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猫の腎臓の病気とは?腎臓病の症状と予防のポイントや治療法を知っておこう
猫は腎臓の病気にかかりやすいって本当?
猫の腎臓病を予防するポイントは?
猫は腎臓の病気にかかりやすいといわれていますが、症状や予防する方法などはあるのか知っておきたいですよね。
今回は、猫がかかりやすい腎臓の病気と症状、予防するポイントや腎臓病にかかる治療費などを詳しく解説していきます。
この記事の監修者
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有岡 直希
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、Webマーケターを経て外資系生命保険会社に転職。 個人対象のライフプラン・コンサルティングに携わり、顧客のニーズと社会保障制度を加味した論理的な提案に定評あり。 各生命保険商品を徹底的に分析し、価値ある保険商品の選別と保険の効果を高める活用法を提案します。- <保有資格>
- AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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猫は腎臓の病気にかかりやすい?
腎臓は体の中で尿を作ったり血圧を調整するなど様々な役割を持っている臓器ですが、何かしらのきっかけで腎臓がうまく機能しなくなる症状を『腎臓病(腎不全)』と呼びます。
腎臓の機能が低下すると、血液中に老廃物が溜まり他の臓器の働きにも支障をきたすようになってしまうため、治療が必要です。
猫は他の動物と比べて腎臓病を発症する確率が高く、死亡原因としても割合が多いといわれていますが、明確な原因は残念ながら明らかになっていません。
猫の祖先は水の少ない砂漠地帯に生息していたため、猫は犬などと比べるとあまり水を多く飲まないのも一つの原因ではとの説もあります。
腎臓病にかかりやすい猫種はある?
一般的には猫は高齢になるにつれ種類に関係なく腎臓病にかかりやすいといわれていますが、中には「多発性のう胞腎」「アミロイドーシス腎症」など腎臓の機能障害を起こす病気にかかりやすい猫種も。
ヒマラヤン、ペルシャ、アメリカン・ショートヘアなどは「多発性のう胞腎」を発症しやすいといわれており、「アミロイドーシス腎症」はあまり多い病気ではありませんが、アビシニアン、ソマリなどが発症しやすい傾向のある猫種といわれています。
猫の腎臓病の症状
猫の腎臓病には「急性腎臓病」と「慢性腎臓病」の2種類があります。
急性腎臓病
急性腎臓病とは、数時間から数日で急激に腎臓の機能が低下する病気です。
感染症や農薬・ユリ中毒などにより腎臓が障害を受けた時や、尿道閉塞や尿管結石などで排尿ができない時にも発症しやすくなります。
● 食欲がない
● 元気がない
● 下痢・嘔吐・脱水症状がある
● 痙攣をおこしている
● 体温が低下している
尿道閉塞は特に若いオス猫に多い症状で、頻尿・血尿・トイレ以外での排泄などや落ち着きがないなど普段と違う様子が見られたらすぐに動物病院を受診してください。
急性腎臓病は進行が早く命に関わる病気なので、日頃からトイレの回数やおしっこの量などをチェックしておきましょう。
慢性腎臓病
慢性腎臓病は、3ヵ月以上にわたって腎臓がダメージを受け続けて徐々に腎臓機能が低下していく病気です。
慢性腎臓病の初期は明確な症状があまり見られないため、気づかないうちに進行してしまっているケースも多く、原因の特定や完治が難しいといわれています。
● おしっこの色が薄い
● 元気がない
● 体重が減っている
● 便秘・下痢・嘔吐がある
● 口臭がある
● 毛にツヤがなくなった
慢性腎臓病は高齢の猫がかかりやすいといわれており、若い頃に急性腎不全にかかり腎機能が回復しないまま慢性腎臓病になってしまい15歳前後で亡くなるケースも少なくはありません。
しかし、若い猫でも腎臓に負担のかかる薬を飲んでいる場合や、心臓病や尿管結石などの病気がある場合は慢性腎臓病を発症するリスクがあるため注意が必要です。
猫の腎臓病の治療法
猫が腎臓病だと診断された場合には具体的にどんな治療が受けられるのでしょうか。
急性腎臓病と慢性腎臓病で治療法が異なるため、順に見ていきましょう。
急性腎臓病の治療法
急性腎臓病の治療法は、まず血液検査やレントゲン・超音波・尿検査などで発症した原因を調査。
それと並行して、入院をしながら脱水症状を防ぐための点滴をし、薬剤の投与や尿管が詰まっている場合はその治療を行うなど原因に応じた治療が行われます。
急性腎臓病の発症をきっかけに慢性腎臓病になるケースもあるため、退院後も定期的に検査を受けるなど猫の様子を観察しておきましょう。
慢性腎臓病の治療法
慢性腎臓病は一度発症すると完治が難しい病気のため、機能している腎臓を長持ちさせ腎臓病の進行を緩やかにするための治療が主となります。
血液中の老廃物の排出をしやすくするために点滴やこまめな水分補給、腎臓に負担をかけないような食事療法や投薬など、病気の進行度(ステージ)によって治療法が変わるのでチェックしておきましょう。
進行度 | 症状 | 治療法 |
---|---|---|
ステージ1
|
初期症状はまだみられない場合が多く、タンパク尿や高血圧などがなければ定期的に血液検査を行う。 | 脱水症状が出ないよう必要に応じて点滴をする場合もある。 |
ステージ2
|
多飲多尿で色の薄いおしっこをしたり水をたくさん飲むようになる。 | 症状に応じて食事療法や高血圧の治療、リンの摂取制限、低カリウム血症の治療を行う。 |
ステージ3
|
腎機能がさらに低下すると老廃物を十分に排泄できないため、嘔吐や食欲不振など尿毒症の症状が出始める。 | ステージ2の治療と、脱水や貧血を防ぐ治療を行い、食欲不振や嘔吐などがある場合は投薬も行う。 |
ステージ4
|
尿毒症が進行し重篤な症状が出てくるため、治療をしなければ命の危険がある。 | ステージ3の治療を続けつつ食事や水分補給ができない場合はカロリーの摂取不足や脱水などの対策を行う。 |
ステージ分類は血液検査や尿検査などを参考に行いますが、気になる症状がある場合は動画に撮っておくなどして獣医師に相談してみましょう。
猫の腎臓病を予防するポイント
✅ 猫のストレスを減らす
✅ 定期的に健康診断を受ける
水を飲む機会を増やす
猫は水をあまり多く飲まない動物なので、腎臓病の原因となりやすい尿路結石や膀胱炎などの下部尿路疾患に気を付ける必要があります。
水分を多く摂取していればその分尿が多く出るため、下部尿路疾患の予防となります。
常に新鮮な水を用意し、猫の好みに合わせてウォーターファウンテンやぬるま湯をいつでも飲める場所に置いておくのも良いでしょう。
また、夏の暑い時期などは猫用の液状おやつなどを少し水に溶かして水分と一緒に摂取させるのもおすすめです。
猫のストレスを減らす
腎臓病だけでなく様々な病気の予防のためでもありますが、猫のストレスをできるだけ減らすのも予防策としては重要です。
家の中に猫が安心できる・隠れられる場所があるか、毎日遊んであげているか、トイレは常にきれいな状態が保たれているかなど、猫がストレスを感じないような対策をしてあげましょう。
猫はストレスを感じると免疫力が下がりやすいので、猫が快適にのびのび生活できるようにしておくと病気の予防に繋がります。
定期的に健康診断を受ける
慢性腎臓病などは初期段階では症状がハッキリしていない場合もあり、飼い主が気づかないうちに進行しているケースもあります。
定期的に血液検査やレントゲン・エコー検査などの健康診断を受けておくと、異変を感じた時に通常時との比較もしやすいのでいざという時の早期発見に繋がりやすいです。
定期的なワクチン接種などのタイミングで一緒に全身の健康状態をチェックしてもらい、8歳以上の高齢になると半年に1・2回程度で定期健診を受けておくと安心でしょう。
猫におすすめのペット保険
ペット保険とは、ペットが病気やケガをして動物病院を利用した際の治療費や手術費の一部を補填するための保険です。
ペットが病気やケガをしても、治療にかかる費用は基本的には飼い主が全額自己負担する必要があります。
ペット保険に加入していれば万一の際の経済的負担を軽減できるので、大切な家族のためにペット保険の加入を検討するのはおすすめです。
ペット 保険 |
日本ペット | SBIプリズム少短 |
---|---|---|
保険 対象 |
犬・猫
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犬・猫・小動物・鳥類・爬虫類
|
猫の 保険料 (月額) |
【0歳~4歳】 ネクスト:800円 ライト:610円 ミニ:140円 ※50%補償・インターネット割引・免責額適用特約あり |
【バリュー】 0歳:3,880円 1歳:3,540円 2歳:3,160円 |
補償 割合 |
50%・70%・90% ※ミニプランは70%のみ |
100% ※入院・通院・手術の1日(1回)の上限金額および年間上限回数あり |
特徴 | 0歳~4歳まで保険料変動なしで満10歳まで加入可能 ネクストプランは歯科治療・パテラ・ガン・泌尿器疾患も補償※歯石取りは除く |
全国の動物病院が対象 休日診療費・時間外診療費も補償 スマホでいつでも保険金請求ができる |
見積 申込 |
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B24-011(240717) | JACAP202400079 |
猫の腎臓病はどんな病気か:まとめ
猫は水分をあまり多く取らない動物のため、下部尿路疾患を発症しやすく腎臓病にもかかりやすいといわれています。
猫の腎臓病には急性腎臓病と慢性腎臓病がありますが、慢性腎臓病になると完治は難しいため、水分を取る機会を増やし定期的な健診を受けて予防するのがおすすめ。
万が一猫が病気になった時のために、ペット保険へ加入しておくと治療にかかる費用を軽減できるため、大切な家族のためにも加入を検討してみましょう。