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山岳保険(登山保険)は必要?メリット・デメリットと山岳保険の必要性
ハイキングに山岳保険(登山保険)は必要?
山岳保険にはどんな補償があるの?
登山をするなら遭難や事故が起こった場合の救助費用に備え、山岳保険に加入するのは必須と言えます。
今回は、山岳保険(登山保険)の補償内容や必要性、メリット・デメリットを解説。
山岳保険に加入するか、自分に合った山岳保険が分からない方はぜひ参考にしてください。
この記事の監修者
-
有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人対象のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある保険商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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山岳保険(登山保険)とは?
山岳保険とは、登山中の遭難時の捜索や救助費用などのリスクに備える保険で、登山保険とも呼ばれます。
✅入院/通院/手術費用補償
✅個人賠償責任補償
✅死亡・後遺障害保険金
✅携行品損害補償
主な補償内容はレジャー全般向けの保険と同じですが、山岳保険の方が支払われる保険金額が高めに設定されているのが一般的。
ひとくちに登山といっても、山歩きを楽しむハイキングやトレッキングから雪山や山頂を目指す負荷の高いスタイルなど様々です。
登山の頻度や登り方、季節や標高によっても難易度やリスクが変わるので、自分の登山スタイルと合った山岳保険を選びましょう。
山岳保険の必要性
警察庁が発表した「令和4年における山岳遭難の概況」によると、登山による遭難者数及び負傷者は年々増加傾向にあります。
登山中はどれだけ気をつけていても、不慮の事故で遭難してしまったり、他人にケガや携行品を破損させてしまうリスクは避けられません。
登山中のトラブルは一般的な生命保険や損害保険では補償されないので、もし救助ヘリが出動する事態になれば、高額な費用負担が発生するケースも。
難易度が低いハイキングで遭難したケースもあるので、登山をする方は万が一の事態に備えて、必ず山岳保険への加入を検討しましょう。
山岳保険の保険料相場
山岳保険の保険料の目安は、年間契約タイプと単発契約タイプで異なります。
山岳登攀の 補償有無 |
年間契約タイプ | 単発契約タイプ |
---|---|---|
あり | 6,000 ~50,000円程度 |
なし |
なし | 4,000 ~30,000円程度 |
500 〜1,000円程度 |
山岳登攀(とうはん)や本格的な登山をする方は年間契約タイプ、年に数回ハイキングなどで登山する方は単発契約タイプを選びましょう。
山岳保険(登山保険)の補償内容
山岳保険の主な補償内容は以下の通り。
✅入院/通院/手術費用補償
✅死亡・後遺障害保険金
✅個人賠償責任補償
✅携行品損害補償
保険会社や契約内容によっては、支払い上限額や補償内容、特約が付帯できるかなど異なるので、自分の登山スタイルに合わせた保険商品を選びましょう。
✅救援者費用/遭難捜索費用補償
山岳保険では、登山中に遭難した場合の捜索・救助費用が補償されます。
・急激かつ偶然な外来の事故により被保険者の生死が確認できない場合
・緊急な捜索・救助活動を要することが警察等の公的機関により確認された場合
・外出中のケガにより事故発生日からその日を含めて180日以内に死亡または継続して14日以上入院した場合
実際に補填される一般的な費用は、捜索救助費用や交通費、宿泊料、現地からの移送費用、諸雑費など。
保険商品によって支払われる保険金額は異なるので、加入前に確認しておきましょう。
✅入院/通院/手術費用補償
山岳保険では、登山中の事故を原因としたケガを治療するための入院や手術、通院にかかる費用が補償されます。
✅死亡・後遺障害保険金
死亡・後遺障害保険金は、登山中の不慮の事故を原因としたケガによる死亡または後遺障害となった場合に支払われます。
✅個人賠償責任補償
個人賠償責任補償は、登山中に第三者(人や物)に危害を加えてしまった場合の賠償責任を補償してくれます。
登山中の落石などの不慮の事故によって、第三者にケガをさせてしまったり携帯品を
個人賠償責任補償はあくまで第三者に対する補償なので、自分のケガや物品破損については保険金の支払事由に該当しません。
✅携行品損害補償
携行品損害補償は、事故が原因で自身の持ち物が壊れたり盗難に遭った際に、その時点での価格または修理費用が補償されます。
携行品は加入者が日常的に持ち歩いて使用する持ち物を指し、自転車や携帯電話・ノートパソコンなど一部の物品は補償対象外です。
保険商品によって補償内容が異なるので、加入する際には携行品損害補償の補償対象をしっかりと確認しましょう。
山岳保険のメリット・デメリット
山岳保険は、救助費用に加え病気やけがなど登山以外の活動にも備えられる総合型と登山特化で幅広い補償がある特化型の2種類があります。
特化型 | ●補償が幅広い ●登山形態や用具の使用有無を問わない場合が多い ●道に迷った・病気が原因による遭難も補償対象 |
●年間契約タイプしか選べない ●基本は国内の登山のみが対象 ●既往症・持病等があると保険金が支払われないケースも |
---|---|---|
総合型 | ●保険料がお手頃 ●救助費用以外も補償を受けられる ●登山以外も補償対象になる場合が多い |
●病気や道迷いによる遭難は補償の対象外となる場合が多い ●危険性が高い山岳登攀の補償がない |
特化型保険は保険料は高めですが、補償が幅広く、道に迷った時や病気が原因による遭難も補償対象になります。
総合型保険は補償範囲は狭めですが、保険料がお手頃で登山以外のレジャーも補償範囲に含まれているケースが一般的です。
登山スタイルによって最適な山岳保険の種類が異なるので、補償内容や保険料などを比較して、どちらに加入すべきかを検討しましょう。
自分に合った山岳保険の選び方
登山の頻度から選ぶ
山岳保険は大きく分けて、年間契約タイプと単発契約タイプがあります。
年に4回以上登山に行く方は、年間契約タイプが向いているでしょう。
山へ行く度に保険に加入する手間はかかりますが、年に数回しか登山しない方は単発契約タイプがおすすめです。
補償内容で選ぶ
万が一、遭難してしまい捜索が長期化すれば数百万円の救助費用の請求が来るケースも。
山岳保険に加入する際は、救助費用がいくらまで補償されるかチェックするのも重要です。
商品によっては以下のような特約が付帯できるので、必要な方は加入する前に確認しておきましょう。
・遭難捜索費用補償
・遭難捜索追加費用補償
・運転等危険補償特約
山岳登攀(とうはん)の有無で選ぶ
山岳保険は登り方によっても補償範囲が異なるので、自分の登山スタイルに合った保険選びが大切です。
無雪期で危険度が低い一般登山道のみ登山する方は、山岳登攀無しが向いています。
ピッケル・アイゼンを使う雪山登山やバックカントリースキー、ザイル・ハンマー等を使用する本格的な登山なら、山岳登攀有りを選び、しっかりとリスクに備えましょう。
自分に合った山岳保険でリスクに備えよう
山岳保険とは、登山中の遭難時の捜索や救助費用などのリスクに備える保険で、登山保険とも呼ばれます。
ひとくちに登山といっても、山歩きを楽しむハイキングやトレッキングから雪山や山頂を目指す負荷の高いスタイルなど様々です。
登山の頻度や登り方、季節や標高によっても難易度やリスクが変わるので、自分の登山スタイルと合った山岳保険を選びましょう。
(※1 引用:警察庁/令和4年における山岳遭難の概況)