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定期保険は掛け捨てが多い?掛け捨ての仕組みと定期保険のメリットを解説!

「定期保険は掛け捨てが多い?」
「定期保険の掛け捨てとは?」
定期保険への加入を考えている人の中には「定期保険は掛け捨てなのか」人も少なくありません。
この記事では定期保険の「掛け捨て」の仕組みや特徴、向いている人までわかりやすく解説していきましょう。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
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この記事の目次
定期保険は掛け捨て?基本的な仕組み
定期保険は「掛け捨て」なのか?

「掛け捨て」とは、満期や解約時に返戻金がない保険を指し「保険料が戻ってこない」特徴があります。
現在各社から販売されている「定期保険」は”無解約返戻金型”になっていて、掛捨てしかありません。
「掛け捨て」を損得だけでなく必要な保障を効率よく持つ手段として、掛け捨ての意義を再確認していきましょう。
保険本来の役割は「保障」

掛け捨ては「支払ったお金が戻らないから損」と思われやすいですが、本質を見誤った考え方です。
保険は本来「万が一に備える保障を得る」目的なため、事故や病気など想定外のリスクに備えられます。
掛け捨ては戻りがないからと損と決めつけず、保障の意味を改めて考えて自分に必要な保険を選んでいきましょう。
貯蓄と保障は目的別に分けて考える

定期保険は保障に特化しているので、万が一に備えるための必要経費と割り切る考え方が適しています。
貯蓄は将来の資金づくりや目標達成のために、別途運用や預金で計画するのが効率的です。
保障と貯蓄は目的に応じて使い分け、シンプルに考えて選んでいきましょう。
定期保険は掛け捨て?:定期保険のメリット
保険料が安くコスパが良い

定期保険の最大の魅力は、保険料が割安でコストパフォーマンスが高い点にあります。
同じ保障内容でも返戻金のない定期保険は保険料を抑えられるので、家計への負担が軽減されます。
少ない支出で大きな保障を得られるため、効率を重視する人には非常に合理的でしょう。
必要な保障を集中して確保できる

定期保険は、保障が必要な期間に限って万が一のリスクに備えられる設計です。
子育て中や住宅ローンの返済中など、家庭の支出が多い時期に合わせて保険金額を設定できます。
ライフプランに応じて過不足のない保障を持ちたい人には、定期保険は非常に実用的な選択肢でしょう。
ライフステージに応じて見直しやすい

定期保険は契約期間が区切られているため、節目ごとに見直しやすいです。
結婚・出産・子どもの独立など、ライフステージが変化するタイミングで保障内容を調整しやすくなります。
変化に対応しやすい保険を選びたい人は、定期保険で無駄なく効率的に備えられるでしょう。
定期保険は掛け捨て?:定期保険のデメリット
満期を迎えてもお金は戻らない

定期保険は返戻金がない設計で、満期を迎えてもお金は一切戻りません。
定期保険はあくまで「一定期間の保障が目的」なので、お金が戻らない点を理解した上で納得できる活用方法を考えていきましょう。
更新時に保険料が上がる

定期保険の保険期間は「全期型」と「更新型」の2種類で、それぞれ保障が終わるタイミングが異なります。
定期保険の保険期間のタイプ | |
【保険期間】 歳満期=「〇歳になるまで」保障が続く (※更新不可) 【特徴】 契約期間のあいだ保険料が変わらない 満期を迎えると契約終了 |
|
【保険期間】 年満期=「契約から〇年間」保障が続く (※更新可能) 【特徴】 更新時に年齢・保険料率で保険料が再計算される 更新時に保険料が高くなる 契約期間が終わるたびに自動更新 |
全期型は満期になると保障が終了するため、ライフプランに合った期間設計が重要です。
更新型には満期がなく自動で契約が継続されますが、更新後の保険料が上がる状況もあるので、更新前に必ず再確認。
将来の保険料を見越したうえで、更新型か全期型かの選択も検討するのが必要でしょう。
長期的に保障が必要な人には不向き

定期保険は一定期間のみ保障が得られる設計のため、長期にわたって備えたい人には不向きです。
特に老後まで継続して保障が必要な人には、更新を重ねると保険料が高額になってしまいかねません。
長期的な安心を求める人は、一生涯の保障が持てる「終身保険」への加入を検討するのが得策でしょう。
定期保険は掛け捨て?:定期保険が向いている人
一定期間に大きな保障を持つべき家庭

定期保険は、一定期間に大きな保障を必要とする家庭に適しています。
・子育て中で子どもがまだ未成年
・教育費が重なる時期に子どもが複数人いる
・住宅ローンを組んだばかり など
子どもの教育費や住宅維持費など、万が一の金銭的なリスクに備えるには十分な保障が欠かせません。
期間終了後は保障を減らしたり見直したりしやすいため、計画的な家計管理にも向いているでしょう。
一定期間のみ高額な保障を必要な人

定期保険は、一生涯ではなく「一定期間だけ」高額な保障が必要な人に向いています。
子どもが大学を卒業するまでの数年間などの限定的な時期には、終身保障よりも割安で柔軟な定期保険が効果的です。
不要な期間まで保険料を支払う必要がないため、無駄なくリスクに備えられるでしょう。
保険料を抑えて保障が欲しい人

定期保険は、保険料が割安なため家計の負担を抑えつつ必要な保障を確保したい人に適しています。
「保険にお金をかけすぎたくない」「無理なく保障を持ちたい」人にとって、非常に合理的な選択です。
返戻金がない分保障に特化しているため、少ない負担で大きな安心を得たい人は定期保険の特性を活かしましょう。
定期保険は掛け捨て?:まとめ

「掛け捨て」とは、満期や解約時に返戻金がない保険で、現在「定期保険」は掛捨てのみの販売でした。
自分に「掛け捨て」が合うのか・自分に合う保障額がわからない人は、無理せず専門家に相談するのが安心です。
ライフプランや家計状況を踏まえて、自分に合う定期保険を検討していきましょう。