- 保険
- 定期保険
50代に定期保険は必要?50代が定期保険に加入するメリットと選び方

「50代に定期保険は必要?」
「50代に定期保険がおすすめな理由は?」
50代は人生の転換期の年代で、将来の不安や家族への備えを改めて考えるためにも、定期保険の必要性を考えるのもおすすめです。
この記事では、50代における定期保険の役割や見直しのタイミング・定期保険以外におすすめの保険について解説していきましょう。
この記事の監修者
-
有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
- この記事の編集者
- 最新記事

- グッドカミング編集部
- グッドカミングは、保険/資産運用/将来設計/投資など「お金」の悩みを解決するWebメディアです。ファイナンシャルプランナーが記事を監修し、情報の信頼性を担保。様々な経歴のライターが、自身の経験やお金に悩む人の体験談を基に記事を執筆しています。
- お金が足りないときの現実的な対処法|支出見直し・支援制度・NG行動を解説 2025.05.21
- 犬の咳は病気のサイン?犬が咳をする原因になる病気と受診する目安を解説 2025.05.21
- プレーリードッグが入れるペット保険は?加入できる保険とメリットや選び方 2025.05.21
この記事の目次
50代における定期保険の必要性とは
50代のライフステージと保険の役割

50代になると、収入のピークを迎える一方で教育費や住宅ローンの返済が一段落する人も増えてきます。
50代のライフステージ | |
---|---|
カテゴリ | 主な変化・特徴 |
家庭 | 子どもの独立・夫婦のみの生活 |
仕事・キャリア | 役職定年・定年準備・再雇用 |
経済 | 支出の減少・老後資金の準備 |
健康 | 体力の低下・病気リスクの上昇 |
心理・社会 | 人生の振り返り・新たな価値観形成 |
50代において保険の主な役割は、遺族の生活費確保や万が一の医療費負担の軽減です。
今後の生活設計を見直すうえでも、まずは現在の家族構成と経済状況を基に保険の必要性を再検討してみましょう。
50代が定期保険を見直すタイミング

50代は家族構成や収入状況が大きく変わるため、定期保険の見直しに最適な時期です。
50代が定期保険を見直すべきタイミング | |
---|---|
見直しのタイミング | 理由 |
子どもの独立 | 教育費や生活費の負担が軽減される |
住宅ローン完済 | 大きな債務がなくなることで、死亡保障の必要性が下がる |
退職・早期退職 | 収入が変化し、保険料の支払い能力に影響が出る |
親の介護が始まる | 自分の健康リスクや家族への備えを意識するようになる |
保険の更新時期 | 更新後に保険料が大幅に上昇するケースが多い |
50代からの保険の見直しは、現在の保障が本当に必要かを見極めて調整するのが大切です。
50代の定期保険は将来の安心のためにも、節目ごとに保険内容を再確認してみましょう。
50代は終身保険で将来に備えるのがおすすめ

50代になると「末子の独立」や「定年退職」が近づき、定期保険でカバーしていた保障の必要性が徐々に薄れてきます。
50代で家族への安心を長期的に準備する動きをするためにも、一生涯の保障である「終身保険」に加入するのがおすすめです。
終身保険で、将来必要になる「葬儀代(死後の整理資金)」や「相続の準備」への備えにシフトチェンジするのが賢明。
特に65歳以降は、定期保険での備えが本当に必要なのかを見直し、将来に向けた資金準備をしていきましょう。
▼50代の保険の判断にはFPに相談
保険に加入したい50代の中でも「自分一人で保険を選ぶのは難しい」と感じる人も少なくありません。
収入や家族構成、健康状態などが複雑に絡むため、ファイナンシャルプランナー(FP)など専門家への相談が効果的です。
プロに相談すれば、必要な保障・不要な保障を整理し、過不足のない保険設計が実現可能。
第三者の視点を入れるとより的確なプランニングが可能になるので、不安を感じる人は専門家にアドバイスを求めましょう。
50代が定期保険に加入するメリット・デメリット
50代は保険料と保障額のバランス

50代からの定期保険への加入は、一定期間に的を絞って万が一に備えられる点で有効です。
年齢が上がるほど保険料は割高になりますが、保障額を必要最低限に設定すれば年齢に応じて高くなる保険料も抑えられます。
期間限定で大きな保障を持ちたい人には、定期保険は現実的な選択肢でしょう。
50代の保険は持病や健康状態の影響

50代になると持病や健康診断の結果・通院歴などが保険加入に直接影響するため、若い世代よりも審査が厳しくなる傾向です。
特に高血圧・糖尿病・がんの既往歴がある50代は、保険料が割増になったり加入を断られる状況も珍しくありません。
持病がある50代は、自分で保険を探すよりもファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのがおすすめ。
複数の保険会社を比較して、50代の健康状態に合う保険を探してくれるでしょう。
50代は保険と老後資金との兼ね合いが大事

50代は保険でリスクに備えつつ、老後資金の準備も並行して進める必要があります。
保険料が高額すぎると将来の生活資金を十分に確保できなくなるため、必要な保障を見極めて過剰な契約を避けるのがベスト。
定期保険の目的を整理して無理のない保険設計を心がけ、老後も安心できる資金計画を立てていきましょう。
50代におすすめの定期保険の選び方
50代は保険期間を「目的」で選ぶ

定期保険を検討する50代は、「いつまで必要な保障なのか」をはっきりさせたうえで期間を選ぶのが非常に重要です。
「配偶者の年金受給が始まるまで」「定年退職を迎える65歳まで」など、目的に合わせた期間設定が効率的。
必要なタイミングに保障が切れてしまったり、逆に使わないのに支払いが続いたりすると、本末転倒になりかねません。
ライフプランに合った期間設定で、家計とのバランスを取りながら無駄のない保障を設計していきましょう。
50代は保険金額を「支出」で見積もる

老後や相続を見据えた保障を検討するなら、万が一に必要になる支出を具体的に見積もり、保険金額を適正に設定するのが大切です。
根拠のない保険金額設定では、保障が足りなかったり逆に保険料が過剰になりかねません。
配偶者や扶養家族が生活を続けるための資金(例:年間300万円 × 10年=3000万円)
🔹 住宅ローンの残債
団信(団体信用生命保険)未加入やセカンドローンがある場合、保険で補うのが安心
🔹 葬儀・法要費用
一般的な相場は100万〜200万円前後。家族への負担を軽くする意味でも事前準備が必要
🔹 医療・介護に関する備え
高齢期を見据えて、がん・入院・介護の費用に充てられる設計も有効
定期保険への加入や見直しを考えている人は、保険のプロに相談しながら平均ではなく「自分」に必要な額を設計していきましょう。
保険は組み合わせると保障が安心

保険は1つの保険だけで備えるのではなく、複数の保険を組み合わせるとより実用的な保障が得られます。
◆ 定期保険 + 医療保険・がん保険
・定期保険 ⇒ 遺族への死亡保障を確保
・医療保険・がん保険 ⇒ 入院・通院・治療費の負担軽減に対応
保険に役割を持たせて組み合わせて加入できると、過不足のない安心に備えやすいです。
家族構成や健康状態の暮らし方を見すえて、無理のない保険設計を意識するのがおすすめ。
「本当に自分に合っているか不安」な50代は、保険のプロに相談して納得できるプランを見つけていきましょう。
定期保険以外の50代におすすめの保険
50代の終身保険のメリットと活用法

終身保険は一生涯にわたって保障が続くため、50代以降の備えになり非常に有効です。
死亡保障を確保しつつ、相続税対策や葬儀費用の準備にも活用できます。
50代が終身保険に加入するメリット | |
---|---|
一生涯の保障 | 解約しない限り、亡くなるまで保障が継続するため、将来にわたる安心感が得られる |
相続対策になる | 死亡保険金が非課税枠に該当するため、相続税の節税効果が期待できる |
葬儀費用の準備ができる | 葬儀やお墓代など、残された家族への負担を軽減できる |
解約返戻金の活用 | 貯蓄型なら老後資金や急な出費に対応できる資金として使える |
保険料が固定される | 加入時の年齢で保険料が固定され、将来的に値上がりしない点が安心材料になる |
解約返戻金があるタイプを選べば、老後資金の一部として活用も可能。
定期保険より保険料は高めですが、目的が明確であれば大きな安心材料になるでしょう。
50代の医療保険のメリットと活用法

50代は病気のリスクが高まり、医療費への備えがより現実的な課題になるため「医療保険」の加入もおすすめです。
50代が医療保険に加入するメリット | |
---|---|
病気・入院リスクへの備え | 生活習慣病やがんのリスクが高まる年代において、入院や手術に対応できる安心感がある |
高額療養費制度の不足分を補える | 差額ベッド代や先進医療など、公的医療保険ではカバーしきれない費用を補償 |
通院や治療の長期化に対応 | がん治療などの長期間にわたる通院費や薬代への備えになる |
家計への急な負担を軽減 | 思わぬ医療費支出で貯蓄を取り崩すリスクを回避できる |
健康なうちに加入しやすい | 持病が進行する前に加入すれば、審査が通りやすく保険料も割安に抑えられる |
医療保険では、高額療養費制度ではカバーしきれない差額ベッド代や先進医療の費用に備えられます。
無理のない保険料で入院日額や通院保障を確保すれば、家計への影響も最小限。
将来の医療リスクに安心して備えるためにも、早めの加入を検討していきましょう。
50代のがん保険のメリットと活用法

50代はがんの発症リスクが明らかに増加し始める年代のため、がん保険の加入を真剣に検討すべき年代になります。
50代ががん保険に加入するメリット | |
---|---|
がんの発症リスクが高まる | 50代からがんの罹患率が急増するため、早めの備えが重要になる |
高額な治療費に対応できる | 抗がん剤、放射線治療、先進医療など、公的保険ではカバーしきれない費用を補償 |
長期通院・再発への備え | 治療の長期化や再発リスクにも対応した給付金が受け取れる |
収入減への備えにもなる | 就労制限による収入減少時に、まとまった給付金で生活費の補填が可能 |
加入年齢が上がると保険料が高くなる | 比較的健康な50代のうちに加入すれば、審査も通りやすく保険料も抑えられる |
50代は「がんのリスクに備えたい気持ち」と「保険にまだ入れる年齢」のバランスがとれる最適なタイミングです。
実際にがんによる入院や通院は長期化しやすく、公的医療保険だけでは費用が不足しかねません。
がん保険に加入しておくと、入院・通院・手術など先進医療や抗がん剤治療にも備えになるでしょう。
50代に定期保険は向いている?まとめ

50代はこれからの暮らし方を見直す大切な時期であり、保険の加入や見直しにもぴったりのタイミングです。
定期保険の必要性は家族の状況や貯蓄の有無によって大きく変わるため、今の自分にとって本当に必要な保障を見つめ直すのがおすすめ。
保険に迷う50代はファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家に相談して、自分に合う保険を一緒に考えていきましょう。