モルモットがかかりやすい病気は？病気の予防方法や万一の備えをチェック！

モルモットがかかりやすい病気は？
モルモットの病気の予防方法はある？

モルモットは近年ペットとして人気が高いですが、どんな病気に気を付けるべきなのか、予防方法はあるのかなど知っておきたいですよね。

今回はモルモットがかかりやすい病気、予防方法や万一に備えられるペット保険などを詳しく解説していきます。

モルモットがかかりやすい病気

モルモットの平均寿命は5～8年で、4歳を過ぎるとシニア期となります。

モルモットは暑さに弱いため夏場は熱中症に気を付け、部屋内を散歩させる時は家具やコードなどをかじられないような対策も必要です。

モルモットがかかりやすい様々な病気についてもチェックしていきましょう。

不正咬合

モルモットの歯は伸び続けるため、歯が削られずに伸び続けたり、伸び方が不均等になって噛み合わせに異常が生じると食欲不振などの症状がみられます。

特に前歯や奥歯が異常に伸びると不正咬合になりやすいので、繊維質の高い牧草を食べさせて自然に歯を削っていくと予防が可能です。

また、木の枝や咀嚼用のおもちゃを与えれば歯の伸びすぎを防げ、静かで安定した生活空間を作ってストレスを軽減すれば、不正咬合のリスクを軽減できるでしょう。

ビタミンC欠乏症

モルモットは体内でビタミンCを合成できず、ビタミンCが不足してくると食欲不振･体重減少･肋軟骨接合部の腫脹などの症状がみられます。

ビタミンCはモルモットにとって欠かせない栄養素なので、ビタミンCを含む新鮮な野菜や果物を毎日の食事に取り入れれば予防が可能です。

特にパセリや赤ピーマンはビタミンCが豊富なので、日々の食事バランスに気を配りましょう。

消化管うっ滞

うっ滞とは、ストレスや運動不足、不適切な食事などが原因で腸の動きが悪くなってしまう病気で、さらにガスが溜まってしまうと鼓張症となります。

痛みや食欲低下、排便の減少や歯ぎしり、腹部が張るなどの症状がみられるため、高品質な牧草を与えて消化を促進したり、ストレスを最小限に抑える環境を整えるなどの対策が必要です。

尿路結石症

尿路結石症は、2歳半から高齢のモルモットが発症しやすい病気で、結石が尿路に詰まると排尿痛や血尿、頻尿などの症状がみられます。

結石の形成はカルシウムの過剰摂取を避けるのが重要で、アルファルファ牧草やカルシウムが豊富な野菜は控えるようにしましょう。

また、常に新鮮な水を用意し、モルモットが飲みやすい環境を整えて十分な水分補給をさせておくと結石の予防になります。

皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌症はモルモットによくみられる「真菌感染」が原因の皮膚病で、脱毛やかゆみ、皮膚の赤みなどの症状がみられます。

特に免疫力が低下しているモルモットが感染しやすいため、症状がみられた場合はすぐに動物病院を受診し、適切な抗真菌薬の処方を受けましょう。

ケージ内の床材やエサ入れなどを定期的に消毒し、衛生管理を徹底しておくと感染予防になります。

乳腺腫瘍

モルモットの乳腺腫瘍はオス･メスに関係なく発症し、若いモルモットでも発症のリスクはあるため、日頃からスキンシップを取りしこりなどがないかチェックしておく必要があります。

腫瘍が発見された場合は早期の外科的切除が推奨されるため、異常を感じたらすぐに動物病院を受診しましょう。

モルモットの病気を予防する対策

適切な栄養管理をする

モルモットの主食は低カロリー･低タンパクのチモシーや、高カロリー･高たんぱくのアルファルファなどを合わせて、肥満にならないように管理する必要があります。

ただし、アルファルファ牧草はカルシウムが豊富で与え過ぎると尿路結石の原因にもなるので、注意が必要です。

ビタミンが不足しやすいため、ビタミンを配合したフードの他、おやつとしてキャベツ･コマツナ･パセリ･サツマイモ･リンゴなどを与えるのも健康維持に役立ちます。

体調不良のサインに注意する

モルモットは体調の変化を表に出さない動物のため、飼い主が日ごろからよくモルモットの様子を観察し、異常を感じたらすぐに獣医師に相談する必要があります。

健康な状態を把握しておき、いつもと様子が違うと感じたら早めに動物病院を受診しましょう。

モルモットの万一に備えられるペット保険

ペット保険とは、ペットが病気やケガをして動物病院を利用した際の治療費や手術費の一部を補填するための保険です。

ペットが病気やケガをしても、治療にかかる費用は基本的には飼い主が全額自己負担する必要があります。

ペット保険に加入していれば万一の際の経済的負担を軽減できるので、大切な家族のためにペット保険の加入を検討するのはおすすめです。

ペット 保険	SBIプリズム少短
対象 動物	犬・猫・小動物・鳥類・爬虫類
小動物の 保険料 (月額)	【バリュー】 2,890円 【プレミアム】 3,460円
補償 割合	100% ※入院･通院･手術の1日(1回)の上限金額および年間上限回数あり
特徴	全国の動物病院が対象 小動物･鳥･爬虫類は年齢による保険料の変動なし スマホでいつでも保険金請求ができる
見積 申込	公式サイト
	JACAP202400079

モルモットのペット保険の加入条件

ペット保険の加入条件は商品によって異なりますが、多くの場合は以下のような加入条件があります。

新規加入の上限年齢に達していない

ペット保険の新規加入には上限年齢が設定されている商品が多くなっています。

モルモットの場合は1歳11ヶ月までや満3歳未満までが上限年齢です。

加入には「0歳から」の商品と「ペットショップ等代理店でのお迎え時のみ」の商品があるため、モルモットをお迎えする前にしっかりと確認しておきましょう。

健康体である

ペット保険に加入するには、対象のペットの健康状態が良好である必要があります。

加入時には健康状態を告知しなければならず、重度の持病や既往歴がある場合は加入を断られるケースも少なくありません。

既往歴があっても病気やケガの再発の可能性が低いと判断されれば条件付きで加入できる保険もあるため、加入検討時には確認しておきましょう。

ペットとして飼育されている

ペット保険の加入対象は、一般家庭でペットとして飼育されている動物に限られています。

モルモットの場合はブリーダーの繁殖や売買目的など、ビジネス目的で飼育している動物はペット保険の加入対象外となるので注意が必要です。

モルモットのペット保険を選ぶ時のポイント

できるだけ若いうちに加入する

ペット保険への加入を検討している場合は、できるだけペットの年齢が若いうちに加入しておくのがおすすめです。

高齢になると加入できる保険が限られてきたり、病気やケガなどの既往歴があると補償範囲が限定されたり加入を断られる可能性が出てきます。

万一の病気やケガに備えるには、若くて健康なうちに加入しておく方が良いでしょう。

WEB申込みと代理店申込みがある

ペット保険の多くはインターネットから加入が可能ですが、モルモットが加入できるペット保険にはペットショップ等代理店での申し込み限定の商品もあります。

インターネットからの加入は場所や時間を選ばずに、パソコンやスマホで申込みができるので忙しい人にもおすすめです。

割引が適用できるか確認する

ペット保険は、商品によっては様々な割引を設けているため、活用できる割引がないか事前にチェックしておきましょう。

割引制度があるペット保険の中には、もともと保険料が高めに設定されている商品もあるので注意が必要です。

補償割合を確認する

ペット保険には「補償割合」を選択できる商品もあり、一般的には『50%』や『70%』などから補償の割合を選べます。

補償割合が70%の場合、病気やケガで治療費が10万円かかった時の補償額は7万円、自己負担額は3万円です。

商品によっては『100%』補償の商品もあり、補償割合が大きいほど治療費の自己負担額は少なくなりますが、その分保険料が高くなるため、家計とのバランスなどを見て考えましょう。

窓口精算と後日精算がある

ペット保険には『窓口精算』ができる商品と『後日精算』の商品があります。

精算方法	概要
窓口精算	保険会社が発行する保険証を動物病院の窓口で提示すると、支払い額が自己負担額のみで済む精算方法
後日精算	動物病院の窓口で治療費全額を支払った後に、保険会社へ保険金を請求する精算方法

窓口精算ができるペット保険に加入していれば、動物病院に行くたびに毎回保険金を請求する手間が省けます。

しかし、窓口精算に対応していない動物病院もあり、保険料も後日精算の商品に比べると割高のため、かかりつけの動物病院が窓口精算できるか確認してから検討しましょう。

モルモットがかかりやすい病気：まとめ

モルモットは体調不良を表に出さない動物ですが、適切な食事の管理やストレスの少ない生活環境で飼育すれば様々な病気を予防が可能です。

日頃からモルモットの様子をしっかりと観察しておき、異常を感じたらすぐに動物病院を受診するようにすれば、病気の早期発見･早期治療に繋がります。

ペットの治療費は全額自己負担となるため、万一に備えてモルモットが若いうちにペット保険への加入も検討してみましょう。