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オール電化はお得なのか?得になる・損になる人の特徴やメリット・デメリットを解説

オール電化ってほんとにお得?
オール電化で損はしない?
オール電化のデメリットが知りたい
オール電化にすれば光熱費が安くなると聞いても「本当に元が取れるの?」「停電のときは不便じゃない?」と不安に感じる方も少なくありません。
本記事では、オール電化のメリット・デメリットを整理し、得になる方・損になる方の特徴を紹介します。
オール電化を導入するか迷っている方は、最後まで読んでお役立てください。
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- グッドカミング編集部
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この記事の目次
オール電化とは?お得になる仕組みと特徴

オール電化は家庭内のエネルギーをすべて電気でまかなう住宅設備です。
具体的には、ガスの代わりにIHクッキングヒーターやエコキュート、電気温水器などを使用。
給湯や調理・冷暖房といった日々の生活に欠かせない機能をすべて電気エネルギーで動かすため、ガスを契約する必要がありません。
エネルギー源を電気に統一し、これまでガス代と電気代に分かれていた光熱費の支払いを電気料金に一本化できるようになります。
ただし、設備やライフスタイルに応じて料金の仕組みが異なるため、オール電化が必ずしもお得とは言えません。
オール電化向けプランや割引のある
電力会社
リボンエナジー | ENEOSでんき | |
---|---|---|
電力会社 | ![]() |
![]() |
対応エリア | 日本全域(沖縄・離島を除く) | 日本全域(沖縄・離島など一部地域を除く) |
解約金初期費用契約手数料 | 無料 | 無料※にねん とく2割に加入している方は解約手数料が発生する可能性あり |
特徴 | 基本料金と燃料費調整額が0円 住まいの環境に応じた割引あり |
電気料金をENEOSカードで支払うと 通常カード特典に加えてさらに1円/ℓガソリン代がおトクに! ガスとのセット割あり |
支払い方法 | クレジットカード・Apple Pay・Google Pay | 口座振替・クレジットカード |
登録はこちら |
オクトパスエナジー | 東京ガス | |
---|---|---|
電力会社 | ![]() |
![]() |
対応エリア | 日本全域(沖縄・離島以外) | 東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県/茨城県/栃木県/群馬県/山梨県/静岡県(富士川以東) |
解約金初期費用契約手数料 | 無料 | 無料 |
特徴 | 実質再エネ100% | サポート面が充実 オール電化向けプランも |
支払い方法 | クレジットカード・口座振替・コンビニ払い | クレジットカード・口座振替・払込票払い |
登録はこちら |
オール電化がお得になりやすい家庭

すべての家庭でオール電化がお得になるとは限りませんが、主に以下の家庭であればオール電化との相性が良いと言えます。
● 昼間に使う電気が少ない家庭
● 太陽光発電を使っている家庭
● 災害時に備えておきたい家庭
それぞれ見ていきましょう。
昼間に使う電気が少ない家庭
多くのオール電化向け電気料金プランは、深夜帯の料金単価が安く設定されている一方、昼間の料金単価は割高です。
そのため
✅日中は仕事や学校などで家を空ける時間が長い
✅在宅時間が主に夜間になる
家庭は、オール電化の恩恵を受けやすいです。
例えばエコキュートは電気代の安い深夜電力を使って効率的にお湯を沸き上げ、貯めておけます。タイマー機能を活用し夜間に洗濯乾燥機や食洗機を動かすといった工夫は、電気代の節約に有効です。
太陽光発電を使っている家庭
オール電化と太陽光発電は、相性の良い組み合わせです。
太陽光発電システムがあれば、電気料金が割高になりがちな昼間の時間帯に、自宅で発電した電気を使用できます。
発電した電気を自宅で使えば電力会社から購入する電力量を削減できるため、電気代の高騰リスクを抑えられます。
発電量が消費量を上回った場合に、余った電気を電力会社に買い取ってもらうことも可能。
太陽光発電システムの導入には初期費用がかかりますが、長期的な視点で見れば、電気代の削減効果と売電収入により、経済的なメリットはあります。
災害時に備えておきたい家庭
オール電化は、災害への備えを重視する家庭にとって、間接的な「お得」につながる可能性があります。
一般的に、災害で電気・ガス・水道が寸断された場合、被害の状況にもよりますが、復旧が最も早いのは電気と言われています。
オール電化住宅で多く採用されているエコキュートや電気温水器に備わっている貯湯タンクも、災害時には有効な備えです。
このタンクのおかげで、たとえ断水が発生しても、貯まっている水を非常用の生活用水として利用できます。
オール電化の「得」とされるメリット

オール電化の物件には、以下のようなメリットが存在します。
● 夜間割引で光熱費が安くなる場合がある
● 火を使わない安全性がある
● 台所が掃除しやすい
夜間割引で光熱費が安くなる場合が
ある
電力会社の「時間帯別料金プラン」を活用すれば夜間の電力を安く使えます。
エコキュートや電気温水器などの給湯器は夜間にお湯を沸かすため、この割引を最大限に活用可能。共働き世帯や夜型の生活パターンに適した設備です。
火を使わない安全性がある
オール電化のメリットに、火を直接使わない安全性が挙げられます。
特にキッチンで活躍するIHクッキングヒーターは、電気の力で鍋自体を発熱。
そのため、調理中の吹きこぼれによる立ち消えの心配や、袖口など衣服への燃え移りといったリスクを大幅に低減できます。
ガスを使用しないため、ガス漏れのリスクもありません。
台所が掃除しやすい
キッチン周りのお手入れの手軽さも、オール電化、特にIHクッキングヒーターを導入するメリットの一つです。
ガスコンロと異なり、IHクッキングヒーターのトッププレート(天板)は凹凸のないフラットな形状をしています。
そのため、調理中に吹きこぼれたり油がはねたりしても、調理後に布巾などでサッと拭き取るだけで、簡単に掃除ができます。五徳(ごとく)を取り外して洗う手間もありません。
オール電化の「損」と感じやすい
デメリット

メリットの多いオール電化ですが、以下のようなデメリットには注意が必要です。
● 初期費用がかかる
● 停電時にすべての機能が使えなくなる
初期費用がかかる
オール電化を導入するには、関連する設備を新たに設置する必要があり、その初期費用が高額になりがちです。
例えば、エコキュートや、IHクッキングヒーターの購入・設置には、一般的に数十万円単位のまとまった費用がかかります。
ただし、導入後の光熱費削減効果によって、長期的に見れば初期費用を回収できるケースもあります。
オール電化の導入を検討する際は、中長期の視点でコストパフォーマンスを判断しましょう。
停電時にすべての機能が使えなくなる
オール電化住宅は、電気にすべてを依存しているため、停電時には調理も給湯もできなくなります。
台風や地震などの災害によって長期間の停電が発生すると生活に大きな支障が出るリスクが。
ただし、短時間の停電であれば軽微です。電気が復旧すれば、すぐに普段通りの機能を使えるようになります。
【まとめ】オール電化は「得する方」にはおすすめの設備
まとめると、オール電化がお得になるかは、ライフスタイル次第です。特に「昼間はあまり家にいない」「太陽光発電を使っている」方なら、メリットを感じやすいと言えます。
導入を考えるときは、自宅の電気の使い方をよく見て、メリットとデメリットをしっかり比べた上で判断しましょう。