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FXと株どっちが難しい?初心者向けに違いやリスク・始めやすさを比較

「FXと株どっちが難しい」
「FXと株どっちから始めるべき?」
「FXと株だったらどっちが簡単?」
投資を始めようとしている人のなかには、そんな疑問を持っている人も少なくありません。
FXと株は利益の出方・値動きの特徴が異なり、どっちで投資を始めるかによって運用スタイルや必要な知識も変わってきます。
この記事では、FXと株の取引の仕組みやリスクの違い、それぞれのメリット・デメリットなどをわかりやすく解説します。
自分に合った投資方法で、資産を増やしていきたい人は必見です。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
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この記事の目次
どっちが難しいかに響くFXと株の違い
FXと株、どっちが難しいのか知りたい人にとって、取引の対象もルールも違うため、人によって難しいと感じるポイントも変わります。
ここでは、初心者が特につまずきやすい4つの観点からFXと株どっちが難しいかを比べてみましょう。
投資先の選択肢の違い
まずは、FXと株の「取引対象」の違いを押さえておきましょう。
取引対象の違い | |
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✅通貨 20〜50種類程度 (例:ドル/円、ユーロ/ドル) |
✅上場企業の株式 3,900社以上 他にも投資信託など多数の商品有 |
株は東証に上場しているだけでも数千社以上あり、「どの企業を選べばいいか」迷いやすく、投資先を選ぶ時点で難しさを感じやすい傾向があります。
一方でFXは、実際に多くの人が取引する通貨ペアが限られており、主な選択肢は米ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/円など数十種類程度。(※1)
選ぶ手間が少ない分、投資対象の選びやすさにおいては、どっちかというと株よりもFXの方が初心者にとっては始めやすいでしょう。
必要な情報の違い
FXと株では、価格に影響するニュースや情報の種類・範囲が大きく異なり、どっちにも向き・不向きがあります。
値動きに影響する主な情報の範囲 | |
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✅国や世界の ニュースが主役 (例:経済指標、金利政策、要人発言、国際情勢、災害など) |
✅会社や業界の ニュースが主役 (例:決算発表、新商品、業績、配当、業界ニュースなど) |
FXでは、為替相場が世界全体の経済やニュースの影響を受けやすいため、グローバルな話題にアンテナを張る必要があります。
その分、経済ニュースを日頃からチェックしている人や、世界の動きに関心がある人には理解しやすく、向いていると言えるでしょう。
反対に「数字や専門用語が苦手」「海外にあまり興味がない」人には、情報の規模が大きく感じられて難しく思えるかもしれません。
一方で株は、企業単位の情報がメインになるため、その会社のビジネスモデルやニュースをじっくり調べるのが好きな人に向いています。
「好きな企業を応援したい」「身近なサービスの成長を追いたい」人には、楽しみながら分析できるでしょう。
ただし、業績や決算の資料を読むのが苦手な人には、株の方が難しいと思う人も一定数います。
情報のチェック範囲の広さは、難しさの感じ方に違いを与えるため、自分にはどちらに興味があるか見極めておきましょう。
取引時間の違いは難しさに関係する?
FXと株では、取引できる時間帯が大きく異なります。
この違いは、「自分の生活リズムがどっちの投資スタイルに合うかどうか」で、難しさや始めやすさに関わるでしょう。
取引時間の比較 | |
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✅平日24時間いつでも取引できる (月曜早朝〜土曜早朝まで) |
✅平日の日中のみ取引できる (日本株の場合、9:00〜15:00が基本) |
FXは平日24時間取引できるので、仕事や家事の合間・夜や早朝など、自分の好きなタイミングで売買できます。
「忙しくて日中に時間が取れない」「相場が動いたときにすぐ対応したい」人には始めやすい環境です。
一方、株は平日の日中だけが取引時間です。
「今すぐ売りたい・買いたい」と思っても、取引時間外だとすぐに対応できません。
ただし、株は頻繁に売買しなくても「注文だけ出してあとは放置」でも運用できるため、時間の制限がそこまで気にならない人も多いです。
少ない資金で始めやすいのはどっち?
投資はまとまったお金が必要と思いがちですが、実はFXも株も少額からスタートできます。
ただし、お金の使い方や広がり方に違いがあります。
スタート時の金額と広げ方 | |
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✅100円〜数千円からスタートOK ✅手元資金の数倍の取引も可能 |
✅1株なら数百円〜で購入可 ✅基本は出したお金の範囲内で運用 |
FXは少ない資金で始めやすく、最大25倍まで取引額を広げられる仕組みがあります。
手元の資金以上の取引をすると利益も損失も大きくなりやすく、リスク管理が難しいと感じる人も少なくありません。
一方、株も1株数百円〜購入でき、信用取引を使えば3倍まで取引できます。
どっちも取引次第でリスクを抑えられ、実際には自己資金の範囲内で取引する人も多いです。
資金を効率よく増やしたい・慣れてきたら大きく狙いたい人にはFXも選択肢になります。
気軽に運用できるのはどっち?
「相場を見て判断するのが難しい・投資にかける時間があまり取れない」人にとって、自動で運用できる仕組みが心強い味方になります。
自動・おまかせで始めやすいスタイル | |
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✅自動売買でプロの取引をそのまま再現 (成績の良いトレーダーや条件を選び自動的に同じ取引を実行) |
✅投資信託などでおまかせ運用 (1つ選ぶだけで複数の企業に分散投資、積立も自動設定可) |
サービス例 みんなのFX インヴァスト証券 |
サービス例 三菱UFJ eスマート証券 松井証券 |
FXでは、実績のあるトレーダーやプロの戦略を選ぶだけで自動取引してくれるサービスもあります。
自動売買を利用すれば難しい判断をせずに、迷わず取引を進められるのが特徴です。

一方で株式投資では、1つの商品で複数の企業に分散投資できる投資信託が人気です。
運用や資産配分の見直しもおまかせできるため、手間をかけずに始められます。
おまかせ型の選択肢があるかどうかは、FXと株どっちが難しいか迷っている人にとって、大きな判断基準になるでしょう。
FXと株の利益の違い
FXと株では、取引によって得られる利益のタイプが大きく分けて2種類あります。
売って買って利益を出すだけでなく、持っている間にも利益がもらえる仕組みもあるのです。
利益の出方や頻度が大きく違うため、FXと株どっちが難しいのだろうと迷う人は比較してみましょう。
主な利益の種類(FXと株の違い)※ | ||
利益の種類 | ![]() |
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売買益 | 通貨の値動きで 差益を狙う |
株価の上昇で 差益を狙う |
保有中の利益 | スワップポイント(毎日) 金利差に応じて受取 |
配当金,株主優待 (年1〜2回程度) 企業の業績に応じて受取 |
※ スワップポイントは通貨ペアや金利情勢により、受け取りではなく支払いが発生する場合もあります。配当金・株主優待については企業によって有無や回数が異なります。詳しくは各証券会社の最新情報をご確認ください。
FXでは、金利の高い通貨を買って保有すると、毎日スワップポイントと言われる金利差の受取が発生します。
ただし、マイナス金利になると金利差の支払いが発生するため、通貨ペアの選び方が難しいと感じる人も。
一方、株は保有している企業の業績に応じて、年1〜2回配当金がもらえるのが一般的です。
企業によって配当金の有無や金額はさまざまですが、保有しているだけで収益が出る仕組みであり、比較的わかりやすく始めやすいと感じる人も多いです。
こまめに相場をチェックしてスワップも狙いたい人にはFXが、じっくり持って配当を受け取りたい人には株が向いているでしょう。
FXと株どっちが難しい?FXの強みと弱み
FXと株どっちが難しいかの判断基準として、強みと弱みを見ていきましょう。
FXの魅力
FXのメリットとして、以下の4つが挙げられます。
・少額からスタートできる
・平日24時間取引できる
・レバレッジを使えば手元資金の数倍の取引が可能
・スワップポイントで長期保有でも収益機会がある
FX会社によっては1通貨単位から始められるため、100円程度で取引できるのは投資にまだ不安な人も始めやすいでしょう。
また、FXでは、少ない証拠金(担保として預ける金銭)で多額の取引ができるレバレッジを利用可能です。
25倍まで資金効率を高められるので、証拠金が5万円でも最大125万円分の取引ができます。
平日は24時間取引できるため、日中忙しい人や夜間や早朝に取引したい人によいでしょう。
FX口座おすすめ3社 | ||
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✅スプレッドが狭く取引コストが低い ✅スマホ対応で初心者にも使いやすい ✅デモ口座ありで事前練習も可能 |
FXの注意点
FXの難しさは「リスク管理の難しさ」と「相場変動の激しさ」にあります。
・高レバレッジ取引では損失が大きくなりやすい
・為替変動が早く、感情に左右されやすい
・金利差によってスワップがマイナスになる
高レバレッジでの取引中に相場が急変すると、ロスカット(強制決済)が間に合わず、まれに証拠金を上回る損失(追証=追加で入金が必要)が発生します。
通常はロスカットで損失が限定されますが、万が一のリスクとして覚えておきましょう。
メリットでもあるスワップポイントは政情の変化によって逆転し得ます。
買った通貨より売った通貨の金利のほうが高い場合、金利調整分の支払いが発生するので余剰資金で運用するのが得策です。
FXと株どっちが難しい?株の強みと弱み
続いて株式投資の強みと弱みを紹介するのでFXとどっちが難しいか比較してみてください。
株の魅力
株の魅力は中長期視点での安定運用と非価格的リターンにあります。
・配当や優待など保有中の収益あり
・情報開示が進んでおり、調べやすい
・NISAや特定口座による税制面のサポートあり
・現物取引なら投資額以上の損失が出ない
それぞれの企業が自社の決算書などの情報を開示しているので、自分で調べる手間が省けるでしょう。
株式投資の現物取引ではレバレッジがない分FXに比べて資金効率は低いものの、基本的に損失は投資した金額以上にはなりません。
運用益が非課税になるNISAや源泉徴収ありの特定口座を利用すると、原則確定申告が不要なのもメリットです。
NISA対応の証券会社一覧 | |
タップで詳細 | 特徴 |
業界最多水準の取扱商品数 | |
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少額投資向けNISA運用に最適 | |
✅ 100円からのNISAを始められる ✅ 2025年5月からJCBカード積立開始予定 |
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dカードとの相性◎ | |
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信用格付けAAランクの信用力 | |
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信用取引の金利の低さが強み | |
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米国株取扱銘柄数は約7,000銘柄 |
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NISA口座数&満足度No.1 | |
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株の注意点
株の難しさは、選択肢の多さとまとまった資金の必要性にあります。
・上場企業が多く、初心者は迷いやすい
・1単元が数万円~十万円になることも
・取引時間が限られている
投資先の選択肢が多いのは、デメリットでもあります。
どれを選んでよいのかわからず、迷ってしまうかもしれません。
株は1単元(100株)単位で取引するのが一般的で、特に株主優待が充実している人気企業の株を購入しようとすると、10万円以上かかるのも珍しくありません。
初心者に向いているのはFXと株どっち?
FXと株はどちらも一長一短があるため、自分に合ったスタイルを選んで効率的に資金を増やしていきましょう。
FXがおすすめな人
✔ 日中は忙しく、夜や朝に取引したい人
✔ リスクがあっても短期間で利益を狙いたい人
FXはレバレッジを活用できるため資金効率が高く、少額からでも取引を始められるのが大きな特徴です。
平日24時間取引できるため、忙しい人でもスキマ時間を活用しやすいメリットがあります。
スワップポイント(通貨間の金利差)による収益も狙えるため、短期〜中期で積極的に運用したい人に向いているでしょう。
株式投資がおすすめな人
✔ 平日の日中に取引できる人
✔ 比較的リスクを抑えて資産を増やしたい人
投資信託(インデックスファンド・ETFなど)を活用すれば、おまかせ運用も可能です。
また、高配当株を選べば、株価に左右されず定期的に配当金を受け取れます。
「応援したい企業に投資したい」「株主優待が欲しい」人にもおすすめです。
FXや株を始めるにはまず何をする?
「FXや株を始めたい」と思ったら、最初にやるべきことは口座開設(無料)です。
ここでは、取引をスタートするまでの流れを簡単に紹介するので、スマホやPCを開いて実際に進めてみましょう。
FXで取引を始めたい場合
FX取引を始めるには、銀行口座とは別にFX口座を開設しなければいけません。
① FX会社のサイトで口座開設を申し込む
② 本人確認書類を提出(スマホでOK)
③ 審査後、ログイン情報が届く
④ 入金すればすぐに取引スタート!
初心者でも使いやすい自動売買対応やコストを抑えた取引ができるFX会社が人気です。
初心者に人気のFX会社 | |
タップで詳細 | 特徴 |
プロのまねで自動取引 | |
✅ トレーダーを選ぶだけで取引スタート ✅ SNS感覚で使える画面が人気 |
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✅一本の線を描いて独自の売買設定を作成可 ✅専門家や人気投資家の戦略を選んで売買可 |
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コストを抑えて長く続けやすい |
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株で取引を始めたい場合
株式投資を始めるには、まず証券会社で銀行口座とは別の証券口座を開設します。
① 証券会社のサイトで口座開設を申し込む
② 本人確認書類を提出(スマホで完結)
③ 数日以内に口座開設完了
④ 入金して株を購入!
以下の証券会社は初心者でも使いやすいので、株で資産運用を始めたい人は活用しましょう。
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タップで詳細 | 特徴 |
100円から分散投資できる | |
✅1株からOK+投資信託の積立も100円〜対応 ✅ロボアド連携で“おまかせ運用”もできる |
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NISAや米国株にも強い | |
✅1株購入OK+日本株IPOにも対応 ✅情報ツールが充実し初心者にも◎ |
FXと株どっちが難しいかは目的次第
FXは少ない資金で始められ、取引のタイミングも柔軟なため、短期で利益を狙いたい人や相場を積極的にチェックできる人に向いています。
株は1株から投資できる会社もあり、投資信託でおまかせ運用もできるため、コツコツ長期的に資産を増やしたい人に合っています。
どっちを選ぶか迷ったら、両方の口座を開設してまずは少額で運用して自分に合った取引方法を見つけていきましょう。
多様な投資に対応している証券会社 | ||
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