難しいとも考えています。

あとは、ちょっとした病気になった時に、保険を使って看病してくれた家族や仕事を肩代わりしてくれた同僚への保障ができないかと。

誰かが病気になったら周囲の人に支払われる「お礼保険」のような商品も、あったらいいですよね。

SOMPOひまわり生命

SOMPOひまわり生命の保険はシンプルさが強み

「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り」の長所を教えてください。

鴨志田さん

当社の保険は、シンプルさが強みです。

がん保険に関して言うなら、がんになったら1日いくらかかるのか?1万円か、5000円でもいいかは判断が難しい部分です。

今の時代では治療費が10万円でも、その後研究が進んで1万円で済むかもしれない。実際にがんになるのは来年かもしれないし、20年後かもしれない。

「その時」がいつ来るか、治療費がいくらかは加入時点では誰にも分からない。

「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り(がん治療給付型)」は入院1日あたりではなく、高額療養費制度に着目して「治療を受けた月ごとに定額をお支払いする」ので、合理的で無駄がない商品と思います。

田中さん

がん予防のサポートにも力をいれています。

従来のがん保険の役割は「がんになった時の経済的な保障」に限られているのが当たり前でした。

インシュアヘルスを掲げる当社では、がんになる前の予防から早期発見、治療費の保障、治療後のケアまでトータルで保障します。

たばこ(喫煙)とがんの関連性はデータ上はっきりしていますね。

勇気のお守りでは喫煙されている方と(過去1年間)たばこを吸っていない方で保険料率が変わります。

たばこを吸っていない方は保険料が割安に設定されていますが、「一度たばこを吸ったら将来ずっとがんになるリスクが上がり続ける」わけではありません。

喫煙者の方も禁煙をすると途中から明らかにリスクが下がるため、禁煙に成功するとたばこを吸わない方と同じ保険料率に変更できる「禁煙☆チャレンジ!制度」を設けています。

保険ががん予防につながるのは、珍しい取り組みですよね。

田中さん

ならないようにする、なってもすぐに見つけるのが大切です。

がんがステージ4になってから見つかると、治療費はもちろんお客さまにとっての身体的・精神的なご負担も大きくなってしまいます。

当社が提携しているサリバテック社が提供する「唾液で出来るがんリスク検査」でがんのリスクを予測し、早期発見につながるよう、病院で検査を受けていただくきっかけにしていただきたいと思っています。

また、罹患後に手術や抗がん剤の治療をして、いきなり明日から社会復帰!9時から5時まで働きます!というのもできませんよね。

当社では、提携している他社で個々の治療後の身体にあわせた運動指導を受ける「オンライン運動レッスン※3を推奨しています。

このようにトータルで一貫したサポートを用意しているのは、当社ならではの特徴と思います。

※3 提供会社:株式会社ルネサンス(有料サービス)

今後も健康に役立つ保険を開発したい

商品開発で今後取り組みたい事柄を教えてください。

鴨志田さん

インシュアヘルスで得たデータ・知見を活用し、よりお客さまのお役に立てる商品を開発していきたいです。

「インシュアヘルス」が世に出てから5年ほど経ち、お客さまの声やデータが蓄積されています。

私たちは既存の価値観にとらわれない取り組みとして「インシュアヘルス」でどんな付加価値を出せるか、そこを念頭に商品を開発してきました。

例えば、収入保障保険「じぶんと家族のお守り※4では、健康状態や喫煙状況などにより保険料が割安になるチャンスがあります(健康体料率特約)。

さらに、加入時より健康状態・喫煙状況が改善されて当社の定める基準に適合すると保険料が割安になるとともに、保険料差額相当額の健康チャレンジ祝金をお受け取りいただける「健康☆チャレンジ!制度」を実施しています。

実際にデータを取ったところ、チャレンジに成功された方はもちろん、失敗された方も入院する割合が下がっていることがわかり、「インシュアヘルスがお客さまを実際に健康にしている」成果が見えてきました。

データや知見を活かして保険によってお客さまの健康に役立てる、付加価値のある保険の開発を今後も目指します。

※4 無配当無解約返戻金型収入保障保険

最後に、インタビューを見ている方に一言お願いします。

鴨志田さん

「健康維持に役立つ保険」について、ぜひ考えてみてください。

皆さん、万が一の時の備えとして保険商品への加入を検討しますよね。

その「万が一」はできれば起こらない方がいいし、誰も進んでそうなりたくないはずです。

「保険金がもらえないと損」と思いがちですが、本当は病気にならない方がいいんですよ。

だからこそ、万が一がなるべく起こらないよう、病気を予防する。病気になっても早期発見し、治療する。

予防・早期発見・治療…トータルで見た時、ご自身の健康に役立つ保険を探していただけると、他社にない取り組みをしている我々の存在価値を感じていただけると考えています。

SOMPOひまわり生命

●がんに対する保障の開始(責任開始日)は、保険期間の始期の属する日から起算して3か月経過後となります。
●お仕事の内容・健康状態・保険のご加入状況などによっては、ご契約を引受けていただけない場合や保障内容が
制限される場合があります。
●このご案内は、商品の棚要を説明したものです。詳細につきましてはSOMPOひまわり生命保険株式会社の「商品
パンフレット」「ご契約のしおり・約款」「ご契約に際しての重要事項(契約概要・注意喚起情報)」を必ずご覧ください。

  • HL-P-B1-24-00767(使用期限:2026.9.30)