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がん保険に入るのはもったいない?がん保険を有効に使える条件と選び方を徹底解説
『がん保険を有効に使うには?』
今回はがん保険を『もったいない』と感じる人がいる理由や、がん保険の仕組みと注意点、またもったいないと感じないがん保険の選び方を解説します。
おすすめのがん保険も紹介しますので、がん保険を検討中だけど『もったいないかな…』と悩んでいる方は必見です。
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この記事の目次
がん保険をもったいないと感じる理由
がんは誰でもなる可能性がある病気です。
現在、日本人の2人に1人は一生のうちに何らかのがんになるといわれています。がんは、すべての人にとって身近な病気です。
引用:がんの基礎知識
-
それでもがん保険は
- 若年層のがん罹患率が低い
- 治療費を高額療養費制度でカバーできる
- 医療保険なら特約でカバーできる
- 保険金が支払われない場合もある
がんの罹患率がぐっと上がるのは50代前後
若年層では10年後にがんに罹る確率が男女ともに1%未満であるのに対し、30代女性~40代は1.5%を超える確率でがんの罹患リスクがあるようです。
◆現年齢から10年後のがん罹患率
現在の年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
10歳 | 0.1% | 0.1% |
20歳 | 0.3% | 0.5% |
30歳 | 0.6% | 1.6% |
40歳 | 1.6% | 4.2% |
50歳 | 5.2% | 6.7% |
60歳 | 15.7% | 10.4% |
70歳 | 31.3% | 15.9% |
生涯※ | 66.0% | 50.4% |
※がん情報サービス/グラフデータベース/年齢階級別罹患率より抜粋
※生涯での罹患率は40歳時点での確率を記載しています。
男女で比較してみると女性は30代の時点で男性よりがんの罹患率が高く、男性は40代から一気に罹患率が上昇。
日本には高額療養費制度がある
日本は健康保険制度により、保険診療の範囲内にあたる治療であれば自己負担額が1~3割で済む仕組みになっています。
同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、後で払い戻される制度。
引用/全国健康保険協会/協会けんぽ/高額療養費
自己負担額の一定水準は個人の収入により決まり、所得が多ければその分、高額療養費の自己負担額が高くなるようになっています。
たとえば…
・Aさん 年齢:69歳以下 年収1,160万円以上
・Bさん 年齢:69歳以下 年収約370~770万円
両者の医療費がどちらも100万だったら
自己負担額は以下のようになります。
支払い 項目 |
Aさんの明細 | Bさんの明細 |
---|---|---|
医療機関窓口での支払金額 (自己負担額) |
1,000,000円 × 0.3 =300,000円 (3割負担) |
1,000,000円 × 0.3 =300,000円 (3割負担) |
自己負担限度額 | 252,600円 + (医療費:1,000,000円 – 842,000円) ×1% =254,180円 |
80,100円 + (医療費:1,000,000円 – 267,000円) ×1% =87,430円 |
高額療養費で払い戻される金額 | 自己負担額300,000円 – 上限額254,180円 =45,820円 |
自己負担額300,000円 – 上限額87,430円 =212,570円 |
参照:厚生労働省保険局/高額療養費制度を利用される皆様へ
つまり、医療機関の窓口では3割負担分の30万円を支払いますが、自己負担限度額を差し引いた金額が高額療養費制度によって払い戻されます。
69歳以下の方の上限額の所得区分は以下の通り。
所得区分 | ひと月の上限額 (世帯ごと) |
---|---|
年収:約1,160万円~ 健保:標報83万円以上 国保:旧ただし書き所得901万円超 |
252,600円 + (医療費-842,000) ×1% |
年収:約770~約1,160万円 健保:標報53万~79万円 国保:旧ただし書き所得600万~901万円 |
167,400円 + (医療費-558,000) ×1% |
年収:約370~約770万円 健保:標報28万~50万円 国保:旧ただし書き所得210万~600万円 |
80,100円 + (医療費-267,000) ×1% |
~年収:約370万円 健保:標報26万円以下 国保:旧ただし書き所得210万円以下 |
57,600円 |
住民税非課税者 | 35,400円 |
参照:厚生労働省保険局/高額療養費制度を利用される皆様へ
さらに、高額療養費制度は事前に『所得区分』の認定証を発行してもらえば窓口で支払う費用を高額療養費制度適用後の金額にできます。
医療保険はがん保険よりも対象が広い
医療保険はがん保険と違い、保険金の対象となる項目の間口が少し広いです。
契約内容にもよりますが、医療保険や入院特約を付加した死亡保険などでは以下のような保障がなされます。
・がんでの入院・手術に対する給付金支給
・がんでの長期入院に対する入院給付日数の無制限対応
他にも、先進医療特約や生活習慣病(がん・心臓病などの疾病)特約を付加するとさらにがんに対する保障を手厚くする使い方も可能です。
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ランキングは各保険商品の優劣や推奨を示すものではなく、特定期間の申込件数、資料請求件数、及びアクセス数に基づいて作成したものです。
保険金が給付されないケースもある
がん保険に限らず保険商品は契約時に定めた保障内容と実際の症状・状況・治療内容などが合致していなければ給付金が受け取れません。
がん保険では以下の主な給付金が保障内容となりますが、受け取れる状況や金額は加入する保険によって様々。
・診断給付金(一時金)
・治療給付金
・入院給付金
・手術給付金
・通院給付金
がん治療の費用は罹患したがんの種類やステージ・受ける治療などで異なり、一般的ながん保険ではカバーしきれない症例もあるのが現状です。
様々ながん保険を『もったいない』と感じる理由がありましたが、まだ必要性を知りたいと思った方はこちらの記事もご覧ください!
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がん保険の仕組みと注意点
契約してから90日間の待ち期間を経てから保障が開始されるのが一般的です。
待ち期間経過後(責任開始日以降)の保険期間中に『はじめてがんと診断確定された』際に給付対象となります。
がん保険は扱う疾病の特性上、『特定の人(がんの疑いがある人など)』への給付金支払いを避け、他契約者との公平性を保つために待ち期間を設けているようです。
✅がん保険の給付内容
主に『がん入院給付金』『がん手術給付金・がん放射線治療給付金』『がん診断給付金』『がん死亡給付(保険)金』『死亡給付(保険)金』などの保険金支給・給付がなされます。
❗高度障害状態になった時の扱いもチェックしておこう
がん保険加入者が高度障害状態になってしまった時の扱いは生命保険会社により違います。
主に下記、3パターンのうちいずれかとして扱われるようです。
①がん死亡給付金と同額のがん高度障害給付金を受け取り契約が消滅します。ただし、がん以外が原因で高度障害状態に該当したときは、死亡給付金と同額の高度障害給付金となります。
②保険料が払込免除となり契約が継続します。
③契約がそのまま継続します(保険料の払込みも継続します)。
引用:高度障害状態になった場合の取扱い
がん保険商品によってその際の細かな決まりが違うため、がんに備えて保険加入を検討するなら高度障害状態になった時に保険がどう扱われるのかまで含めてリサーチしておきましょう。
どう備えるか悩んだらファイナンシャルプランナーに相談してみましょう。
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『もったいない』と感じにくいがん保険の選び方
-
がん保険を『もったいない』と感じないためには
- どんな”がん”に備えたいのか見極める
がん保険の約款をしっかり確認しよう
がんは体の多岐にわたる箇所に症状が出ます。
商品によっては保障するがんの種類が限られており、『がんを罹患したけれど保障をフル活用できない』ような状況も。
がん保険で備えていくなら『自分の生活環境だとどんながんに罹患しそうか』遺伝的な要因も含めて見極めておきましょう。
喫煙者・生活習慣が乱れがちな人はがん保険がおすすめ
がんの発症には様々な要因が絡んでいると考えられています。
しかし、喫煙や飲酒・食生活の偏りは色々ながんの原因となり得るリスクです。
喫煙 | 主に肺がんのリスクが高まる。 |
---|---|
飲酒 | 大腸がんや膵がん、女性だと乳がんのリスクとなり得る研究結果がある。 |
食生活の偏り | 牛・豚・羊等の赤肉や加工肉ばかりを摂ると大腸がんのリスクが高まる。 |
喫煙者や生活習慣が乱れやすい人はそうでない人よりもがん保険の必要性が高いので『もったいない』と感じる状況にはなりにくいでしょう。
おすすめのがん保険
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がん保険がもったいないのはリサーチ不足かも!どのがんに備えるか見極めて検討しよう
今回はがん保険がもったいないと感じられる理由や、仕組み・注意点・『もったいない』と感じにくい保険の選び方を解説しました。
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がん保険は
- 若年層のがん罹患率が低い
- 治療費を高額療養費制度でカバーできる
- 医療保険なら特約でカバーできる
- 保険金が支払われない場合もある
ですが、そう感じるのは『どんながんにどれくらい備えたいか』がはっきりしていないまま加入している可能性が高いです。
がん保険で備えていくなら『自分の生活環境だとどんながんに罹患しそうか』遺伝的な要因も含めて見極めておきましょう。