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車が水没したら自動車保険は使える?水没時の自動車保険の保障・対処法を解説

車が水没したら自動車保険は使える?水没時の自動車保険の保障・対処法を解説

「車が水没してしまったら保険は使える?」
「台風のとき保険でカバーされる範囲は?」
「車が水没したときの対策は?」

台風や大雨、洪水など自然災害により車の水没被害が発生するケースは珍しくありません。

水没被害で保険を使えるか・どのような保障を受けられるかは保険の契約内容によります。水害による車の損害額は大きいため、不測の事態への備えは必須。

本記事では車の水没被害で自動車保険を使えるのか、どんな保障を受けられるか解説します。

この記事の監修者

  • 有岡 直希

    ファイナンシャルプランナー

    大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。
    <保有資格>
    AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
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グッドカミング編集部
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車が水没した場合に
保険が使える条件とは?

車が水没すると、エンジンや電装系の故障や内装・シートのカビなどの被害が発生。

長時間水没すると大きなダメージが残り、簡単な修理や交換で対処できないと高額な費用がかかります。

損害の程度により
全損・分損に分けられる

車が修理不能な状態になると、自動車保険では全損扱いになるのが一般的です。

たとえば、水没被害でエンジンが浸水して修理が不可能であれば全損になります。

車両の修理費用が時価額を上回る
全損扱いになり、時価額までの保障

車両の修理費用が時価額を下回る
分損扱いになり、修理費用が全額保障

全損の保障額は車両の時価額をベースに算出され、車両の時価額が保障額の上限になります。

保障対象になる条件


以下のようなケースで水没すると、基本的に車両保険の保障対象になります。

〇 保障対象
台風
洪水
竜巻
高潮

車両保険には一般型とエコノミー型の2種類があり、基本的にいずれのタイプの保険でも水没被害の保障は受けられます。

× 保障対象外
津波

津波による水没被害は対象外ですが、津波による被害を保障する特約を適用していれば保障を受けられます。

自賠責では水没は保障されない

加入が義務づけられている自賠責保険の保障対象は人身事故に限られるため、水没による損害の保障を受けられません。

水没の被害に備えたいならば、任意保険である車両保険への加入で対応します。

車両保険への加入を検討するならダイレクト自動車保険がおすすめ

ダイレクト自動車保険通常の自動車保険よりも比較的保険料が安いです。

保険会社によっては24時間対応できるサービスもあり、手続きも簡単。

もちろん水没被害にも備えられる車両保険があるので、ぜひ検討してください。

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車の水没で保険を使うと等級はどうなる?

車の水没で車両保険を使うと等級が下がり、保険料が上がります。

保険を使って損をするケースがあるため、ここからは車両保険を使うと等級がどうなるのか見ていきましょう。

車両保険を使うと
等級が1〜3等級下がる


車両保険の等級は事故などで使用する度に下がる仕組みで、等級の下がり方は事故の分類によって異なります。

衝突などの事故

● 他の車との衝突や電柱に車をぶつけたなどのケースは3等級ダウン事故
⇨ 翌年から3等級下がる

水没・盗難など

● 車の水没や盗難などの事故は1等級ダウン事故
⇨ 翌年から1等級下がる

等級ダウンにより
翌年以降の保険料が上がる

保険の等級が下がると翌年から保険料が上がります。

車両保険の等級とは

過去の事故歴に基づいて決まる仕組みです。

等級は1~20まで20段階あり、6等級から始まるのが一般的。等級に応じて保険料の割引・割増率が変わります。

等級(1~20)
小さい
大きい
割引率
減る
増える
保険料負担
増える
減る

等級の数字が小さいと割引率が減るため、保険料の負担が増えやすいです。

また、同じ等級でも事故歴があると「事故有係数適用期間」が適用され、無事故のときより保険料は高くなります。

保険を使わないほうが得なケースも


水没事故で車両保険を使えば翌年以降の保険料が高くなります。

損害が小さく修理費用が少額ならば、修理費用よりも増えた分の保険料のほうが大きくなるかもしれません。

車両保険を使って損するかどうかの判断のために、事前のシミュレーションが必要です。

万が一車が水没したらどうすればいい?
保険会社への連絡は早めに

✅エンジンをかけない


車が水没してしまっても、あわててエンジンをかけるのはNG⚠️

エンジンまで浸水した状態でエンジンをかけると損傷が酷くなるリスクがあります。

電子機器やエンジンまで浸水している可能性があるならば、エンジンをかけずにそのままにしておきましょう。

✅被害状況を写真や動画で記録


保険会社へ水没について連絡する前に被害状況を写真や動画で記録しておきます。

車の浸水具合や水位、損傷箇所などを画像や動画に残せば証拠になるからです。

さまざまな角度から撮影しておけば、保険会社に素早く対応してもらえます。

なぜ水没被害が起きたのか状況を正確に伝えるために写真や動画、メモなどで記録を残しておきましょう

✅できるだけ早く保険会社へ連絡を


車の水没事故が起きたならば、できるだけ早く保険会社に連絡しましょう。

連絡が遅れると保障を受けられなくなる可能性があるからです。

保険会社に連絡する際には状況を詳しく説明し、写真や動画などの証拠も提出します。

担当者の指示に従って対応しましょう。

保険会社によってはレッカーの手配などサポートしてもらえます。

車の水没に備えて保険を見直すポイント

現在の車両保険では車の水没で保障を受けられないケースがあります。水没に備えるために保険を見直してみましょう。

車両保険の種類と保障範囲

車両保険は大きく分けると以下の2種類です。

● 一般型:保障範囲が広い
● エコノミー型:保障範囲が限定

一般型であれば基本的に水没の保障に対応しています。

エコノミー型は保障範囲が限定される分だけ保険料が抑えられるプラン。保証範囲は保険会社によって異なるため、細かく確認しておきましょう。

保険証券や契約書に保障範囲が記載されています

自然災害保障があるか

台風やゲリラ豪雨など自然災害の事故に備えるには車両保険の保障範囲に「自然災害による損害」が含まれている必要があります。

自然災害の損害が保障外であれば水没被害の保障を受けられず、修理費用を自己負担しなければいけません。

車両保険に自然災害保障がなくても、オプションで追加できる保険会社があります。

現在の車両保険で水没に対応できないならば、特約の追加も検討しましょう。

車両保険未加入なら再検討を

車両保険に加入していないと水没の修理費用の保障を受けられません。

自賠責保険では物損事故に対応できないため。

保険に未加入では、事故が起きると高額な支出が発生するリスクがあります。

どれに入ればいいか分からない方は、一度保険のプロに相談してみましょう。

保険を使わないために:
水没から車を守る対策

保険の使用を避けるために水没への対策は必須。水没から車を守るために、普段からできる対策を紹介します。

浸水リスクの低い場所に車を停める


洪水などで浸水するリスクの低い場所に車を駐車しておきます。

周囲より低い場所は浸水のリスクが高いです。

立体駐車場や高台など浸水のリスクが低い場所に駐車しましょう。

地域のハザードマップによって、車が水没するリスクの高い場所や低い場所を確認できます。

道路が水に浸かっていたら
無理に進まない


台風や豪雨で道路が水に浸かっている状態で無理やり進んではいけません。

タイヤが完全に浸かるほどの水位であれば、エンジンや電装系がダメージを受けます。

車の底部に少しでも水が入ると危険です。冠水している道路を車で走行するのは避けて、安全なルートを進みましょう。

台風や大雨の前に
車を安全な場所へ移動


台風や大雨の予報があり、冠水するリスクがあるならば、車を安全な場所へ移動しましょう。

地下駐車場など浸水しやすい場所に車を停めておくのは危険です。

一時的に高台にある駐車場や立体駐車場などへ移動させましょう。

日頃から冠水のリスクを想定して、車の避難場所を決めておくと安心です。

まとめ:車の水没に備えた保険加入と対策が安心につながる

台風や豪雨などによる車の水没被害は誰にでも起きる可能性があります。

修理不能で全損になれば、修理や買い替えで高額な出費に対応しなければいけません。

水没の保障に対応できる車両保険に加入しておけば、万が一のリスクに備えられます。

車両保険に加入するならば、保障範囲を確認し、水没に備えられる商品・プランを選択しましょう。

日頃から水没リスクを減らすための対策を考え、保険の見直しもしておくとより安心です。