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収入保障保険の選び方は?後悔しない選び方のポイントと契約時の注意点

何を基準に保険を選べばいいか分からない…
収入保障保険の選び方は?
家族を経済的に支える立場にある方にとっては、万が一の事態に備える保険選びは重要ですよね。
中でも「収入保障保険」は、被保険者に万一の事態が起きたときに家族の生活を継続的に支える手段として注目されています。
この記事では、収入保障保険の基本的な仕組みや選び方のチェックポイント、注意点までを分かりやすく解説していきましょう。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
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収入保障保険とは?

✅ 収入保障保険のメリット
✅ 収入保障保険のデメリット
収入保障保険の仕組みと目的
収入保障保険は、被保険者が死亡や高度障害状態になった場合に残された家族が年金形式で毎月給付金を受け取れる保険です。

家計を支えている方に万一の事態が発生しても、収入保障保険に加入しておけば継続的に金銭的サポートを受けられます。
収入保障保険はあくまでも死亡保険の一種であり、解約返戻金や満期保険金がない点は理解しておきましょう。
収入保障保険のメリット
✅ お手頃な保険料で保障が大きい
✅ 長期的な保障に向いている
✅ 毎月定額の保険金が受け取れる
収入保障保険は、給与と同じように毎月保険金を分割で受け取るので、短期間で使ってしまうリスクが少ない点も大きなメリットです。
残された家族が一括で大きなお金を管理する必要がなく、月々の生活費のように使えるため、家計の計画が立てやすくなります。
✅ お手頃な保険料で保障が大きい
収入保障保険は、通常の死亡保険と比べて、保障金額が減っていく逓減(ていげん)型になっているため、保険料が割安に設定されています。
同じ保障額でも定期保険より経済的な負担が軽くなるケースが多いため、お手頃な保険料で大きな保障が得たい方におすすめです。
✅ 長期的な保障に向いている
家収入保障保険は、家計の負担を抑えつつ、長期的で手厚い保障を準備できるのが大きなメリットです。
教育費や住宅ローンの支払い期間など、数十年にわたる支出を見据えて設計されているため、子育て世帯や働き盛りの家庭に適しています。
ランキングは各保険商品の優劣や推奨を示すものではなく、2025年08月01日~08月31日の申込件数、資料請求件数、及びアクセス数に基づいて作成したものです。
収入保障保険のデメリット
✅ 保険金の使い方に柔軟性がない
✅ 死亡以外のリスクには対応できない
収入保障保険は、契約直後に万が一のことがあった場合には、給付期間が長くなるため、受取総額は多くなるのが特徴です。
一方で、保険期間の満了が近づいたタイミングで亡くなった場合は、給付される期間が短くなるため、受取総額も少なくなってしまいます。
収入保障保険は死亡または高度障害が給付条件となっているため、がんや心疾患などの重い病気で働けなくなっても保障対象外になる場合があります。
また、住宅ローンの一括返済、医療費の急な支出などの一括でまとまった資金が必要なタイミングには対応しづらいケースも。
収入保障保険は必要な保障期間だけに無駄のなく備えられる保険のため、長期的な保障を受けたい方は、定期保険や終身保険の併用も検討しましょう。
収入保障保険を選ぶ際のポイント

保険料とバランスを考慮する
保障額を多くすればするほど安心感は増しますが、月々の保険料も高くなり、長期的に継続できないリスクが高まるおそれも。
たとえば「毎月30万円支給 × 20年」で設計すると、総額は7,200万円となり、月々の支払う保険料は割高になってしまいます。
現実的に「何年分の生活費が必要なのか」「貯蓄や遺族年金で補える部分はどこか」をしっかり見極めましょう。
必要に応じ、収入保障保険と定期保険を併用するなど、柔軟な組み合わせも検討するのがおすすめです。
インフレや教育費の上昇も考慮する
現在の生活費だけでなく、将来的にかかる費用の増加も視野に入れましょう。
特に進学、塾、留学などの教育費は年々上昇している傾向があるため、やや多めに見積もると安心です。
また、インフレによる物価上昇にも備え、現時点よりも10〜15%程度上乗せして設計する人もいます。
給付金額は月々の支出を想定して設定
まず最初に確認すべきは、家族が生活するために必要な月々の支出です。
住居費(家賃・ローン)、食費、水道光熱費、通信費、保険料、教育費、交通費などを合算し、最低限必要な生活費を算出します。
子どもが複数人いる場合や、進学予定がある場合は、教育費を多めに見積もると安心です。
必要保障額を月々の生活費だけで単純に掛け算してしまうと、実際に家族が必要とする金額に届かないケースも。
教育費や住宅ローンの残債、保険料、介護費などの将来的な支出も見越して、やや余裕のある計算を心がけましょう。
ライフプランに応じた見直しが重要
収入や家族構成の変化に応じて、保障内容が現在の状況に合っているかを定期的に確認する必要があります。
収入保障保険は長期間の継続を前提としているため、途中解約や大幅な見直しには向いていません。
医療保険や終身保険と併用しておくと、万一の場面における補償の厚みを強化できます。
無駄な保険料を避けつつ、家計に無理のない形で保障が継続するよう設定するのが安心です。
収入保障保険の選び方における注意点

✅ 健康状態次第で保険料が変化する場合も
✅ 複数の見積もりを比較して選ぶ
最低支払保証期間を見落とさない
保障期間が残りわずかなタイミングで亡くなった場合、最低支払保証がないと給付額が大幅に減少します。
最低支払保証期間とは、保険期間終了までの残り期間が短くなったタイミングで亡くなっても、契約時に定めた最低保証期間分の保険金を受け取れる制度。
✅50歳で亡くなったケース
⇒保険期間が終了するまでの15年間にわたって保険金が受け取れる。
✅保険期間終了まで半年で亡くなったケース
⇒通常なら半年間保険金が受け取れるが、最低支払保証期間が2年に設定されていると、半年ではなく2年間保険金を受け取れる。
契約時に設定できる年数は、1年・2年・5年などの選択肢があり、家族の生活費を安定させるためには、最低でも2年以上の保証期間を選ぶと安心です。
見た目の保険料に惑わされず、万一の際に必要な保障が届くかを基準に考えましょう。
保障額・期間は家族構成に合わせる
子どもの人数や年齢、配偶者の収入状況によって必要な保障額は大きく変わります。
ライフステージごとの支出を見直し、給付額や期間に過不足が出ないように調整しましょう。
教育費や住宅ローン返済が残る時期は、給付期間を長めに設定するのが効果的です。
家計の将来を見通した設計が長期的な安心につながります。
保険料と保障のバランスを比較する
保険料が安く見えても、保障内容が薄いといざという時に役に立ちません。
毎月の保険料だけで判断せず、給付総額や特約の有無も合わせて確認しましょう。
必要以上に保障を広げすぎると長期間家計に負担がかかるため、目的を明確にした保険選びが重要です。
収入保障保険と他の生命保険との違い
収入保障保険と就業不能保険の違い

収入の減少に備える保険として「収入保障保険」と「就業不能保険」の2種類あります。
どちらも被保険者の万が一の時に保険金が支払われますが、大きく異なる点は保障内容です。
収入保障保険 | 就業不能保険 | |
加入目的 | 遺族の生活を 保障するため |
被保険者の収入減に備えるため |
受取事由 | 被保険者が死亡または高度障害状態になった場合 | 被保険者の就業不能状態が一定期間継続した場合 |
受取人 | 被保険者の家族 | 被保険者本人 |
税金 | 課税対象 ※死亡保険金の場合 |
非課税 |
受け取り期間 | 一括受取または 保険期間満了まで |
一定期間 |
生命保険料控除区分 | 一般生命保険料控除 | 一般生命保険料控除(商品によっては介護医療保険料控除になる) |
就業不能保険は被保険者の収入減に備えるのが目的ですが、収入保障保険は基本的に遺された家族の生活費への保障を目的としています。
収入保障保険と終身保険の違い

収入保障保険 | 終身保険 | |
目的 | 死亡・高度障害時に遺族の生活費を支える | 死亡時の費用/相続対策/貯蓄 |
給付タイミング | 死亡または高度障害になったとき | 死亡または高度障害になったとき |
給付方法 | 毎月定額を 長期間支給 |
一時金 |
保障期間 | 一定期間 | 一生涯 |
貯蓄性 | 基本的に無し(掛け捨て) | 解約返戻金あり(商品による) |
収入保障保険は、契約者が亡くなった際に、一定期間「毎月の定額」を受け取れる仕組み。
残された家族の生活費を支える役割が強く、子育て中やローン返済中の家庭に適しています。
一方、終身保険は一生涯保障が続き、万一の時に一括で保険金が支払われる形式のため、相続対策や葬儀費用の準備、貯蓄の代替として活用されるケースが多いです。
終身保険は死亡保障だけでなく、途中解約時に支払われる解約返戻金を老後資金とするなど、長期的な資金計画にも活用できます。
収入保障保険は「毎月の生活費を守る保険」、終身保険は「人生の終わりに備える保険」と考えると違いがわかりやすいかもしれません。
収入保障保険の選び方は?:まとめ

収入保障保険は、家庭を経済的に支えている人に万一の事態があったときに家計を支える保険です。
被保険者の死亡や高度障害状態に備えられ、年金形式で定期的に保険金が支払われます。
加入前には必要な保障と負担できる保険料の範囲を整理し、自分や家族に合った商品の選ぶのが重要です。
ライフステージごとの必要な保障の変化や自分の健康状態なども総合的に考慮しながら、自分に合った収入保障保険を選びましょう。