- 保険
- 自動車保険
短期自動車保険とは?一日から入れる保険のメリット・デメリットと選び方

短期自動車保険って何?
短期自動車保険に加入する方法は?
レンタカーや知人の車を借りるときに、短期自動車保険に加入した方が良いか悩む人は少なくありません。
短期自動車保険は、1日単位や1週間単位で加入できる自動車保険で、必要なときだけ補償を受けられます。
この記事では、短期自動車保険の特徴やメリット、利用するときの注意点、選び方を解説していきましょう。
この記事の監修者
-
有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャルプランニング技能士
- この記事の編集者
- 最新記事

- グッドカミング編集部
- グッドカミングは、保険/資産運用/将来設計/投資など「お金」の悩みを解決するWebメディアです。ファイナンシャルプランナーが記事を監修し、情報の信頼性を担保。様々な経歴のライターが、自身の経験やお金に悩む人の体験談を基に記事を執筆しています。
- 国内旅行保険は病気に対応する?国内旅行保険の補償内容や選び方を解説! 2025.06.19
- 短期自動車保険とは?一日から入れる保険のメリット・デメリットと選び方 2025.06.19
- 国内旅行保険はコンビニで加入可能?コンビニ加入とWeb完結の比較を解説 2025.06.18
この記事の目次
短期自動車保険とは?

短期自動車保険は、1日単位や1週間単位で加入できる自動車保険。
必要なときだけ補償を受けられるため、自家用車を持たず、日常的に車を使わない人にも適しています。
スマートフォンやコンビニ端末から申し込みが可能で、即日で補償を開始できる手軽さが大きな魅力です。
継続的な利用ではなく、一時的な運転に備える方法として、非常に合理的な保険でしょう。
通常の任意保険との違い
任意保険は年間契約が基本で、自家用車を持っている人が長期的に補償を受ける前提で作られています。
日常的に車を使う人にとっては、事故やトラブルへの備えとして最適な選択です。
一方で、短期保険は必要なときだけ加入できるので、マイカーを持たない人や、年に数回しか運転しない人には、費用を抑えられてとても使いやすい保険と言えます。
ただ、車両本体の損害補償が付いていないプランもあるため、契約前に内容をよく確認しましょう。

短期自動車保険の主な補償内容

補償が手厚いプランは保険料が高くなる傾向がありますが、必要な補償を外してしまうと万一の際に後悔するかもしれません。
基本の補償に加え、特約が付けられる場合が多いので、利用目的や運転スキル、誰を乗せるのかを考えて、バランスの取れた補償内容にするのが大切です。
また、補償の開始日と終了日時も細かく確認しておきましょう。
✅ 対物賠償保険|他人の車や物を壊したとき
✅ 搭乗者傷害保険|自分や同乗者がケガをしたとき
✅ その他の補償|ロードサービスや自損事故 等
✅ 【特約】車両保険|借りた車を破損したとき
対人賠償保険
対人賠償保険は、事故で歩行者や他の運転者にケガを負わせてしまった際の医療費や慰謝料を補償します。
無制限補償を選べる商品が多く、支払いが高額になるケースにも対応できるため、最も重要な基本補償です。
重大な事故への備えとして、加入時に必ず確認しておきましょう。
対物賠償保険
対物賠償保険は、他人の車や塀、建物などの損害を補償する保険です。
コンビニのガラスを破損した際などにも適用され、高額な賠償に対応できます。
短期自動車保険にも基本補償として含まれており、無制限補償を選べば、修理費が高額になる事故にも安心して備えられるでしょう。
搭乗者傷害保険
搭乗者傷害保険は、運転中の事故で自分自身や同乗者がケガをした場合に支払われる保険。
5万円〜100万円まで補償額を選べる商品もあり、通院や入院にかかる費用を直接カバーできるので、経済的な負担が軽減できます。
自分の安全だけでなく、安心して同乗者を迎えるためにも、優先して備えたい補償です。
その他の補償
保険会社によっては、レッカー移動やガス欠時の対応などのロードサービスが補償に含まれる場合もあります。
鍵の閉じ込みやタイヤのパンクといったトラブルにも対応する商品も。
自損事故への補償が付いたプランを選べば、不注意による損害にも備えられます。
運転経験が浅い人は、サービス内容を比較して必要な補償を見極めましょう。
【特約】車両保険
車両保険は、借りた車をぶつけたりこすったりしたときの修理費を補償します。
費用は少し上がりますが、ドライバー保険では車両損害が対象外になりやすいため、別途加入しておくと安心です。
自分に非がある事故や、単独事故でも補償される場合があるので、レンタカーや家族の車を運転するときは、特に優先したい補償でしょう。
短期自動車保険の保険料

短期自動車保険の最もシンプルなプランでは、対人・対物のみを補償する内容で、1日あたり500円前後が相場です。
補償範囲が広がると、800円〜1,500円程度まで上がるケースもありますが、使う日だけ支払えば良いので、無駄がありません。
旅行や帰省など短期の運転に合わせて、最小限の費用でリスクに備えられます。
補償内容によって価格が変動する
短期保険の保険料は、選ぶ補償内容によって大きく変動します。
対人・対物に加えて、自損事故や人身傷害もカバーする場合、数百円単位で料金が上がるのが一般的です。
加えて、ロードサービスや弁護士費用特約などを付帯すると、1日1,000円を超えるプランになるケースも。
運転目的や不安に感じる点に合わせて、「安心感」と「費用」のバランスを考慮しながら、自分に合った内容を検討してみてください。
長期間の契約では割引されるケースも
1日や1週間単位の契約に加えて、30日や90日などの中長期プランに対応した保険もあります。
契約期間が長い場合、1日あたりの保険料が割安に設定されるケースも。
一時的な利用には1日契約、定期的に使用する際は長期契約を選ぶのが合理的です。
あらかじめ利用スケジュールがわかっているなら、早めに保険期間を調整すると無駄な支出も避けられるでしょう。
短期自動車保険のメリット

必要なときだけ加入できて無駄がない
短期自動車保険は、「今日だけ保険をかけたい」と思ったとき、即日で加入できる手軽さが大きな魅力です。
年単位で契約するタイプと違い、保険料は使った日数分だけ発生するため、無駄な支出を避けられます。
加入手続きが簡単で即日対応
短期自動車保険は、スマートフォンやアプリを使えば、数分で申し込みを完了できます。
コンビニ端末からも手続き可能なため、急な予定変更にも対応しやすいです。
その場で補償がスタートするので、今すぐ保険に入りたい人にも最適な保険でしょう。
レンタカーや知人の車にも対応可能
他人の車を借りて運転するとき、任意保険では補償対象外になるケースも少なくありません。
短期自動車保険に加入していれば、万が一の事故にも対応しやすくなります。
自分への補償が備わっているため、余計な不安を抱えず運転に集中できるでしょう。
短期自動車保険の注意点

補償範囲が限定されている
短期保険では対人・対物賠償が中心となり、車両本体や搭乗者への補償が含まれないプランも見受けられます。
補償の目的を明確にしたうえで、契約前にしっかり確認しておきましょう。
長期利用には不向き
短期自動車保険に毎週のように加入すると、トータルコストが通常の任意保険よりも高くなるおそれもあります。
継続的に運転する人は、年間契約の保険に切り替えた方がコスパが良いかもしれません。
車両補償が含まれない場合が多い
一部の短期保険では、車両補償が初めから付いておらず、借りた車を傷つけた場合に修理費が自己負担となるケースもあります。
万が一の出費を避けるために、加入時の補償内容はしっかりと目を通しておきましょう。
短期自動車保険が向いている人の特徴

✅ 帰省や旅行など一時的に運転する人
✅ 友人や家族の車を借りる人
普段は車に乗らない人
日常的に車を使わない人にとって、年間契約の任意保険は過剰な出費になりやすいです。
短期自動車保険なら、必要なときだけ補償を付けられるので、費用を最小限に抑えられます。
短期自動車保険はリスクに備える手段として十分なため、運転頻度が低い人には、無駄のない選択肢と言えるでしょう。
帰省や旅行など一時的に運転する人
長期休暇の帰省や旅行先でレンタカーを利用する人にとって、短期自動車保険は非常に使いやすい保険です。
1日単位や数日間だけの運転にもピンポイントで補償を用意できるため、無駄がありません。
急な予定変更にも対応しやすく、出発前にスマートフォンから申し込みを完了できる点も、大きな魅力でしょう。
友人や家族の車を借りる人
自分の車を持たず、友人や家族の車を借りて運転する場合でも、短期自動車保険があると安心です。
任意保険では、車の所有者以外が事故を起こすと補償対象外となるケースもあるため、短期自動車保険で万が一に備えておくのがおすすめ。
短期自動車保険の選び方

短期自動車保険は比較して選ぶ
短期自動車保険を選ぶときは、補償内容や保険料、特約の有無などを複数社で比較するのが基本です。
対人・対物賠償だけでなく、自損事故や人身傷害が含まれているかを細かく確認しましょう。
1日単位か30日単位かによって費用効率が変わるため、期間設定にも注意が必要です。
運転頻度や用途に合った保険を選べば、必要な補償を無駄なく確保できます。
ネット申し込み時の注意点
短期自動車保険はインターネットで簡単に申し込めますが、申し込みの締切時間を過ぎると、当日中の補償が適用されない場合があります。
登録時に必要な車両情報や免許証番号を正確に入力していないと、無効になるケースも。
入力ミスや不備がないか、申込前に必ず最終確認しておきましょう。
口コミや評判を参考にする
どの短期自動車保険を選ぶか迷った際は、実際に利用した人の口コミや評判を確認するのがおすすめです。
補償内容の分かりやすさや事故対応の丁寧さなど、公式サイトでは把握しにくい要素が見えてきます。
対応スピードや保険金の支払い実績は、満足度に直結しやすい重要な評価ポイントです。
万が一の時も安心して利用できるように、口コミを参考にする際は複数のサイトやレビューを見比べ、偏りのない判断を心がけましょう。
短期自動車保険とは?:まとめ

短期自動車保険は、必要なときだけ補償を確保したい人にとって理想的な選択肢です。
保険料を抑えながら、万が一の事故にも柔軟に備えられる点が魅力。
運転頻度が少ない人ほど、短期型の保険がコスト面でも有利に働きます。
ライフスタイルに合わせて、無駄のない補償を選びましょう。
