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専門卒の転職は厳しい?専門卒の転職事情と確実な転職成功法

専門卒の転職は不利?求人の選び方と専門卒の確実な転職成功法

最終学歴が専門学校卒で転職を検討していても、学歴が不利にならないか不安で転職するか迷っている人は多いです。

専門卒の転職は大卒と比較すると厳しいものの、専門卒に特化した転職支援サービスを上手に活用すれば効率良く転職が成功します。

今回は、専門卒の転職事情と専門卒が転職に有利・不利な理由、専門卒の確実な転職成功法を解説していきましょう。

この記事の監修者

  • 平山 穰一郎様
    平山 穰一郎

    マーケティングマネージャー

    ライター、Webディレクターを経て、人材会社の営業企画、新規事業開発、マーケティングに従事。現在は、IT/Webエンジニア、DX人材に特化した人材サービス会社であるアイムファクトリー株式会社のマーケティング・WEBサービス本部マネージャーとして、toB/toCマーケティング、広報・PRを担当している。
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グッドカミング編集部
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専門卒を不利にしない転職支援

まずは専門卒でも有利に転職できるようにサポートしてくれる転職エージェントを厳選してご紹介します。

2~3社併用して自分に最適なサービスを見つけると効率的です。

経験が浅い20~30代の専門卒向け

DYM就職 就職カレッジ
転職エージェント
年齢層 18~35歳 18~35歳
サポート対象者 第二新卒、既卒、女性も歓迎 フリーター、ニート、中退者
支援実績 経験が浅い若年層を積極支援 入社後の定着率
92.2%以上
特徴 優良企業を厳選
人物重視の採用
親身なサポート
未経験に特化
就職講座が無料
書類選考なし
簡単登録
(無料)

経験がある20~40代の専門卒向け

リクルート
エージェント
LHH転職
エージェント
転職エージェント
年齢層 20~50代 20~40代
サポート対象者 経験やスキルがある全転職者 関東、東海、関西の専門職
支援実績 採用成功実績は
54万人超
大手企業への紹介実績多数
特徴 業界最大手
転職実績No.1
面接対策が充実
専門分野に精通
転職後の年収平均101万円アップ
簡単登録
(無料)

ハイクラス25歳以上の専門卒向け

リクルートダイレクトスカウト ビズリーチ
スカウトサービス
年齢層 20~50代 25歳~50代
サポート対象者 現年収
600万円以上
現年収
500万円以上
入会審査 なし あり
支援実績 転職決定年収
平均925万円以上
導入企業数
28,900社(累計)
特徴 年収800万~2千万の求人多数
一流ヘッドハンター指名可能
求人の1/3が年収1000万円超
面談確約スカウトも◎
簡単登録
(無料)

適性を診断したい専門卒向け

ミイダス リクナビNEXT
転職
サイト
年齢層 20~50代 20~40代
サポート対象者 学歴職歴経歴
すべて不問
学生のみ不可
転職者向け
支援実績 業界30年の採用成功実績 大手企業への紹介実績多数
特徴 登録するだけで市場価値がわかる。企業からのオファーも◎ 強みと適性がわかる本格診断が無料。企業からのスカウトも◎
簡単登録
(無料)

専門卒の転職事情

専門卒の転職事情

学歴がすべてではありませんが、現代でも学歴が採用に大きく影響するのは否めません。

高卒よりも専門卒、専門卒よりも大卒の方が求人の選択肢は広がります

ただ、専門卒の就職率は決して低くはなく、例年大卒と同等程度の水準です。

専門卒の就職率

厚生労働省によると、令和4年度の大学等卒業者の就職状況は下記の通りでした。

区分 就職希望率 就職率 前年度
大卒 75.1% 97.3% 95.8%
専門卒 87.1% 95.7% 94.7%
高卒 59.3% 99.2% 99.1%

専門卒は大卒より多少下回ってはいますが、令和4年度で1.6%、令和3年度では1.1%の差しかなく、就職率に大きな違いはありません

引用:厚生労働省
令和5年3月大学等卒業者の就職状況

専門卒の平均月収

同じく厚生労働省によると、令和5年6月分の学歴別の平均賃金は下記の通りでした。

区分 男性月収 女性月収
大卒 ¥399,900 ¥299,200
専門卒 ¥325,600 ¥271,800
高卒 ¥306,100 ¥230,500
大卒と専門卒の賃金差 ¥74,300 ¥27,400

全体の労働者の平均では、専門卒と大卒の差は3~8万円程度にとどまっています。

令和5年賃金構造基本統計調査

年齢別に見ると、男性では、専門卒と大卒の月収の差は20~24歳では2万円ほど、55~59歳では120万円以上に拡大。

令和5年賃金構造基本統計調査

女性では、専門卒と大卒の月収の差は20~24歳で13万円ほど、55~59歳では約80万円です。

専門卒と大卒は、就職のスタート地点ではほぼ横並びなものの、年齢を重ねるほどに格差が広がっていくと言えるでしょう。

引用:厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況

専門卒の離職状況

同じく厚生労働省によると、令和2年3月卒業者の就職後3年以内の離職率は下記の通りでした。

区分 就職後3年以内離職率
大卒 32.3%
短大・専門卒 42.6%
高卒 37.0%

短大・専門卒の離職率は大卒よりも10%以上高く、ほぼ半数が就職してから3年以内に職を変えている計算になります。

専門卒は学校で学んだ専門分野ではスキルや知識で優遇される反面、特定の分野以外では学歴が高い大卒の方が評価されるのは否めません。

大卒より厳しい要素が多いからこそ、若いうちから早めにキャリアを見直す専門卒が多いようです。

引用:厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)

専門卒が転職に有利な理由

専門卒の転職

転職市場では、学歴や年齢も採用の判断基準の一つですが、最も重視されるのは経験やスキルになります。

即戦力になれる経験と専門性の高いスキルがあれば、専門卒の学歴に関係なく転職活動をスムーズに進められるでしょう。

専門卒は早く実務経験を積める

専門学校では2年制の学科が多く、専門卒は大卒よりも2年早く社会人になり実務経験を積めるのがメリットです。

学歴のハンデがあっても、就職した企業で数年働いていれば十分に経験やスキルのアピールが可能

大企業は新卒採用では大卒を優先し、中途採用では能力の高い人を優先する傾向があります。

大企業に就職したい専門卒は、一度別の会社に就職して経験を積んでから第二新卒として転職するのが得策でしょう。

専門卒は即戦力性が高い

専門卒は特定の分野にて専門スキルや知識を身に付けていて、大卒と比べて仕事に慣れるスピードが早いです。

教育にあまりコストや時間をかけられないスタートアップ企業や人材不足の業界ほど、即戦力として活躍しやすい専門卒を重宝します。

【専門卒の即戦力性】
・技術や知識が備わっている
・専門的な資格を取得している
・職場見学や職場研修の経験がある
・インターンで実務にも携わっている

専門卒はキャリアアップしやすい

専門卒は、専門学校で得たスキルや知識をそのまま活かせる業界・職種でキャリアを積むと転職に非常に有利です。

専門分野でのキャリアの一例
・医療福祉系卒→ヘルパー→介護福祉士
・IT系卒→プログラマー→システムエンジニア
・クリエイティブ系卒→Webデザイナー→アートディレクター
・美容系卒→ネイリスト→ヘアメイク

学んだ分野に関連して一貫した経歴があれば、転職で大幅なキャリアアップに期待できます。

専門卒が順当に年収や待遇を上げていきたいなら、全く経験のない異業種へのキャリアチェンジは避ける方が無難でしょう。

専門卒が転職に不利な理由

専門卒の転職

専門卒でも経験やスキルがあれば有利に転職できますが、能力に差がない専門卒と大卒が同じ求人に応募すれば学歴で判断されます

中途採用は能力を重視されるとは言え、専門卒は学歴にハンデがある事実を踏まえて効率良く転職活動を進めましょう。

専門卒は大卒の条件に応募できない

いくら有名な専門学校に進学したとしても、最終学歴は「専門卒」です。

募集要項に「大卒以上」と記載されている求人は多くありますが、そもそも専門卒は大卒以上の求人に応募すらできません。

学歴の縛りがない求人でも、専門卒と大卒で入社後の待遇や年収に差がある企業もあります。

大手企業ほど大卒以上の人材採用に注力。新卒やまだ経験が浅い専門卒が大手を目指すのはハードルが高い。

専門卒は求人の選択肢が限られる

専門卒は、専門学校で学んだ特定の分野に強いですが、人気がある資格やスキルは大多数の人が取得・習得しています。

専門分野によっては一部の求人に応募が殺到するため、競争率が高くなりやすいです。

専門ではない未経験の業界に飛び込もうとしても、専門学校では学べる内容が狭いため、未経験なら教養の範囲が広い大卒の方が有利

専門卒は人気の求人や完全未経験の仕事をできるだけ避けて、限られた選択肢から転職先を見つけるしかありません。

専門卒はキャリアチェンジが難しい

専門分野での一貫した経歴がありながら、専門外の業界・職種にキャリアチェンジする専門卒は、企業から下記の懸念を抱かれます。

企業が専門卒に抱く懸念
・専門職に未練がないか
・キャリアに計画性があるか
・早期離職のリスクはないか
・他社のすべり止めではないか

企業が求人や教育にかけるコストは甚大で、採用に失敗すればお金や時間、労力が全て無駄になりかねません。

キャリアチェンジを選択するなら、懸念を払拭するほどの熱意や意欲をアピールしましょう。

専門卒の転職成功法

専門卒の転職

専門卒は転職支援を活用

有利にも不利にもなり得る専門卒の転職活動を、一人で進めるのは負担が大きいです。

ハローワークなどの公共機関でも転職支援はしていますが、転職エージェントなら転職活動の面倒な作業をすべて代行してくれます。

登録・利用は完全無料で、好条件の求人紹介や手厚いサポートがあるため、効率良く転職したい専門卒は活用して損はありません。

取り扱っている求人やサポート内容は各社異なるため、比較して自分に合うサービスを選びましょう。

・転職エージェントは2~3社併用すると求人の選択肢が広がる。
・転職エージェントは「総合型」「業界特化型」など、得意分野がそれぞれあるので見極めが重要。

経験が浅い20~30代向け

DYM就職 就職カレッジ
転職エージェント
年齢層 18~35歳 18~35歳
サポート対象者 第二新卒、既卒、女性も歓迎 フリーター、ニート、中退者
支援実績 経験が浅い若年層を積極支援 入社後の定着率
92.2%以上
特徴 優良企業を厳選
人物重視の採用
親身なサポート
未経験に特化
就職講座が無料
書類選考なし
簡単登録
(無料)

経験がある20~40代の専門卒向け

リクルート
エージェント
LHH転職
エージェント
転職エージェント
年齢層 20~50代 20~40代
サポート対象者 経験やスキルがある全転職者 関東、東海、関西の専門職
支援実績 採用成功実績は
54万人超
大手企業への紹介実績多数
特徴 業界最大手
転職実績No.1
面接対策が充実
専門分野に精通
転職後の年収平均101万円アップ
簡単登録
(無料)

ハイクラス25歳以上の専門卒向け

リクルートダイレクトスカウト ビズリーチ
スカウトサービス
年齢層 20~50代 25歳~50代
サポート対象者 現年収
600万円以上
現年収
500万円以上
入会審査 なし あり
支援実績 転職決定年収
平均925万円以上
導入企業数
28,900社(累計)
特徴 年収800万~2千万の求人多数
一流ヘッドハンター指名可能
求人の1/3が年収1000万円超
面談確約スカウトも◎
簡単登録
(無料)

適性を診断したい専門卒向け

ミイダス リクナビNEXT
転職
サイト
年齢層 20~50代 20~40代
サポート対象者 学歴職歴経歴
すべて不問
学生のみ不可
転職者向け
支援実績 業界30年の採用成功実績 大手企業への紹介実績多数
特徴 登録するだけで市場価値がわかる。企業からのオファーも◎ 強みと適性がわかる本格診断が無料。企業からのスカウトも◎
簡単登録
(無料)

専門卒は希望条件を緩める

大卒より選択肢が狭い専門卒は、希望条件にこだわるほど求人が見つかりにくくなります。

専門卒の転職が厳しい事実を加味して、条件を緩めに設定しましょう。

区分 希望条件 緩和例
仕事 ・Webデザイナー
・年収400万以上
・正社員
・大手企業
・IT系全般
・年収300万以上
・契約社員可
・中小企業可
休日・働き方 ・休日取得自由
・年間休日120日
・残業なし
・フレックス勤務
・月2日有給可
・年間休日110日
・残業月10時間
・時短OK
環境 ・通勤時間20分
・転勤なし
・20代が多い
・通勤1時間以内
・同地方は転勤可
・若年層の割合多

具体的な数字を用いて、ここだけは譲れない・多少なら調整できる・そこまでこだわらない条件をそれぞれ整理すると緩和しやすいです。

専門卒は求人の的を絞る

専門卒は、新卒採用でも中途採用でも、応募できる求人の数が大卒ほど多くありません。

書類選考で落とされないためにも、最初から的を絞って求人を探すのが賢明でしょう。

    専門卒の狙い目求人

  1. 学歴不問→人柄やポテンシャル重視
  2. 営業職・クリエイター職→実力重視
  3. 資格必須→専門スキルや知識重視

学歴不問の企業は、専門卒と大卒の学歴だけで給料や待遇に差をつけないのが特徴です。

営業職やクリエイター職は、結果さえ出せれば学歴は一切関係なく、大幅な年収アップや管理職への昇進も見込めます。

資格必須の仕事は、ニッチな資格になるほど取得している人が限られ応募者が少ない傾向に。若いうちから専門分野で活躍できるでしょう。

専門卒の不利を理解して転職成功

専門卒と大卒で就職率に大きな違いはありませんが、離職率は専門卒が10%以上高く、約半数が就職後3年以内に職を変えていました

専門卒の転職は、即戦力性の高さやキャリアアップのしやすさは有利な反面、選択肢の狭さやキャリアチェンジの難しさは不利になります。

転職エージェントを上手に活用して、専門卒の転職を効率良く成功させましょう。